ネコドラッグの女神さまを描く (1)
2001年3月に角川書店より発売された「How to Digital Art vol.1」に書かせていただいた記事の抜粋です。
限られたスペースで2D-CGに関する主だったテクニカルタームを概観するというコンセプトで書かれたので、今一つ中心のはっきりしないものになってしまいました。基本的にはPainterの水彩を中心にPhotoshop、Illustratorを組み合わせて制作しています。
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解像度300ppiのグレースケールで下絵を読み込みます。下絵はトレス台を使いシャープペンシルでクリンアップしたものを使用しました。最近のスキャナは600ppi以上の解像度でスキャンできるものがほとんどですが、あまり高解像度でスキャンするとデータ量が多くなり後の作業効率が落ちます。
今回は後で画像をRGBモードに変換し、さらにレイヤーを何枚も追加して作業することを考え300ppiに設定しました。データのサイズは2800×5700ピクセル。予定している出力サイズよりもずっと大きいのでこれで問題はありません。
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スキャンしたままのデータは全体に灰色がかった感じでシャープペンシルの線もぼんやりしているので、レベル補正を行って線を明確にします。レベル補正ダイアログで黒ポイント、白ポイントをそれぞれ100と200に設定し、原画の線が完全な黒、紙の地の部分が完全な白になるようにしました。
またデータのサイズが予定される出力サイズよりもずっと大きく、最後に縮小した時に細部の線がかすれてしまうことが予想されたので、ガンマ値はやや低め(0.9)に設定して細部の線を太めにしてはっきりさせておきました。
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レベル補正処理をして線のコントラストをはっきりさせていくと、消しゴムの跡や紙の汚れ部分までコントラストが強くなり、小さいがくっきりとした余計な点(一般に「ゴミ」と呼ぶ)となって現れてきます。画面を拡大してこのゴミを探し出し、消しゴムツールを使って丁寧に修正しておきます。また線がT字型に交差する部分のはみ出しも一緒に修正しておきます。
逆に線がかすれたり途切れたりしている部分は細いブラシツールやエアブラシツールで描き足しておきますが、必要以上に線が太くならないよう注意します。
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ゴミ取りと線の修正が終わり基本となるキャラクターの線画が完成しました。完成したデータはモノクロモードのままPhotoshopフォーマットで保存しておきます。
ペンや鉛筆で描いた線画を300ppi以上の高解像度でスキャンした場合、画面に拡大されて表示される線が目で見た原画よりもデコボコして粗く見えるかもしれませんが、気にする必要はありません。
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