アッテネーター 精密工作の機器内臓品
| アンリツのMD8084Aと言う測定器に内臓されていた精密加工のアッテネーターだそうです。 MD8480Aは既に廃止品種らしいですがどんな測定をする機器かは当方では不明です。 |
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外観写真です。 左右対称の位置に信号の入出力コネクタとしてSMA型が使用され、リレー制御用のコネクターもあります。 同軸コネクターがSMAである事からVHF帯は勿論のことUHF帯の信号を扱うのでしょう。 元の所有者の説明では0dB〜-143dBまでの減衰を1dBステップで設定する事が可能でリレーの動作電圧は12V。 リレー制御用信号のコネクターは便宜上左側がCN1 右側がCN2となっているそうです。 通常アッテネーターはどちら側を高周波の入出力にしても可逆性がありますから良いですが、左側を入力側とするのが自然でしょう。 |
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内部の様子です。 上の写真で右下に980-60の数字があるアルミ製のケースは入出力コネクター近くにある2mmのビスをとると取り外し可能で左の写真がそのケースを取り外した様子。 写真で黒いケースはプラスチック製でご覧の様に二個のリレーを保護するケースでしょう。 リレーは特殊な構造をしており写真で見える銀色の枠の様な部分が上下に移動します。 反対側にある金属片を押し接点にタッチしてスイッチの役目を果たす構造です。 この組み合わせの構造物が全部で八個あり回路図を見ると減衰回路はT型となっており多分その構成は入力側から40dB-40dB-4dB-2dBとそれから1dB-32dB-16dB-8dBとなっている筈です。 何故 この様な構成となっているかは解りません。 |
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背面(底面)側の様子です。 スチールの底板を25個の皿ネジを取って取り外すとご覧の様な真鍮の構造物があります。 写真でU字に溝を切ったものを相対してペアーとし八箇所あります。 下側にチップ抵抗を使ったT型のアッテネーターを配置し直ぐ傍にあるリレー接点でアッテネーターを通過するかしないを選択し 上側に同一距離の所で回路を短絡してアッテネーターをバイパスする様な構造でしょう。 真ん中に左右に走っている様に見える部分が高周波信号が通る筈です。 このアッテネーターのリレーはセクション毎に二個ずつあります。 即ち アッテネーター素子を経由するか しない(バイパスする)かを別々のリレーでやっていますから常にどちらかのリレーがドライブされます。 又 リレーの接点はリレー内には無く 上の写真の真鍮の板の中に板として存在しており リレーが動作すると真ん中の二箇所にある接点の間に減衰用の抵抗回路を挿入するか短絡するかが設定されてアッテネーターとして動作します。 写真では下側が減衰回路で上側は短絡回路 と言っても単に平らな真鍮版ですが。 |
| 動作確認中の様子です。 リレーの動作電圧は公称12Vで早速直流電源を用意しました。 右側に表示した数字はDDSの出力周波数で電源投入時のデフォールト値(1MHz)を表しています。 先ず抵抗回路をパスする(これをオフと称しています)様にコネクター1と2の所定の端子に12Vを供給すると上側のリレー八個が動作して同軸コネクター間に導通があります。 次に何れかの抵抗回路を選択し所定の箇所に12Vを供給し相対する側(オフ用リレー)の接続を取ると、例えば32dB減衰回路と40dBのをテストしました。 測定はFRMSですがこの位の減衰になると32.7dBと41.5dBとなりました。 値の正確さはおいておきますが確かに選択した機能が確認可能でした。 矢張り 実際に操作する時に便利なスイッチボックスが必要でしょう。 要はどちらのリレーを駆動するかを選択するスイッチが八個必要となります。 |
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完成後のテスト中の様子です。 トグルスイッチは手元に在ったものの全部を何とかかき集めて取り付けましたので色々なタイプの物で玉石混交状態です。 適当な大きさの両面銅箔基板の裏側にATTを置きトグルスイッチ間とのリード線が配線し易い様な配置です。 尚 左側にあるディジタルテスターで測定すると抵抗回路の抵抗値は計算で求めたものと少しずれがありました。特に減衰が小さい方で顕著でした。 このタイプの(リレーで切り替える構造の)アッテネーターの欠点は電源が必要な事です。 機器組み込み型ですから仕方ないでしょう。 |