FT-101ZをAMモードでキーイングしたらどうなったでしょうか?

往年の交信はAM送信機でカソードキーイングかグリッドブロッキングキーイングで送信し、受信はAMモードでBFOをかけて でした。

そこで受信の事は兎も角も、FT-101ZのAMモードの構成を観察すると場合によってはCW送信が可能である事が分かりましたのでやってみました。

AMユニット内にある原発振は本来(SSB/CW)のキャリヤー発振周波数と同じ8988.3kHzでありマイク入力がなければ単にキャリヤーが連続で送出されますから同じです。
これから後段はSSB/CWモードと同じ構成ですから同じ様にキーイングすれば良い と判断して確かめましたがそうはいかなかったです。
原因はキーイングする箇所が両方のモードの間で異なるからですが。

下の写真では左側がSSB/CWモードでキーイングした様子、右側がAMモードでキーイングした時の様子です。
どちらの波形も上がアンテナリレー、中がPAのグリッドバイアスの変化、下がアンテナ出力信号です。
波形の違いは観測箇所の違いから です。

上の二つの波形のタイミングは同じですが実際の高周波信号のタイミングが異なります。
CWモードの波形は前縁も後縁も正常です。

対してAMモードでキーイングすると前縁は切り取った様な波形、後縁はアンテナリレーと同じタイミングとなっていて明らかに正常ではありません。
即ち AMモードのキーイングは前縁も後縁も一番上の信号(アンテナリレー)と同じタイミングである事が判明しました。
CWモードではKEY2と言う端子、AMモードではKEY1端子でキーイングしているのです。

KEY1は回路図ではSSB/AMモードでTX12V信号を供給するのでこうなる と分かりました。

       KEY 1端子をオープンにして観察する。

KEY 1端子はAM/SSBモードでPAのグリッドバイアスを制御する端子でCWモードのキーイング信号の入力端子に相当します。CWの時はKEY 2で AMモードではKEY1とKEY2も両方が同時に制御されていた訳です。

端子をオープンする事はCWと同じ配線でKEY 2端子だけの制御となります。ます。

写真の様に見事にCWと同じタイミングで高周波信号が送出されている事が分かります。

以上が解決策の一つです。