この2つが、膨大な文字の洪水の中から「それ」であることを簡単に教えてくれる、ハイパーリンクの最も一般的なデザインです。
ただ一般的であるというだけなら、倣う必要性はありません。しかし既に読者は限定され、また私は仮説を立てたのでありました。ウェブデザインの要素は3つに分解されております。
リンクの文字色を青以外にしたり、下線を消したりすることで何らかの自己表現ができると信じるのであれば、そうすれば宜しいでしょう。しかし文字装飾くらいで自己表現など大袈裟な話だ、と思うのならば、各文書を結びつけることでウェブサイトが成り立っていることを再考してみてください。少なくともハイパーリンクはハッキリと他の要素と区別できるようなデザインにすべきです。
ハイパーリンクは、ウェブサイトの生命線です。命を粗末にしたくないのなら、たとえどのようなデザインであれ、それは終始一貫した唯一のものであるべきです。私の場合、この下線つきの青は美しいと感じるのですが、しかし背景色を青系統にしたならば、別の色を選ばざるを得ないでしょう。
下線付きの青という古くからのスタイルは、確かにベストでは無いかもしれません。しかしすでに定着しているスタイルである、ということは大きな財産なのです。これをハイパーリンクの唯一のスタイルとするならば、ユーザーにはっきりと、それであることを伝えることができるのです。
それならば、下線付きの青を美しく見せるデザインを考えるのが「柔」の精神と言えるでしょう。古きものに逆らわず、自然に受け入れ、調和を図る。私は、そういった考えに美しさを感じる方を応援します。
ウェブサイトを再編成するというのは良くあることですが、各リソースのURIを変更する必要があるかどうか、良く考えてください。永続的なURIを考えることは、WWWへの礼儀であります。
恥かしくて消したくなるリソースもあるかもしれません。しかし、「リソースそのものを消す」ということが、WWWに対して非常に失礼な行為であることを認識してください。誰に、どのような形で、どれだけの迷惑をかけることになるのか、恐らく消した本人には想像すらできません。被害の大小はともかく、少なくともいわゆるデッドリンクは、World Wide Webの信頼性が損なわれる原因であることに違いありません。Webサイトは、消すのではなく、洗練するもの。
文書型宣言(DOCTYPE宣言)を書くことは、WWWに対する礼儀ですが、デッドリンクを作らない努力をすることは、それ以上に大切なことです。Webサーバーは慎重に選びましょう。
私は文章中の文字をカラフルに仕立てるのは好みません。なぜなら、「その美しい青」が目立たなくなってしまうからです。ハイパーリンクは、ウェブサイトの生命線です。尊いものはいとおしみましょう。
Jkob Nielsenはその著書、「ウェブ・ユーザビリティ」にて次のように述べています。
外部サイトからのリンクに対しては感謝の意を持って接すべきであり、外部サイトをサポートするためにベストを尽くすべきである。
ヤコブ・ニールセン著『ウェブ・ユーザビリティ』p64 より
具体的にどのようなサポートをすべきかについては特に述べられていませんが、私は次のように考えています。
自サイトから外部サイトに行うリンクは、自サイトに付加価値を与えてくれるものです。その付加価値は、外部サイトのコンテンツの質や量によって決まります。ならば、リンクしてくださった外部サイトに貢献する方法の一つとして、リンクされたコンテンツの質を高めることが挙げられるはずです。
ろくに内容を見てもいないのに「相互リンク」と称してリンクの「お返し」をしたり、「リンク有難う」等のお礼を述べたりして、サイトマスターと個人的に繋がる努力をするより、その外部サイトに貢献できるのではないでしょうか。
少なくとも私は、この方法が外部サイトをサポートするため
のベストだと思っています。
理想論ばかりではいけません。リンクをより良い物にするために具体的に何ができるかを纏めました。