インターメディアを知りたい
地球上に自生するカトレヤ属の内、最も変異体が多い、種名をインターメディアといいます。インターメディアには1000の「変種」があるともいわれ、今までも、これから先も、まだまだが生まれつづけることでしょう。
一口に変種といっても、花の形のことだったり、花の色あいだったり、時には採取した人の名前がそのまま「変種名」になったりもします。
このページに来ていただいた方が花を見て、その説明を見ても何のことだかさっぱりわからない特殊な言葉を使います。intermediaも英語読みするとインターメディアですが、この花はブラジルが原産地、現地(ポルトガル語)ではインテルメディアといいます。花の名前も、日本の誰かが交配したり、または咲いたりした場合、日本名がローマ字でつづられる事もあります、英名になる場合もあります、ポルトガル語でつづられる事もあります。このように種名は変わることはありませんが(新種、交配種は別)、変種名や個体名は新花が咲けばまだまだ生まれてくる可能性はあります。とはいえこの世界、暗黙の申し合わせのようなものがあって名前が付けられるほどすばらしい花である場合が多いようです。私はインターメディアを一生かかって何種類見ることができるのでしょうか?。たくさんあることはわかるのですが、実は私も、本当に限られた種類しか見たことがないのです。たくさん咲いた中から選び抜かれた株は今も咲いていますが、それはたいていの場合形の整った花なのです。それ以外は開花後、見捨てられているのです。変種という見方をすればこの見捨てられた株の中にも変種はあったのです。特にインターディアは、他の蘭と比べ変種の生まれる確率は非常に高いのです。
私のページの中で、アルバとティポ以外の花を見てください、とりあえず変種名は付いていますが多いものでは4個もの変種名をひとつの花の中に持っているのです。ではどうやって変種名を説明するのでしょうか?。答えは簡単です、目立つ変種名を最初に持ってくればいいのです。どうしても説明がつかない場合二つの変種名を言えばいいのです。何個もの変種名の内のその花にとって有利な、最も価値のある変種名を付けてあげる事なのです。
さて、その変種名の見方、意味、少し勉強していただかなくてはなりません。内容を理解して見ていただくとまた楽しいものになるともいますから、そして、いっしょに趣味にできたらもっとうれしいのですが。何の花でもそうですが、一番最初に咲いた花の色、形がもっともナチュラルな状態を蘭の世界では「tipo」と書いて「ティポ」と読み、「普通の」という意味になります。これからいくらかの時を経て、tipoから変わった色がついたり、逆に色が抜けたり、中には真っ白になったりします。変異には、大きく分けて「色の変異」と「形」の変異があり、これがマニアにとって生きがいなのです。
最近は、カトレヤ類もあちこちで良く見かけるようになりましたが、たいていの場合はラベンダーカラーです。これがカトレヤの基本の色「tipo」なのです。
色の変異では、単色、赤花系の「vinicolor」ビニカラー、紫赤系の「sanguinea」サンギネア、紫赤系の「rubra」ルブラ、紫青系の「roxo violeta」ロショ、ビオレッタ、紫青系の「roxo bispo」ロショ、ビスポ、青系の「amethistina」アメジスチナ、青系の「coerulea」セルレヤ、白花系の「alba」アルバ、白花系の「albesens」アルベッセンスなどがあり、模様の変異では「striata」ストリアタ、「aquinii」アキニー、「concolor」コンカラー、「flamea」フラメア、「orlata」オルラッタ、「irrorata」イロラッタ、「puntata」プンタタ、「pintade」ピンタード、「semi alba」セミアルバ「suave」スアーブ、「venosa」ベノーサなど、形の変異では原型の「tipo」、楔花系統の「aquinii」「flamea」、リップの変異「orlata」、「marginata」と数は少ないですが、これに、形の微妙な違い、色の微妙な違い、開花状態、花数、などが加わって趣味者の心をくすぐるのです。
花の形は、flameaで、花弁にvenosa(筋花)が乗って、色はamethistinaの強健なインターメディアが欲しい!とします。これに対して一番確率の高いインターメディア同士の交配を試みます。種ができ、育種をして開花までおよそ5年程度かかります。うまく希望の花が咲く場合と、咲かない場合とありますが、ほとんど希望通りには行かないことの方が多いのです。しかしこれで生まれた変種は、*原種(雑種でない)として後世に残されて行くのです。こうして世界中で交配されたすばらしい花と、100年以上の歴史に、今、私たちがため息をついているのです。
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