Onsen Markウルグァイで温泉へ行こう!Onsen M
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・馬越 栄(JICA果樹保護技術改善計画)

仕事の後はお風呂にドボン

ウルグァイの首都モンテビデオから約500km北部に,サルト(Salto)という町があり,その付近に2ヵ所の温泉があります。一つは市内から南に10kmの所にあるダイマン温泉です。もう一つは市内から北へ80km走ったところにあるアラペイ温泉です。地下2,000mから46℃のお湯が噴出するダイマン温泉には12ヵ所も湯船があり,それぞれ異なった水温になっています。一番熱い湯船は42℃にもなり,我々日本人向けの温泉。一方のアラペイ温泉は水温が低く,冬期に行けばかぜをひきそうな温泉で,井戸の深さは750mです。そのようなわけで,我々日本人が行く温泉は専らダイマン温泉で,仕事が終わってから一日の汗を流しに行くのを楽しみにしています。

石油を探して温泉発見

火山のないウルグァイに温泉があるのは,天地創造の時点で地球表面の熱水が地球深部に閉じ込められたからだとか。この温水域は当サルトを中心としてアルゼンティンとブラジルにわたって地中深く広がっています。1957年,石油が埋蔵されているのではないかと井戸を掘ったところ,熱いお湯が噴き出してきたというのが始まりのようです。それでも諦めきれず他のも3ヵ所ほど掘ったけれど,全部温泉だったというわけです。サルト住んでいる温泉好きな我々にとっては,石油より温泉が出たほうが嬉しかったかもしれませんがウルグァイ人にとっては残念無念といったところでしょう。

夏は温泉の季節

日本で温泉といえば硫黄の匂いがしますが,当温泉での湯成分はヨード,鉄,カルシュウム,マグネシュウムにフッ素で硫黄や硝酸塩はほとんど含まれていません。もちろん無色透明・無臭です。しかし湯上がり後は少しスベスベする感じがします。当地では温泉と呼ばれていますが,むしろズバリ”温水プール"そのもの。誰もが水着を着て入ります。時にはアジア系の人間が海水着を着用しないで入ろうとする場合もあるようです。 一般的に当地の人は熱い"温水プール"は苦手のようで,入浴している人は少ない。概してすこしぬるめのところに長時間入っています。冬に我々日本人は熱い湯の中に入ると生き返った心地がしますが,当地では寒くてもぬるい湯の中に長時間入っています。のぼせないのか心配するくらいです。そのような訳で当地の温泉に季節は夏であって,訪れるのは日光浴のための湯治客です。 サルトの温泉の湯治客の特長は,ウルグァイ河をはさんだ向こう側にアルゼンティンがある関係上,アルゼンティン人の湯治客が多いこと。彼らはキャンピングカーで乗り付けて自炊生活を行ったり,温泉の周りにあるホテルで長逗留しています。もちろん,自炊できるようなホテルも設定されています。観光業は,ウルグァイの重要な産業である農牧業に次ぐ重要な産業となりつつあります。(国際協力,March 1998, 32より転載)

Salt Onsen

温水プール,じゃなくて温泉でゆったり



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Last update:November 14, 1998