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OB、OG、関係者の声

アヤキちゃんのお父さんからの便り H.12.06
あやちゃんからのお便り H.12.02.04

アヤキちゃんのお父さんからの便り 一年生らしくなってきました H.12.06
 こばとの皆さん、お元気ですか。
 アヤキもようやく小学校に少しずつ慣れ、一年生らしくなってきました。
 今日はうれしいことがあったので、お知らせします。担任の先生と母の個人面談のこと−学校で"ジャックと豆の木"のお話し知っている人?と先生が聞いたとき、アヤキだけが知っていて、皆の前でストーリーの全てを発表したそうです。それぞれの役になりきり、とてもおもしろくお話しできたそうで、みんなに驚かれたそうです。まさしく、こばとのおかげですね。"給食と体育が一番大好き"と言っているアヤキ。これもまた、こばとのおかげでしょう。本当に、本当にありがとうございます。また、遊びに行けたらと思います。皆様によろしくお伝え下さい。

あやちゃんからのお便り 昨年の11月に大学受験をしました H.12.02.04

 こばと保育者OBのあやちゃんから、近況のお便りをいただきました。あやちゃんは、こばとの創設者のお嬢さんで、高校1年から短大生まで、こばとでお手伝いをしていただきました。その後、5年間の幼稚園勤務をへて、平成9年から昨年7月までオーストラリアで保育にたずさわりながら、英語の勉強をされてきました。今年の4月から2度目の大学生活を送ることになります。

 社会人になって8年、改めて病児保育と幼児虐待に目を向けてみようと考えた私に28歳にしてむくむくと芽生えた初めての『向学心』。受験といっても高校生と同じ科目を受けるのではなく小論文と面接だけの『社会人入試』を私は軽く考えていたのかも知れません。『勉強しなけりゃ入れないような大学では授業についていけるはずがない』と事前に用意も勉強もしなかった私は初めて訪れた受験会場で問題集や参考書を広げ最後の仕上げに燃える100人以上の受験生を見ていささかビビってしまいました(若干名って何人?)。そんな私の疑問に、後ろの席の女性が、『去年は3人、50倍だったんですって』と教えてくれました。私は愛想笑いを浮かべながら小論文に臨みました。 
 小論文のお題は少子化や片親家庭、核家族の増加傾向を踏まえた上での『子どもにとっての家庭とは?』。規定文字数600字では到底語れぬはずの深刻な問題です。
 71年生まれの私が育ってきた時代にも『異年齢の子どもグループ』の消滅は指摘、問題視されていました。それは一人っ子の増加とも相俟って身近な競争相手や憧れ像、反面教師の消滅を意味し、それらが特に幼児期の子どもが自我を確立し社会性を育てるのに欠かせない存在あることも周知の事実でしょう。原稿用紙のマスメを埋めながら私は頭の隅の方でこばとの事を考えていました。ベッドタウンの中心地での核家族・少子化・共働きの正に現代的子育ての条件下で子どもが心身ともに健康な子どもとして育つ環境作りは、今や『親が子どもにしてあげられること』のひとつなのではないでしょうか。
 いくつか見学させてもらったシドニーの保育園。異年齢の幼児が仕切り可能な大きな部屋で時には一緒に、時には年齢別のグループごとに過ごす姿は『何処かこばとに似ているな』と感じさせます。オーストラリアでは歌やダンス、はさみ等の工作の一斉指導は5歳からの一年間の義務教育である幼稚園でのカリキュラムです。よって、0〜5歳を預かる保育園では排泄、昼寝などの生活指導や『教育的遊び』がメーン。年齢別の目安はあるものの、一人ひとりの細かい指導計画は学期に一回の保護者面接で決まります。『子どもが忙しすぎる』と親の意向で5歳を過ぎてもオムツをしている子どもも少なくありません。
 大切なのは足並みをそろえて育てることより、何が子どもにとって大切か、何が子どもにとっての幸せか―『30分間黙って座れるようにして下さい』小学校の先生から言われていた35人のクラスを受け持っていた日本的幼稚園の先生だった私は机上の理論だったそんな当たり前の事を思い出したのでした。私が『子ども』を語る時、それはいつしか『子ども達』の事になっていたかもしれません。シドニーでは保育者ひとりに子ども10人。十分過ぎるくらい一人ひとりの子どもが見られる環境は子どもにとってだけでなく、保育者にとっても幸せな環境に違いありません。だから皆さん、あせらず子育てしていきましょうね。
 小論文で子育てのアウトソーシング化が必要とされる時代での家庭のあり方の変化を目いっぱい書き連ねた私は、面接試験では働く女性の抱える悩み、孤立した核家族の子育て状況を見聞きした結果、病児保育の必要性、母親の孤立を防ぎ虐待児を増やさない為の地域看護の必要性を強く感じたことを話しました。働き難い環境を省みず少子化を嘆く国への批判は働く女性である面接官の同意を十分に得るものだったようです。
 専門分野がお題に選ばれていたラッキーも手伝い結果は合格。共働きの家庭に生まれ0歳から集団保育で育ち、16歳からこばとでのアルバイトを通して沢山の働く女性を目の当たりにした事は私にとって今も大きく影響しています。今回この受験でもこばとを通して培った私の『経験や知識』が認められたのだと思います。
 4月からは二回目の女子大生です。子育て中の皆さん、保育者の皆さんお会いする際には病児保育や地域看護について感じた事、考えた事など話していただけたら嬉しいです。
 文中の私が見学した保育園はシドニーでも比較的裕福な人達が通う(日本人にも門戸を広げるタイプの)民間の保育園であり、これらが全ての保育園像ではない事、オーストラリアではすべての子どもが幼稚園入園前に集団保育が受けられる環境整備が未だ整っていないことも合わせておしらせいたします。