「女の子って、どうして傷つけあうの?―娘を守るために親ができること」
ロザリンド・ワイズマン 著
小林紀子・難波美帆 訳
2005年10月 日本評論社
(原著:「Queen Bees & Wannabes」 ニューヨークタイムズ・ベストセラー)

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内容(「BOOK」データベースより)
ある日突然、娘が学校から泣きながら帰ってきたら…。友達から裏切られる、クラス全員から無視されるといったことが、どんなに子どもを傷つけることでしょう。それでも、女の子にとっては、この友達グループが、まさに思春期を生き残るための「救命ボート」になっています。この救命ボートを利用しながら、どう思春期の荒波を乗り越えていくか、本書は示しています。育児書や子育て指南書はたくさんあるものの、思春期の娘が友達から口をきいてもらえなくなったときにどうするか、親の対処法を教えてくれる本は、これまでありませんでした。具体的なアドバイスに富んだ本書は、思春期を親子で乗り切るための最良の手引書になります。

<書評>
「それまで仲のよい友達関係だったのに、ある日、突然『いじわる』をされたり排除の対象になったりする。子供たちは、均質性の高い集団であるほど、微妙な差異に固執し少しの違いに対しても不寛容になっていく。しかし、排除された側からすれば、それは社会的な死を宣告されたに等しい。それが、大人から見ればほんの些細なことであっても、である。
では、そんなときに親はどうすればいいのか。本書は『女の子』の視点になって考えることで、思春期の娘を持つ親がすべきことを提示している。
派閥、裏切り、うわさ話。大人顔負けの駆け引きが展開されていることに驚かされるに違いない。しかし著者は、子供たちの派閥事態は全否定をしない。派閥には排他的集団という側面だけでなく、排除された側にとってのシェルターという側面もあるからだ。
時折、親がすべきチェック項目や禁句集、子供の意見といったコラムを織り交ぜながら、著者はあくまで前向きだ。
本書は日本の話だとしても違和感が感じられない。そういう意味で極めて示唆的な内容である。」
  ―日本教育新聞

「最近になって、思春期の女子の扱いにくさが現場の教師たちの間でしきりに嘆かれるようになった。これまでも小学校5〜6年ぐらいから、クラス内で男女の対立が難しくなることは指摘されていたが、しかし最近では女の子たちが、しばしば男性教員にその感情を向けるのだという。小学校高学年の担任の新学期の学級経営上の大きな課題は、どうしたらクラスの”女子生徒”の気持ちを掌握できるか、なかでも仕切り屋(女子のリーダー)をどう扱うかであるという。そこでもし女の子たちの反発を招けば、その後の学級運営は泥沼状態に陥るのだとか。
この書は思春期の娘を持つ母親向けに、この時期の女の子の心理、とりわけ女子集団の心理を解説し、そうした時期にある娘をどう扱えばいいかを、丁寧に、具体的に解説している。
(中略)
しかし、この時期の女の子の心理と扱い方に手を焼くのは、親以上に現場の教師たちであり、この書を母親とともに教師たちが読んで、思春期の女の子集団をどう理解し、集団としてどう扱っていけばいいかに工夫を凝らすことを望みたい。そうした適切な理解とかかわりがあれば、彼女たちの難しい思春期もさわやかに乗り切ることができるのではなかろうか。」
  ―「精神療法」2006年6月  東京成徳大学 深谷和子氏評