■いじめ撲滅ネットワークについて
2003年5月、愛知県名古屋市の女子中学生柴田祐美子さん(14歳)がいじめを苦に、自らの命をとじました。
このネットワークは、祐美子さんのご両親が立ち上げたホームページの掲示板に参加した個人が設立した、市民ネットワークです。
いじめに関する情報を提供し、いじめに苦しむ子どもがひとりでも減るようにひとりひとりができることをやっていく、という意味での「いじめ撲滅運動」を広めることを目的としています。全国のいじめとたたかう人々がつながり、大きな動きになれば、という願いをこめて、「いじめ撲滅ネットワーク」という名前をつけました。ホームページ運営など、活動はすべてボランティアで行われています。政治団体や宗教団体などとは一切関係なく、資金援助なども受けていません。
ホームページ上のいじめ問題に関する記述は、参考文献のページに記載されている専門家の書籍などを参考にしています。引用した箇所については出典を明記してありますが、文責はネットワークにあります。不適切な表現、内容などがありましたら、下記メールアドレスまでご指摘下さいますようお願い申し上げます。
いじめ撲滅ネットワーク
i-network@jcom.home.ne.jp
■ごあいさつ
いじめ撲滅ネットワークのHPをご覧いただき、まことにありがとうございます。
このHPを開設するきっかけとなったのは、今年8月半ばに新聞でMy Angel(柴田祐美子さんのご両親がつくられたHP)を紹介する記事を読んだことです。そのHPの掲示板によせられる書き込みを読み、子どもたちの心の叫びに圧倒されました。いじめがきっかけでうつ病を病んでいると思われる人も沢山いました。
その頃その掲示板によせられた声をいくつか紹介させていただきます。
「大人へ
どうも、初めまして。ここには初めてきました。友達にここのHPを教えてもらったので来てみました。
『いじめ』・・・。これは体験した人にしかわからないことだと思います。。いじめられたことのない人にいじめられた人の気持ちをわかるのか?と聞かれたら、自分がいじめられてみないと一生わからない。
私は大人に聞きたい。今の子どものいじめをどう思っている??大変だと思うのなら、行動してほしい。もはや、今の時代の子どものいじめは子どもだけでは解決できるものではないのだ。大人の力が必要なのだ。どうして、子どもがSOSを出していても知らないふりをするのだ?どうして見て見ぬふりをするのだ?いじめてる人たちの心も汚いけど、そんな大人の心も私は汚いと思う。もし、子どもがいじめられていて、自殺した子がいても大人達は『今の時代の子ども達は弱い。私たちが子どもの頃は・・・』って言う人は多いかもしれない。それは絶対に違う!!今の時代の子ども達が弱くなったんじゃなくって、時代が変わってしまったんだ・・・。大人が必死で生きてるように、私たち子どもも必死に、もがいて生きているんだ!!我が子がいじめにあってるわけじゃないから関係ないとかではなくて、我が子がいじめにあってるように考えてほしいんだ・・・。我が子がいじめにあってるように考えてくれてる大人なんて、この世には一握りぐらいかもしれない・・・。ホントにそれでいいの・・・???今、私がこうやって文章を打っている間にいじめに悩んでる子がいるかもしれない。いじめに悩んで自殺を考えてる子がいるかもしれない。いじめに悩んで自殺した子がいるかもしれない。そんなのツラいじゃん!!もっと、本気で考えてよ!!!
勝手な事ばかり書いてしまってすみません。。私のこの文章を読んでもらって、何か心に変化があれば嬉しいです・・・。 」
「こんにちは、XX(お名前)です。 僕には、子供が2人います、長男は早くてもう3年たちますか。実は息子はいじめに遭って蒸発してしまいどこでなにをしているかわかりません。でも今でも生きていると思います。(もう事件は収まりました)でもちゃんと人間性は刷り込ませたつもりです、親にも納得の出来る行動をとってくれました、手紙の内容には新しい世界でまたお父さんとお母さんとXX(弟さんのお名前)に会って幸せに暮らしますと書いてあった。 すいません喚起あまったのでもう打ち込めません御返事待ってます。
」
「私は中学の教員をやっています。先日、私のクラスの生徒がいじめで自殺をしました。私自身イジメには気付いていて、いじめられていた生徒を個人相談をしたり、いじめていた側の生徒を叱ったりしてイジメを辞めさせようとしていました。それでもイジメは治らず親の所に家庭訪問をしたりしました。私はそのとき凄く悩みました。学年主任の先生、教頭、校長、生活指導の先生方にも相談したのに先生方は全然他人のふりをして話さえまともに聞いてくれませんでした。
私は解決法を見つけてあげれませんでした。教師を辞めようと思っています
一人の子供を助けてあげれなかったから
そして私は明日教育委員会に行き今回の自殺の学校としてのずさんさを話に行こうと思ってます。私には一年間分の個別指導と先生方の対処の会議が行われたときのテープがあるからきっとわかってもらえると思うので
あと一つここのHPで先生方は何もしないと言っている方々が居ますが教員全員がそういう訳じゃない事も解って下さい お願いします 」
このような投稿を読み、私も子どもを持つ大人のひとりとして何か行動を起こさなければ、という思いから、「いじめ撲滅運動」をやりませんかと提案しました。10月に、やはりいじめをきっかけに同じ掲示板にきていた13歳の女の子が自らの命をたちました。日本とアメリカの血を引く、純粋で聡明な女の子でした。それから一ヶ月たって、ようやくHPを立ち上げることができました。
いじめは、被害者ばかりでなく、傍観者も先生も、家族も、周りの人みんなを傷つける行為なのだと思います。行政や学校も対策を講じていますが、上のような掲示板への意見を読む限り、現場に徹底されているとは思えません。
いじめはなくならない、という意見も多くきかれます。特にいじめを経験した方には、いじめ撲滅などありえないように思われるようです。私にはいじめられた経験はありませんし、理想論に過ぎないかもしれません。でも、できないとあきらめるより、できると信じて何か行動に移すことが必要なのだと思います。
どれほどのことができるのかわかりませんが、二度と若い命が失われることがないように、またいじめに苦しむ子どもたちが少しでも減るように、皆様のご協力をいただいて、できることから少しずつ、地道な運動を息長く続けていければと思っています。今後ともよろしくお願い申し上げます。
2003年12月 いじめ撲滅ネットワーク代表 小林紀子