***すみ放3周年記念山行***
浅間尾根
(奥多摩   '99/12/12   渡部・斉藤・佐藤・堀米    記=堀米
〜のりまき隊員嬉し恥ずかしすみ放デビュー〜

曇り時折晴れ間がみえた


99年も師走を迎えようとしている街はクリスマスのイルミネーションに染まり、「Y2K問題」や何かにつけて「ミレニアム」という言葉が溢れていた。
私自身はプライベートの忙しさがひと段落、その分今度は仕事に追われ、忘年会三昧ではなく残業で終電帰りの毎日を過ごしていた。

その日も相変わらず残業でドタバタしていた私にかかってきた1本の電話。
声の主は酔いつぶれたオヤジではなく、居酒屋で一杯ひっかけている斎藤さん(あんまり変わらないか)。
聞けば近々すみ放の3周年記念山行を企画しているので、「ウマイ酒も手に入ったことだし、野郎ばっかのBBSにいつも潤いを与えてくれている、会友のりまきも参加しないかい?」とのお誘いであった。

そう、当時の私はまだすみ放の会員ではなかったし、正直なるとも思っていなかった。
仕事でおつき合いのあった斉藤さんが沢登りをやっていて、「Webサイト作ったから遊びにきてよ。来た時はなんか書いてね」と言われ、たまにのぞいた時に落書きをしはじめ3〜4か月が経過していた頃だった。

で、話しは脱線したが、山歩きなんて夏の富士山登山以来ご無沙汰どころか、運動すらしていない。久々に体を動かしたいし、斎藤さん以外のすみ放の人にも会ってみたいな・・・と思った私は、こづかい稼ぎのバイトをキャンセルし参加することにした。
ちなみにこの電話の時、斎藤さんと一緒にいた渡部さんと初めて話した。
この時までBBS上でのやりとりや斎藤さんから話しを聞いてはいたが直接はなかった。BBSのノリと会員プロフィールの写真がどうも一致しないでいたが、生声を聞いたらもっと一致しなくなった(後から聞いたら渡部さんも私のBBSのイメージと声が一致しなかったらしい・・・)

1週間前(今では信じられないぐらい計画的)には「すみ放3周年記念山行『田心のものもハイキング』計画書」なるものが送られてきた。目的地は奥多摩・浅間尾根(せんげんおね)。

なんでも・・・・・・
「むかしむかし、武蔵と甲斐を結ぶ官道であった浅間尾根は甲州中道と言われたのであ〜る。先人が生活物資を運んだこの交易路で、陸奥の友より送られし酒に舌鼓を打とうではないかと・・・そんな企画なのであ〜る。富士でも見ながらね。どう?」(by渡部隊長)
・・・・・・だそうだ。

とりあえず冬のハイキング装備で指定された場所へ行けばいいらしい。
前振りは長くなったが、そんなこんなのいきさつを経て当日を迎えたのであ〜る。

99年12月12日、山行当日。
午前7時過ぎ、少々喉に不安(勝手に声だけ枯れていた)を抱え、ゴホゴホ咳き込みつつ待ちあわせ時間より少し遅れてJR鶯谷駅着。
すでに改札口で斎藤さんが待っていてくれた。あっ、Gパン姿だ。いつもネクタイ姿を見慣れていた(もっともそれはお互い様かも知れない)からちょっと新鮮。
車に乗るとさらに2人。おっ、この人たちが噂のすみ放の方々かぁ・・・。
「どもども、お初にお目にかかります」。

渡部さんは会員プロフィールで見てるよりかダンディーな人(に見えた。あくまで外見←ひと言余計?)だ。
ちなみに彼は私をどこか呑み屋のお姉さんだと思っていたらしい。まぁ呑むことには変わりないが、お金は払うほうでもらってはいない。今度から隣に座ったらいくらもうおうか・・・・・・なんてウソだけど。
もう1人は斎藤さんの同僚(これはこれは、お世話になっております)の佐藤さん(温泉隊長)。なかなか気さくなお姉さん。なんだか今日は楽しくなりそうだ。

こうして4人を乗せた車は順調に首都高から中央道、途中石川SAで休憩をはさみ八王子ICで降りる。
そして一般道に入った矢先、ザックのポケットに入れたはずの携帯電話がないことに気づく私。荷物を全部ひっくり返してもない・・・・・・本当にない。
斎藤さんに携帯にかけてもらったが、かすかな期待は外れザックからも車内からも呼び音は聞こえない。そのかわり受話器の向こうで誰かが出たが返事なしにブチッと切れた。
後は何度かけても電源が切れた状態(電波の届かない状態)のアナウンスが流れるだけ。今さらジタバタしても仕方ない、続きは下山してからだ。

コンビニで買い出しを済ませ予定通り目的地へ向かう。
今回の行程は、上川乗(かみかわのり)→浅間嶺→人里峠(へんぼり)→一本松→藤原峠→数馬(又は仲の平へ)。予想歩行時間は約4時間。
そしてプランは
○A:自転車を数馬にデポ→上川乗まで戻り駐車→ハイキング→酒盛り→数馬→温泉→ジャンケン敗者は車回収
○B:上川乗に駐車→ハイキング→酒盛り→数馬→温泉→数馬からバスで上川乗へ
○C:あ〜、もう、みんな寝坊しちゃって…仕方ないから里で酒盛りっ。
の3つ。
結局Bが選択され、一度数馬のバス停で時間を確認後再び上川乗へ戻り、適当なところに駐車。

テキパキと仕度をすませ、いざ出発!
が、駐車場所から登山口までは実際歩いてみると車で見ていたより距離がある。ダラダラと山道(車道)を10分近く歩いて上川乗の登山口到着。
さっ、今から本番よぉ〜と再び歩きだすがいきなり急な登り。アキレス健がのびて、準備運動がてらちょうどいいと思っていたのも最初の5分。
道こそアルファルトから土になったものの、登りの勾配はあまりかわらない。周りの景色は見晴らしがいい、というより、木々の間から差し込む光をうけながら林の中を抜けて行く、といったほうが妥当だろうか。

道中2度ほど生ホワイトチョコレート休憩をはさみ、体もホンワカ温まった頃頂上へ出た。2時間弱かかっただろうか。
歩いてる時はそんなに人とすれ違う(追い抜かされた)ことはなかったのに、そこはまるで教育テレビの「中高年の登山講座」のまんまのような光景が広がっている。あるいは観光地の「団体様御一行!」って感じ(さすがに先頭の人はホイッスルと旗は持っていなかったが)でワンサカ人があふれ、それぞれお弁当を広げていた。さらにここには「ななな、なんと…トイレがある」(by隊長)。

負けじと私たちも・・・と、少し外れた足場の良い所を選び、メイン(!?)の酒盛り〜!突入。
佐藤さんが前日下ごしらえをしてくれた鶏団子鍋がグツグツ煮えたところで、YahooBBS仲間の雲さんよりいただいた「田心」いよいよ登場。
はるか向こうに聳えたつ雪化粧の富士山を眺めながらカンパーイ。禁酒中の私も山の開放感も手伝ってか、あっさり誘惑に負けひと口いただく。んーっウマイ!!! 酒も鍋も言うことなし。こういうの好きなんだよねぇ〜。もう色気より食い気の本領を発揮しちゃって、下山を考えず勧められるまま満腹で動けないぐらい食べてしまった。

宴がひと段落したところで、斎藤さんのお子様使用済み布オムツで垂れ幕(になるのかなぁ・・・)を制作、記念撮影を済ませ下山開始。

往路同様、埋もれて眠りたくなるぐらいの枯葉で敷き詰められた道を、サクサク踏みしめながら歩く。まさに冬山、この景色を見ていなければ新緑の頃の山の良さもわからないというものであろう。 

快調に下山はしているものの、バスの時間+お風呂に入る時間を逆算すると、遅れ気味ということに気がついた斉藤・佐藤組は歩くテンポがアップ。温泉になると目の色が変わるらしい。

一方、2人の背中が段々小さくなっていくのを見ながら、私は非常に酒くさい渡部さんとザクロの種をプップッ飛ばしながら、追いかける。
なぜここで巷で健康に良いと注目のザクロが出てきたのか。
それは渡部さんが流行物をおさえるイケテル人だからではなく(かといってイケテナイという意味じゃないです。念のため)、奥様の田舎から送られてきたんだそうだ。
初めて見た生ザクロは、汁が染め物に使えるんじゃないかと思ったぐらい紅く、粒の付き方はトウモロコシを連想させる。ガブリと食いついてみるがとても酸っぱく、思わず梅干しなみに口をすぼめる。

こんなペースでひたすら下山していたら案内版にぶつかった。分岐点だ。

私は言われるがままの身支度と荷物で後をくっついてきたので山行をよく把握していなかったのだが、浅間尾根は他にも下山(エスケープ?)ルートがあるらしい。
時間も時間なのでショートカットするかどうかの選択をせまられる。結局初心貫徹で数馬に出るルートを再び歩きだす。というより、温泉というエサに弱いだけという噂。

「いいんだな? 本当にいんだな?? 後悔しないな???」
と口には出しながらも、歩みはさらに速くなる下山隊長。なんとか下山を完了し、さらに車道をトボトボ歩き、辺りが暗くなるギリギリで「数馬の湯」に到着。ふぅー。

汗を流してキレイさっぱり。ついでに早めの夕食もここで済ませ最終バスに乗る。バスの座席はあたたかく、オシリがキモチよかった。運転手さんに交渉したら快く車を駐車してあるところ(バス停のないところ)で下ろしてくれた。ありがとうございます。

無事車に乗り込み、後は帰るのみ…じゃなく、私の携帯電話行方不明事件が解決していなかった。
落としたとしたら、中央道下りの石川PAの女子トイレ内しか考えられない。とりあえず事務所のほうに電話してみるが落とし物の届けはないとのこと。
そこで、わざわざ周りこんで実際にPAに行ってもらったがやっぱりなかった。ここまで探してないのなら、やるだけのことをやったんだから諦めましょう。

帰りの高速も順調そのもの、午後10時頃、朝ピックアップしてもらった鴬谷駅で車をおりる。
皆さんお疲れさまです。いたれりつくせり楽しい時間をありがとうございました。ホントにお騒がせしてすみませんでした……。

こうして「なかなか華々しいすみ放デビュー」(by下山隊長)を飾った私は知らない間に入会審査(!?)をクリアしていたらしく、この山行後より晴れて(??)すみ放の隊員仲間入りをした。
さらに余談になるが、携帯電話は結局発見されずじまい。これで携帯紛失2度目の私はさすがに今度は番号を変えるわけにはいかず、わざわざ定価で新機種(当時、最新の田村正和がバナナの皮ぐらいの重さと宣伝してた着メロがハモるやつ)を購入。自業自得とはいえ時期が時期だけに痛〜い出費でありました。


タイムはメモ行方不明のためアバウトな記憶でいくと・・・
9:45〜10:00ぐらいに登山開始したはず/12:00には宴会態勢突入/14:00前には下山開始/17:00前後、「数馬の湯」着/19:00の最終バスに乗り車のある上川乗バス停付近まで戻る