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犬麦谷(奥多摩) '97/4/13 斉藤、渡部 快晴 記=渡部
9時に林道最奥の駐車場を酉谷山へ行く見知らぬおじさんを見送った後、出発。
途中、林道右下をカモシカが走り去っていった。20分程で橋の架かる出合に到着。
こんどは我々の山側をカモシカが落石を誘発しながらトラバース。
前回の割谷でも牡鹿の死骸を見たし、奥多摩では小川谷の最深部付近がカモシカの多生息域なのかもしれない。
入渓し、少し先の二俣を右へ入るとすぐに15mの滝が現れる。
「ホー、立派、立派、この先期待できるなー、よっしゃー、一丁いったるでー」ってなこと言いながら、素早くザイルを着けて4m位上がるが「冷たいしー、すごく滑るしー、やっぱり危ないしー」であっさりと左岸を巻くことにする。
できる沢屋はあきらめも素早いのである。
高巻の途中でタツマの大滝が全貌を現し、またもや「すごい、立派、落ちたらほんとに大変」と言いながら、所々に灌木の生えた脆い岩のルートをザイルでピッチを切りながら登る。
落ち口までのザレと灌木のトラバースもアンザイレンしたままでピッチをきる。
ちょっと大袈裟かもしれないが、落ちたら一巻の終わりという所では絶対にザイルだもんね。
大滝上に出ると谷は予想以上の広がりと温もりを見せていた。春の谷はいい。斉藤は竿を出し、私は大岩に腰掛けてワインをグビリ、グビリと飲る。
早い春の訪れにハシリドコロが所々に釣り鐘状の花を咲かせている。
傍らに目をやると、大岩の陰に大量の獣の体毛が落ちていた。小川谷流域はカモシカの谷なのだ。
チョロチョロ水のモリノ窪瀑流帯を快適に越え、ピッチグレード4級?の15m滝は右から巻く。
小滝を越えると10mCS滝が現れ、斉藤リードで取り付く。
残置ハーケン3ヶ所にランニングを取り、落ち口の小ハングをハーケンのスリングを掴んで乗っ越す。こいつはピッチグレード4級A0(?)
この後、いくつかの小滝を越えると沢は源流の様相になってくる。本流と思しき窪を辿り、少々の藪を上り詰めると呆気なく七跳山近くの登山道に出た。
9:00駐車場発/9:30橋入渓/10:25大滝上/11:3015m垂直滝/13:10登山道/15:00林道
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