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坊主谷
MSCC(奥多摩
峰谷川) '02/6/2(日) 晴れ時々曇り MSCC・河西=記
今日は朝から寝不足です。緊張して眠れなかったからです。いえいえ、そうでもありません。土曜日に昼間まで寝てしまい、夜寝つけなかったせいです。それと言うのも、金曜の夜に会社の飲み会で飲みすぎて、二日酔い気味だったせいもあります。その原因は・・・などと言っていたら、いつまでも始まらないので、先に進みます。
朝の8時に青梅駅に集合。にん2さんの車に乗っていざ峰谷川へ。そうです。今日は初めてすみ放とは別行動で沢へ入る日なのです。お世話になるのは、MSCCの面々です。豆焼沢の植樹の際にお酒を酌み交わした仲なので、面識はあります。初対面はすーさんだけです。心配する必要はありません。ただ、自分の力のなさで、皆さんに迷惑をかけることが気がかりです。
林道に入り、車を置くとパパッと支度をして出発です。林道を進むと車が何台か止まっています。きっと釣り人が入っているのでしょう。そう言えば、途中御岳の駅でバスに乗るための、ハイカーの長蛇の列が思い出されます。ま、まさかあんな事はないにしても、あんまり釣り人に会わないことを願ったものでした。
林道から沢へ降りる道は非常に楽でした。それも釣り人が沢山入っているからでしょう。
沢に降り立つと、岩が黒いせいか少し暗い印象を受けます。それだけではありませんでした。すぐそこに2mもないのですが傾斜の緩い滝がドドッと水を吐き出しています。皆さんカワニシに高度な技術を期待しますが、怖くて出来ません。滑る事の恐怖心がまだぬぐいきれない事もあるようです。(※渡部さんの鶏冠谷記録参照)敢えて滝の中を腰まで濡れて進むことにします。もうすでに、こんなとこで時間を食ってしまいました。まぁ、実力のほどが早々に理解してもらえたので良かったのかもしれません。
きょうは先頭をみきさんが進み、そのサポートにすーさんがついていくようです。私は相変わらず歩くときのバランスが悪く、フラフラしています。岩から岩へ飛び移るのも滑って転びそうで出来ません。(いろんな人の意見を聞いてみるのだ!)意を決し、後ろを振り返って、しんちゃんに「こういうの苦手なんですぅ」と言ってみます。たぶん、とってもしょっぱい顔をしていたと思います。意外にも「私も嫌いぃ」という返事が返ってきました。つらっとした顔で歩いているので、まさか苦手科目があるとは思いませんでした。「止まらないで、すぐ次の足に体重を移せばいい」ということらしいです。先の岩を穴のあくほど見つめますが、相手は私に「滑るよぉ、滑るよぉ」と言っているように見えます。一回やってみました。かっこ悪い状態ですが成功しました。時々練習するようにしようと思います。
坊主谷は他ではあまり見られない真っ赤な岩があります。しかもでかい。にん2さんが岩の名前を言ってましたが、横文字で濁点の多い名前でした。覚えてません。また、滝もそうなのですが、岩の表面が荒れているので非常に歩きやすいし、登りやすいのです。こういう沢は楽しめるので好みのタイプです。今度から「好きなタイプは?」と聞かれたら、「う〜ん、表面が荒れていて扱いやすいタイプかな?」と答えることにします。
それにしても、MSCCは滝直登派です。ありとあらゆる滝を直登することを前提でいます。濡れてしまう事など意に介しません。すぐにザイルを出してもらったりしていて、私は甘えすぎていたのかもしれないと反省しました。渡部さんや斉藤さんがいないと登れなぁぁい、じゃお話になりません。自分の手で足で判断で登れるようにならなければいけないだ、と考えさせられました。しかし、果敢に滝にアッタクしていくみきさんを見て、「ああ、すばらしい。それこそ沢屋の姿だ。」と思い、見習わなければと強く心に誓ったのも、つかの間でした。すでに首まですみ放流(あゆ放流とは違いますよ)にどっぷり漬かっていた私は、3mくらいのが二つ続く、ちょっとめんどくさそうな滝を目の前にしたとたん、迷いもなく高巻を選んだのでした...。甘いよ!よわっちいよ、すみ放!と自分を責める一方で、あれは登るのたいへんだよぉ、先も長いしさ、などと言い訳していました。まるで自分の中に天使と悪魔が同居している漫画そのものです。にん2さんが高みに登って先を見ると、さらにその先にとても登れなそうもない滝があると言うことで、右岸を初高巻と相成りました。
休憩後、すーさんがサポートで私が先頭を歩くことになりました。足の置き場に躊躇してると、理屈も一緒に分かりやすく教えてくれます。滝ではルートを見つけながら登ります。今日は朝から天気がよく、気温も上がっているので水を浴びようが、浸かろうが気になりません。ザブザブ水に入り、ペースは早くなくとも順調に進みます。滝の後ろ近くまで回って写真をとったりもしました。その時です!高巻のために撮影地点から対岸へ戻ろうとする私の肩を、すーさんはがっしりつかみ、釜の方へ引きずろうとするではありませんか!ま、まずい、やられると思いパニックに陥り大声で叫びながらも、必死で上体を屈めて抵抗します。すーさんの手が離れても、岩肌にしがみつき、完全に安全が確保されたとわかるまで動けません。行きの車の中での会話が思い起こされます。「カワニシさんは、私の怖さもパーソナリティーもまだ知らないでしょう」と指折り話していたことを...。
さて、3m(?)の滝を登りきるとその先に10mくらいの立派なのが現れました。遡行図によると、下の滝ごと右岸を高巻ところだったようですが、せっかく登ったのでここから左岸を巻くことにします。今まで遊びすぎたせいでしょうか。服の乾く暇もなく水にあたっていたので、体が冷え寒くなってきました。まいったなぁと思っていると、今度はあくびがでます。もしやとおもっていると、案の定お腹もすいてきました。三すくみ状態です。懸垂下降したあと、すーさんがみんなの状況を聞きます。集中力が切れては怪我の元なので、一応空腹の旨を挙手して伝えました。その様を見て、にん2さんはとってもうれしそうでした。でもみきさんは何も言わず一人で行動食を食べていたのを私は知っています。
その場はひらけておらず暗かったので、もう少し移動することになりました。それにしても寒い。雲が出てきて日が蔭ったせいもあるのでしょうか。先の人が滝を登っている間、下で「さみーさみー」と言っていると、横でにん2さんが「サミー.ディビス.ジュニア」とつぶやきます。ほぉとあいまいな相槌を打ちましたが、ふと気が付きました。甘やかしてはいけないと...。勇気を奮い起こして「もっと寒い。凍える」と言っておきました。
お昼を食べ終えるとすぐに行動に移します。今日は8時半までにうちに帰ってW杯を見なければならないからです。すーさんがペースを作って先に進みます。私もついていきます。寒いので体を温めたいがためです。でも、まさか沢で横っ腹が痛くなるとは思いませんでした。ワサビ田跡で休憩をとると、今度は私が先頭を行くように言われました。このあたりは階段状までは行きませんが、非常に登りやすく得意な分野です。ツメに近い雰囲気もあります。登り始めると、いつのまにか私の頭の中は真っ白になってしまいました。はっと我に返った時には私は息が上がり、だらだらと汗をかいていたのです。どうやら、何かが憑りついていたようで、皆をおいてどんどん加速して登っていたようです。みんなから怒られました。(やさしいので、もっとやんわりとですが)当たり前です。自分でもバカじゃなかろかと思いました。
そこから登山道までは藪こぎもなく、突然小屋の水場が出現したかのような状況でした。
登山道はとても快適で、下山後は温泉に入りました。思えば、すみ放での山行で、帰りに温泉って入ったことないんじゃあ...。残念ながらすーさんとは青梅駅でお別れでしたが、その後みんなで山盛りの焼肉を平らげました。
9:50車発/10:10入渓/11:00初高巻/12:30
10m滝を巻く/13:30昼/14:00出発/16:00頃 登山道着/17:20車着
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