[奥から変装した僕(俊介)、女王、カトリーヌ。右は枝をよじ登るヒトリ]
60章.ヒトリの下着 1/4 

 ヒトリは苦労して這い出し、穴の淵に泥だらけの体を横たえた。皆身を引いたのは不気味なオーラを放っていたからだ。ムクリと立ち上がり足を引きずり前進した。カトリーヌにスーツケースを差し出す。
 「ななによこれえ、泥だらけじゃない」カトリーヌはスーツケースを地面に倒して手を拭く。
 僕は口をパクパクさせてヒトリの背中を指差す。ヒトリの背中には4匹のムカデがしがみついている。体長が20cmもあり、食いついて重そうにぶら下がっていたからだ。

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