ホームサイトマップアシスタントの世界作品コラムリンクウェブコミック

ネームの作り方編

ネームは、コマ割りをしてセリフを書き込んだ漫画の設計図です。
絵も入れないと読む人がわからないので、表情などがわかる程度に入れます。


【1】何に描くか?

僕が最初に使ったのは大学ノートでした。
しかし、ネームは描き直しや切り貼りを何度も繰り返す作業なので、
ページの差し替えが面倒くさいという難点がありました。
それにタテヨコ比が原稿と違うため、1cmくらいカッターで切って
ヨコ幅を短くして使ってました。


次に使ったのが、専用のネーム用紙
ある漫画家さんが使っていたので、家でマネして描いて、
それを何枚もコピーして使っていました。
でも、いちいちコピーするのが面倒だったのでやめました。


そしてこれが現在使っているネーム用紙。
といっても、ただのB4のコピー用紙です。
1枚で見開きひとつ(2ページ)分になります。
コマ割りをする前に、真ん中あたりにフリーハンドで
ズバッと線を引いてからやり始めます。


【2】どう描くか?

ネームは、漫画を描くという作業の中で最も辛い作業と言われます。
漫画そのものを作るのだから当然です。

ネームがキツい原因は、自分の頭の中で上手く形にできてないストーリーを
紙の上で、形にしなければならないという部分にあります。

まずラストまで描いてしまいましょう!

・シーンが浮かばない。
・どういうセリフを言わせたらいいか解らない。
・どんなエピソードから始めたらいいのか解らない。

そこで引っかかっていると進みません。

引っかかった部分は飛ばします。
文字で「なんだかんだあって、彼女を好きになる」とか
テキトーに書いておきます。
( 当然あとで考えますが )

そして、とにかくシーンをすっ飛ばしてもいいですから、
ラストシーンを描いてしまうのです。
頭の中で見えていなかった全体像を紙の上に出現させて、
それから手直しをするのです。

・このままだと24ページの予定が40ページくらいになってしまう!

この場合も同じです。
かまわずにどんどん先に進んで、とりあえずラストシーンまで描いてしまいます。
長さはその後で、不必要なシーンを削ったり、
シーンの中のコマの省略などで、どうにでも短くできます。
まず全体像を紙の上に出現させることが重要なのです。

この話はどういうお話か?

ラストまで描いたら、全体をイメージしながら考えましょう。
「この話はどういうお話か?」
なるべく短い言葉で書いてみます。

「AくんがB子さんを好きになって、困難を乗り越えて恋愛を達成する話」とか、

「Aくんが惚れたB子さんの変な家族に翻弄される話」とか、

「ケンシ○ウが、悪いヤツらを倒しながら成長する話」とか、

とにかく一行で説明します。
自分で一行で説明できなければ、作者自身が解っていないということですから、
ネームにするのは非常に難しくなります。

そして、その一行の文章が「テーマ」というか「主題」というか…
描こうとしている漫画の主要なストーリーとなります。
そこに様々な肉付けをしていく訳です。

逆に、その主題を読者に訴えていく上で、必要ないシーンやエピソードは、
思い切って省略してしまうのです。

このようにして
いろいろあって複雑だけど1本筋の通った漫画
が出来上がっていくのです。

【3】具体的には、どう描くか?

これも、いろいろな方法があるので一概には言えません。
それぞれに合った方法を探してみてください。
例えば…【方法論1】

■ノートにファーストシーンから文字で書いていき、組み立てていく。

■英単語カードくらいの紙に、シーンのあらすじを書き、
 そのカードを並べ替えながらストーリーを組み立てる。

■B4コピー用紙を16分割(または32分割)して、
 全ページを見渡しながらストーリーを組み立てていく。

大切なことは、これらはあくまでネームの前の段階であり、
ハサミで切ったりくっつけたりの繰り返しになるであろうということです。
それでいいのです。
ネームの形が出来上がってから、もう一度ネームの清書をします。
━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━―━
例えば…【方法論2】

@キャラクターそれぞれの設定をガッチリ決めてしまう。
キャラ作りの下手な人は、それぞれの登場人物において、
個人年表を作ると良いです。

生まれた家柄、両親、祖父祖母の性格。
幼少時代の出来事、性格を決定づけた大きな出来事や
その時の周囲の反応など、細かく書き出して行くのです。

これらは、ほとんどストーリーに登場する事はないかもしれませんが、
作者の頭の中で、「生きた人物」という強い捉え方になります。
それが、作品の端々で生きてくると思います。

Aキャラクター同士の関係の年表も作る。
この二人は以前恋人同士だった、などです。

Bその上で、キャラそれぞれの性格、
キャラ同士の関係と世界観を説明することを頭に置いて、
冒頭のシーンを開始するのです。

C簡単に書きましたが、これはかなり難しい作業だと思います。
すぐに出来ないからといって諦めず、訓練を続けることが大切です。
テレビドラマの第一話や、映画の冒頭シーンなども大変参考になります。

などです。
【4】ネーム(ストーリー)の構成の身につけ方

■まずドラマ・映画・小説・マンガ…たくさんの作品を読む・観ること!

■その中で自分が「面白い!」「盛り上がった!」「サイコー!」
 と感じた作品が勉強の対象です。

■ストーリーを全部ノートに書き出す。
細かく書く必要はない。
簡単なプロット程度でよい。

例)
・吾郎、街で不良にからまれてケンカ。→ボコボコにされる。
・一郎、それを陰から見ていながら助けにいけず。(情けない自分)
・次の日、学校で…吾郎、リベンジを誓う。一郎、気乗りしてない。
・ケンカの練習をする。
・ひょんなことから格闘技の達人と出会う。

(以下、略)


と、こんな感じでOK。
いろいろな映画やドラマのストーリー構成をメモしていくうちに、
「盛り上がる」とは何か?「ヤマ場」とはどう作るか?
「なぜドラマの中に引き込まれるか?」が見えてくると思います。
ストーリー構成の勉強の仕方の一例です。





続きはまた更新させていただきます。
申し訳ありません。


■ペンを使っての技法編
■ストーリーの作り方編
■漫画を描く道具
■その他の技法編
■アシスタント七つ道具1/24
■基礎的なこと
漫画の描き方トップ

セブンアンドワイ「エンターテインメント」
TOP

HOME 掲示板アシの世界漫画の描き方連載の記録プロフィール作品リスト
コラムリンク集奮闘の記録ウェブコミックメール



掲載しているすべての写真・漫画・イラスト等の無断複写・転載を禁じます。
Copyright (C) 2000-2002 Hikaru Nagareboshi All Rights Reserved.