StarDust
Bar「StarDust」

横浜市神奈川区千若町2-1
(JR東神奈川駅・京浜急行仲木戸駅、徒歩15分。海の方向へズンズン歩いたノースピア手前)
TEL 045-441-1017(17:00以降)
定休日:年中無休 営業時間:17:00〜翌2:00


僕がこの店を知ったのは、20年以上前の話である。
「黄金のパートナー」という1979年の東宝映画があった。
僕はこの映画が大好きで、ロードショウが終わった後は「ピア」なんかで上映中の映画館を探し出し、横浜や池袋の映画館まで行って、10回以上は観たものである。
僕がその後、数年のうちにスキューバ・ダイビングのCカードを取得したり、小型船舶操縦士の免許を取ったりしたのも、今思えばこの映画の影響を多分に受けたからかもしれない。

この「黄金のパートナー」の中で主人公たちが集まるBARが「POLESTAR」という店であった。
当時、大学生だった僕はよく横浜をふらふら歩き回っていたので、この「POLESTAR」はすぐに見つけることができた。
そして「POLESTAR」に隣接しているのが「StarDust」である。
調べてみると両店とも経営者は同じで、Barとして常時開店しているのは「StarDust」で「POLESTAR」の方は、パーティなどの際の貸し切り専用であることが分かった。
当時、この「StarDust」で酒を飲んでみたいという思いは確かに強かったのであるが、20歳そこそこの若造にはまだ似合わないという気持ちもあり、「まだ早いかな。でも、いつかはここで飲んでやろう・・・」と考えながら店の前をウロウロとしていたものなのであった。

そして、22年が過ぎた。
仕事の飲み会が桜木町のMM地区であった。珍しくその日は二次会の設定もなく午後8時頃にはフリーになってしまった。
「そうだ、行ってみようか、あの店・・・」

JR桜木町駅から東神奈川までは駅2つである。
東神奈川駅から歩くと12〜3分くらいかかるだろうか。軽い酔いも手伝って、その歩きも苦ではない。

久しぶりに見る店構えは当時と少しも変わっていなかった。
店の前まで来て、何故か少し迷った。
ふと視線を移すと、ドアの前に紐に繋がれた大きな猫がちょこんと座って通りの方を眺めている。

気が付くと僕は、その猫に誘われるように店のドアを開けていた。


初めての客である僕をマスターは明るく迎えてくれた。
カウンターで静かにビールを飲んでいる男が一人。
店の片隅にはジュークボックス。
僕もカウンターに座る。

店の前にいたのは「みなと」というオス猫。
ボックスシートに置かれた、マスターのMA-1がお気に入りの場所のようだ。

マスターと少し話をした。
Cash on delivery。
バーボンをストレートで3杯飲んだ。

4杯目は一人で黙って飲む・・・
気負うことなく、疲れない。
ただ時間だけが穏やかに過ぎていく。
窓からの眺め、横浜港とMMの夜景が独り占めだ。

今日、ふと思い出してこの店にやって来たのであるが、そこは想像したとおりの空間であった。
初めてこの店の前に立ったときから22年・・・・。
22年待った、それがなんとなく正解だったと思える。
僕は『20歳の僕』と一緒に静かな時を過ごした。

「また、来ます。」といって僕は店を出た。

これが「みなと」君だ!

Bar StarDustのホームページ
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