HAWKシリーズ用MDIサスペンションの取り付け方
 MDIサスペンションは英国のTranAm社が台湾の工場で製造した、プログレッシブタイプ2レートスプリングの ローコスト、ハイパフォーマンスサスペンションです。'70〜'80年代の絶版車の殆どがラインナップされ、ノーマルより腰があり、かつストリートで扱いやすい特性を持っています。今回、レポートするのはHONDA HAWKシリーズ(CB400/250T・N・D)用ですが、このタイプを車両に取り付ける場合には取付部のスペーサー調整と、チェーンケースの加工が必要になります。
MDIサスペンション  これがCB400/250T・N・D用のMDIサスペンションです。画像はクロームスプリング仕様(¥19,000)です。上部にスカートが付くのがクラシック風ですね。ノーマルの雰囲気を残したデザインですが、Wレートのスプリングが強化サスであることを主張しています。
1.サスペンションの比較
サスの比較  手持ちのサスペンションとの比較です。ノーマルが一番細く、その次がコニー、MDIとなります。MDIはWレートスプリングの為、スプリングがサスペンション下部まで来ています。これにより径が太くなり、チェーンケースの加工が必要となります。
コニー  コニーはノーマルより太いのですが、下側のコの字の受け部分が外側にオフセットされているため、チェーンケースには干渉しません。厳密に言うと、その分サスがハの字に開いてしまいますが...。乗り味は硬いです。
MDI  さて、MDIです。こちらはサスペンション自体が太く、コの字の受け部分がオフセットされていないので、そのままだとチェーンケースに干渉してしまいます。また、受け部分の幅が4mm程広く(他車種と部品を共用している為らしいです)、スペーサーを挟まずにそのまま取り付けるとサスが横に動いて正常に作動しないばかりか、外れてしまったり、チェーンケースを破損させて後輪に巻き込んでしまう恐れがあります。
2.チェーンケースの加工
チェーンケース  そこでチェーンケースを加工します。ノーマルのチェーンケースは樹脂製なので、カッターナイフと紙ヤスリがあれば誰でもできる作業です。画像上が加工前、下が加工後です。サスペンションの逃げの部分を大きく切り欠きます。下の説明を参考にしてください(必ず現物合わせで加工してください)。マーカーペン等で下書きをし、カッターナイフで削っていきます。最後に紙ヤスリで仕上げて完成です(サスを取り付けると余り見えない部分なので、それほど仕上げに神経質にならなくてもよいでしょう)。ケガをしないように注意して作業してください。

※ノーマルチェーンケースに対しての加工です。社外パーツのメッキチェーンケースはこの限りではありません。

加工説明
3.サスペンションの取り付け
 さて、チェーンケースの加工が終わったらサスペンション本体の取り付けです。上側のボルトはそのまま取り付けて下さい。下側は前述の通り、コの字の受け部が4mm程幅が広いので、スペーサーとして、付属のワッシャーとスプリングワッシャーを二枚重ねで挿入し、幅を調整します。外側からワッシャー、スプリングワッシャーの順で受け部に挟みます。うまく入らない場合は、受け部を若干広げてから入れるとスムーズに取り付けられます。
取付部  チェーンケースを取り付けたら終了です。サスペンションとチェーンケースが干渉していないか確認してくださいね。また、サスペンションの動きもチェックしてください。このサスペンションは、最初ダンパーが硬いですが、50〜60km位の走行により徐々に硬さが取れ、スムーズにストロークするようになります。その後にスプリングレートの調整をしてください。
あとがき
 今回、MDIサスペンション輸入販売元のRabbit・R.Projectsさん(東京都・日野市)のご好意により、サスペンションを提供して頂きました。時間が掛かりましたが、おかげさまで何とか私なりにレポートすることができました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

黄鷹 2002.9.7

MDIサスペンション購入はRabbitさんへ
Rabbit

Rabbit・R.Projectsさんのサイトへ

 ここで紹介したホーク用MDIサスペンションはRabbit・R.Projectsさん(東京都・日野市)で扱っています。その他にも'70〜'80年代の絶版車のパーツとしてOmar'sバックステップ(CB-N用もありますよ)、VEADKI SEATS製リプロシート(FRPベース、CB-N用あり)等を輸入販売しています。絶版車オーナーは一度サイトをご覧下さい。諦めていたパーツがあるかもしれませんよ。
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