ニコニコ共和国
とある秘湯の温泉に行こうと思っていたのですが、雪のせいか寒さのせいか、信号が故障したとかで秘湯方面の線が止まってしまったので、急遽別の温泉に行きました。
東北線の二本松駅からバスに揺られて到着する終点の温泉町は、標高600メートルの安達太良高原に位置する岳温泉。軒下のつららが寒さを物語りますね。
ご存知の方はご存知(そりゃ当たり前)でしょうが、ここは十数年前、日本から独立して『ニコニコ共和国』となったのです。入国管理はほとんどされておらず、国内では通貨の“コスモ”とともに日本円が通用します。町の豆腐屋さんをふと見ると『国立豆腐蛋白研究所』だったりします。
しかし、外国人収容所で、売店ではコスモが通用するか聞いたところ「使えない」と言ってました(後に使えることが判明)。彼女が物心ついた頃にはコスモがまともに流通していなかったんじゃないのでしょうか。帰って共和国のホームページを見ても、独立した旨の説明がさりげなく一言書いてあるだけでした。
独立後に日本国政府から過酷な弾圧を受けて、また植民地化されてしまったのでしょうか。人々の心には独立心がいまだにめらめらと燃えているのかもしれませんが、表面的には、ここが独立国であることを感じさせるのは、こうした看板や外国人収容所の護送車に書かれた共和国の名前くらいです。
共和国の特産品のひとつ、“ニコニコ・ラジウム卵”です。ここの温泉は硫酸泉であって、放射能泉ではないのですが、この“ラジウム”とは何?割って見ると、普通の温泉卵のような感じでした。放射能というのは目に見えないので、鶏にラジウム食わせて生ませた卵なのかも知れませんが、ニコニコ共和国の食品衛生法では、どういう規制になっているのやら。