更新日 : 2003年 5月30日 |
尺八雑話(69) 「思うこと」 過日大学時代の友人の奥様から電話があり、本人が がん で急逝したとの連絡を受けた。この友人のSはゼミで小生の左隣に座っていた男で、いつも冗談を言い合っていた仲である。 Sは鍋を囲むといつも小生が旺盛な食欲で、彼のことを考えず平らげていたので、一緒に鍋を囲むと得をすることはない、料理を食うときは一人前づつ盛ってあるのが良いといつも冗談半分に小生にこぼしていた。 彼への年賀状でこのことに懐かしく触れたことがあったが、どうも、今回それが奥様の目にとまり電話を下さったらしい。 葬儀に飾ってあった遺影は頭が薄くなったいたが、学生時代と同じ人なつこい笑顔だった。 斎場には、弓道五段の允許状と弓矢一式、好きだったカメラ一眼レフ2台と作品が飾ってあった。大学時代の弓道部の友人が多数来ていた。 ところで私事で恐縮だが、小生の家内もこの4月3日に がん で急逝した。 入院中から、いろいろな方に治療についてのアドバイスをいただいたが、驚いたのは がん と闘っている人がいかに多いかである。 妻が夫が、兄が妹がとどれだけ がん の話を聞いたことか。本人はもとより家族、友人に大きな悲しみと辛さを与える、憎い病である。早く特効薬が出ないものかとつくづく思った。 話がそれるが、がん は体の免疫力が落ちたときに発生するそうだから、発病する前に がん に効くといわれるプロポリスなどの薬(食品?)を摂取するなどして免疫力を高めることが大変良いとの話も聞いたのでお伝えしておく。 ところで、葬儀を通じて思ったのはSの弓道部の仲間もそうだったが、家内の葬儀にも彼女がボランティアをやっていた高齢者や目の不自由な方のための朗読の会のメンバーや関係していた児童館の子供達とその親御さんたちなど、仕事というより本人が生前夢中でやっていたことの仲間が心から泣き悲しんでくれたことである。 こうした多くの方々が家内にお寄せくださったお気持ちに感謝しつつ、いまさらながら人生なにが大切なのかについて考え込んだ次第である。 小生は、この3月に定年となったが、仕事と尺八の両面で小生を支えてくれた彼女に感謝しつつ七七日も過ぎた今、尺八活動を再開し、残された人生を大いに楽しんで行こうと思う。 それが何もしてやれなかった彼女への最大の恩返しと思う今日この頃である。 (このような事情で尺八雑話を長い間お休みしてしまいましたが、また蛙に戻って頑張りますのでご愛読よろしくお願いいたします。) 蛙こと小林桂輔 小林桂輔師ご内室様ご逝去の報に接し、お悔やみ申し上げます。 竹友社IT委員会 |
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