尺八雑話(1)         「良い曲」


最近思うのですが、お弟子さんに教える時二通りの吹き方が必要な気がします。

最初は拍子通りに、つまり正確な間を作ることを最優先にした吹き方です。
もう一つは、曲として演奏する吹き方です。

もちろん、お弟子さんが、技術的にまだ真似をするのが無理な吹き方も含まれるわけですが、それでいいような気がします。

お弟子さんは師匠と一緒に吹いて、あれ、この曲はいい曲だな、一人で吹いていた時はつまらない曲だと思っていたのに、どうしてだろう?     こう思ってくれれば成功です。そしてその謎を知ろうとして、お弟子さんが次の稽古に通って来る。こうなったら大変結構なことです。

私も師匠として、そういう気持ちをお弟子に味わっていただきたいと努力はしているつもりなのですが・・・

現実は、お弟子が、師匠と一緒に吹いた時より、自宅で一人で吹いた時のほうが良い曲だと感じていたりして。

これは恐ろしいことで。師匠も修行を続け、頑張らなければなりません。

                                                 蛙

更新日 2002年 2月 17日
「邦楽よもやま話し」
目次のページへ
このページの最初へ