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悪夫・悪妻物語 ミニ国際落語

うそつき弥次郎

愛犬物語

小耳話 無空禅師語録

時代小説恋風夜風

ホ−ムペ−ジ

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一口噺の部屋

落語・漫才のの部屋

リンクの部屋


主な履歴

開館日・・・・・・・・・・・平成8年6月4日(火)
第153回内容更新・・・・・・平成14年4月25日・・・・・悪夫・悪妻物語
第1回ホ−ムペ−ジ画面更新・平成9年1月12日
第2回ホ−ムペ−ジ画面更新・平成10年1月11日
占い新設・・・・・・・・・・平成9年3月2日(どこか2個所所に占いがあります。全部見つけた方幸運間違いなし。!)
創作落語の部屋開設・・・・・平成9年6月8日(日)
短歌の部屋開設・・・・・・・平成9年7月26日(土)
リンクの部屋開設・・・・・・平成10年1月19日(月)
ASAHI-NETホ−ムペ−ジやる気コンテストマウスパッド賞当選・・平成10年3月
連載小説の部屋開設 ・・・・・平成11年1月3日(日)
笑いの館掲示板開設・・・・・平成11年3月7日(日)
ご訪問者数2万人突破・・・・・平成11年12月16日(木)
日経ネットナビお笑いサイトへのリンク集に選ばれる。・・・・平成12年9月29日
アスキ−社発行のWEBガイドに紹介される・・・・・平成13年2月13日
ご訪問者数3万人突破・・・・・平成13年10月28日(日)
一口噺の部屋新設・・・・・・平成13年11月11日(日)
ご訪問者数6万人突破・・・平成22年3月25日(木)


無空禅師語録

    ・今日はご相談があってまいりました。
    ・相談のない日など無いではないか。まあ、良い、今日は何だ。

    ・実は自然の中で暮らしたく、庭を改造して瀧を作り、池も作り、鯉も買ったのですが、乾季に入り瀧の水が
     全然無くて、計画がうまくいきません。お助けください。
    
    ・だからお前は軽率なのだ。人工のものに頼るからそうなる。自然のままにいかねばならぬ。
    ・そこを何とかお助けください。

    ・しかたない、来月の禅寺総会のために、ポカリが1000本、お茶の友が2000本あるからそれを流せ。
    ・・・・・
    
    ・昔話で、裏の畑でポチが鳴く、といいますが、家で飼ってるポチは鳴いてくれません。何とか鳴かし
     たいのですが
    ・お前はいつも人に頼ってばかりいる。まずは動物に頼らず自分で裏へ行って鳴け!
    ・・・・・

    ・どうしても食欲から脱却できません。どうしたよいのでしょう。
    ・まだ喰いきっておらんのだ。悟るまで喰い続けろ!喝!!!
    ・・・・・・・

    ・どうしても色欲から脱却できません。どうしたらよいのでしょう。
    ・まだ修行をはじめたばかりで脱却とはおこがましい。まだ無理じゃ。楽しめ
    ・・・・・・・

・毎日このように暑いと喉が渇き、寒いと温かいものが
飲みたくなります。どのように修行したらよいのでしょうか。
・高い山の崖で、寒風に裸体を晒すのが良い。そうすると

肌が固くなり、肉と皮の間がひきしまり、外の気温を感じにくくなる。
・しかし修行半ばで死んでしまうようなことは・・・
・それは、多いにありうる。

・えっ!!・・それでは私は・・
・はっはっはっ!!案ずることはない。死にそうになったのが冬なら冷たいものを
夏なら温かいものを飲むのじゃ。うまいぞ。修行の成果じゃ。
・・・・・


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悪夫・悪妻物語(17)
    いじめ2
       ・おい、テレビを見てたら健康のためには野菜を沢山食べるべきだと言っておった
        ぞ。我が家は野菜不足ではないのか。
       
       ・なにを呑気なことを言ってるんですが。野菜は高いんですよ。そんなに買えませ
        ん。
       
       ・何を言っておる。やりくりをして野菜を買うのが女房の腕ではないか!
       
       ・これ以上やりくりは無理です。やりくりできる人と一緒になったらどうですか。私は里
        へ帰らせていただきます
       
       ・お前はすぐそれだ。だれも里へ帰れなどと言ってないではないか。
       
       ・じゃ、貴方が里に帰ってくださいな。
       
       ・・・・・

    いじめ
      
・あなた!私は今晩出かけますから、夕食は適当に食べてください。
       
      
・適当にと言われても困る。何を食べればいいんだ?

        ・何を食べればいいんだじゃありませんよ。たまには自分で作って下さいな。

        ・自分で作れと言われても困る、何をつくればいいんだ?

       ・フレンチ風焼き魚のからし菜合えでもいいし、あなたの好きなピザ丸刈りータでもよござんすよ     
      
      ・・・・・   

   ワールドカップ
      
・おい、一本つけてくれ。

       ・ちょっと待ってください。今手が離せません。

       ・何言ってるんだ!!テレビ見てるじゃないか

       ・ワールドカップ見てるんですよ。待ってくださいよ。

       ・そんな時間がかかるの、待ってられるか!先につけてくれ。

       ・あなたのは毎日、こっちは四年に一度ですよ。

       ・・・・・・・

    こづかい

        ・おい、こづかいが足りない、もう一万円くれ。

        ・とても無理です。  
 
        ・その金がないと男の顔が立たんのだ。

        ・わかりました。でも長い間我慢してまいりましたがお願いがあります。

        ・(きょっとして)な、なんだ、言うてみろ。

        ・お聞きいただけない場合はわたしにも女の覚悟があります。

        ・わかった、わたった、なんでも言うてみろ

        ・では、申し上げます。私にも一万円こづかいをください。

        ・・・・・・


    
    朝食

        ・おい、また、食パンとジャムだけか、たまには別のものを食わせてくれ 

        ・何が食べたいんですか。

        ・ご飯と、味噌汁と、漬物と、鯵のひらきと・・・

        ・いいですよ、だけど早起きはにがてですから、前の日の昼につくるならかまいませんよ。

        ・それじゃ、朝には冷たくなってるじゃないか。

        ・あなたとの仲みたいなもんですよ、

        ・・・・・・

果物
・おい、隣の家にお呼ばれした時のことを覚えているか。

・なんのことですか。

・だからおまえは鈍なのだ。ワシは恥ずかしかった。

・何がはずかしかったのですか?

・あの果物鉢をみたか。りんごにオレンジ、ばなな、山盛りになって、彩りも

見事だった。ああでなければ行けない。

・では、お隣さんをお呼びする時は家もそうしましょ。

・負けるなよ。派手に行け!!

(そして、其の当日)

・テーブルの上に巨大な果物入れ。良く見るとたらい。

其の中に丸ごとすいか三個、椰子の実五個

・あら奥様素晴らしい果物だこと

・おお恥ずかしい。地味なわたしがこんな派手なことを・・・

・・・・・・・・

バ−ゲンセ−ル
・あなたの下着安く売っていたんで買ってきましたよ。

・それはありがたい。何割引だった?

・7割引ですよ。

・いくらなんでも安すぎるぞ。どうしてだ。

・穴あきなんですよ。でも大丈夫寒くない程度ですよ。

・・・・・

勤労感謝の日
・今日は勤労感謝の日だ。我ながら今年も良く働いた。お調子もう一本つけてくれ

・隣の御主人は今日も出勤ですよ。

・何の商売なんだ。今日くらい休んだらいいのに。

・新酒の製造販売だそうですよ。

・へえ、今年の新酒の銘柄は何だ。

・「勤労」だそうですよ。

・・・・・・

雑煮
・あなた、お雑煮のお餅はいくつ入れますか?

・太るといかんから2つにしとくか

(ぺろりと2つを食べたのを見て)

・あなた、お雑煮のお餅はもういいんですか?

・同じことを何回いわすんだ!!太るから2つにしとくと

いってるじゃないか!

・・・・・・

ホットコ−ヒ−
・おい、コ−ヒ−が沸いた。カップを温めてくれ。

・沸き立ての熱いコ−ヒ−で温めたらいいでしょう。

・・・・・・

ク−ラ−
・暑い暑い、おい、ク−ラ−を買おう。

・そんな余裕ありませんよ。ク−ラ−を付けたらビ−ルが買えなくなりますよ。

・何をいうんだ。部屋を涼しくしてビ−ルを飲んでこそ意味があるんだ。

・では、団扇10枚とビ−ルではどうでしょう?

・・・・

隣の主人
・あなた。隣りのご主人はお墓参りに行って,ご自分で草とりをしてお墓をきれいに

したそうですよ。

・あいつはきれいずきだから。自分が墓に入った時、きたないのがいやなんだろう

きっと、寿命が来てるぞ。もうすぐ墓に入るぞ。わしは本来きれいずきなんだが

まだまだ長生きしたいから、草取りはしない。人間我慢が肝心だ。

・・・・・

・・・

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ミニ国際落語

・短い落語で有名なのに「おい、隣の家に垣根が出来たぞ」「へえ−(塀)」というのがありますが
最近は落語も国際化してまいりまして、「そこでタメイキついているのは誰だ?」「フ−(WHO?}」

・日本人の代表的くしゃみは「ハクション!」だがエジプト人のくしゃみはどうかね。?

・そりゃもちろん「スフィンクスン」じゃないか。?

・?? ・それじゃ、記録ものの作家のくしゃみはどうかね?

・そりゃ、もちろん、「ノンフィクション」だよ。

・??

お後がよろしいようで・・・


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うそつき弥次郎(13)

豪邸
いやあ、君こないだはおどろいたよ。

世界一の豪邸に案内してやるというからついていったんだ。

ところが、小さな玄関を入るとこじんまりした部屋でさ、ざっと6畳間位かな。

なにが豪邸だ、ちんけなテ−ブルが一つ置いてあってさ、僕の部屋より小さいんだ。

がっかりしていると、うらの出口からどうぞと言われて、扉を開けて、おどろいたね。

出てきた部屋が大きな部屋の片隅にあったことが分かったんだ。

さらにその大きな部屋の出口を出るとこれがまた、さらに大きな部屋の片隅にあってさ。

繰り返すこと10回、最後に出た時はとっぷり日が暮れてさ。庭がぼんやり霞んでいたよ。

その庭の向こうを見ると高い塀がしてあって、わからない。案内人に聞くと後で

わかりまさあとのことで、僕は庭の片隅にある地下への階段を降りた。

降りた所に扉があって、これを開けて中へ入ると、大きな管が数本並んでいる。

案内人があわてて絶対触らんでくださいという。

近寄って見ると、それぞれの管に何か書いてある。さらに近寄って見ると、太平洋だの

大西洋だの北極海だのと書いてある。案内人に聞くと、震えながらこういったよ。

実はこれは海のコントロ−ル管で太平洋と書いてある管のバルブを開くと太平洋の海水が

増えるそうだ。最近北極海の氷が溶けて、やれ地球の温暖化だのなんだのと騒がれたが、

案内人によると、この管の操作を間違えて、温度調節のネジを高温にしてしまったのが原因で、

操作人はすぐ回顧されたそうだ。

−−続く−−

ミレニアム茶会
君、ミレニアム茶会てえのを知ってるかい

僕はこの間そのミレニアム茶会に招待されたんだ。

会場は二狸庵つまり二千畳敷の茶室なんだ。狸一匹で千畳だから二匹で

二千畳てえわけさ。そこに入ると、驚いたねえ。

招待客も二千人で、用意された茶碗も二千個さ。また、茶を立てる

茶人も二千人てえわけで、客人は外側に、茶人は内側に円を描いて座ったわけさ。

用意された二千個の茶碗で茶が立てられるといわゆる茶碗回しが始まった。

ところがこの茶碗てえのが有名な曰く因縁の茶碗ばかりで、用意した茶人が

自分の茶碗が目の前からだんだん遠ざかっていくのを見て慌てだしたのさ。

もし、二度と帰ってこなかったらどうしようとね。

一人の茶人が立ち上がるともう駄目さ。二千人の茶人と客人が一斉に立ち上がって

大騒動が始まった。その騒動の中をのんこの茶碗だの、天目茶碗などがころころ

ころころと転がりだし、すっかり目がまわってしまったよ。

そのうち転がった茶碗の一つが庭に落ちていった。

やがて動きも止まり静かに庭の一隅に鈍い冬の光を浴びていたよ。そして落ち葉が

一枚ひらひらとその茶碗の中に入っていった。

そしてぼくは修行の道の果てしなさを悟ったってわけさ。

宮中言葉
最近、雅子様のおめでたニュ−スに刺激を受けて

一般家庭で宮中言葉を使う所が増えてきたんだ。

よしゃあいいのに僕の知っているしもたやに住む一家が

そうなんだ。ちょっと紹介するよ。

夫「これからはかみなりのことを我が家ではお雷(おらい)と

呼ぶことにする。」

(おりしもちょうどゴロゴロと雷がなった。)

妻「あれあなた、おらいが。私はこおうございます。」

夫「心配するな。オ−ライだ。」

妻「・・・・・」

悟り
今日は君僕が何故悟ったかを話してあげよう。今まで内緒にしていたんだが

今日は僕の秘密を打ち明けてあげるよ。

あれは大分前のことだったが、ある時僕は植木屋に行って、赤と白の花の梅の木

を一本づつ買ったんだ。そしてその翌年花が咲いたのを見て驚いたよ。

両方ともピンクの花なんだ。勿論僕はすぐ、植木屋にいって文句を言ったんだ。

すると植木屋が平然として言うんだな。「旦那、このくらいのことで動揺しちゃ

いけませんぜ。昔、偉い坊さんが言いましたぜ。自然と共に生きよとね。

旦那、自然にさからっちゃいけませんよ。」

僕は正直何をいうかと怒ったさ。しかし、また植木屋が平然と続けたんだ。

「旦那、禅の問答歌を知ってますか。赤白もピンクも黄色も色は色いろいろ

ありて心たのしき」そういったかと思うと急に植木屋が目を剥いて

大きな声で僕に向かって「喝!知に流るることなかれ。喝!!」

いやこれにはさすがの僕も驚いて思わず跪いて「恐れ入りました

とても小生の及ぶところではありません。」

その時僕は悟ったんだ。それからだよ。僕が世の無情を感じて

仏門に入ったのは。

・・・・・・

ダブルブッキング
いや、この間はびっくりしたぜ。僕は旅行するのに指定列車の予約をとって

その列車に乗ったってわけさ。ところが、僕の指定席に30人位集まって

おお騒動してるんだ。口々に「ここは、おれの指定席だっ!!]ってどなりあってさあ。

だれかが車掌を呼びにいって調べさせたら、君、信じられるかねえ。予約の

コンピュ−タ−の誤作動で、同じ席に僕を入れて30人のダブルブッキングが

されちゃったんだよ。車掌は平謝りで申し訳ございませんを繰り返すばかりだ。

皆が何とかしろ、どこかに座らせろとさわいだが、車掌は。あいにく今日は

満席で、この席1つが最後の席でございます。といったんだなあ。

いや、君人間の悲しさを垣間見たのは其の直後さ、

我も彼もがその席に座ろうとして飛び掛かり、その席の上に人柱ができたって

わけさ。いや、よじのぼり、かきむしり、そりゃ大変なものだったよ。

・・・・・・

冬眠
いや、この間、冬眠の国へ行っておどろいたね。もちろん君動物の噺ではないよ

人間が冬眠するんだ。その国では、10月から12月にかけて、次から次へと

人間が冬眠に入っていくんだ。だからテレビを見てびっくりしたね。冬眠予報てえのが

どのチャンネルにもあるんだな。「そろそろ冬眠の時期です。人それぞれによって

冬眠に入る時期が違います。春までの家族との別れの時期です。突然の冬眠に備えて

家族一同での団欒をすませましょう。明日は冬眠前線が関東南部に南下します。

該当地域の方々は気を付けましょう。」なんてやってるわけよ。

よく聞いてみると、この冬眠は本当に前触れなしに突然やってくるらしい。

たとえば、会議の発言中に突然横になって眠り出すとか。しかし、なにせ

みんなが冬眠する国だからそんな時でも誰もあわてないよ、

「ただいまAさんが冬眠にお入りになりました。おめでとうございます。」という

社内放送も流れるそうだ。

面白いのは、冬眠に入った人の扱いだよ。共産系のA国では、国家の庇護の下に

冬眠体は国家中央冬眠安楽監視所に並べられ、そこで春を待つわけだ。

民主系の国では、冬眠体は各家庭に送り返され、そこで春を待つわけだ。

冬眠というのは、楽そうに見えてなかなかエネルギ−を使うんだぜ。

なにせ、冬眠中はなにも飲み食いしないから、冬眠前にたっぷり、栄養を取っておく

必要がある。そうでないと春になっても冬眠から覚めないで永眠になりかねない。

だから、冬眠期の近ずく、9月、10月になると、テレビでは冬眠準備食のお勧め

なんていう番組の視聴率が高いわけさ。

町のレストランでは、「冬眠冬眠楽しいな。あなたも私も冬眠だ。春まで永いお休みだ

今日こそ、冬眠グルメの日」なんてえ曲が流れる中、人々は冬眠準備グルメを楽しむんだ。

・・・続く


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小耳話 (電車の中で若い女性2人)
・ねえ、メジャ−な人紹介してよ。

・この間、私、山手線で、K1で有名な、ほらテレビで「ご−めなさいよ」

ってやってる人のサイン、ハンカチにもらったわよ。

・私、あんまりK1には興味ないもん

・あ、それから、富島君、この間新宿伊勢丹の地下で、ジャッキ−チェン

に会ったってさ。

・ほんと、ねえ。でもさあ、そんな人達、山手線やデパ−トの地下なんか

にいたってほんとなの−?

・そういやそうよねえ?

・・・・


愛犬物語(7)

第1章 犬勇列伝(9)

・はち、しばらくだな。

・いや親分ながいこと親分の話を聞かなかったらもうさびしくてさびしくて 花占い

・ちょうしのいいことをいうものではない。 しかしお前がわしの高尚な話に感心を
持つようになったのは格段の進歩でありわしもうれしい。ところで今日は川中島の合戦を話してやろう。

・えっ!では、できるだけ手短に・・・

・お前も知っている通り、川中島の合戦はその昔、武田信犬公と上杉犬信公との間に行われた
歴史に残る合戦である。

・とほほ永くなりそうで・・

・今何か言ったか?

・いやうれしいことでと言っただけです。

・その時川中島は霧深く粛々と河を渡る犬信公の5千の軍勢はいくさ前に骨付き肉で腹ごしらえし
そろいの「毘」の字を染め抜いた小旗を尾に結びつけ、殿のためには生きて帰らじと

吐く息も荒々しく進みけり。なつかしのふるさとに残した妻や子よ。この父の晴れ姿を見てあれと
思うこころぞ尊けれ。鞭声粛々夜河を渡る。其の頃信犬公の軍勢も「風林火山」の染め抜き旗を
首に巻き、いくさ前に終えた狂犬病の予防注射澄みの印も誇らしげに暁の大河を渡っておった。

折節風もはげしゅうて、岸うつ波も高かりけり。

時過ぎ、潮満ちて、両軍ここに衝突せり。われこそは、犬丸なり、われこそは犬衛門なりなど
われがねのような勇声轟きわたりけり。飛び交う矢玉の激しければ、日ごろ濡れそめし、鼻先も

渇き上がりけり。人間の戦と異なり、なにせ4本の足なり。走り飼う音玉もすぐれて激しけり。
やれ里に残せし我子犬助よ、父犬丸のこの働きみてあれと敵に挑みしが武運つたなく散りにしは

いとどあわれなり。青葉の笛を添えて、思い出の尾の毛とともに里へ届けられ犬助けと対面せしは
涙をさそふこと限りなし。

いやよくも我友犬丸をこのような姿にと、尾を逆立て敵に挑みかかかりし犬衛門がばったばったと
もののふを5人10人いや5匹10匹となぎたおせしは後世に語り継がれし美談なり。

この犬衛門、友のうらみをはらさでやと敵を倒しつづけていく時間、さすがの敵も手を焼いて
なにか打つ手はないかしらんと、軍帥の犬の丈に相談しにけり。軍帥のたまわく。かの犬衛門の

弱点は何かありやとのたまえば側に仕えし森犬丸おそるおそるいいにけり。「聞くところによれば
かの勇者、国元で楽しむ歌舞音曲連日の騒ぎとかや」軍帥いわくそれならばわれに秘策あり。

やれやれくりだせくりだせ」とけしかけたり。何かと見てあれば十二単に身を飾り、金襴緞子の帯しめて、 35匹が出発せり。合わせてこの時のために同行せし音楽方、一斉に琴三味線にて、はやしたてり。

音楽は「もうよいもうよい犬衛門。そろそろ休めよ犬衛門、あそぼうよあそぼうよ」と鐘太鼓
これを聞かされし犬衛門。嫌いでない道とて、知らぬ間に合わせて体が踊りけり。
そこをよってたかって十二単の女武者に取り押さえられたるはいとどあわれなり。

そうこうしているうちに、いよいよ川中島の霧晴れ渡り、全軍激突の時来れり。
両大将の軍配一閃、かかれやかかれ、やれ生きて国へ帰ると思うな、思えば負けよ。それいけ!!

いやその時のときの声の激しかりしこと、雷のごとし。両軍のあら武者達、そのときのいでたちみて
あれば黒糸、赤糸威しの甲冑に身を固め、自慢の尾をそそりたたせ、いやわれこそは国に知られし、

左犬の大将、源の犬太夫、いやわれこそが日の下にあまねくしれわたりたる右犬の大将、平の犬助
なりなどとどよめきわたりたるあらぶりの声いとすざましきものあり。この声が激しく流れる河の声に

入りまじりて目のつりあがらぬ者一人としてなし。互いに噛み付き食いつき戦いのいと激しければ
逆巻く波のしぶきもひときわ高く、勇者のあらぶりを称えけり。

あら武者達の中にあって、 ひときわ人目を引いたのが金糸、銀糸で織り成したる黒糸威しの鎧きて、
そり打ったる大刀を弓手に、右手(めて)には香をたきこめたる扇を軽く握り、かかりくるあら武者
達をばったばったと切り払い、切れ長の鼻筋もしっとりと濡れそぼち、敵方の後ろに控えし女御前方
も思わず敵味方を忘れうっとりと、長年の春の習性にて喉奥より「くう−ん」との色っぽいうめき
声をあげにければ戦う荒武者達もさては、自分にみとれてさかりかけられしかと、動きとめたるぞ
いとおかしけれ。

・・・続く


たった数分のお付き合いでしたが、あなたのことは、従業員一同(?)の心に、いつまでも残ることでしょう。 是非また、お越しください。心からお待ちしております。

それではまた、お目にかかるまでお元気で!!

ご意見ご感想をお寄せ下さい。

お出かけの前にお時間がありましたら 愛宕神社へのお参りはいかが?

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