KINESISエルゴノミックキーボード

このページでは、現在の僕のお気に入りキーボードである
KINESIS社エルゴノミックキーボードについて紹介したいと思います。

まずは全体像から。
とっても特徴的なカタチをしています。よく特徴的なデザインの車の事を「100m離れても分かる」と評することがありますが、きっとこのキーボードも、100m先からでも他のキーボードとの違いが分かると思います。(笑)
最初はさすがに違和感がありますけど、慣れてくると段々と、全体にシンプルかつスマートなラインを描くとても美しいデザインだと思えてきます。少なくとも僕はこれ以上のデザインを持つキーボードを今まで見たことはありません。(これもなかなか良いデザインですが、キーボードと言えるかどうか・・・。^^;)
機能的な面で言えば、キー全体を左右2群に分割して両手を自然な肩幅で置けるようにしているあたりはMicrosoftのナチュラルキーボードと同じですね。ただこちらはより人間工学的に徹底していて、指の動きに合わせてお碗の底のように凹ませてキーを配置してますし、親指を活用することで(特に小指の)負荷分散をはかっています。
個人的な好みで言えば、テンキーが無いというのも嬉しいところです。^^ (キーパッド機能を使えば、右手の部分をテンキーとして使う事もできます。)

左右のキー配置はこんな感じです。
(モデルによっては記号の配置等が多少違います。あと、最近のモデルはDvorak配列に切り換ることもできるそうです。)
見ての通りの変形ASCII配列なので、JIS配列に慣れた人は記号の入力に戸惑うかもしれません。僕は大学で英語キーボードに慣れてたので大丈夫でした。
普通のキーボードと違ってキーが斜めに配置されていないので指が自然に動かせます。ほとんど、それだけのためにこのキーボードを買ったようなものです。キーが意味も無く斜めに並んでるうちは、MSナチュラルキーボードやその他のエルゴノミクスキーボードなどは論外なのです。^^;
カーソルキーが手元にあるためにカーソル移動の時にいちいち腕を動かす必要が無い点や、コーディング(C,C++,Java...)の際に多用する括弧記号が非常に打ちやすい点など、とてもプログラマ向きのキーボードでもあります。
ファンクションキー類が昔懐かしい消しゴムキーなのは減点対象ですが、個人的にはほとんど使わないので問題ナシ。


左右の親指でこれだけのキーを操作します。
これらのキーとカーソルキーの配置のおかげで、テキストの編集や閲覧などは手元だけで集中操作できます。ちょっと考えてみれば、ほとんどのキーボードは運動性の高い親指をスペースキーを打つためにしか使わないという、非常にもったいないことをしている事が分かりますよね。
PC−9801やFM系等の国産機からAT互換機に移った人の中にはAT互換機のCtrlキー配置が許せないという人も多いと思いますが、これなら納得でしょう。使いやすいですよ。:)

キー配置をこの角度から見てみると、実はお碗型に凹ませて配置されているなどという単純なものではなくて、各列がそれぞれ各指に対して適切な段差と角度をもちながら、さらに各キーが個別の位置と角度に置かれているという、非常に複雑なカタチをしているのが分かります。(一見、メチャクチャに並んでるように見えますが・・・^^;・・・これが、しっくりくるんですよ。)
これを見ちゃうと、単なるシリンドリカルステップスカルプチュアキーボードが人間工学に基づいてるなんて話が、お笑いに聞こえてきますね。

さてこれは何でしょう?(笑)
正解は、このキーボードの「足」の部分です。真ん中の丸いのは、滑り止めのシリコンボールです。よく通販でやってるセラミックおろし金の裏とかについてるやつですね。
大抵のキーボードは手前の2点だけにゴムが使われている程度で、奥の2本の足はプラスチックの足で支えているだけだと思いますが、このキーボードは机に接する4点全てにこのシリコンボールが使われているのでビタッ!!と張りついて決して滑りません。ちょっとした事ですが、これだけでも全く快適性が違うものです。

CapsLockやテンキーモードなどのインジケータとエンブレムです。
僕が買ったのはThe Essentialという、特に特徴の無い(キーリピートの間隔が設定できるくらい?)モデルです。他に、キー配置を任意に変更できるClassicや、最上位でキーマクロやフットペダルなどの機能を搭載したProfessional、国際化対応版のErgo Elanなどのモデルがあります。
国際化対応といってもキー数が増えるわけではないので、一般的にはThe Essentialで十分、キーのリマップをしたければClassicを買えば良いと思います。

というわけで実に素晴らしいキーボードなのですが、
実は弱点も沢山あります。

1.値段が高い
一番安いThe Essentialでも、ぷらっとオンラインにて26,800円もします。
「たかがキーボード」などと思っている人だと、この値段には
ちょっと手を出せないですよね・・・。
売っている店が限定されているのも買いにくい一因でしょうか。

2.ちょっと大きい
アメリカンサイズ^^;なのか、日本人の手には少し余るようです。
特に、P,0,−,=等のキーに小指が届きにくくて、
かえって疲れると思われるかもしれません。
これについては、下の改造で多少は改善されます。

3.日本語キーが無い
日本語キーボードからの移行だと、全角/半角キーなどが無いために
不便を感じるかもしれません。
もちろん日本語が使えないということはありませんけどね。
(というか、普通の英語キーボードでも日本語使ってる人は多いですし。)
全く使用しないInsertキーを日本語On/Off切り換えに使えば、
あとはIMEの設定でどうとでもなります。
むしろキートップに無粋なひらがなが印字されてないのが好ましいです。:)

4.慣れが必要
長年キーボードを叩いてきた人ほど、慣れるのに時間が必要です。
僕はミスタイプが減るまで1ヶ月以上かかりました。^^;;
深く染みついた歪んだ指運びを矯正する期間とでも言いましょうか。

5.慣れると戻れない(笑)
慣れたら慣れたで、今度は世間の一般的なキーボードが許せなくなってきます。^^;
でも大丈夫! さらにそれを乗り越えれば、普通のキーボードはそれなりに、
KINESISキーボードは幸せに、使えるようになります。

 

〜雑感〜

実は一番大きな問題は、これが特別なキーボードだと思えてしまうこと
なんじゃないかって思うんですよね・・・。
キーボードで入力をするという行為についてちょっとでも真面目に考えれば、
この程度のレベルのキーボードはもっと沢山あっても良さそうなものです。
メカニカルキーだとか、筐体がアルミでできてるとか、そんなことで高級と謳って
高い値段をつけてるキーボードも多いですが、違うだろって感じです。
根本的な部分がスッポリ抜け落ちてます。ダメです。

もっとも、マーケティングを考えると決断が難しい部分もあるのでしょうけど。
そこらへん、業界標準を変える力さえ持ってるMicrosoftがちょろっと
変えてくれたりすると嬉しいんですけどね。^^;
ナチュラルキーボードもプロトタイプはもうちょっと志が高かったみたい
なのですが、製品は無難に落ち着いてしまって残念・・・。

 

〜リンク〜

KINESIS
(contoured keyboard)
言うまでもなく、このキーボードの製造元です。
ここから購入することもできます。

ぷらっとホーム
(ぷらっとオンライン)

秋葉原のPCショップなのですが、他の店とはちょっと違った品揃えが
楽しめます。(サーバ類やユニークな製品などが多い)
僕はここのネット販売(ぷらっとオンライン)でこのキーボードを買いました。

tarokawa.net
(KINESISのページ)
KINESISキーボードについての情報を掲載されている
かわはらたろうさんのページです。
ああっ、知らない間にトロンキーボードの話が出てる・・・!
さっそくキャンセル待ちに登録してしまいました。^^;

FAQ Typing Injury
(Alternative Keyboard & Accessories)
タイピングによる障害を扱ってるページみたいですが、読んでません。(笑)
Alternative Keyboarsのページに行ってみると、
色々と面白いキーボードの紹介が並んでますよ。
ああ、DataHandが欲しい・・・。T_T

 

さて上であげた弱点の2番目、ちょっと大きくて使いづらい点ですが、
簡単な改造を施すことで多少は改善することができます。
壊してしまう危険などは特に無いので、早速やってみましょう〜。