「マッフルストローク奏法」 Written by Acousphere Toshi

■マッフルストローク奏法とは
弦に左手がふれている状態で、音程がなくチャッという弦を弾く音だけを出すストロークをマッフルストロークといいます。
マッフルストロークをストロークのパターンに混ぜて弾くと、アクセントが付いて生き生きとした演奏になります。
骨太なロックやフォークなどでは欠かせないサウンドです。
右手のパームで弦をミュートする方法、左手でコードフォームを押さえる代わりに弦をミュートしてストロークする方法、その両方を合わせて使う方法があります。

ここではマッフルストロークの代表的なパターンをジャンル別に紹介します。
このテクニックをマスターするためのトレーニングページも用意しましたので合わせて活用してください。
マッフルストローク奏法のトレーニングページ(製作中)

■ロック的パターン
1小節のパターンによる譜例です。
王道のロックサウンドのバッキングパターンです。
全編ダウンストロークのハーフミュートで弾き、バツ印のところでマッフルストロークを使います。
アクセントを意識してメリハリを付けられるとダイナミックな演奏になります。

■フォーク的パターン
1小節のパターンによる譜例です。
ゆったりとしたテンポで大らかに演奏するフォークのリズムです。
マッフルストロークは2拍目の頭に入っています。
空ピックとアクセントを上手に使って雰囲気を出しましょう。
(空ピックはダウンアップ記号がカッコで囲まれている部分です。)

■ファンク的パターン
1小節のパターンによる譜例です。
16ビートの細かく速いカッティングが特徴のファンクグルーヴです。
オルタネイトストロークとマッフルストロークを組み合わせることで、均一なリズムの中に変化を付けることができます。
アクセントも重要なポイントなので、しっかり付けて演奏しましょう。

■フラメンコ的パターン
2小節のパターンによる譜例です。
マッフルストロークが2拍目と4拍目の頭に入る、フラメンコの印象的なリズムパターンです。
マッフルストロークの部分にアクセントがつくので勢いのあるサウンドになります。
全ての音をクリアで歯切れよく弾けるようになると雰囲気が出ます。

■具体的な仕組み
右手のミュートを使う場合と左手のミュートを使う場合があります。
右手のミュートはパームで弦をミュートします。
ピックが弦に当たるほんの少し前にパームで弦に触れておくことで、音色がマッフルされたものになります。
パームを最初から弦に触れさせておいてピッキングする方法もあります。
左手のミュートは浮いている弦に指を触れ、弦が鳴らない状態でストロークするとマッフルされた音色になります。
右手と左手のミュートを合わせて使うと、より確実にマッフルサウンドを出すことができます。

[Acousphere Note] 
マッフルは音程のないアタック音だけの音色で、ゴースト的サウンドとも言われます。
パーカッシブな音色なので、ストロークパターンの中でスネアドラム的な役割として使えます。
ドラムがなくてもギターだけでグルーヴィな演奏ができるのはこのためです。
このゴースト的サウンドを音楽的に上手に使って、グルーヴィなリズムギターを目指しましょう。