「ピックの種類と握り方」 Written by Acousphere Toshi
ギターのお店に行くと様々なピックが置いてあります。
ピックの大きさも厚みも様々で、それにより音色や演奏できる事柄がかわってきます。
より良い演奏のために自分にとって正しいピックを選び、握り方を学ぶ必要があります。
以下にギタリストの演奏傾向と特徴をジャンル別に紹介します。
ピックの特性を知って、ベストな演奏を目指しましょう!

■ロック系のピックと握り方
ロックでは一般的にエレキギターが使われます。
エレキギターにはニッケル弦を張りますが、アコギ用の弦と比べて細くテンションが柔らかいのが特徴です。
柔らかい弦を無理なく弾けるピック選びがポイントです。
またロック特有の高速フレーズやスウィープピッキングなどは、ピックを繊細に扱うテクニックが必要です。
ロック的奏法には大きさが普通からやや小さめで厚めのピックを使い、指先を細かく動かすピッキングが向いています。
腕全体を使った力強いピッキングだと、弦への当たりが強すぎてクリアな音色が出ません。
また小さくても厚めのピックを使うことで、細かい動きでもしっかりした音を出すことができます。

■ポピュラー系のピックと握り方
ポピュラー系の音楽を演奏するときには曲調にあわせてエレキギターとアコースティックギターのどちらも使われます。
エレキにはテンションの柔らかい弦、アコギにはテンションの固い弦が使われるので、どちらにも対応できるピックを選ぶのがポイントです。
また1曲の中でストローク(伴奏)とシングルノート(ソロやメロディ)の両方を弾く場合が多いので、両方のスタイルをバランスよく演奏できることも重要です。
これらの条件に合うのは、大きめで柔らかいピックと言えるでしょう。
形はティアドロップ型か三角型、厚さはミディアムからソフトのものが向いています。
ピックの握り方は先を長めに出し柔らかく持ちます。
肘を中心に動かすピッキングで演奏すると弦への当たりが優しくなり、粒の揃ったストロークとシングルノートが弾けます。


■ジャズ系のピックと握り方
ジャズではフルアコ、セミアコ、エレキ、ガットなど様々な種類のギターが使われます。
弦はギターによって様々ですが、シングルトーンで太い音色を出せる太めの弦が好まれます。
ややテンションの強い太めの弦をしっかり鳴らしながら、メロディやアドリブをスムーズに
演奏できるピックが良いですね。
このような条件に合うピックは、小さめで厚めのピックです。
ピックの先が短く出るように握り、手首を中心に動かすピッキングで弾きます。
細かい動きをコントロールしやすく、太くて丸い音色で演奏することができます。

[Acousphere Note]
僕はライブでもレコーディングでも、薄い0.5mmのティアドロップ型ピックを使っています。
薄いピックは音色が細いのでは、というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
余分な低音域が押さえられるのでクリアでナチュラルな音色が作れます。
ピックに弾力があるので粒の揃ったアタックが得られ、シングルノート、ストローク、カッティングなどどんなテクニックもバランス良く演奏できるところも大きなメリットです。
ピックの選択に迷っている人にはぜひ試してほしいですね。