「弦に対する指のあて方(爪なし)」written by Acousphere Shige
弦に対する指のポジションが決まったら、次に学ばなくてはならないのは弦をはじく角度や指の動き方です。
自然な手の動きに逆らった動き方で弾くとギターが良い音で鳴ってくれません。
まず指先に爪がない時の指の動かし方、弦のはじきかたを説明したいと思います。

■基本の3ポジション
指の役割については理解していただけたと思います。
それを踏まえた上で考えられる基本のフィンガーピッキングのポジションは3つあります。

■手の角度
ギターを抱えた姿勢になったらそのまま手首を折り曲げないでまっすぐにしたまま弦に触れます。
手首を折り曲げると前腕部の筋肉を曲げることの為に使ってしまい、余分な力が腕に入っていることになります。
これが自然な身体の動きを阻害し、音の出方が悪くなってしまったり、場合によっては腱鞘炎につながったりします。
身体の動きにあわせた奏法を身につけてください。

■指先の弦へのあたり方
手首を曲げなかったことで指先は弦に対して斜めに触れている状態になっています。
そのまま手を握るように指を動かして弦を斜めにはじきます。
指先の爪が長いと爪が弦に擦れてしまい良い音がしませんが、爪がない指先だと皮膚が弦にあたりますのでこの斜め方向のピッキングが使えます。
指が手を握る動きと同じ方向に動かせるので力強くはじくことができます。
結果、太くてあたたかく大きな音量でギターを鳴らす事ができます。

[Acousphere Note]
ギターの弦を見ると反射的に垂直方向にひっかけてはじきたくなります。
しかしこれはピックを使った弾き方からくる視覚的イメージです。
実際の弦はどちらから、どのような形で弾いてもよいはずです。
もちろん斜めに弾くのも可能なわけです。
この斜め弾きの一番の利点は身体に負担をかけない事です。
このアングルの奏法を採用しているジャズのトップギタリストTuck Andressさんに話を伺ったところ、おかげで毎日4時間以上のステージを連日やっていても腱鞘炎にならないそうです。
ギターに身体をあわせて無理をするのではなく、身体にギターをあわせるという発想が大事だと思います。