今、真面目に考える地球温暖化

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2004年12月現在
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最近ニューカレドニアに行くと悲しくなることが一つあります。それはアンスバタ周辺やポエなど本島にあるビーチが行くたびにだんだん痩せ細っていくことです。

アンスバタのビーチも砂が波に侵食され少なくなり、幅が狭くなり、ひどい所はビーチと遊歩道の間に植わっている芝生の部分が波で削れてベンチが倒れたりしています。

また以前はローカルのフランス人で大いに賑わっていた旧クラブメッド前のビーチも幅が狭くなり、メリディアンの前などは満潮時にはほとんどビーチが無くなってしまいます。
残っている部分の砂質も、裸足で歩くと気持ちの良い細かな砂が流失し、比較的粒の大きな砂と泥の混じったビーチになりつつあります。

右の写真は2004年に撮影したポエビーチですが、ビーチが波に浸食され木々の根が剥き出しになっています。
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現地関係者の間では、このようなビーチが侵食されていく現象は、本島のビーチだけで、イルデパンやロイヤリティ諸島の島々では、ビーチの砂の量がとても多いので、まだそれほど影響を受けていないとのことでした。

しかし、私達がイルデパンのカヌメラ湾周辺を見たところ、やはり砂浜が削られてヤシの木の根っこなどがむき出しになっている所が数箇所あり、イルデパンで一番風光明媚といわれている美しい風景をスポイルしています


左の写真は有名なカヌメラ湾の小島の前ですが、砂浜を浸食から守る防波堤が崩されて砂が流失し、木々の根っこが剥き出しになってたり、木の倒壊が起きている場所がありました。

このようなビーチの侵食は、ご存知の通り、我々日本などの先進国における石油などの化石燃料の大量燃焼による二酸化炭素等の温室効果ガスの大量放出により地球の温室効果が高まり、温暖化が進んだ結果、極地の氷や氷河の融解などが起こり、海面が上昇したことが原因と言われています。


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この地球温暖化により、1901年から2000年までの間に最大20cm海面が上昇し、更にこのままでは21世紀中に最大88cm上昇すると予測されているそうです。すでに、フィジー諸島共和国、ツバル、マーシャル諸島共和国など多くの南太平洋の島国で、高潮による被害が大きくなり、潮が満ちると海水が住宅や道路に入り込んでしまう所があると聞きました。

左の写真は全国地球温暖化防止活動推進センターの温暖化写真館よりお借りした「
マーシャル諸島 海岸が浸食されている様子。(2001.9.11,Greenpeace/Masaaki Nakajima) 」ですが、砂浜が波による浸食を受け砂が流失し椰子の木が根こそぎ倒れています。


今このような現象が南太平洋の島々で起こっていますし、南太平洋以外でも、例えばインド洋のモルジブは海面が1メートル上昇すると国土の80%が水没してしまいますし、日本も海面が50p上昇すると砂浜の7割が失われるといわれています。

また、地球温暖化により海水の温度が上がるとサンゴが死滅したり、生態系にも大きな影響を及ぼしています。
このままで何もしないでいると近い将来、地球上のビーチリゾートは消滅してしまうでしょう。
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地球温暖化防止の為に、国々が話し合い1997年に京都議定書ができました。京都議定書では、どの国が、いつまでに、地球温暖化の原因となっている温室効果ガスを、どれだけ、減らすかが決められています。

具体的には、先進国全体で、2008年から2012年までに、二酸化炭素、メタンなど6種類の温室効果ガスを、1990年に排出していた量よりも5.2%削減するという約束です。

日本は6%減らすことを約束しました。これに対して2002年度の実績は8%増加になっており、日本は国をあげて、目標達成に向けた施策を急ぐべきでしょう。


(右の表は全国地球温暖化防止活動推進センターよりお借りしました

全国地球温暖化防止活動推進センターのホームページに興味のある方はここからどうぞ

        
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日本で普通に生活していると他人事になりがちですが、私たち先進国の人達が強欲に豊かな生活を追い求めている半面で、弱者である南の小さな島々の人たちにとっては、住む土地がなくなる、農地の土壌が塩化してしまい作物育てることが出来なくなる、沖まで出ないと魚が取れなくなるなど、本当に深刻な問題が起きています。

ニューカレドニアのビーチに話を戻しますが、このままでは最悪の場合、数年先にはアンスバタからビーチが消え、波による侵食から道路を守るためにサーフノボテルの前からパームビーチショッピングセンターの前までの海岸沿いに無粋な防波堤が築かれてしまうかもしれません。

ビーチの減少はビーチリゾートとしての死活問題ですから、現地観光業の方々が、手遅れになる前にアンスバタなどのビーチに砂を入れ、昔のような広々としたきれいなビーチを復活させるよう働きかけているようですが、実現される見込みは低いようです。

白いパウダーサンドのビーチと、空の青さと海底の砂の白さがとけ合ったエメラルドグリーンの海、さらにその先のターコイズブルーへのグラディエーション。そんな美しい風景を持つイルデパンやロイヤリティ諸島の島々だってこれから徐々に影響が現われてくるでしょう。

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南の島を訪れる旅行者の大半は、透き通る海と真っ白な砂浜。ゆっくりとした時間の流れの楽園に癒されて満足してしまい、そこで起きている環境破壊には気が付かずに帰ってきてしまいますが、せめて南の島が大好きな私達だけでも、自然が気の遠くなるような歳月をかけて創りあげたその美しい楽園の島々を、人間はわずか1世紀ほどで消滅させようとしている罪深さに気付いて、日々の生活の中で自分達で出来る範囲内の省エネ&エコ生活を実践、し環境にやさしい生活を心がけるべきだと思います。さらにその先には地球規模の異常気象などの環境変化があるわけですから。

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