ガレージキット製作方法Ver4.0

このページは「はじめてのガレージキット」に付属したガレージキット製作方法カラー版です。

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2010/03/02

1購入時気をつけること
イベント会場では分からないことがあればディーラーに質問しましょう。
メーカー品の場合は説明書などが付いていますが、イベントなどでのアマチュア製作のガレキでは説明書が無い事もありますので、その辺を確認(注1)してご購入してください
また、完成品を見るだけでなくキット状態のも見て判断(注2)することをお勧めします。

現状ではメーカー品のガレキも店舗などの一般販売はほとんど見られなくなり、イベント会場などでしか手に入らなくなりました。
2基本作業について
(画像では素手で作業していますが、材料によっては肌に悪い物もありますのでゴム手袋をして作業して下さい)
フィギュア製作にはカッターなど使い方によっては危険な道具を使いますのでそれらの注意点
カッターの進行方向に指をおかない
これらの作業の中でカッターで削る場合、片方の手でパーツを持ち、もう一方の手でカッターを一方向に滑らせて使いますが、その進行方向にパーツを持っている手があると、削っているうちに勢い余って指を切ってしまう事があります。それをしないためにはパーツを持つとき必ずカッターの進める方向と逆の部分を持つようにすれば防ぐことが出来ます。
作業画像で道具を持つ手が左右バラバラなのはモデルの利き手が左右混在しているためです
換気を十分に
ラッカーパテ、ラッカー溶剤、サーフェイサー等を使う場合は十分に換気をしマスクや手袋を着用した方がいいでしょう。
3作る前に
パーツの確認きちんと全パーツがあるかを説明書などを見ながら確認します。
パーツ数だけでなく、左右の腕があるはずなのに右腕が2本入っていたなんて事もあり得ますので、そういった事や折れたり破損したパーツがないか等も確認する。また、似た形状パーツが多い場合はチェックを慎重にしてください。

パーツリストをペンでチェックすると分かりやすいです。
(注1)説明書が無い物でもパーツ数の確認はしましょう。
また連絡先などがどこにも書かれてないのはアフターケアが受けられないので注意
(注2)完成品がきれいなのは原型を作った本人が作るのだから当たり前で、中には原型を塗装した物もあると思われます、むろんシリコン複製ならほぼ原型と同じ物が出来ますが、気泡の有無や欠けた部分が無いかとか、どう分割されてるか等はキットを見ないと分かりませんし、組み立ての難易度もそれらの出来でかなり左右されます。
4大まかなランナー、ゲート、バリを取り除く
メーカー品の場合はほとんど無いですが、キットのパーツには、成型時に出来てしまう。パーツとしてはいらない部分(ゲート)とよばれるプラモデルのランナーみたいな部分のこと。大きめの湯口やゲートが付いている場合はニッパーなので取り除いておいた方が後の作業が楽になります。ただし、小さいパーツなどは洗浄などの作業時に無くすおそれがあるので、ランナーに付けたままの方がいいと思います。
後の気泡埋めの作業で使いますので切り取ってしまったランナーは捨てないでください。

パーツによってはゲートと区別がつきにくい事もありますのでパーツの形状を良く確認してから切り取ってください。
ゲートからの切り離し方法
ニッパーを使いパーツを湯口やゲートを切り離しますが、パーツから間をあけた所で切断します。ギリギリの位置だとパーツ部分を切ってしまったり切ったショックでパーツにひび割れが出来てしまう可能性があるからです。
画像左のようにゲートが邪魔して切りにくい場合は邪魔なランナーを切断(画像中)してから少し間をあけて切断してください(画像右)
画像左のような2カ所でゲートとつながっている場合はランナーが細い方を先に切断(画像中)その後太い方を切断してください(画像右)
ゲート処理 パーツに残ったゲートを削り取ります。(この作業は離型剤を落とした後の表面処理の時でもかまいませんがある程度しておいた方が離型剤落とし作業がしやすいと思います)
デザインナイフを使いゲートを切り取っていきますが、一度に厚く切り取るのでは無く少しずつ切り取ります画像ので6回ぐらいかけました。
5離型剤を落とす
シリコンゴムを使って複製されるガレキには必ず生産時に離型剤が使われているので、ガレキを作る時は離型剤を落とさなくてはいけません(落とさないで作ると塗装がはがれる原因になったりします)

この離型剤の落とし方は様々な方法がありますので2つの方法をご紹介します。
1の方法より2の方が大変です。最近のガレキにはそれほど多くの離型剤が着いていないので1で十分だとは思います。
また、キットの表面全てを1000番程度のヤスリで削り表面処理してしまう方法もあります。
離型剤が付いた状態、水をはじく 離型剤が落ちた状態、水がはじかない
5−1洗剤漬け置き、クレンザー洗浄
1−1家庭用台所洗剤を溶かしたお湯に数時間つける風呂場で洗面器になるべく熱いお湯を入れ洗剤を少し入れて混ぜその中にパーツを入れ数時間待ちます。 1−2洗剤やクレンザーを付けたスポンジや歯ブラシでこする、特に筋堀や凹だ部分は念入りにこすります。
1−3洗浄が終わったら、洗剤が残らないようにしっかりと濯ぎます。 水泡が残らないように、よく乾かします。
5−2洗剤水で煮る、クレンザー洗浄
洗剤を入れた水でパーツを煮る。調理で使っている鍋を使うのはまずいので必ず専用の鍋で煮てください数十分煮たらそのまま1時間ほど漬け置きします。後は1−2〜1−4の作業して下さい。

離型剤にはシリコン系、フッ素系等があり最近はフッ素系が使われる事が多いようです。フッ素系離型剤の中には洗浄しなくてもいい物もあるようですので、分からなかったらディーラーに聞いてみましょう。

当サークルでも最近はフッ素系離型剤を使い複製してます。その複製したキットを洗浄しないで組みましたが、ほとんどの部分は問題無かったのですが、塗装のマスキングテープを剥がす時にサーフェイサーが剥がれる部分がありました。フォロー可能レベルでしたが、万全を期すなら洗浄した方がいいかもしれません。
6ゲート、バリを取り除く、パーティングラインの消し
各パーツを組み立てられる状態にしていきます。ゲート、バリをカッターナイフなどで取り除いていきます。取り除くコツはパーツに多めにランナーが付いてる場合はニッパーなどで大まかに切り取ったあとパーツに近づいてきたらデザインナイフなどで少しずつ削っていきます、これは一気にやってしまうとパーツ自体を傷つけたり欠けさせてしまうおそれがあるためです。上記の(4大まかなゲート、ランナー、バリを取り除く)もご参照ください。
6−1ゲート処理
パーツに残ったゲートを削り取ります。デザインナイフを使いゲートを切り取っていきますが、一度に厚く切り取るのでは無く少しずつ切り取ります(画像左から1〜3)ので6回ぐらいかけました。
6−2パーテイングラインの消し
パーティングラインは成型時にパーツに出来る段差です消す方法は段差の出っ張り部分を削る方法と段差の凹んだ部分をパテなど埋める。どちらかの方法をとるかは段差の程度やパーツの状態にもよりますが段差が少なければ出っ張りを削る方段差が大きかったり削ってしまうとパーツの形が変わってしまう場合はパテを盛る方を選べばいいと思います。
6−2−1出っ張りを削る方法
パーテイングラインに沿ってデザインナイフで削っていきますが、刃をパーツの面に対し垂直に立てて削っていくと削りすぎを防ぐ事が出来ます。

削りカスが鰹節けずりのような感じになるくらいの強さで徐々に削っていきます。
段差が無くなったらヤスリの400番で面をなじませ1000番で仕上げをします。 デザインナイフを横にして削ろうとすると刃が深く入り削りすぎてしまうことがあります。
6−2−2段差の凹んだ部分にパテを盛る方法
パーテイングラインのズレの幅によって使うパ材料が違ってきます。段差がそれほど多くない場合の場合ゲル状のパテが適しています。今回はアルテコの瞬着パテSSP−HGを使います。
矢印のパーテイングライン上に爪楊枝を使い、瞬着パテを盛っていきます。わりとたれやすいので注意します。瞬着パテが硬化したらパーテイングラインを夾んだパーツのラインが自然になるように削っていき、デザインナイフなどで大まかに削りヤスリの400番で面をなじませ1000番で仕上げをします。使用したアルテコの瞬着パテSSP−HG液とパウダーを混ぜると数十秒で硬化します。
使用したアルテコの瞬着パテSSP−HG、液とパウダーを混ぜると数十秒硬化します。値段も高いけど硬化が早いので作業がはかどります。
6−3気泡埋め
成型時に出来てしまう気泡を埋めます。レジンキットは液状のを型に流し形成するためどうしても気泡が入ってしまいます。気泡の大きさによって色々な対処方法があります。
6−3−1大きい気泡
Aエポキシパテをこねて気泡に埋めるパテの量を気泡の大きさギリギリにするよりも、少し多めに盛って硬化したらよけいな部分を削るようにした方がいいです。
Bレジンランナーを気泡と同じ太さの棒状にしてそれを瞬間接着剤で止め硬化したらよけいな部分を削りヤスリがけ。

瞬間接着剤は少し多めに付けて下さい。

4の項目でレジンのランナーを捨てないでと書いたのはここで使うためです。同じレジンを使った方目立たなくできます。
6−3−3エポキシパテの使い方(画像では素手ですが、必ずゴム手袋を着けて作業して下さい)
2種類のパテ剤を同じ幅に切り(2枚をセロファンのまま、重ねずれないように気を付けながら鋏で切る)セロファンを外し混ぜる。手につく場合は手に水を付けながら、色が均一になるまで混ぜます。
画像はタミヤエポキシ造形パテ(速硬化タイプ)を使用
6−3−4レジンランナーの削り方
不要になったレジンのランナーを適当な長さに切り気泡の大きさに削っていきます。

当然同じ素材を使うのでパテ等を使う場合よりも目立ちにくく作業もしやすいです。
6−4ー1小さい気泡
気泡と同じ太さの伸ばしプラ棒を気泡に差し込んでみて差し込めなかったら太すぎで、緩いと細すぎます。差し込んで、太さが合っているようだったら伸ばしプラ棒の先端に瞬間接着剤をつけて気泡に差し込み硬化するまで待つ、硬化したらよけいな部分を切り取りヤスリがけで表面処理をします。
プラ棒の代わりのプラモのランナーを使ってもいいです。(画像を分かりやすくするため赤色のランナーを使ってます。
6−4−2伸ばしプラ棒の作り方(ライターは各自でお買い求め下さい)
プラ棒を3〜5センチに切って端を持ってプラ棒の真ん中ぐらいをライターもしくはろうそくの火のぎりぎりにさらして熱します、プラ棒が溶けてきたら(若干太くなったり曲がったりする)プラ棒の両端を盛って伸ばす。
伸ばし方によって太さの調節が出来ます早く伸ばすと細く、ゆっくり伸ばすと太く伸ばせます何度かやればコツが分かってくると思います。(注意3)
(注意3)火と燃えやすいプラスチックを使いますので、火事や火傷などにはくれぐれも注意してください。コップみたいな物に水を入れておいて、もしもプラスチックに火がついたらそれに入れる等の用意をして作業してください。
※ライターの保管はお子様等の手に届かないよう厳重に保管して下さい。
7、組み立て、接合面の強化
仮組をしてみて接合面に隙間がないかチェック、パーツがゆがんでいてうまく組み立てられないか等をチェックする。それと、ほとんどの場合組み立て接着する前に塗装する事が多いので、どこまで組み立てて塗装するかなどの計画を立てます。
塗装前に接着が必要なのは、同じ部分の途中で分割されているパーツ。
塗装後に接着したほうがいいのは接合面で違う部分の合わせ目で分割されているパーツ。
パーツの仮組をしますが、小さなパーツ以外は接着だけでは強度が足りないので接合面の強化が必要です。また自分で立つことが出来ないフィギュアはベース(飾り台)を用意して接合面と同様に接地面とベースをつなぎ立たせます。完成写真などと比べてパーツの付け方に間違いがないかチェックします。
7−1接合面の金属線での強化
接合面を金属棒で強化する場合接合面の同じ位置に金属棒を差し込む穴を開けなくてはなりません。それの位置決の方法です。
パーツどうしを正しい位置を決め瞬着をほんの少し付け仮止め 接合面の十字方向にしるしを付ける パーツを外しさっき付けた印に合わせ接合面に十字を引く
十字の中心点にピンバイスで穴を開ける 両方に開けたら真鍮線で接続 位置が合っていたら接着
パーツどうしに隙間が出来てしまったら6−2〜3を参考に同様に対応してください。
7−2あけた穴がずれてしまった場合
穴の位置がズレてパーツが合わない 片方の穴を深さ2,3oだけ広くする アルミ線を取り付けパーツが合うまでずらす
アルミ線を使うのはアルミ線の方が柔らかく曲げることが出来るため。
8サーフェイサー掛け、表面処理
仮組段階で決めた、塗装前に接着してもいい部分を接着して継ぎ目を消す6−2〜3を参考に同様に対応してください。
8−1−1表面処理
各パーツに傷などが無いかチェックします。傷があった場合細かいい傷ならばラッカーパテで埋め大きい傷はエポキシパテや瞬着パテで埋めます。6−2〜3を参考に同様に対応してください。
ラッカーパテのみだとパーツ表面にうまく付かない場合があるので、溶きパテにして使いますラッカーパテをプラ容器に取り同量か同量より少なめの薄め液と混ぜると薄めの(やわらかめ)パテが出来るのでそれを筆や爪楊枝を使い傷部分に乗せる。
8−1−2細かい傷の表面処理
細かい傷にはラッカーパテを使いますが、ラッカーパテのみだとレジンへの食いつきが悪かったりしますので、ラッカーパテをラッカーシンナーで溶いて溶きパテを作り使います。
プラ皿に適量のパテとシンナーを出して使いやすい柔らかさになるように混ぜます。 細かい傷のあるパーツ分かりやすくするため傷を黒く塗ってあります。
筆の先に溶きパテを付けて傷部分より大きめに塗っていきます。 硬化したらヤスリを掛けてきれいにします。
8−2サーフェイサー掛け
表面処理の最終段階としてサーフェイサーをかけます。
準備段階として各パーツの接合面や裏側などの目立たない所にドリルで穴を空け串を刺し瞬間接着剤で固定します。それらをサーフェイサーを掛けたあと乾くまで固定する必要があります。それには、付属の発泡スチロールに刺して固定してください。
小さいパーツなら竹串の代わりに爪楊枝を使い目玉クリップや洗濯ばさみを使っても固定出来ます。
竹串に刺してゆるい場合は先端を少し切るとうまく固定出来ます。
竹串を接着するのはしっかりと固定しないと作業中落ちてやり直さなくなります。
サーフェイサーの缶をよく振って使います。
サーフェーサーを掛けるときは換気を十分にしてマスクをして作業してください。
サーフェイサーのスプレーををパーツから20〜30p離して吹きますが、スプレーの吹き始めと吹き終わり時はパーツにかからないようにします。(吹き始めと吹き終わりは粒子が大きくなるため。)
スプレーをパーツとは少しずらして吹き始めスプレーをずらしパーツに掛け、吹き終わる時もパーツからずらして吹き終えます。なるべく薄く掛かったかな?と思うぐらいで止め、乾かしてから、掛け何回か分けて掛けます。
サーフェイサーを吹くことにより今まで気がつかなかった気泡や傷が見つかりますので、各種処理を行いサーフェイサーがけとを繰り返します。
10塗装このセットに塗装関連の道具は入っていませんので道具、塗料等は別にお買い求めください。
塗装には筆塗り、エアブラシなど色々方法がありますが基本的な手順を
基本的に色を塗る順番は明るい色→暗い色で塗っていきますむろん細かい部分は後になります。塗料にはプラモデル用の塗料を使うのが一般的です。
種類は水性、ラッカー、アクリル、エナメル等があります。
最初にサーフェイサーの上に下地としてホワイトを塗ります。
専用の薄め液を使い塗りやすい濃度にして使い、一度ではムラなく塗ることは出来ないので何回かに分けて塗装しますラッカー系の塗料をでは塗るため何度もこすっているとサーフェーサーが溶けるのでご注意ください。塗り分けが必要なパーツは他の色で塗る所をマスキングテープで隠したり、塗り終わった所をマスキングテープで保護するといいです。
基本塗装をラッカーでして、目などの細かい塗装をアクリル、エナメルを使うと失敗したとき直せます。
※塗装については各種専門誌等を参考にして下さい。
10組み立て、接着
塗装が終わったら最終的な、組み立て接着をします。接着には瞬間接着剤やエポキシ系接着剤を使います小さいパーツは瞬間接着剤で大きいパーツや接着面が広い部分はエポキシ系接着剤を使うのがお勧めです。
瞬間接着剤には先の細くなったオプションの先細ノゾル等もありますので、模型専門店等で買えますので使ってみて下さい。
接着面に塗料やサーフェイサーが塗られたままですと接着しても、そこから剥がれる事があるので、接着面の塗料等はデザインナイフ等で削って下さい。ただし接着面の外側はある程度余裕を残して削らないと表の塗装面まで剥がれる事がで注意して下さい。

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