アテネ五輪の独り言

4年に1度開かれるスポーツの祭典である夏季オリンピック大会。

第28回を数えた今大会は五輪発祥の地、ギリシャのアテネで17日間に渡って開催されました。

 

今大会の日本代表は柔道で谷亮子選手(48キロ)がシドニーに続いて2連覇、野村忠宏選手(60キロ)が

アトランタ、シドニーに続いて前人未到の3連覇で金メダルを獲得したのを皮切りにメダルラッシュが続きました。

終わってみれば金16、銀9、銅12の合計37個を獲得、金メダル獲得数では

アメリカ(35個)、中国(32個)、ロシア(27個)、オーストラリア(17個)に続く第5位の好成績を収めました。

 

メダル獲得数37個は1984年のロサンゼルス大会の32個を上回る歴代最多であり

金メダル獲得数16個は1964年の東京大会と同数で歴代最多タイの記録となりました。

84年のロサンゼルス大会の時は10歳であり、64年の東京大会にいたってはまだ生まれてもいなかった

犬マンにとって、これだけメダルラッシュが続いた今回のオリンピックは本当に観応えのある大会でありました。

 

俺だけじゃなく、寝不足になりながらオリンピック中継を観ていた方も多いと思います。

さて、今回は折角これほどまでに楽しませてもらったワケですから

感謝の意を込めて(?)アテネ五輪のテキストをアップしようかと思った次第でして…。

 

…と、言ってもはっきり言ってどれも普段観る事のない競技ばかりですからね。

何を言っても素人なお前が何を言うねん!とみなさんのお叱りを受けてしまいそうなので

ここはやはりこの競技について書こうと思います。

 

 

 

賢明な読者様ならもうお分かりですよね?

 

 

 

 

 

 

そうです、やはり書くなら「野球」につきると思います。

 

 

前大会のシドニー大会では松坂大輔(西武)や中村紀洋(大阪近鉄)を始めとするプロの参加があり

日本代表史上初めて「アマ・プロの混合チーム」で臨んだ野球日本代表。

 

 

 

 

結果は4位に終わりメダル獲得はなりませんでした。

 

 

そして、今回のアテネ大会では「FOR THE FLAG」を合言葉に24人のプロ選手が集合。

史上初めてプロの選手だけで編成された「オールプロ」で金メダルを目指す事になりました。

前大会で金メダルを獲得し、今大会も金メダル候補国であったアメリカ、そして日本のライバルである韓国が

共に予選で敗退するという波乱があり、日本にとっては84年のロサンゼルス大会(この時は公開競技でしたが)

20年ぶりの金メダル獲得のチャンスは十分ありました。

 

しかしながら、結果はみなさんご存知の通り、6勝1敗で予選リーグ1位通過を決めたものの

決勝トーナメントの準決勝でオーストラリアに0−1で敗れてしまいました。

気持ちを切り替えて臨んだ3位決定戦では、カナダに11−2と大勝し、前回のシドニー大会の4位を上回る

銅メダルを獲得。96年のアトランタ大会以来2大会ぶりに表彰台へと上がりました。

 

 

 

 

 

みなさんはこの成績をどう捉えてますか?

 

 

「国の代表として頑張った!」と日本代表を讃えたいんですが…残念ながら

俺は正直、あまりそういう気分にはなれませんでした。

 

 

確かに日本代表は金メダルを目指して頑張ったとは思います。

…が、果たして日本球界全体が金メダル獲得のために全面的にバックアップしていたか?と言えば

そうではなかったし、首脳陣に戦略的、戦術的な問題があったからです。

 

まず「1球団2人枠」という何とも中途半端なルール。

これにより、はっきり言って日本代表に選ばれるべきでは無い選手も選出せざるを得ない状況になってしまいました。

どの選手が…とか具体的に名前を挙げる事はしませんし、彼らが力が無いと言ってるワケではないですよ。

プロ野球選手というだけで野球のエリートなんですから、素晴らしい選手だと思います。

 

例えば、藤本敦士(阪神)。

彼は阪神ではショートを守っているワケですが、日本代表のショートには宮本慎也(ヤクルト)が

いるので、彼はアテネではセカンドを守っていました。

藤本は野球センスの塊のような選手ですから、セカンドの守備もバッチリこなしておりましたが…。

 

次に金子誠(日本ハム)。

彼も日本ハムではショートのポジションなんですが、藤本選手と同じように宮本選手がいるので

同じ日本ハムの小笠原道大の控えとして、野球人生では1度も守った事のない

ファーストの守備についておりました。

 

セカンドには「走・攻・守」の3拍子揃った井口資仁(福岡ダイエー)や今岡誠(阪神)だっているし

ファーストには松中信彦(福岡ダイエー)だっているワケですよ。

松中だったら例え控えに回っても(それだけで贅沢な話ですが)「左の切り札」として温存できるし

その他、岩村明憲(ヤクルト)や佐伯貴弘(横浜)がいれば「長打が期待できる代打」としても使えますしね。

 

 

このように「1球団2人枠」という中途半端な事をしてしまったために

普段守っていないポジションを守らなければならない…という歪みが出てしまったのは

誰の目から見ても明らかでありました。

 

 

次にあまりにも「勝利にこだわり過ぎた」感があります。

オールプロで臨んだアテネ五輪。ましてやアメリカや韓国が予選敗退しており、ライバルとなる国は

キューバくらいしかいなかった今大会では金メダルが非常に期待されていたワケです。

 

予選でキューバに五輪史上初めて勝利した日本代表は翌日のオーストラリア戦で4−9で敗れて

4勝1敗となったワケですが、次のカナダ戦に9−1で勝って、早々と予選通過を決めました。

カナダ戦に勝ち、予選通過を決めた日本代表。残る試合は開催国のギリシャ戦のみであります。

 

いくら「オールプロ」とはいえ、真夏のギリシャで11日間で予選7試合、決勝トーナメント2試合の

合計9試合を戦うというのはあまりにも過酷なスケジュール。

1試合を残して予選通過を決めたワケですから、次のギリシャ戦では主力を温存しても良かったのでは?と…。

はっきり言えば、ギリシャには負けてもよかった…つまり捨て試合でよかったワケです。

 

そういう試合でレギュラークラスの選手は控えに回して、控えの選手を起用する…というのは

常套手段ですからね。城島健司(福岡ダイエー)の代わりに相川亮二(横浜)を、高橋由伸(巨人)の代わりに

村松有人(オリックス)、藤本敦士の代わりに木村拓也(広島)、小笠原道大か中村紀洋の代わりに金子誠を

起用する…という事を首脳陣は思いつかなかったんですかね?

 

 

それでギリシャに勝てば儲けモノですし、たとえ負けても決勝トーナメント進出はもう決めてるんですから…。

 

結局、予選7試合を不動のメンバーで戦った日本代表。

「オールプロで臨んでいるんだから9戦全勝で金メダル」という意気込みを掲げていたのが

予選5試合目でオーストラリアに負けた事で意気込みが焦りに繋がり、残りの2試合も勝ちに

こだわってしまったのは否めない事実だと思います。

 

予選最終戦を前に日本とキューバが5勝1敗、カナダとオーストラリアが4勝2敗…これが上位4ヶ国の成績でした。

この内、カナダとオーストラリアが最終戦で対戦する事になっていたので、どちらかが3敗目を喫するワケですね。

キューバはイタリアとの対戦でしたが、この時点で1勝5敗のイタリアがキューバに勝てるとは思えず

キューバが6勝目を上げる事は容易に想像できるはずです。

 

…という事は、日本代表がギリシャ戦に負けても5勝2敗。カナダが勝てば最終順位は2位となり

オーストラリアが勝てば3位で予選通過できるんですよ。

 

しかも、決勝トーナメント…つまり準決勝では1位通過の国と4位通過の国が第1試合でデーゲームを行い

2位通過の国と3位通過の国が第2試合をナイトゲーム行う事になっておりました。

予選7試合の内、5試合をデーゲームで戦った日本代表にとって、ギリシャ戦にわざと負ける事で

敢えて2位か3位を確保し、ナイトゲームで準決勝に臨んだ方が体力的にも気候的にもよかったんじゃないかと…。

 

そりゃ、いくら決勝トーナメント進出を決めてるとはいえ、国際大会でわざと負けるなんてのは

決して誉められた事ではないですけどね。(汗)

 

ギリシャに勝って予選1位通過を決める事で準決勝へ勢いをつけ、しかもデーゲームで先に

試合をやり、それに勝って決勝進出を決めてしまえば、第2試合で相手をじっくり分析できる…というメリットだって

あるワケですから。しかし、負けたとしてもナイトゲームで試合ができるし、しかも決勝戦もナイトゲームなので

ナイトゲームが続くという事はリズムに乗って試合に臨める…というメリットもあります。

 

つまり、どう転んでもそれぞれにメリットはあったワケです。

そうなると、やはり勝っても負けても差し支えない「準決勝に備えて主力選手の温存」という

選択は無かったものかと思ってしまうんです。

 

 

あ、ちなみに何でデーゲームが多かったのかと言うと、アテネの午前11時半は日本時間で夕方の17時半。

つまり、日本でのテレビ放送時間との絡みがあった…という話があったみたいです。

確かに17時半といえば、テレビの生中継には絶好の時間帯ですからね。

 

 

 

 

 

…と、言う事は日本代表は選手の都合ではなく、テレビ局の思惑によって

真夏のアテネで試合を強いられたというワケです。

 

 

もしこの話が事実なら「お前は日本代表にホントに金メダルを

獲って欲しいのか?」怒りを覚えますね。

 

事の真偽はさておき、結果は6−1でギリシャ戦に勝利した日本代表は

6勝1敗で予選1位通過を決めて決勝トーナメントに進出したものの、オーストラリアに敗れたワケですが…。

 

 

最後はこれ!「長嶋茂雄」にこだわり過ぎ!これに限りますね…。

オリンピックを前に脳梗塞で倒れてしまった、日本代表監督の長嶋茂雄氏。

奇跡的な回復を見せてはいましたが、あまりにも長嶋茂雄にこだわり過ぎていたように思えます。

そりゃ長嶋茂雄氏の野球界における功績は分かってますし、彼を監督としてアテネに乗り込みたいという

球界や選手の気持ちは分かります…が!

 

野球界…いや、それを飛び越え日本のスーパースターである長嶋茂雄といえでも普通の人間なんですよ。

脳梗塞で倒れてしまった時点で彼に代わる監督候補を考えなくてはならなかったのではないでしょうか?

それを「ミスターのために」とか「長嶋JAPAN」といったフレーズで誤魔化して、挙句の果てには

長嶋監督がアテネで着る…はずであった背番号3のユニフォームや、リハビリの途中で書いたと言われる

直筆の「3」が書かれた日の丸をベンチに掲げたりして…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一体誰のためのオリンピックなの?

 

 

 

野球界発展のために、日本の代表として国の誇りと威信を賭けて戦うんじゃないの?と思うのは俺だけか?

結局、長嶋茂雄氏を監督のまま申請し、中畑清ヘッドコーチが指揮を取る事になった日本代表。

正直言って「監督不在」だなんて、こんな曖昧なままで世界の頂点に立てるほど世界は甘くは無いっちゅう話ですよ。

 

はっきり言って、日本とオーストラリアでは野球のレベルは日本の方が上だと思います。

それが1つの大会で同じ相手に2度も負けてしまったんですよ。

例えば、これがサッカーだと思ってください。明らかに格下の国に1つの大会で2度も負けたとしたらどうなります?

新聞各紙やマスコミ各局は一斉に監督批判をして、下手すれば監督更迭にまで発展してしまいます。

 

 

それが今回の野球の場合はどうだったでしょう?

 

本来であれば指揮を取っていた中畑ヘッドに批判があってもイイようなモンですが

そんな批判はどのマスコミも誰もしませんでした。

監督があの長嶋茂雄氏だという事もあり、あからさまな批判はしにくかったでしょうが

何より監督本人がアテネで指揮を取ってなかったんだもの…。長嶋さんには何の批判もできないですよね?

 

全責任を取り、批判の対象になるべきである監督があの「長嶋茂雄」。

それで「銅メダル」という金メダルを期待されていたワリには正直な話

何とも中途半端な成績に終わってしまった「長嶋JAPAN」…。

 

 

 

 

これで俺が今回の成績に両手を上げて喜べないという気持ちが

分かっていただけますかね?

 

 

まぁ俺に言われるまでもなく、銅メダルという結果に満足してるコーチ、選手は1人もいないと思います。

逆に、もし満足してる人がいたとしたら次の北京五輪も絶対金メダルは無理だと言い切っていいです。

しかし、結果はもう出てしまったワケだし、すべてはもう過ぎてしまった事。

 

 

 

問題は「4年後の北京でどうやったら金メダルを獲れるか?」です。

 

 

次のオリンピックではアメリカも韓国も威信を賭けて挑んでくるでしょう。

オリンピックには間違いなく出場してくると思います。

日本は4年後も同じメンバーで戦うとは思えませんが、今回の日本代表の選手の中で

4年後にはすでにメジャーリーグに移籍している選手だって出ているかも知れません。

 

その中でペナントレースを中断してでもベストメンバーで臨むのか…。

また今回のように「ペナントレースの方が大事」として「1球団2人枠」のような愚策でお茶を濁すのか…。

オリンピック期間中、巨人戦の視聴率が5%を切ったという現実を見ても、それでも「ペナントレースの方が大事…」

「野球はまだ人気がある…」、「巨人戦はみんなが観たがる…」とでも言うのでしょうか。

 

 

この問題に関しては、みなさん色々と意見はあると思います。

 

ですが、次の北京では野球が公式種目から外されるかも…という現実があるのも事実です。

野球というスポーツが世界中に広がるために日本が果たすべき役目はたくさんあるはずです。

次のオリンピックでは日本球界を挙げて金メダルを獲るために一致団結すべきではないでしょうか?

サッカーのワールドカップのような世界規模の大会が野球には無い現在では

世界規模となると、やはりオリンピックしか無いんです。

 

そこで金メダルを獲る…という意義をもう一度球界全体で話し合って、足並みを揃えなければ

4年後もきっと同じ過ちを繰り返してしまいますよ…。

 

 

 

 

 

 

…って、野球だけでこんなに書いちゃった。(汗)

 

これじゃ「アテネ五輪の独り言」じゃなくて「アテネ五輪野球の独り言」ですね。

と、言うワケで「ソフトボール」についても…ってまた球技かよ!とか言わないように。

 

前回のシドニー五輪では決勝戦でアメリカに惜敗し、銀メダルに終わった

女子ソフトボール日本代表…いわゆる宇津木JAPAN。

今大会では打倒アメリカ、そして悲願の金メダルを目指した宇津木JAPANでしたが

結果は日本と同じ銅メダルに終わりました。

 

 

 

ソフトボールも野球同様、オーストラリアに負けたというのは何かの因縁でしょうか。

 

しかし、何ですね…。こう言うと負け惜しみみたいに思われますが

ソフトに限って言えばルール改正が大きく響きましたね。

どうもアジア…いや、日本の選手が活躍するとすぐにルール改正されちゃいますね。

今回のソフトしかし、スキーのノルディック複合しかり、水泳のバサロしかり…。

 

今大会の日本勢によるメダルラッシュによって、また何かの競技でルール改正があるんじゃないか?と

妙な心配をしてるのは俺だけじゃないと思いますよ。

 

 

何はともあれ、今回は銅メダルという結果でしたが、次は是非表彰台の1番高い所に登って欲しいですね。

 

 

それと結果論かも知れませんが、今回のオリンピックに参加した「〜JAPAN」って

全部ダメでしたね。「長嶋JAPAN」、「宇津木JAPAN」、「山本JAPAN」、「なでしこJAPAN」…。

あぁ…どれもこれも球技でやんの…。

 

 

 

 

 

あとねあとね、今大会の金メダリストの中では水泳の柴田亜衣選手が一番可愛かったなぁ〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…え?これがオチ?」とか言わないように…。<理由:ホントにこれがオチだから。

 

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