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広場でバスから降ろされてホテルまで歩くことになった。
中世さながらの街並み、石畳の道に白い馬がひく馬車が数台、客を待っていた。
ミハスではロバだったけど、コルドバでは白馬がぴったりする。車体が黒で車輪が赤、
なかなかしゃれていて素敵!
ホテルにつくと、半渇きの洗濯物を洗面所にぶらさげてから、カメラを持って外に飛び出した。
秋の日は短い。おまけに空模様があやしい。
メスキータの横の道には土産物屋が続いている。
フラメンコの華やかな扇やレースのショールやリヤドロの人形たち、買いたいわけじゃないけれど、目のほうがそちらについひきつけられる。
「とにかく一回りしようよ。写真とれなくなるよ」
夫にうながされて、そうだそうだ、大事なのは買い物じゃなくて写真のほう、スケッチがわりの写真のほう・・・
そういいながらも結局写真はたいして撮らないまま、暗くなるまでその辺をぶらついてホテルに戻った。
シャワーを浴びたり、荷物の整理をしていると、外ではとうとう雨が降り始めた様子。
アーチ型の二重窓をあけて外を見たら、メスキータの外壁はライトアップされていてたいへんな明るさだ。
外壁の深い彫刻の部分に、鳩が2羽、雨を避けるように寄り添っていた。
翌朝、朝食のころ、雨はやんだ。
コルドバでは70日ぶりの雨で、人々が喜んでいるのガニュースになっていた。
恵みの雨、私たちはここにも運んできてあげたみたい。
今日はメスキータを見学することになっているが、開くのは10時からなので、まだ大分時間がある。
「こっちの方がコルドバ駅らしいよ」
どこに行っても良いけれど、夫は、駅の方角に向った。
ちょうど、通勤通学の時間帯で、大勢の人々が急ぎ足で通り過ぎていく。
まだ店は開けていないけれど、本屋、時計屋、文房具やなどがならんでいて、落ち着いた地道な人々の生活感が伝わってくる。
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上り坂の石畳をしばらく歩くと、学校らしい建物の角に出た。
「旧い教会のようだな。いや、修道院かな」
「それが今も学校として、使われているのがすごいわ」
「小学校らしいけど、ずいぶん小さい子もいるね」
つぎつぎ車で連れてこられて入り口までお母さんに送ってもらっている子たちはどうみても
幼稚園児である。それともスペインは五歳ぐらいで学校に行くのかしら。
玄関の前でカメラをだしたら、突然わあーっと歓声をあげて子供達にとりまかれた。
いっしょに写真撮ってよ、っていうことらしい。
脊は高いけど、五年生ぐらいかしら・・・
「ねえ、日本人?」
わあわあ、きゃっきゃっと大騒ぎのこどもたちのなかからそんなふうに聞かれた気がして
「ええ、そう、日本からよ」
にこにこうなづいてその子のほうをみたら、やった―って顔をして飛びあがった。
「やっぱりね!やっぱりね!」
またひとしきり、おおさわぎ!
明るくて可愛い子供たち、スペイン語でもっともっとお話したかったわ。
みんなが両手を振って見送ってくれた。
ありがとう!アディオス、グラシァス!、