アルハンブラ宮殿にて

アルハンブラ宮殿の絵

アルハンブラというのは「赤い城」という意味。
13世紀にコルドバを追われたイスラム教徒たちは、ここグラナダまで来て最後の砦となる宮殿を造った。彼らは1492年までここに留まった後、
キリスト教徒に屈して城を明け渡した。無血開城だったそうである。
 描いた画家の名を思い出せないのだが、最後の王が宮殿を出ていくところの絵を見たことがある。長い行列を従えて丘の上まできた王が振りかえり、万感の思いをこめて宮殿に別れを告げているところだ。
絵の中の王は悲しく暗い顔などしていなかった。私には意外に思えたのだが、後にこの王さまはおだやかな社交家であったと書かれているのを読んで少し納得。きっと、だれの血も流さないことを願って、キリスト教徒と平和的な話し合いをしたのかもしれない




イスラム教のモスクには噴水がつきものだが、この宮殿のも優雅な噴水がいくつもある。
「水に浮かぶ宮殿」という別名もあるくらいで、人々の水へのこだわりが感じられる。水はシェラネバダ山脈からひいてきたもので、機械などは一切使わず宮殿が出来た当時のままの水路が使われているそうだ。

 
アルハンブラ宮殿の絵2


このライオンの内庭と呼ばれているところには十二頭のライオンがとりまく
噴水があって、昔は1時間ごとに別のライオンの口から水が出るようになっ
ていたそうである。
そこは王以外の男性は入ることが許されないハーレムだった。
正面に王の間がある。王の間から眺める内庭には美しく装飾された124本の
大理石の柱が立ってい
た。







フェナリーフェ庭園 雨あがりの湿った空気のなか、あちこち写真を撮りながら庭園を行くと野外劇場がある。
その道をもっと行くとフェナリーフェ庭園についた。庭園の中に庭園があるのだ。
写真で見た通りの美しさではあるけれど今は11月、薔薇の木はあっても薔薇の花はない。
衰えかけた緑のなかでいさましく燃えているのがサルビア,,細長い中庭の中央を
水路が流れ、その両側は噴水になっていて、すずやかな水のアーチがつづいている。
春ははなやかだっただろう、夏は豪勢に咲き誇っていたであろう花々を晩秋の今、心のなかで咲かせてみる。
こんな気分になるのもわれわれだけで静かにゆっくり散策できたからで、これは嬉しかった。