「八島」のストーリー 屋島山頂行きのケーブルカー
都方の僧(ワキ)が四国にやってきます。屋島の浦に着いて、日が暮れたので塩屋に立ち寄って一夜を明かそうとします。塩屋の主である漁翁(前シテ)が帰ってきたので宿を乞います。漁翁は見苦しいからと一度は断りますが、僧が都の人と知って宿を貸すことにします。僧の所望にしたがって漁翁は源平の合戦を語ります。義経の出で立ち、悪七兵衛景清の錣引き、佐藤継信と菊王が打たれた話など、詳しい物語に僧は漁翁の名を問います。老人は、「名乗らずとも名乗るともよし、つねの浮き世の・・・」と名をほのめかして消え去ります。ここで間狂言の錣引きの語りが入ります。演出によっては那須与一の扇の的の話になることもあります。やがて源義経の霊(後シテ)が甲冑を着けた軍体で現れ、昔の合戦のことを語ります。弓流しの話や平教経との戦いを語るうちに夜が明け、義経の霊は消えます。 この能の作者は不明です。「箙」「田村」とともに勝修羅三番と呼ばれています。錣引き、弓流しの場面は謡曲ならではの臨場感があるといわれています。
もどる