「七騎落」のストーリー



城願寺から見た相模湾。左の陸地は真鶴半島。頼朝一行は相模湾を渡り、さらに房総まで逃げようとしました。


石橋山の戦いに敗れた源頼朝(ツレ)一行は、海路で房総に落ち延びようとします。人数を確認すると8人います。頼朝の祖父為朝が敗走したときも8騎、父義朝が敗れたときも8騎、ともに討ち死にしています。頼朝は8騎は縁起が悪いので1人降りるよう命令します。8人のなかのひとり岡崎義実(ツレ)が、「命を2つ持っている者が降りるべきだ」と主張します。すなわち土肥実平(シテ)と遠平(子方)は親子であるから、遠平を降ろすべきだというのです。実平はしかたなく息子遠平に降りるよう言います。遠平は、自分は幼いといえども頼朝の役に立ちたいと言って納得しません。実平は、それなら息子を自分の手にかけると言って遠平を納得させ、遠平は船から降り、一行は出発します。やがて、頼朝たちの船に和田義盛の船が追いつきます。和田義盛の船には遠平が乗っています。親子は再会を果たし、酒宴を催して喜び武運長久を祈ります。

1999年、頼朝没後800年を記念して、横浜能楽堂でこの能が演じられました。


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