議員報酬などの改定

費用弁償って何?

ラスパイレス指数って何?

議会を傍聴する人は何人くらい?

議員の平均年齢は?(renewal)

議員の男女割合は?(renewal)

私たちの税金(市民税)は高いの?

議員の視察はどんなところに行って、いくらぐらいかかっているの?

議員年金ってなに?

議員報酬はいくら?

どうして、議長や副議長は普通の議員より報酬が多いの?  

 
■議員報酬などの改定

●減額されました

 藤沢市の9月議会で「非常勤職員の報酬等に関する条例及び藤沢市常勤の特別職職員の給与に関する条例の一部改正について」改正案が可決されました。その理由は、「社会経済情勢の変動、一般職員との均衡その他」。
これにより、市議や市長等の報酬・給与が10月から減額されました。

 私が委員を務める情報公開制度運営審議会についても100円減額され、1回の出席につき10,400円(税込)になりました。実は、この連絡が私のところに来たのが8月20日でした。「10月1日付けで改定の予定」で金額が書かれているだけ、何が根拠で引き下げられるのか何も書かれていない書類でした。職員課にたずねたら、9月議会で改定のための条例案成立後、「藤沢市非常勤職員の報酬等に関する規則」を改正するとのこと(条例改正は議会の議決が必要ですが、規則改正は必要ありません)。
それなら、その説明をきちんと書いてほしいものですね。それが「説明責任」ではないの?

 各報酬・給与の引き下げ幅は約2%、今回改定された内容の一部を紹介します。(月額)
  <新> <旧>
・議長 690,000円 703,000円
・副議長 610,000円 622,000円
・議員 565,000円 576,000円
・市長 1,064,000円 1,084,000円
・助役 893,000円 910,000円
・収入役 766,000円 781,000円
・監査委員 690,000円 703,000円

※上記条例は、市のホームページ◆例規集でご覧いただけます。


■費用弁償って何?

●「交通費」が全員一律!?

 「費用弁償」は、議員が本会議、常任委員会等に出席したとき、そのためにかかる費用を市が支払うことです。つまり、交通費のような性質のものです。ただし、オブザーバーとして所属外の委員会を傍聴する場合は、支給されません。

 藤沢市は、「藤沢市非常勤職員の報酬等に関する条例 」で、

第6条 市議会議員が市議会本会議,常任委員会,議会運営委員会又は特別
委員会に出席した場合は,費用弁償として,日額2,200円を支給する。

と定めています。

 不思議なのは、住んでいる場所が違うのに、支給額が全員一律の定額制であること。民間企業の場合は通常、交通費は最短距離の実費支給ですから、支給額も当然、住んでいる場所で違います。どうして、議員は定額支給なのかな?  これも、議会によくある「前例」?「慣行」?
 実際には、市内に住んでいる議員が市役所までの通勤に往復で2,200円もかかるケースはほとんどないのではないでしょうか。とすると、「費用弁償」額を超えて余ったお金は、議員の懐に入っているわけですね。
 全国の地方議会では、支給額や定額制について見直しを始めている議会が増えているそうで、また、支給を辞退する議員も増えているようです。
藤沢・鎌倉市議はどうなのかな?


●公用車で送迎されながら、さらに「費用弁償」が支給されている!?

 もっと不思議なのは、公用車の送迎を受けている議長・副議長に対して、公用車を使えない議員と同じように「費用弁償」が支給されていること。
議会では議長・副議長だけが公用車を使えますが、公用車は市の所有物ですから、その維持管理費は、当然税金でまかなわれています。その公用車の送迎を受けながら、なぜ、さらにまた「費用弁償」を支給する必要があるのでしょう? これは“2重支給”ではないの???????????
 
★ENOSHIMA-Vの提言★
1.「費用弁償」は、最短距離の実費に基づいて支給すること、また、回数券・定期券などを活用し、費用を最小限に抑えること。

2.公用車と「費用弁償」の“2重支給”は、市民感覚では到底理解できない税金の無駄。いずれか一方を廃止すること。

※上記条例は、藤沢市のホームページ◆例規集でご覧いただけます。


■ラスパイレス指数って何? 

●地方公務員の給与は国家公務員より高い傾向

 みなさんは、「ラスパイレス指数」を知っていますか? これは、国家公務員の給与を100とした場合に地方公務員の給与がどの程度高いのか、または低いのかを表わした数値です。
 市職員の給与は、地方自治法と地方公務員法に基づいて、議会の議決を経て条例で決められます。そして、民間企業の給与の変化に応じて毎年出される人事院の給与改定勧告(国家公務員に対して行う給与勧告)を参考にして見直されます。

 これまでの「ラスパイレス指数」の変化を全国的にみてみましょう(総
務省ホームページより)。
             1974年        2002年
・都道府県       111.3     102.2(−9.1)
・指定都市       116.1     103.4(−12.7)
・市          113.8     101.2(−12.6)
・町村          99.2      96.0(−3.2)

 町村以外は、30年近く前と比べると随分下がっていますね。でも、いずれも国家公務員より高い水準にあります。
 神奈川県内はどうでしょう?

             1998年        2002年
神奈川県        105.1      102.1
藤沢市         106.5      105.2
鎌倉市         106.0      103.3

 県は3ポイント、鎌倉市は2.7ポイント下がっていますが、藤沢市は1.3ポイントしか下がっていません。ちなみに、藤沢市は市町村のラスパイレス指数上位団体の12位にランクされています(2002年)。
 こうしてみると、藤沢市職員の給与はかなり高いといえますね。


■議会を傍聴する人は何人くらい?

 ●みなさんは、議会の傍聴に行ったことがありますか? 市議会は、誰でも傍聴することができます。市外に住んでいる人でも、外国人でも大丈夫。
ただ、小さいお子さんを連れて行く場合は、事前に問い合わせた方がいいでしょう。
 藤沢市議会の傍聴規則では、「児童及び乳幼児は,傍聴席に入ることができない。ただし,議長の許可を得た場合には,この限りでない。」とありますので、交渉の余地ありです。実際、ENOSHIMA‐Vのメンバーは、子連れで傍聴しています。
 鎌倉市議会の傍聴規則でも、「議事を妨害し、又は他人に迷惑を及ぼすおそれがあると明らかに認められる者」は傍聴できないとされているので、静かにしていれば、これに該当しないでしょう。

 議会の活動は主に、議員全員が参加する本会議と所属の議員が参加する常任委員会に分かれます。
 本会議について過去5年間の実績をみてみると、

     1998年    1999年    2000年    2001年    2002年
藤沢市 336人  568人   409人    330人   479人
鎌倉市 439人  519人   430人    308人   272人

 傍聴者数は、減少または横ばい傾向にありますね。
一方、常任委員会、特別委員会については、

     1998年    1999年    2000年    2001年    2002年
藤沢市 337人   336人  540人    268人    305人

 やはり、横ばい傾向です。ちなみに、鎌倉市は委員会については、統計をとっていないそうです。職員によると、だいたい150人ぐらいではないかということでした。

 全国市議会議長会の「市議会の活動に関する実態調査結果(平成14年度)」によると、全国697市の定例会・臨時会を合わせた平均傍聴者数は270人です。傍聴者数は、人口が多い市ほど多くなっています。

・人口約17万人の鎌倉市が該当する10〜20万人の市の平均は、298.8人
・人口約39万人の藤沢市が該当する30〜40万人の市の平均は、493.3人

 ここ最近は、両市とも平均を下回っていますね。
 なぜ、こんなに傍聴する人が少ないのでしょう。議会に対する市民の関心があまり高くないなどいろいろな原因が考えられますが、一つには議会が平日のみの開会となっているからではないでしょうか。
 ENOSHIMA-Vのメンバーも仕事をもっているため、傍聴できる時間は空いている時間を利用するか、休暇を利用しなければなりません。場合によっては、午前中は藤沢で、午後は鎌倉でと、1日かけて議会傍聴を“はしご”したりします。
 土曜・日曜に傍聴できたらいいのにな〜。以前、藤沢市の議会事務局に要望したら、「研究していきたい」という回答でした。研究結果はいつでるの?

議員の平均年齢は?


 

藤沢市・鎌倉市・茅ヶ崎市:H18.6.1 平塚市:H18.5.1 横須賀市:H18.6.20 現在
ホームページ又は議会事務局問い合わせより

 ●藤沢市では50歳代60歳代が多いのに対して、鎌倉市では40歳代が多いです。

どちらも、若い人が少ないんですね。

■議員の男女の割合は?

 各市とも 平成18年6月 現在
ホームページ又は議会事務局問い合わせより

 まだまだ女性議員が少ないんですね。人口の半分は女性なのに…

  

私たちの税金(市民税)は高いの?

                             2002年3月現在   
課税総所得金額
市民税

税 率

速算控除額

200万円まで

 3%

  0

200万円〜700万円

 8%

10万円

700万円超

 10%

24万円

 

市民税は、藤沢市・鎌倉市・横浜市・川崎市 いずれも同じでした。

    

議員の視察はどんなところに行って、いくらぐらいかかっているの?

 ●藤沢市では、議員の視察には、国内視察と海外視察があり、それぞれ金額も決まっています。

    ■国内視察  1人18万円

 

内訳は? 

     ・会派で行く視察              7万円

     ・常任委員会・議会運営委員会による視察  11万円

2001年度の予算は18万円×40名=720万円、そのうち700万6,170が使われました。

    ■海外視察  7人分で430万円  

      当選回数によって使う金額が決まっています。

        ・100万円  4・7・10期

        ・ 70万円  3・6・9期

        ・ 40万円  2・5・8・11期

当選回数によって決まるなんておもしろいですね。

新人議員は行けないんだね。ちなみに、1期は4年です。

    今年度は7名が行っているそうです。

      3人が中華人民共和国の5つの市へ

      1人がフィンランド・デンマークへ

      2人が大韓民国へ

      1人が藤沢市と友好都市提携をしている中華人民共和国の昆明市へ

 ●鎌倉市の場合、2001年度は旅費予算額として、

   1.常任委員会視察旅費  1人年間   90,000円

   2.姉妹都市親善訪問及び、全国都市問題会議参加旅費 1人年間 24,500〜99,000円

   が計上されています。

   鎌倉市の姉妹都市:フランスのニース市、山口県萩市、長野県上田市、栃木県足利市

“観光旅行”まがいと批判されることが多い議員視察だけど、実際はどうなのかしら...

    

■議員年金ってなに?

●議員年金ってなに?
 最近、議員年金が問題になっています。国会議員や地方議員は、私たちが加入する厚生年金や国民年金とは別に、議員だけの年金が受け取れます。
今回は、地方議員の年金制度をみてみましょう。

 1961年、任意加入(加入するかしないかは自由)の「地方議会議員互助年金法」が制定された翌年、「地方公務員共済組合法」に統合され、強制加入(全員加入が義務付け)の議員年金制度として再発足しました。
 これは、議員の退職、公務傷病及び死亡について年金・一時金を給付する互助制度です。年金の原資は、
・議員本人による掛け金
・地方自治体が負担する公費負担金
・運用益
です。
 その運営は、都道府県・市区・町村別に3つの特殊法人「地方議員共済会」が行い、総務大臣が監督します。

 一般の国民年金や厚生年金の受給資格は加入期間が25年以上ですが、議員年金は、同じ議員を3期12年以上務めれば65歳から受け取れます。12年未満の場合は、一時金が受け取れます。
 一人の議員が市議と県議を務めた場合、両方の年金が受け取れます。また、その議員が国会議員になればまた別に受け取れ、しかも厚生年金や国民年金も重複して受け取れます。

 藤沢・鎌倉市議の場合は、
・藤沢  標準報酬月額58万円、在職12年で232万円
・鎌倉              48万円、         192万円
です。
 この支給額は、在職年数が長くなれば長くなるほど、増えていきます。

 でも、少子高齢化の進行で年金受給者は増える一方、逆に保険料を支払う人は減り、この制度は見直さざるを得なくなりました。

●新しい制度へ、でも…
 少子高齢化の進行で日本の年金財政は破綻の危機にありますが、議員年金も例外でありません。年金受給者は増え続ける一方で、保険料を支払う人は、減っています。そこで、収入・給付の両方を見直す制度改正が行われました。

 その主なポイントは、           
(1)給付される年金額を1割引き下げ
(2)平成15年度以後の期間について、重複加入(他の公的年金と重複する)期間の控除率を引き上げ(25%→40%)
(3)所得制限によって支給停止となる退職年金額の基準を2割引き下げ
 (272万円以上→217.6万円以上)
(4)掛金率引上げ(標準報酬月額は11〜13%→12〜15%、
  期末手当は0.5%→2%または5%)
(5)退職一時金の給付率を9割に統一(平成15年度以降の新人議員は8割)
(6)地方自治体が負担する公費負担率を引上げ
です。

 (1)〜(4)は、議員にとり“痛み”を伴う改正です。でも、逆に
(5)これまで在職年数に応じて掛金総額の7〜9割だったものを9割(平成15年度以降の新人議員は8割)に統一と新人議員より古参議員を優遇し、しかも、
(6)標準報酬月額の9.5%だった公費=税金負担率を10〜11%に増やす
内容になっています。 

 この新しい制度は2003年4月から始まりましたが、2003年統一地方選に出馬しない全国の引退議員たちは、任期を目前に控えながらこぞって3月末に退職しました。その理由は、4月以降に退職すると、新しい制度が適用され、受け取る年金が1割減ってしまうからです。
 当時はかなり、新聞の批判記事が目立ちました。

 これに対して、「議員には退職金がないので、議員年金がその役割もあわせもつ」など議員の側からも言い分があるようです。

 こうした議員年金が果たして多過ぎるのか、また、各自治体の財政状況が厳しい中で公費負担を増やすことが適当なのか、みなさんはどう思い
ますか?

こうした議員年金が果たして多過ぎるのか、また、各自治体の財政状況が厳しい中で公費負担を増やすことが適当なのか、みなさんはどう思いますか?

    

■議員報酬はいくら?

    議員一人当りの報酬月(円)               2001年4月現在     

  議長

副議長

議員
藤沢市 703,000 622,000 576,000
鎌倉市 579,000 520,000 479,000

新人議員も、古参議員も同じ金額なんですって。

この他に、3・6・12月に期末手当(ボーナス)、半期毎に政務調査費が支給されます。

                        2002年4月現在

  期 末 手 当 政 務 調 査 費
藤沢市 年間3.6ヶ月 議員1人当たり月額8万円
鎌倉市 同 4.7ヶ月 同  5万円

年間報酬でみると、う〜ん、なかなか高給取り?

  でも実際には、議員の『台所事情』も大変なようですよ。



■どうして、議長や副議長は普通の議員より報酬が多いの?


 議長は、議会のまとめ役、討論の進行役として大きな役割を担っています。
 法律には、地方自治体の議長は、「議場の秩序を保持し、議事を整理し、議会の事務を統理し、議会を代表する。」(地方自治法第104条)とあります。また、「議長に事故があるとき、または議長が欠けたときは、副議長が議長の職務を行う。」(第106条)ことになっています。
 法律の上ではこのように、議長・副議長は他の議員にはない大きな権限をもっているのです。
 でも、実際の議会をみると、普通の議員との違いを感じることは、あまりありません。議員との違いは、席が違うぐらいで、「議会のまとめ役」、「討論の進行役」と言っても、ただ、用意された文書を読みながら、慣例的に議事を進めているという印象があります。
  
 また、議長・副議長の任期は、法律では「議員の任期による」(第103条)とありますが(議員の任期は4年です)、実際には、1年か2年で交替する自治体が多くあります。藤沢市は2年、鎌倉市は1年です。
 議長の報酬額は、多くの自治体で議員より高くなっています。だから、議長になれば収入は増えるし、地位も上がるしで、議員がみんななりたがる“あこがれの地位”が、結局、議員の間で“たらい回し”にされているとか、議長職が形式的になって本来の役割が充分、果たされていないという批判があるようです。

 議長・副議長と議員の報酬額の差をみると、たとえば藤沢市の場合、年間で152万円以上にもなります。

                 一般議員との報酬月額の差額    2002年4月現在

  議 長     副議長
 藤沢市   +127,000円   +46,000円
 鎌倉市  +100,000円  +41,000円 

 議長・副議長の報酬は、もちろん、私たち市民の税金から支払われます。ですから、

 ・議長の報酬を議員より高くする必要があるのか?あるとしたら、今の差額のままでいいのか?
 ・議長の任期はどの程度の期間がいいのか?
 ・議長の選び方は今のままでいいのか?(選挙で直接、市民が選ぶという方法もあります)
  など、私たち市民も、考えていく必要がありそうです。

高い報酬は、大役を担っている役職に対して支払われるわけですから、議長には責任意識をもって、内容の濃い議会運営にリーダーシップを発揮してほしいものですね。


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