>> TOP PAGE  >> What's element?  >> Image of Plan  >> Members  >> Reports  >> Schedule  >> Infomation  >> B.B.S.  >> Regulations

 ファン・デ・ナゴヤ美術展2008
 「hope -社会・地域とアート-」によせて



 ファン・デ・ナゴヤ美術展2008「hope −社会・地域とアート−」に参加するにあたり、
element(エレメント)ではテーマを『日本国憲法』としてメンバーの参加を呼びかけました。
社会について考えた時、日常生活であまり意識する機会の少ない「憲法」は大切なものに思え
ましたし、日本の戦争責任や戦後責任を黙視したまま、改憲への動きがあることに危機感を覚
えていたからです。社会に対して無関心な人々が増える中、私たちはアートを通じてその壁を
少しでも突き崩していきたいと考えました。


 日本の社会の骨格はいうまでもなく日本国憲法により定められています。現在の日本国憲法は
敗戦後の占領統治下においてGHQが起草し日本側とのやりとりの末決定した恒久平和を願う
平和憲法です。新憲法制定をはじめとする戦後の社会規範の改革は外部から加えられ、植民地
主義、軍国主義の一切を排した新体制に衣替えしました。戦後の混乱期には、戦前戦争へと
突入する誤りを犯した原因について検証する余裕はもちえなかったと思います。
 他方、米国と軍事同盟を結び極東基地としての役割の代償として米国の核の傘の下で守られ
ているという事実に目をつむるわけにはいきません。時代の変化を憲法の解釈により対応して
きたという事実もあります。しかしながらこの平和憲法に手を加えることは平和を願う大きな
流れに逆行するものといえるでしょう。
 この憲法があるからこそ戦後日本は他国を武力により脅かすことを一切せず、軍事費を極め
て低い水準に抑えてきました。これは評価できると思います。先人の弛まない努力により日本
は復興を遂げ経済大国となりました。際限のない上昇志向は他者を踏みにじります。そうした
ものの総体が国家の武力を持って他国へ向けられることを「侵攻」と呼ぶのではないでしょうか。
 私たちの心や社会の奥底に戦争へ突き進んでいった過ちの端緒と同質のものが存在する可能
性について考え、戦争へと転がり落ちる危うさについて再認識すべきではないかと思っていま
す。昭和のあの戦争をある特殊な異常事態として捉えることは将来へ向けての教訓を失うこと
になります。偏狭な心を排除し平和を希求していきたいです。



(2008/1)



 message-1 -2- -3- -4- -5- -6- -7- -8- -9- -11-

Copyright (C) element. All Rights Reserved.