「不用犬ポスト」はいらない。
宮崎県が、県内3カ所の動物管理事務所に犬をいつでも自由に捨てられる「不用犬ポスト」を長年設置し、年間約1,200匹の犬が捨てられていたことが、2月に民放TV局で放映されました。

これをきっかけに、当会は3月2日、宮崎県に、この不用犬ポストは動物の保護及び管理に関する法律第2条「動物をみだりに殺し傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない」に違反していると直ちに中止を求めました。これが宮崎県の新聞各紙、写真週刊誌、TV等で報道され県は3月15日文書にて「不用犬ポストを直ちに閉鎖すると野山に捨てられて野犬化し咬傷事故が起きるので急には止められないが、将来的に撤去する方向で考えていく」また「不用犬ポスト」という名称は廃止し、動物の命を大切さをもう一度考えて、等と書き換えると回答しました。
この「不用犬ポスト」というものは、不用になった犬猫を持参する人は夜間、休日でもに自由に捨てられるもので、最大3日間も放置される危険性があります県側の見解では、不用犬ポストを設置しないとその近隣に捨てていってしまうとのことですが、すでに廃止した多くの市町村で捨てられる犬猫が増えたという話はないそうです。不妊去勢手術の費用を助成する自治体が8年前の十倍、200を越えた現在、「不用」とされる犬猫を産ませない、増やさないための努力をするのが自治体の仕事ではないでしょうか。安易に産ませ、不用になったから自由に捨てなさいというのが住民サービスというのは間違ったサービスであり、東京都をはじめとした自治体では、持ち込まれた犬猫の飼い主にもう一度考え直して何とか飼うようにと懸命の対面説得をして本当にやむを得ない場合にのみ引き取るように努力しているところもあります。行政が「不用犬ポストを廃止すると野山に捨てられる」としか考えないのでは根本的な解決にはなりません。
隣の長崎県でも動管法制定以前の昭和42年から全県下115カ所に大型ケージ式の不用犬ポストを設け年間4,500匹の犬を定時収集をしているが、TBSの諫早市での調査で、ふたに鍵が掛からないものや、壊れているものも多く、県や市の言う2時間後には必ず回収されるというのは、かなり疑問だという事もわかりました。これも直ぐには廃止しないとのことなので、市民会議は不妊手術の助成を含む改善策を提案し、間違った住民サービスをただす方針です。
皆さんの近くでも不用犬ポスト及び類似の施設があったらお知らせ下さい。長年共に暮らした犬を不用になったとゴミとして捨てるのを助長するこのシステムを一日も早くなくしたいと思います。 15年前にも、当会は他団体と協同で静岡県藤枝市が小学校の前にドッグポストを設置して「市民の便宜を図る」としたときにも抗議し、現実に平成四年度に廃止になりましたが、他の帯広、高知県豊橋市等わかった時点ですべて抗議し廃止になっています。


