E9 ライトワーカー



ドランヴァロ・メルキゼデクという不思議な名前を持った人の著作の中に、こんな話があります。
 
南米のコギ族には未来を予知できる長老がいます。彼らの予言によれば、人類の中の文明人たちは、1999年の8月に地球からいなくなるはずでした。文明人は地球意識の別の次元に行き、物理的地球は、地球に対する迫害を行わないコギ族やその他の「優しい民族」が引き継ぐはずでした。
  
ところが、1999年8月を過ぎても文明人たちは残っていました。長老たちの予言が外れたのは、かつてないことなのだそうです。なぜそうなったのかを知るために長老たちは瞑想をしました。そうすると、真っ暗闇の地球の表面に、おびただしい数の光の点が、蛍の群れのようにきらめいているのが見えたそうです。この光の群れが、地球と人類の運命を変えてしまったのです。それは、文明人の中に生まれた多数のライトワーカーたちの存在だったのです。(ドランヴァロ・メルキゼデク、『ハートの聖なる空間へ』、鈴木真佐子訳、ナチュラルスピリット社、76ページ)
 
ライトワーカー――それは、人類の集合意識に光をもたらす人々のことです。そしてそれは、いまこのサイトを読みに来ているあなたがたのことでもあるのです。
 
地球に生まれ、地球の社会に育ちながら、なぜか、それになじめないものを感じている人たち。「これは本当の世界ではない」と感じて真実を探し求めている人たち。愛に飢え、正義と公正を求め、その為に「なにか自分にもできることがあるのではないか」と感じている人たち。――そのような人たちは、みんな、この世界にライトワーカーになるつもりでやってきた高貴な魂たちなのです。いまライトワーカーとして十分に働いているかどうかは別にして、このサイトを探し当てて読みに来たあなたがたは、みんな、ライトワーカーになるつもりで、それを志願して、地球に来たのです。地球と地球人類が、闇から光へと変身しようとするこの時期に、それを応援するために、宇宙の遙か彼方からやってきたのです。
 
最近、世界のあちこちで大きな地震が起こります。信じられないような津波が発生し、大きな被害が起こります。そのこと自体はとても悲しいことです。けれども、そのとき何が起こるか、見てください。世界中からボランティアの人たちが駆けつけますね。被害者たちを助け、物資を運び、壊れた家を片付け、心に傷を負った子供たちを慰めるために、大勢の人たちが集まります。
 
ライトワーカーというのはこのような人たちなのです。これは、被災地に駆けつけるボランティアだけがライトワーカーだという意味ではありません。地震の被災地に駆けつけるボランティアのように、私たちは、この地球に駆けつけた、という意味です。私たちは今すでにライトワーカーなのです。私たちは、いますでに、被災地に来ているのです。被災地とは――そう、地球のことです。被害者というのは、人類のことです。
 
地球と地球人類は、愛のエネルギーが極端に少なくなったら何が起こるかということを実験して見せるために、自らの世界を実験台にして、極端に愛エネルギーの少なくなった世界を創り出しました。その結果が今の世界です。愛のエネルギーというのは、物質世界の熱エネルギーに似ています。熱エネルギーがなくなると物質世界は凍り付きます。あらゆるものが凍り、硬くなり、折れやすくなり、傷つきやすくなります。折れた跡は鋭くとがって、触る者を傷つけます。愛のエネルギーも同じです。愛のエネルギーがなくなると、人間の心が凍ります。それは硬くなり、折れやすくなり、傷つきやすくなり、そして、傷ついた心は鋭くとがって、他の心を傷つけるようになります。人間同士が互いを疑い、恐れ、憎み、絶え間ない戦いを展開します。自然界も荒々しくなり、地震や洪水、旱魃(かんばつ)などの災害が発生しやすくなります。地球と人類は、自ら、心が病み、傷つき、凍り付き、自力では立ち上がることも難しいほどになってしまいました。けれども、今その実験を終わらせる時が来ています。地球と人類は、以前の力を取り戻そうと懸命に努力しています。
 
私たち、ライトワーカーは、地球と人類のそのような努力を支援するために、ボランティアとして駆けつけたのです。「地球に行って、あのすごい実験から無事に戻ってこれるように、助けてあげよう」といって集まったのです。けれども、人類の集合意識は、愛のエネルギーを極端に減らしてしまったために、想像以上に恐ろしい状態になっていました。私たちは、人類の集合意識に入り込んだ結果、自らも心が冷たくなり、傷つきやすく折れやすくなり、また、ひとを傷つけやすくなってしまいました。そして、自分がこの世界に何をしに来たのかも忘れてしまいました。いま、地球の上には、自分の使命を忘れたライトワーカーがたくさんいるのです。あなたもその一人かもしれません。けれども、使命は忘れたかもしれませんが、あなたは何かこの世界になじめないものを感じています。それが、あなたがライトワーカーであるしるしなのです。
 
ライトワーカーはこの地球の上で何をすればいいのでしょうか。それは、地球を暖めることです。人類の心を暖めることです。人類の集合意識に愛を送り込み、意識を暖めるのです。春になって暖かくなれば雪や氷が溶けるように、愛のエネルギーが意識に流れ込んでいけば人類の心は暖かくなり、柔らかくなり、やがてはとけて自由自在に流れるようになります。氷は折れますが、水は折れません。同じように、自由に流れる心は傷つきません。他を傷つけることもありません。
 
いま、イスラエルとパレスチナの間で激しい戦いが行われています。これが典型的な凍った心の反応なのです。心が凍っているので考えが固くなり、妥協を許しません。傷つきやすく、傷つけやすい心は、とどまることなく戦い続けます。どちらが正しいか、どちらが先に手を出したか、そんなことを議論しても無意味です。彼らの戦いは3000年前から続いているのです。ライトワーカーであるあなたがたは、どちらが正しいかという判断から離れてください。氷の人形と氷の人形が戦っていると思って、両方を暖めてください。彼らの心が柔らかくなれば、彼らは自分で折り合いをつけるでしょう。そうなるまでは、この戦いは解決することはありません。
 
同じような問題が地球の上のいたるところにあります。国と国の間、民族と民族の間、国内の政府派と反政府派の間、宗教と宗教の間、同じ宗教の宗派と宗派の間・・・あらゆる所に戦いがあります。それはみんな凍った心がぶつかり合っているのです。大きな集団の間だけではありません。個人のレベルにも戦いがあります。近年、信じられらないような凶悪な犯罪が立て続けに起こっています。お金のため、恨みのため、社会に対する復讐のため・・・理由はいろいろありますが、それはすべて「凍った心」の反応です。それを解決するのは、刑法の厳罰化ではありません。凍った心を暖めることです。
 
私たちライトワーカーは地球を暖めるのが使命です。人類の凍った心に愛のエネルギーを送り込むのが使命です。
 
はじめにお話したドランヴァロの本にあったように、いま、地球の上には無数のライトワーカーが生まれています。いまも増え続けています。あなたもその一人になってください。別に何か変わったことをしなければならないわけではありません。ただ、あらゆる物事を非難の目で見るのをやめ、戦っている氷の人形たちを、心の中に抱いて暖めてあげてください。ただイメージするだけでいいのです。敵も味方も、被害者も加害者も、右も左も、善も悪も・・・一切を無視して、すべてを愛のエネルギーで包んであげてください。私たちはその為に、はるばる宇宙の彼方から地球に駆けつけたボランティアなのです。

2009年1月7日掲載