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( 仮眠と窃触/高速バス及び仮眠室におけるわいせつ系事例まとめ )

目次

※今回のレポートは個人ニュースサイト時代に扱った話題をレポートの形にリメイクしたものです。

眠れる場所・眠れるシチュエーション
高速バスにおける痴漢・わいせつ行為 近年の主な事例まとめ
高速バスにおける痴漢・わいせつ行為 事例から感じられる傾向
仮眠室おける痴漢・わいせつ行為 近年の主な事例まとめ
仮眠室や仮眠時における痴漢・わいせつ行為 事例から感じられる傾向
まとめ
このレポートについて

 

眠れる場所・眠れるシチュエーション

ごく日常的な1日の終わり方を考えるとすれば、自分の家に帰ってそこで寝床に就き、そして眠る事でしょう。しかし、日常というものがあるなら、そこから逸れた非日常というものもあります。旅行に出掛けて旅館やホテルで眠るとか、終電を逃して知り合いの家に泊まるとか。眠るという事については、自分の家に帰って 大体いつもの時間に眠るという日常に対して、睡眠不足だった為にどこかで居眠りをしてしまうという非日常的な出来事も人によってはあるはず。

眠るという事については、どれくらい眠ろうかとか気持ち良く眠る為にはどうすればいいかなどなら、たまに考える事はあるかと思います。ですが、眠る場所やシチュエーションと安全面の問題についてはどうでしょうか。言うまでもなく、眠っている状態というのは大変無防備な状態でもあります。よって、こうした状況を利用した事件も起きているのです。

眠っている所を狙った事件のシチュエーションは多種多様です。そこで、面識の無い者による犯行で、尚且つわいせつ系(痴漢・強制わいせつ)の事例に目を付けてみる事としました。その中で特に目立った高速バスと入浴施設などにある仮眠室での事例について今回考えてみる事にします。

 

高速バスにおける痴漢・わいせつ行為 近年の主な事例まとめ

<留意事項>
・あくまでも近年の主な事例であって、全てを網羅したものではありません。
・年齢・肩書き等は参考にした記事等の情報がリリースされた当時ものです。
・よって、登場人物の誕生日の関係で、書いてある日付と当時の年齢が合っていない可能性も有ります。

<情報収集方法>
・「高速バス」「深夜バス」「夜行バス」「長距離バス」でPC内をキーワード検索。

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<痴漢・わいせつ行為の事例>
事例−1
2001年8月17日未明、秋田発新宿行きの高速バス内で複数の女性客の胸を触ったとして、秋田県流通経済課主任の男(38)が逮捕される。被害女性が乗務員に訴えた事で男は取り押さえられ、新宿到着時に警察官に引き渡された。この日から休暇だったらしい。

事例−2
2002年8月8日午後9時15分ごろ、東京発つくば行きの高速バス内で、隣に座っていた女子高生(17)の胸をひじを押し付ける形で触ったとして、独立行政法人「農業生物資源研究所」の研究員の男(34)が逮捕される。被害者が別の乗客に助けを求め、その後運転手が料金所にバスを止めて警察に通報して逮捕された。逮捕当時、男は「認識していない」と容疑を否認していたのだが、その後の展開は不明。

事例−3
2003年8月21日午前3時半ごろ、新宿発金沢行きの高速バス内で、隣で寝ていた女性(21)の下着の中に手を入れるなどをして中日新聞北陸本社の写真担当記者の男(34)が逮捕される。男は休みで東京に遊びに行った帰りだった。

事例−4
2003年7月13日午前1時〜4時半ごろの3時間半、東京から高岡に向かう高速バス内で、隣に座っていた店員の女性(20)に抱き付くなどのわいせつ行為を続けたとして、富山県高岡市の会社員の男(24)が逮捕される。男は眠っている時を狙って行為に及んだようだが、女性は気付いていたようで拒否する姿勢を見せたりしていたものの、その時は怖くて泣き寝入りしてしまったという。後に警察に被害届を出し、10月に男は逮捕された。男はカーレーサーになる為の練習で東京に通っていたという。

事例−5
2005年3月25日午前0時ごろ〜4時ごろまでの間、大阪から新潟に向かう高速バス内で、隣の席で眠っていた専門学校生の女性(19)の胸を揉み、前の席で眠っていた女子高生(17)の胸も触ったとして、新潟大学3年生の男(21)が逮捕される。それらの行為を目撃していた女子大学生(23)が「この男に痴漢されてたよ」と被害者2人に教えて、被害者は運転手に訴えた。運転手は休憩場所のパーキングエリアに着いた際に警察に通報し、男は駆けつけた警察官に逮捕された。男は実家に帰省した後、新潟に戻る所だった。

事例−6
2005年8月27日午後6時20分ごろ、盛岡駅から青森駅に向かう高速バス内で、前の席に座っていた女性(26)の胸を触ったとして、青森市の会社員の男(31)が逮捕される。この男はバスがサービスエリアに停車した際に徒歩で逃走したが、運転手の通報で駆けつけた警察官に逮捕された。

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高速バスにおける痴漢・わいせつ行為 事例から感じられる傾向

<この手の事件の特徴>
(1)深夜・未明の時間帯に眠っている女性客を狙った例が多い。
(2)隣の席で眠っている女性客に対しての例がよくある。
(3)前の席で眠っている女性客を狙う例もある。
(4)3月や8月など、帰省シーズンの事例が多い。よって事例には無いがGWや年末も注意か?
(5)加害者は30代と20代、被害者は20代と10代が中心のようである。
(6)加害者はちゃんとした乗車目的を持っている。いかにも不審者という素性の持ち主ではない。

<高速バスと若者>
飛行機や新幹線など、他の交通手段もある中で高速バスを選ぶ理由を考えれば、まず最初に出てくるのは運賃でしょう。その代わり、飛行機や新幹線と比べて所要時間が長くなります。例えば東京駅〜大阪駅までの所要時間は約8時間となっています。もし昼間で8時間のバス移動だった としたら、聞くだけでも辛い事かも知れません。(笑)そうした事から、夜行で乗客は目的地に着くのを寝て待つようなスタイルになっていった訳です。

そうであっても、バスでの長距離移動というのは体力勝負みたいなイメージがあるものです。車内で寝る事になるけど運賃の面から高速バスを選ぶという若者によくありそうな事情が主な客層に少なからず影響していて、それは傾向の(5)にも関係してくる事であります。

<電車内痴漢と高速バス痴漢の状況比較>

状況 / 種別 電車 夜行高速バス
他人の目 乗車率や座席の形状によるがそれなりにある。 車内灯は消されるし他の乗客も寝るし、未明の時間辺りは不安が残る。
停車の間隔 短い。手早い犯行をして手早く逃げるスタイルの者がいる。 長い。見つかれば逃げ道はまず無い。
混雑に紛れた犯行 言うまでもなく、これが電車内痴漢の一番の発生要素。 路線バスとは違って、全乗客が座席に座る。
標的・計画性 大勢の乗客の中から標的を定めて犯行に及ぶスタイルもある。 乗客数は決して多くなく、標的と成り得る人物が隣の席などになる可能性も大きくない。場当たり的な例が多い。
痴漢を目的とした乗車 考えられる。混雑する特定区間を行き来して機会を窺う者もいる。 現実的でない。移動距離と運賃の面で割に合わない。

高速バスでの痴漢やわいせつ行為は、高速バスのスタイルに付け入った大変悪質な手口です。だけど、電車内痴漢にあるような計画性は中々抱けないのではないかと思います。例えば、痴漢行為の為の乗車は電車ではあっても、高速バスでは考えにくいというように。

隣の席や前の席で若い女性が寝ていて、車内は暗いし周りの乗客も寝ている。触ってもバレなそうだから触ったという感覚でやっているのでしょう。この状況に限らず、人はここで犯罪行為に及べばバレないであろう、捕まらないであろうというシチュエーションに幾つも自然に遭遇しているのです。

だけど、まず触りたいと思うか思わないかの第一関門があり、仮に触りたいと思っても、プライド、法律、家族などの他人の存在など、それぞれの欲望や煩悩を縛っている事という第二関門があると思います。そして実際に身体を動かすのが第三関門です。で、誰かが3回ともダメな方を選んだ時、事件は起きるのです。ましてや、場当たり的に出会った人物に対しての行為ですから、余計にどうしようもない・・・。

<前の席の女性客を狙う手口>
少ない事例からでしかないのですが、高速バス内での痴漢の標的は隣の女性客が基本で、その次は前といった感じのようですね。それ以外は大丈夫という意味ではありませんよ。前の席の女性客を触る手口については、事例−5についての情報を見ると中腰になって触ったとありました。小学生の遠足の時に後ろの席の奴が乗り出す形で話し掛けてくる時みたいな体勢で触ったと。

後ろの席の奴が出してくるちょっかいについては、他にも窓際の席の背もたれと窓の間の隙間から手を出してくるとか、座席の間に手を突っ込んで指先を出してくるとか、座席の下に足を伸ばして前の席の人の足を蹴るとか、色々あったものです。もしそこに痴漢がいたらの話ですが、その魔の手はどの方向から来るか分かりませんよ。

<まとめ>
事件を防止すると言っても、事件が起きるか起きないかは犯罪者となろうとしている者の頭の中の出来事のウェートが大きいのです。やる方の意識の問題といった種類のものは介入的な対策が立てにくいと思います。現実的で、ある程度の抑止力になりそうな案では、路線バスや電車内によくある「乗務員とすぐに会話できます」というボタンを全席に完備するとかか。運転手の他にも乗務員を乗せる事が出来れば効果はありそうですけど、どうも現実的ではありません。

で、究極的な防止策である女性専用車が導入される事になる訳です。女性専用といったものについては、各所で色々と論議になっているようですが、電車のソレと高速バスのソレ は全く一緒でもないと思います。そこで寝る事を前提としていない場としている場の違いは大きいですから。

例外的に混浴や男女共用の場合はありますけど、風呂やトイレを男女別にするのは当たり前の事だと思われています。眠る場所についてはどうでしょう。あまり考えられていないのではないでしょうか。だけど、高速バスであったりネットカフェであったり図書館であったりと、公衆的な場で寝る状況のバリエーションは増えています。そうなると、同時に事件のバリエーションも増えていく訳です・・・。次は主に入浴施設などの仮眠室に関する事例について考えます。

 

仮眠室や仮眠時における痴漢・わいせつ行為 近年の主な事例まとめ

<留意事項>
・あくまでも近年の主な事例であって、全てを網羅したものではありません。
・年齢・肩書き等は参考にした記事等の情報がリリースされた当時ものです。
・よって、登場人物の誕生日の関係で、書いてある日付と当時の年齢が合っていない可能性も有ります。

<情報収集方法>
・「仮眠室」「休憩室」「銭湯」「入浴」「健康ランド」「触」「わいせつ」などの語句を組み合わせてPC内をキーワード検索。

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事例−7
2003年7月8日、強盗致傷と強制わいせつの疑いで、住所不定の会社員の男(45)、埼玉県さいたま市緑区の会社員の男(31)、埼玉県川口市の会社員の男(34)の計3人が逮捕される。3人は「のぞき仲間」という関係で、農道や公園に停まっている車など、カップルの様子をのぞく事をしていた。その行為がエスカレートしてカップルを襲撃するようになり、2002年11月28日未明には、さいたま市緑区の農道で車を停めて仮眠していた公務員の男性(26)を特殊警棒で殴って重傷を負わせ、同乗していた銀行員の女性(23)の体を触り、更に現金を奪った。このグループはこうした犯行を20件以上繰り返していたという。

事例−8
2003年11月30日午前2時半ごろ、新潟県湯沢町の入浴・宿泊施設の女性専用仮眠室で寝ていた小学6年生の女児(12)に抱きついたとして、新潟県六日町の配送業の男(36)が逮捕された。被害者の女児は両親と旅行に来ていた所だったが、親とは別々に寝ていたという。

事例−9
2004年4月4日午前6時ごろ、広島県広島市にあるインターネットカフェで、仮眠していた女性客(21)の喉を押さえて体を触ったとして、陸上自衛隊1等陸士の男(19)が6月までに逮捕された。「女性がかわいかったので触ってしまった」のだとか。

事例−10
2004年7月20日午前5時ごろ、福岡県北九州市の駐車場に停車していた車に乗り込み、仮眠していた飲食店店員の女性(21)の体を触ったとして、北九州市の新聞配達員の男(28)が9月までに逮捕された。男は新聞配達を終えた後で、車のドアには鍵が掛かっていなかったという。

事例−11
2004年11月23日午前3時40分ごろ〜4時15分ごろにかけ、奈良県天理市にある健康ランドの休憩室で、知人女性(49)の長女で小学校4年生の女児(9)の体を触ったとして、大阪府東大阪市の市立中学校教諭の男(57)が現行犯逮捕された。男と被害女児の母親はこの健康ランドで知り合い、一緒に入館したり食事したりする関係だった。そんな中で男は母親の目を盗んで被害女児を休憩室に連れ出して女児を寝かせてから犯行に及んだ。その間、母親は娘が見当たらないと従業員に相談していて、従業員が防犯カメラで館内を探すと犯行中の男の姿があった。駆け付けた従業員が問い詰めると男は犯行を認め、連絡を受けてやって来た警官に逮捕された。男は「女児がかわいくて魅力的に映った。接触するために一緒に食事したりしていた」と供述している。男は妻帯者であった。

事例−12
2004年11月26日午前5時40分ごろ、熊本県熊本市にあるインターネットカフェの女性専用スペースに侵入し、そこで仮眠していた事務員の女性(24)の下腹部付近を触ったとして、NHK熊本放送局水俣報道室記者の男(30)が逮捕された。男は同僚記者と酒を飲んだ帰りで、店員をののしったり女性専用スペースを歩き回って個室をのぞく事をしていて、そ んな中で犯行に及んだ。NHK熊本放送局の局長は「信頼回復に取り組んでいるさなか、新たな不祥事を起こし、誠に申し訳なく思っています。処分については、事実関係をよく調べた上で厳正な対処をしたい」という内容のコメントしたが、後に準強制わいせつについては示談成立で告訴取り下げにより不起訴、建造物侵入では起訴猶予となった男に対しての処分は停職1ヶ月で、提出されていた退職願が受理され、男は依願退職という形になった。

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<関連参考事例>
事例−13
2004年11月26日までに、強制わいせつ容疑で北海道札幌市の元幼稚園園長の男(79)が逮捕された。男は2004年5月1日の昼ごろ、札幌市にある銭湯で、春に卒園した元教え子で小学校1年生の女児(6)の体を触るなどのわいせつ行為をした疑い。男は「ピアノの個人レッスンをしてあげる」と女児を呼び出したが、銭湯に連れていって男性浴場で犯行に及んだ。その後、親の了承を取り付け、女児を自宅に泊める事もしていた。男はその後も女児に対して自宅に泊まるように言ってきて いて、女児は母親に相談する。母親は幼稚園に抗議し、幼稚園は8月に男を懲戒解雇処分にした。但し、「銭湯ではスキンシップを図ろうと、ひざの上に乗せて抱いただけ。わいせつ行為は記憶にない」と男は容疑を否認してい たようだ。

事例−14
2005年3月11日、交番での当直勤務中に交際していた女性を呼び、仮眠室で性行為をする事を何回もしていた愛知県警の巡査長(29)が懲戒免職処分となった。県警本部に匿名の電話があって監査官室が調べた事により明らかになった。

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<同性を狙った事例>
事例−15
2003年7月3日午前5時20分ごろ、沖縄県浦添市にあるサウナの休憩室で、仮眠を取っていた那覇市の会社員の男性(28)の下半身を触ったとして、浦添市に住む沖縄県立の高校教諭の男(56)が逮捕された。被害男性が気付いて口論となり、従業員が警察に通報。駆け付けた警官に逮捕された。

事例−16
2005年3月22日午前9時ごろ、栃木県足利市にある健康ランドの仮眠室(シアタールームと書いている記事もある)で、浴衣を着て眠っていた東京都江東区の男子大学生(22)の股間を触り、そこで一緒に眠っていた東京都八王子市の男子大学生(22)の唇にキスをしたとして、福島県須賀川市に住む福島県立の高校教諭の男(35)が逮捕された。男は現場から逃走するが、脱衣所にいる所を従業員が発見して警察に通報。駆け付けた警官に逮捕された。男は数日前からこの健康ランドに滞在していたという。

2005年4月8日、男は強制わいせつの疑いで再逮捕される。2004年4月25日午前5時ごろ、前出の例と同じ健康ランドの仮眠室で眠っていた当時小学校6年生だった男児の唇にキスをしたり体を触る事をした疑いである。前出の例がテレビで報道され、顔写真を見た被害者が「あの時のおじちゃんだ」と親に相談し、親が警察に被害届を出した事 で発覚したという。2005年4月28日、福島県教育委員会は男を懲戒免職処分にした。

事例−17
2005年5月8日午前2時ごろ、山形県山形市内にある健康ランドの仮眠室で、眠っていた千葉県の物品販売業の男性(53)の下半身を触ったとして、山梨県甲斐市の物品販売業の男(61)が逮捕された。この時、仮眠室にはこの2人しかいなかったという。2人とも山形に仕事に来ていた所だったのだとか。

事例−18
2005年11月23日午前7時20分ごろ、岩手県盛岡市にあるサウナの仮眠室で、眠っていたトラック運転手の男性(35)の体を触ったとして、岩手県玉山村の行政書士の男(51)が逮捕された。被害男性が気が付いて通報し、警官に逮捕された。「好みのタイプだった」のだとか。

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<関連参考事例>
事例−19
2004年6月、東京都墨田区に住む中国籍の男(63)が強制わいせつの疑いで逮捕される。この男はピアノ講師を装い、台東区の児童館に出入りしていた者だった。2002年8月、そこで出会った男児(当時12歳)を銭湯に連れ出し、わいせつ行為をしたという事での逮捕となった。この男は10年程前から同様の手口で10人を超える男子に対してわいせつ行為をしていたと言われている。「男の子に興味があった」のだとか。

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仮眠室や仮眠時における痴漢・わいせつ行為 事例から感じられる傾向

<この手の事件の特徴>
(1)眠っている所を狙うだけに、未明から朝方に起きた例が多い。
(2)女性専用スペース=安全・・・という事にはならない。
(3)車の中=安全・・・という事にはならない。
(4)加害者は30代以上が多く、被害者は若い女性(時々男性)や子供が多い。
(5)被害者、加害者共に遠方から来ているケースもある。
(6)現場に潜んで機会を窺う、現場に連れ込んで犯行に至るという計画性が感じられる例がある。
(7)ホモな事例がよく出てくる。

<公衆的な場で眠るという危険>
高速バスの事例と同じように、特に細かく仕切られている場所ではなく、周りは面識の無い人ばかりの所で眠る事はそれなりの危険もあるという事です。出費を抑える為にホテルや旅館を避け、簡易的な宿泊場所で済ますというのも、この御時世ですから分からないでもないのですが、事例−8のようにまさにわいせつ被害に遭いやすい年代の子供が被害に遭う事もあります。男だから大丈夫という事でもなくて、事例−16のように大学生や男児が被害に遭う事もあると。仮眠というシチュエーションと 同性愛のわいせつ犯罪は関連性があるのでしょうかね。

入浴施設やインターネットカフェでは女性専用スペースが設けられている事がよくあるようです。電車内痴漢の事例も含め、女性専用スペースであってもズカズカと入ってきて事件が起きたという例はたまにあるものです。女性専用スペースの出入りを専門に監視する者を置く訳にもいかないだろうし、 ましてやこうした夜型サービスの施設でありますから、従業員の監視の目が常に隅々まで行き届く状態でもないのです。女性専用スペースについては、確かに危険は減りますけどゼロにはなりません。

<仮眠室や入浴施設を悪事に利用する者>
高速バスについての考察では、状況的に場当たり的な犯行が多いのではないかと述べましたが、仮眠室や入浴施設の場合は計画性が感じられる事例が随分あります。最も顕著なのが事例−16です。(1)加害者の男は隣の県から来ている。(2)数日前から現場に滞在していた。(3)一度ではなく、同様の流れで複数回やっている。・・・これは現場に潜んで獲物を物色して犯行に及んでいたと見ていいはず。

番外編みたいな感じですが事例−14のような不祥事もあるし、仮眠室という場所を何と思っているんだと一喝したくなります。合意の有無はちょっと置いておき、見通しや明るさがソレに丁度いい場所 に来ると、駄目な人はそれに反応してムラムラきちゃうとか、何か行動科学的な事柄でも絡んでいるのでしょうかね。(笑)

<子供を狙ったわいせつ事件と入浴施設>
事例−13事例−19を一度に見ると興味深いものがあります。両方とも加害者と被害者は面識があって、両方とも銭湯に連れ出していて、両方とも60歳以上の者の犯行で、何故か両方ともピアノを教える事が絡んでいます。どうしてピアノなのかは謎ですが、小児性愛の気がある者が標的を銭湯に連れ出すというのは、どうも計算された手口のように見えてきます。あの世代の生活様式を考えて、親も子供が銭湯に誘われた事に不自然さを抱かないし、銭湯だから標的は自然に裸になる訳ですから、歪んだ目的を持っている者からしたら大変都合が良いのです。

事例−19では、標的を探す為に自分をピアノ講師だと偽って児童館に出入りする工作をしていました。確かに、子供を狙ったわいせつ犯罪には、背景にそうした細かい工作があったりするものです。事例−11もその手の事例です。加害者と被害者の母親が年齢が近くて、表面上はそのラインでの交流だった訳ですが、逮捕後の供述内容から分かるように、全ては母親が連れていた長女に接触する為だったのです。

海外の事例になりますが、男児と女児合わせて20人以上に対してわいせつ行為をした男(50歳代)の事例は、母子家庭を狙って例えば新しい父親になるかも知れない人というような関係になり、それで本来の目的である子供へのわいせつ行為をするという手口だったそうです。受けた被害について、子供ながらに男と母親の関係の事を考えて中々被害を言い出さない・・・という計算 を男はしていて、それでこの被害者数になるまで続いてしまったようです。

日本では「子供を守る」とか「地域の目」などと大まかな事ばかりですが、海外では小児性愛者が使う手口とかよくする行動は、先述の母子家庭を狙う例もそうですけど手口の型として認識されているようです。もっと分かりやすく説明すると、海外では小児性愛者 の教師というのが事例の型として認識されていて、性的対象となる子供との接触の為に教師になろうとする小児性愛者はいるのであって、どうやったらそれを弾けるかとか、そういう事も考えているのです。向こうは計算高く行動して来るというのを認識して防止策を考えている海外と、母子家庭を狙うとか教師によるロリコン不祥事とか同じような事例が起きているのだけど、日本だと「子供の安全」だとか「不祥事防止」などの大まかな事しか論じられないという事です。

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そうそう、教師で思い出したのですが、今回まとめた事例には教師であったり、幼稚園園長だったり、嘘だったけどピアノ講師などの教育者が子供にわいせつ行為をした例がありました。(1)標的とはある程度の信頼関係がある。(2)親元または親の目から離れた状態。(3)眠っている状態。これらの要素を利用して犯行に及んだと言えます。

それで、部活の遠征や林間学校や修学旅行など、宿泊を伴う行事に関する不祥事例で、引率教師が女子が寝ている部屋に忍び込んでわいせつ行為をする例がたまに起きますよね。中には歴代の教え子に対してそれをやっていた酷い例もありました。同じく子供を狙ったわいせつ犯罪の一種なのですが、これを上に挙げた要素に当てはめてみるとピッタリです。つまり、このように事例や手口には型のようなものが存在しているのであって、分析力と行動力を発揮すれば 別のシチュエーションにおいて事件が起きる可能性に気付いたり、事件が起きる前に先手を打つ事だって不可能ではないと私は思うのです。

 

まとめ

今回は高速バスや仮眠室の事例から仮眠と窃触について考えてみました。しかし、それが仮眠と窃触の全てではありません。電車内でウトウトしている所を狙った事例とか、夜遊びして終電を逃して泊まる事になった先とか、同様のシチュエーションは幾らでもあると思います。2種類の事例まとめを見れば、場当たり的に犯行に及ぶ者もいれば計算高く犯行に及ぶ者もいて、危険はそこらじゅうにあるのだなと思う事でしょう。

今更こう言うのも変なのですが、仮眠仮眠と言いますけどそれは短期間の睡眠であって、マズイ雰囲気を感じたら直ぐに気付くような浅い眠りに必ずなるとは限らないのです。寝ている時間というのは、何かの事件を語る時に使われる 「空白の時間」みたいなものです。そう考えれば、意識の無い空白の時間を迎える場所やシチュエーションの重要性が少しは分かるはず。

夜行高速バスや入浴施設やインターネットカフェなどは、本来のサービス内容だけでなく仮眠もできるというのを売りにしていると言えます。しかし、寝床のようなものを提供する事をそう簡単に扱っていいのだろうかとも思うのです。更にその環境はというと、直ぐ横に全然知らない赤の他人が居たりウロウロしていたりする状況です。この危険度からしたら、旅館やホテルで個室に泊まる状況よりも従業員による監視の目が必要なのではないかと思うのだけど、商売面での現実性がありません。客の安全についての責任問題の話も特に聞きません。

何だか仮眠という言葉が悪い意味で便利な言葉のように思えてきました。布団やベッドでグッスリ眠るのと変わらない状態になるのに何だか休憩みたいな扱いで、監視は大した事ないみたいだし何かあっても自己責任みたいな雰囲気だし・・・。改めて考えてみると、仮眠という語には凄く曖昧なものがありますね。

 

このレポートについて

<参考情報>
・各事件について報じたネット記事。

<留意事項>
・特に無し。

・最初にアップロードした日 2006年5月21日
・最終更新日 2006年5月21日

<あとがき>
個人ニュースサイト時代に扱った話題のリメイクなのだから、スラスラと書けるものだと思っていました。そんな私が馬鹿でした。事例に番号を付けたり、その部分にジャンプできるようなテンプレート作りで時間を食ったのが痛かったか。でも、それよりサボっていた時間の方がずっと長いのですがね。(笑)

もし次のレポートを書くとしたら・・・もう1つリメイク物で行く予定だったのですけど、今回のリメイク物1発目で苦戦したし、どうしようかな。

 


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