TOPページへ   研究室TOPへ


/ 保存用PDF版(B5サイズ ZIP形式) / RSSについて / 更新状況一覧 /

( 児童ポルノ 関西援交シリーズ制作者逮捕 まとめ&考察 )

目次

関西援交シリーズとは・・・
制作者の逮捕
制作者グループの繋がり 相次ぐ余罪発覚&再逮捕 公判も始まる
メディアの反応
強姦容疑でも逮捕
新たな逮捕者 ボランティア男優もいた
捜査は殆ど終了し、裁判が進行していく
新聞社の連載記事について触れながらのまとめ
関西援交シリーズ制作者逮捕 フロー
このレポートについて

--------------------
このレポートの続編という位置付けのレポート
児童買春や淫行の際の撮影による児童ポルノ製造 事例まとめ (2006年6月)

最近、ブログに関連する話題について書いています。(2008年4月〜)
過激な内容のコンテンツ (2008-04-05)
殿方の夜のオカズ (2008-04-13)
アダルト系メディアの取り締まりは厳しい (2008-04-27)
アダルト系メディアの取り締まりは厳しい (2) (2008-05-11)
アダルト系メディアの取り締まりは厳しい (3) (2008-06-01)

 

関西援交シリーズとは・・・

援助交際というか、児童買春ハメ撮りモノの裏ビデオのシリーズ名です。「中学○年生」とか「高校○年生」とか「○○歳」という風に、18歳未満の少女であるように明示して販売されていて、中には9歳とか小学校高学年の女児のものとして販売されていたものもありました。このように、18歳前後の少女だけでなく10代前半の少女のものも多い為、出演者の面立ちや体型、その路線でシリーズとして100作以上もリリースされた事から、以前から本物の児童ポルノ映像である可能性が極めて高いと言われておりました。

複製を防止する為か、映像の画面中心付近にはシリアルナンバーらしきものが常に表示されているのも特徴です。恐らく、隅に持って行ったら端をカットするなり加工されて意味が無いと見たのでしょう。しかし、 結局は画面中央付近のシリアルナンバーの部分にぼかしなどの処理をされて撒かれていましたが・・・。

--------------------
裏ビデオという事で、つまりは無修正でもある訳です。無修正というか性器が映った映像はわいせつ図画とされ、販売でも販売目的所持でも公然陳列をしても罰せられます。それは被写体が18歳未満か18歳以上かは関係ありません。児童ポルノの場合は性器が映っているかどうかではなく、定義としては被写体が18歳未満の児童で性欲を掻き立てるものという感じ。胸でも尻でも、生でそれが映っていれば児童ポルノとなるでしょう。

児童ポルノ映像の事例では、普通のAV制作で実は女優が18歳未満だった事が発覚して制作者が摘発される例がたまにあります。こうした場合は、知っていてやった例もあるかも知れませんが、知らなくても年齢確認を怠っていたとして責任は追及されます。一方、最初から児童ポルノ映像を制作する気でやっているケースだと、既に児童ポルノという事で犯罪モノのブツなのですから、性器が映っているか映っていないかというわいせつ図画の事、つまりはモザイクをどうするかなどはあまり関係無くなってきます。こうした事から、児童ポルノでさらに無修正という例は多いのではないかと思います。

--------------------
制作者は援助交際といいますか児童買春をしている訳ですが、児童ポルノの製作を目的としているかどうかは関係無く、こうした状況で行われる性行為というのはアブノーマルな方向に行きがちであると聞きます。金が繋いでいる関係でありますし、短期的な関係、さらに踏み込めば使い捨ての関係とも言えるでしょう。単に若い身体を欲してのケースか、アブノーマルなプレイをするのが目的で 、金で何とかなる存在がたまたま少女だったか、さらにはその両方というのもあるかと。

関西援交シリーズは、本物の児童ポルノである可能性が高いと言われていたのと、過激なプレイをしているものもあるというのがマニアの間で有名になった大きな要素ではないかと思います。コンドーム無し、口内射精、SM系のプレイ(手錠、縄、洗濯バサミ、ボールギャグ、クスコ、浣腸、AF)、異物挿入(ニンジン、キュウリ、ナス、ゴーヤ、ソーセージ、卵、瓶、携帯電話、花火)・・・といったもので、業者が企画を練って作る普通のアダルトビデオも顔負け。簡単に言えば、児童ポルノ+素人+鬼畜モノといった路線か。まあ、思いきり違法な物に路線も何も無いと思うのですが・・・。

中には少女側が2人一緒に映っているものもあります。制作者による演出なのか、それとも実際の友人関係なのだろうか。確かに児童買春の記事を見るとペアになって売春していた例もあります。「防犯の為に2人で行動するようにしていた」という何とも手馴れた感じの事を言う少女までいるのだとか。単に何か行きづらい面があると誰かを連れて一緒に行くというこの年頃の少女特有のソレかも知れません。このシリーズの出演少女の場合もそうなのでしょうか。しかしまあ、姉妹らしき2人が出ている物とか男女のカップルとして出ている物と言われているやつまであって、本当にこの件は知れば知るほど世も末だなと思うようになります・・・。

何巻まで作られたのか、何巻まで販売されたのかという事もよく話題になります。逮捕されるまで制作者グループは活動を続けていたみたいだから、出回っている物が全てとは言えないのです。とにかく100作以上が販売されたというのは可能性が高いのですが、具体的に何巻まで販売されたというのは確実な情報が出ていません。何巻まで作られたかというのは、毎日新聞のこの件を扱った連載記事によると157巻とあります。逮捕時の記事によれば、押収されたオリジナルビデオテープは約170本とありますから、やはりその位なのかと。「××Part3」という風に、以前にも出た少女の続編らしきものもあります。単に一度に撮った映像を分けたのか、それとも制作者の元へ複数回行く少女もいたのか、その辺の詳細は不明です。

その記事では押収したテープに映っていた少女は計95人とあります。初公判の冒頭陳述内容ではわいせつ行為の被害者は約120人としています。押収したテープを確認しての人数か、撮影したかしていないかは関係無しの供述から出た大体の買春した人数という違いなのかも。

--------------------
一昔前の児童ポルノというと、児童ポルノ禁止法の施行前に普通に売られていた少女写真集やビデオ、東南アジアで撮ってきたものというイメージだったかも知れません。そこに援助交際というか少女売春が入ってきたのと同時に、撮影する為のビデオカメラ、デジカメ、カメラ付き携帯、映像を編集する為のパソコン、記録型のCDやDVD、宣伝や販売をする場としてのネットというように、劇的な環境の変化があったと言えます。

ですので、今は児童ポルノというと児童買春ハメ撮りビデオとか、少女モデルを撮ったものとか、私的な写真が何らかの経緯で流失したものとか、女優の年齢確認を怠ってリリースされちゃったAVとか、盗撮映像とか様々です。さらには写真集などの形としてあるものか画像ファイルなどのデータかという風に、形態やシチュエーションや販売手口が多様化しているのです。そんな中でも、関西援交シリーズは近年の児童ポルノ事件の中で特に大規模で壮絶なものと言えるでしょう。アングラな分野に関わる事なく普通に暮らしている人にとっては信じられない事ばかりだと思いますが、上に示したような事やこれから述べる内容の事が起きていたのです。

このレポートでは、逮捕・起訴された関西援交シリーズの制作者に関連する経過を私なりに考察しながらまとめてみたいと思います。

 

制作者の逮捕

2005年3月8日、JR西日本契約社員の男(41)、チョーヤ梅酒総務課長の男(53)、ビル清掃会社社員の男(31)が児童福祉法違反の疑いで逮捕されました。神奈川県警、千葉県警、三重県警、奈良県警、大阪府警、兵庫県警の6府県警の合同捜査本部によるものとあります。(年齢・肩書は逮捕時 合同捜査本部の面々はちょっと確証が持てません)

--------------------
この合同捜査本部は、制作者が逮捕される前の2005年2月22日、インターネットを通じて児童ポルノDVDやビデオを売っていたとして、神奈川県横浜市の会社を摘発しています。この件で社長である38歳の男、取締役の39歳の男、関連会社代表でプロ野球ヤクルトスワローズの元選手の男(35)など、9人が逮捕されました。

このグループは1年半の間に約2800人に販売し、約1億8500万円を売り上げていたとか。後に主犯である社長には懲役3年・執行猶予5年、元プロ野球選手には懲役2年6ヶ月・執行猶予4年、法人に対して罰金300万円という判決が出ました。この件で販売されていた児童ポルノというのが関西援交シリーズだったようです。

関連記事を素直に読んでいくと、この件から入手ルートを解明して制作者に行き着いたという流れなのですが、約2週間後に制作者のグループが逮捕されるのと、この合同捜査体制からしてどうなのでしょう。児童ポルノ関連の捜査は、まずそれが児童ポルノであると確定させる事、販売者を摘発するなら誰に対して売ったという事を固める必要があります。

そもそもの切っ掛けは2004年7月、奈良県の高校のホームページに「おたくの生徒がビデオに出ている」という書き込みがあり、奈良県警に教師から「うちの生徒がビデオに出ているようだ」(卒業生という記述をしている記事もある)という相談があった事らしい。既に制作者グループの尻尾は掴んでいたが、ビデオに出た少女と制作者の繋がりの部分に加え、制作者がビデオを卸していた事を固める為に摘発したという推測もできるのではないかと。現に制作者グループの3人が逮捕された際は、それぞれの容疑者をいつ・どこで・どの少女に・どうしたという具合で逮捕しているのですから。後に出てくる記事では、出演料を振り込む主犯の男の姿を銀行の防犯ビデオで確認して・・・という記述もあります。

因みにこの横浜市の会社の件は、まず原版を仕入れていた他のビデオ店で買ってきて、それを無断複製しまくって売るという形態で、制作者グループの行為との関連性は無しと結論付けられています。

--------------------
さて、制作者の事に戻りましょう。制作者はインターネットで「モデル募集」と呼び掛け、応じてきた少女に1回に付き5万円〜10万円のモデル料(というか買春・出演料)を払う形式でやっていたようです。援助交際の関係でセックスに至ってその時に撮影したというのではなく、最初から撮影する事を示して呼びかけています。その事から、援交シリーズというが本物の援助交際ビデオとは言えない・・・なんて話もマニアの間でされているとか。うーん、細かいな。

制作者グループ3人の関係は、JR西の契約社員が主犯で、チョーヤ梅酒の総務課長と清掃会社社員が男優役というものだったようです。面倒だし会社も解雇されたようだし、以下はJR西の契約社員を「主犯」、チョーヤ梅酒の課長を「男優A」、清掃会社社員を「男優B」と記述します。男優と言っても制作に関わっていたコアメンバーなのですが、そこは便宜上という事で。それで、最初の逮捕記事の内容をまとめると次のような感じです。

主犯  ・・・2001年3月に奈良市内のホテルで奈良県在住の当時高校2年生の少女(16)にわいせつ行為+撮影
男優A ・・・2004年6月頃大阪市内のホテルで大阪府内の当時高校2年生の少女にわいせつ行為(16)+撮影
男優B ・・・2004年1月頃名古屋市内のホテルで大阪市在住の当時中学3年生の少女(15)にわいせつ行為+撮影
主犯の自宅から、オリジナルテープ約170本、児童ポルノらしきテープ約80本、DVD約50枚を押収。

※児童福祉法では「淫行をさせる行為」を禁止していて、記事などでは「わいせつ行為をさせた疑い」と書かれる事がありますが、法の規定に合わせたもので「わいせつ行為をした」というのと特に変わりはありません。

 

制作者グループの繋がり 相次ぐ余罪発覚&再逮捕 公判も始まる 

主犯は以前からネット上で違法なビデオを売っていて、男優Bはその常連客。そうした繋がりから主犯が男優としての出演を持ちかけたのだとか。男優Aもサイトで男優を募集した際に応募してきたという繋がりで、仲間を集める事、出演少女を見つける事、ビデオを販売する事と、あらゆる事にネットを使っているというのもこの事件の大きな特徴と言えるでしょう。最初の件で起訴された後に3人は直ぐに他の件で再逮捕され、さらに余罪が明らかになっていきます。

3人全員 ・・・2004年1月と2005年1月に大阪市や池田市のホテルで、当時高校1年生の少女や高知県に住む当時中学3年生の少女にわいせつ行為+撮影 児童福祉法違反で再逮捕  2005年3月30日

--------------------
主犯 ・・・2005年1月〜2月に池田市内のホテルで、当時中学3年生の少女(15)にわいせつ行為+撮影 2005年4月25日 児童買春禁止法違反で再逮捕 2005年4月25日

これは3月の件と同じ高知県の少女の事である可能性が高いです。児童福祉法違反の件は家裁からで、児童買春禁止法違反の件は地裁から。わいせつ行為の件と児童ポルノの件という風に2つの面から裁かれているのもこの件の特徴です。この件で児童ポルノ作品4タイトルが作られたのだとか。

---------------------
2005年5月11日、奈良家裁で児童福祉法違反の件の公判が始まります。主犯の初公判では、検察が冒頭陳述で1999年から2005年にかけて買春行為して行為を撮影して、さらにはビデオを販売していた事と、それが約120人にも及ぶ事を指摘しています。そうは言っても、今回問われているのは少女2人に対しての計6回のわいせつ行為についてだけです。立件されなければ印象程度の事になってしまいます。男優Aの児童福祉法違反の件の初公判も同日行われました。これも問われているのは少女2人に対する計3回の行為だけです。

この時、まだ捜査は終結していなかった訳ですが、“被害者”を捜すのにも苦労するだろうし、事の内容が内容なだけに協力を得て立件に持って行くのも難しかっただろうなと勝手に思っています。それぞれの初公判で被告は罪を認めたのですが、主犯の方では冒頭陳述で動機らしい事にも触れられていたとか。

「妻に発覚し一時はやめたが、購入希望者の要望を受け、再び撮影を始めた」

・・・と、言いつつ結局は金儲けの為なのでしょう。ちょいと掲示板などに投稿して捕まる目立ちたがり屋みたいな感じというか、感謝されるのが快感だとか、ネット上で言う「神」でいたかったとか、その辺の感覚があったかは本人しか分かりません。しかしまあ、妻にバレても続けた事やそれで家庭が続いた事などからすると、出演少女側にぶっ飛んだ背景があっただけでなく、制作者のソレもぶっ飛んでいたという事か。どこもかしこも常識を超えています。

----------------------
制作者グループはネット上や出会い系サイトで呼びかけて出演少女を調達していました。そんな中、この件に関係した新たな逮捕者が出ました。2005年5月15日、大阪府内の高等専修学校1年の少女(15)が職業安定法違反や児童福祉法違反で逮捕されました。

問題の行為は2004年の9月とありまして、逮捕された少女は当時中学生だったと。で、通っていた中学の同級生や下級生を勧誘し、主犯から1人につき紹介料3万円を受け取っていたそうです。標的と同年代の者を取り込んで紹介させる方法は、他の児童買春事件にもよく見られる事です。逮捕された少女と主犯の繋がりは、携帯電話の出会い系サイトでモデル募集の書き込みがされているのを少女が見て・・・というものらしい。どちらがどういう風に持ち掛けてこうなったのやら。実際に逮捕された少女の同級生(14)、後輩(14)が制作者グループに紹介されて行為も行われ、そのビデオはキッチリと販売されたそうです。

逮捕された少女については、その後の捜査で別に女子中学生5人を制作者グループに紹介していた事が明らかになります。これも同じ中学での事なのかは不明です。さらに紹介した少女からも5000円程ピンハネしていたようで、二重取りしていたようですね。こうした事件で標的となる少女の同年代にも、こうしたえげつない奴がいるのですから全く困ってしまいます。

よく非行を繰り返す生徒について「腐ったみかん」がどうたらと言いますが、犯罪、性、薬物などの世界となると「腐ったみかん」の論理そのものではないでしょうか。マズイ状態になっているのを放置しておくと、どんどん周りを巻き込んでいってしまいます。

 

メディアの反応

違法なビデオを扱っている店とか、複製してネットで売っているゴロツキとか、ネットの深部やファイル交換ネットワークに触れている人ならともかく、この事件は普通の生活をしている人にとっては「何それ?」という件かも知れません。

制作者逮捕を伝えたネット記事も、関西援交シリーズの制作者だと触れたものは少なかったし、今風の児童ポルノの作られ方や過激な内容など、深く掘り下げようとした記事はありませんでした。テレビ報道だとさらにそうです。ただ、逮捕前にある局が週末夜の番組で特集して問題視していた事はありました。一般メディアとネットの反応の温度差がかなりあったという印象です。

逮捕後の各種メディアの反応はというと、例のお宝系の雑誌がモザイク処理などをした映像を付録DVDに収録するとか、スポーツ紙などでよくある「AV女優のその後」みたいなノリなのか、出演少女のその後という記事が出たりしたようです。この辺りから、同級生にバレた、家族にもバレた、家庭崩壊状態になったとか、自殺に至った出演少女もいるらしいという話が出てきます。ただ、「AV女優のその後」というネタは常に情報の精度として胡散臭い雰囲気があり、出演少女のその後というのも似たような雰囲気があって、もっとちゃんとした情報ソースが出て来ない限りは噂話の範囲でしかないでしょう。

出演少女の自殺については、ある新聞社のコラムで「全国に顔が広がったため自殺した少女もいた」と断定で書かれているものがありました。それは警察幹部や雑誌編集者などに話を聞いて書いたもののようです。関西援交シリーズの捜査とは関係が薄い県警の幹部だし、その幹部の話の部分は、今のところ特に出て来ていない背後の組織について触れたり、制作者逮捕の前に逮捕された元プロ野球選手の事を制作者と言っている事(捜査では原本を仕入れて複製しまくって販売していただけという結論)もあって、ちょっとテキトーな感じ。一般紙の社会部記者のコラムなのだけど、これだと確実なソースとは言えないと思います。よって、色々言われている出演少女のその後の話は、まだ確証の持てるソースが無いという状態かなと。

--------------------
先に指摘した雑誌(関連誌も含む)は、再三に渡って関西援交シリーズの情報を掲載していました。コアマガジン社が発行元の「BUBKA(ブブカ)」系の雑誌の事です。その中で「裏BUBKA DVD」の2005年11月号の件については、児童ポルノである中学2年生の女子生徒(13)らの映像が記録されたDVDから静止画像として取り込んで処理を施し、DVD付き雑誌として16680冊を製造したとして、児童ポルノ禁止法違反で当時編集長だった男(当時33歳 2006年6月15日付けで既に退社)が2006年10月9日に逮捕され、後に発行元のコアマガジン社も児童ポルノ禁止法違反で書類送検されました。

元になったDVDについては、参考記事に2005年の2月から3月にかけて摘発され、制作者3人が逮捕された児童ポルノ事件とありまして、これは関西援交シリーズの事でしょう。その元編集長の供述はというと、「『問題の映像』とか『違法』といった内容の方が売り上げが上がると思った」「雑誌の売り上げが不振だったので児童ポルノと知りながら載せた」というものだったようです。児童ポルノは、性器が映っているかそうでないかというわいせつ図画の基準ではなく、被写体の年齢とそれが性欲を掻き立てる為のものかという事について問題にしているのであって、こうなるのは当然の事なのにどうしてやるのかといった感じです。摘発するのが遅いと言いたい気持ちもあり、その辺の動きの鈍さをイメージして元編集長の男は実行したのかとも思えてきます。

関西援交シリーズの制作者は素人集団だった訳ですが、以前からかなりゴロツキなイメージがあったとはいえ、この件は出版業者がやらかした事なのです。表現だとか言論の自由がどうのこうのと言いますが、元編集長の供述と同じような動機を持った者も少なく無いと私は思っています。それについて業界のモラル維持や自浄作用が機能していないのなら、公権力による介入や新たな法規制をしても諸々の利害関係者以外はそれを素直に受け入れるのではないでしょうか。最近、少女または児童といった年齢の者に殆ど紐のような水着を着せて撮影した写真や映像が普通に販売されていたりもします。児童ポルノの定義がまだ曖昧だからそうなっているのですが、これは関係省庁や捜査機関がその曖昧な定義についての解釈を表明したり通達を出したりするべき問題でしょう。でも、AV製作で年齢確認を怠った事例みたいに、ある日突然に関係者全員を尽く摘発するような展開の方が抑止力になると思って私はそれを期待しているのですがね。

 

強姦容疑でも逮捕

3人全員 ・・・当時10歳の女児、当時11歳の女児に対する行為で逮捕。それぞれ2003年9月、2004年3月に大阪市内のホテルなどでわいせつ行為+撮影 13歳未満の為か、強姦罪で逮捕(※起訴の時、1人は強制わいせつに切り替え) 2005年6月9日

アダルトメディア関係の分野で「女子校生」という表現がよく使われる事とか、お嬢様だとか経験人数○人みたいな宣伝文句とか、出演者の年齢の事とか、オモテだろうがウラだろうがプロフィールや映像の中で言っている事なんていうのはあまり信じられない。私見ですが、エロビデオの世界なんてそんなものと思っています。しかし、関西援交シリーズの場合は出演少女の年齢をいじっていない感じもします。やはり10歳、11歳の女児として販売されていた物があり、この件に関する記事の内容を総合すると、どれの事だか想像がつくといった具合になります。

この時の記事にはネットの掲示板で募集して、出演料は10万円という情報があります。よく街角の女性に「ヌード写真集を出すなら幾ら貰いたい?」というアンケートをして感覚を探る企画がありますが、世の女性達はかなり法外な金額(失礼)を答えてくれるものです。それと比較するのはどうかと思いますが、あんな鬼畜な事をされて、さらにその映像を全国に向けて販売されるというのに、そんな金額でも行こうというのは子供であるのを折り込んでも理解できません。

援助交際という語句が出てきて流行った時は、少女達の拝金主義的な考え方も同時に問題になりました。今は中高生だけでなく、小学生にも主にファッションの分野で高額商品の消費が目立つようになり、遊びも地元で自分らで工夫して遊ぶよりも、遠出して娯楽産業に金を落としながらのものになるとか、多少の状況変化があったと言えるでしょう。他にも自分が属していたグループの雰囲気とか精神的な要因とか性についての考え方とか、色々あると思いますけどね。

第二次性徴(成長)の時期の子供について、学業以外の分野の教育と言うと性教育がまず出てきますが、性教育というか彼らを取巻いている環境の事、例えば恋愛感情や性感情の事、防犯、メンタルヘルス、経済の仕組みとか、幅広く扱っていく必要があるのではないでしょうか。この件を見ていると、児童買春をする者という犯罪者と安易に接触してしまっている訳だし、他の関連事件でも同じように、撮影する事について簡単に丸め込まれているような件もあるし、正直言うとアホらしくも思えてきますもの。

--------------------
主犯と男優A ・・・当時小学5年生の女児に対する行為により強姦罪で奈良地検に追起訴される。
男優B ・・・同上の件で強制わいせつ罪で奈良地検に追起訴される。

※13歳未満の者に対するわいせつ行為は、状況的に行為が両者の同意の下で行われたとしても法的には強制的にされた事となり、強姦や強制わいせつが適用されます。強姦と強制わいせつの違いは御存知の通りです。

 

新たな逮捕者 ボランティア男優もいた

他にも男優役をしていた男がいて、2005年7月25日に新たに大阪市の運送業の男(31)が逮捕されます。(男優Cとします)内容は、2005年3月7日夕方に大阪市のホテルで石川県の当時中学1年生の少女(13)に対してわいせつ行為+恐らく主犯の男が撮影 児童福祉法違反

主犯には仲間集めや出演少女の調達など、ネットを多用する性質がありましたね。この男優Cについても同様で、主犯がネットで募集を掛けて応じてきたという繋がりのようです。約10本に出演したと見られていて、殆ど無報酬で出演していたのだとか。

この件は石川県の少女、前は高知県の少女と、これでは関西援交じゃないではないかと思う所ですが、行為をした所が関西だからそれなのかな・・・と思ったら遠征編までありやがる。細かい事は抜きとして、とにかくこのグループが制作した物=関西援交シリーズという事です。

3月7日夕方って主犯らの逮捕日の前日ではないですか・・・。

-------------------
2005年8月25日までに関西援交シリーズを販売していたとして、富山県新湊市の暴力団員の男(39)が摘発された事が明らかになります。やはりこちらも無断複製して売っていた例のようで、制作には関わっていなかったようです。DVDは1枚2200円で売っていたのだとか。

アダルト関係で商売をしている企業が暴力団の関係している企業だったというのはあるかも知れませんが、暴力団が関西援交シリーズの制作者のように草の根でビデオを制作するかというと・・・どうでしょう。CDやDVDと暴力団というと、音楽CDを無断複製して支配下の暴走族に売りさばいて来いと命令するとか、まさにこの件のようにネットで拾ったりして他から調達したコンテンツを無断複製して売るとかで、やるなら違法風俗や児童買春組織など、もっと本格的な事をやるような気もします。

まあ、違法なコンテンツを売って荒稼ぎや小遣い稼ぎをするというのは、例えばネット通販とかオークションなど様々な形式でされている事で、プレイヤーが多い状況でもありますからね。しかし、関西援交シリーズは特によく売れたらしく、ある特定のタイトルだけでも相当な売り上げになったという加熱ぶりの話が後に出てきます。だから、潜在的なのも含めて様々な方面の悪人の目に留まるようなものだったという事ではないでしょうか。

--------------------
主犯 ・・・2004年7月から2005年3月までに、自分らが制作した関西援交シリーズのDVD約500枚を31人にネット販売。売り上げは約589万円。児童ポルノ禁止法で追送検。さらに、他人名義の銀行口座に収益を隠していたとして、組織犯罪処罰方でも追送検される。2005年8月25日まで

先程の暴力団員が販売した例ではDVD1枚2200円。恐らくは立件ベースだと思いますが、主犯は約500枚で売り上げが約589万円。単純に平均すると1枚1万1780円ですか。ただ、5000円で売っていたと書いている記事もあります。それでもかなり違いますね。画面にシリアルナンバーを入れていた事からして、プレスではないだろうし、高度なプロテクトが施されたものでもなく、普通にPCを使って焼いたディスクだったのでしょうか。

シリアルナンバーの部分に画像処理をする策で制作者の複製防止策は難なく突破された訳だし、その手間やPCでDVDを焼くコストからすると、1万円以上は高いから複製してもっと安く売れば・・・と企む奴が自然に出てきそうなオイシイ状況ではあります。複製されて売られているというのは所々であったそうですし、何だかんだで無断複製してコッソリと販売した者が一番稼いだのではないかともよく言われます。なるほど、アウトローな人が目を付けてもおかしくないなこれは・・・。

この時点で一連の捜査はほぼ終了となります。警察はこれまでに出演少女の身元割り出しを進めていって、記事にはならなかったものの、罪状を加えていったと思われます。

 

捜査は殆ど終了し、裁判が進行していく

男優Aについての裁判進行状況

児童福祉法違反の件では、検察側は懲役4年を求刑。日付不明 奈良家裁

当時小学校5年生の女児(11)に対するわいせつ行為で強姦罪に問われた件で、検察側は懲役3年を求刑する。2005年10月17日 奈良地裁

被告が問われていた強姦罪について、奈良地裁は求刑通り懲役3年の実刑判決を言い渡す。2005年12月12日

被告による児童福祉法違反について、奈良家裁は求刑通り懲役4年の判決を言い渡す。2005年12月15日

被告の児童福祉法違反について、判決を伝える記事では18歳未満の少女8人にわいせつ行為をしたと書いてありました。

---------------------
男優Bについての裁判進行状況

当時小学校5年生の女児(11)に対するわいせつ行為で強制わいせつ罪に問われた件で、検察側は懲役2年を求刑する。 2005年10月27日 奈良地裁

15歳の少女に対する行為で児童福祉法違反に問われた件で、検察側は懲役4年を求刑する。2005年10月27日 奈良家裁

被告による児童福祉法違反について、奈良家裁は求刑通り懲役4年の判決を言い渡す。同日、被告が問われていた強制わいせつ罪について、奈良地裁は求刑通り懲役2年の実刑判決を言い渡す。2005年12月8日

被告の児童福祉法違反について、判決を伝える記事では18歳未満の少女8人にわいせつ行為をしたと書いてありました。

---------------------
主犯についての裁判進行状況

児童福祉法違反の件で、検察側は懲役7年を求刑する。2005年11月2日 奈良家裁

当時小学校5年生の女児(11)に対するわいせつ行為での強姦罪、児童ポルノのビデオを販売して児童ポルノ禁止法違反に問われた件で、検察側は懲役8年と罰金1000万円を求刑する。2005年11月21日 奈良地裁

被告による児童福祉法違反について、奈良家裁は求刑通り懲役7年を言い渡す。同日、被告が問われていた強姦、児童ポルノ禁止法違反、組織犯罪処罰法違反について、奈良地裁は懲役8年と罰金600万円の判決を言い渡す。2006年1月13日

判決を伝える記事によると、10歳〜16歳の少女15人に対してという風に書いてありました。

---------------------
家裁と地裁でそれぞれ判決を言い渡される形となっています。この場合、刑期は加算されまして、男優Aの場合は合わせて懲役7年、男優Bの場合は合わせて懲役6年となります。今の所、全て求刑通りの判決が出ています。あくまでも雰囲気の事ですけど、主犯の男も求刑通りとなる可能性もかなりあると見れなくもありません。求刑を合わせると15年か。求刑を上回る判決という展開をほんの少しだけ期待している自分がいます。

(追記2006年1月14日)裁判の全体的な流れから主犯も求刑通りとなるのは予想できていた事です。ただ、罰金は求刑通りとはなりませんでしたね。児童ポルノ販売の売り上げについては、あくまでも立件分ですけど約589万円となっていました。薬物関係の事例でもそうなのですが、こうした罰金は罪に問われている行為で稼いだ金と大体同じくらいの額になるという相場みたいなものがあり、600万円というのはそれに則った形であるように見えます。主犯の判決について伝える記事に書いてあったのですが、男優Aと男優Bは共に控訴しているみたいです。(その後、裁判に関する情報は無く、取り下げ等の可能性も有り)

 

新聞社の連載記事について触れながらのまとめ

毎日新聞は「魂の殺人」として子供が被害者になった性犯罪や関連事件についての連載記事をたまに出していました。2005年11月初めの連載記事は「児童ポルノとネット社会」というタイトルで、関西援交シリーズの事が取り上げられていました。制作者グループ、出演少女、ビデオを買った客に対する捜査の事など、かなり詳細な事が書いてありました。という事で、ここでは一部引用しながら、このレポートまとめのような形で考察していこうかと思います。

--------------------
魂の殺人:児童ポルノとネット社会/上 作る側、すべて「素人」会社員 「幼いほど売れた」 毎日新聞
魂の殺人:児童ポルノとネット社会/中 「仕事と趣味は別」 群がる教師、医師 毎日新聞

毎朝、大阪の京橋駅でラッシュアワーのアナウンスを担当した。勤務は午前中だけで月給は約5万円。昼、同僚を誘って立ち食いそばを食べ、その後は一人でインターネットカフェへ。販売サイトに作品紹介を書き込み、注文を受けたビデオやDVDの発送を郵便局で済ませ、外車に妻と幼い息子を乗せてファミリーレストランで夕食をとる。そんな日常だった。

高校卒業後、コンビニ店員などを転々。子どものおむつも買えず、弁当屋でおかずだけを買って家族で分けた。わいせつビデオを見てストレスを解消していたが、「自分で売れば収入にもなる」と思い、6年前から携帯電話の出会い系サイトでモデルを募集した。「売るわけじゃない。モザイクを入れるから誰だか分からないよ」と少女たちをだまし、撮影に及んだ。

これは主犯の男についての事です。JR西の契約社員だけど外車ですか。「妻に発覚し一時はやめたが、購入希望者の要望を受け、再び撮影を始めた」・・・という初公判での検察の冒頭陳述が思い出されます。だけど、結局は犯罪行為によって荒稼ぎをする生活にどっぷり浸かっていたという事でしょう。児童ポルノ販売によってこの生活水準が成り立つというもので、一度そういう風に持って行ったら水準を落とせないという感じだったのではないでしょうか。

わいせつ物や児童ポルノ関連の事件で言えば、自分で画像や映像を制作するまではしない場合でも、適当にネットで集めたものを売るというのでも金儲けが成り立ってしまう状況にあります。例えば、CD−RやDVD−Rに焼いてネット販売するとか、「おまけ動画」とか「確認用動画が満載」とか言ってハードディスクをオークションに出すなどの例があるのです。そうした犯罪稼業でもって生活をしている者もいれば、定職を持っている者がさらなる収入を求めて手を出す場合もあります。

金目的の犯罪を全体的に見ても、雇用されて労働をして賃金を貰うという世界から離れてというか嫌って、ヤミ金とか架空請求とかオレオレ詐欺とか売春斡旋とか薬物密売とか、様々な方面で犯罪稼業の道に進んだ者が台頭しているのです。暴力団がそれで荒稼ぎするという事を素人が個人でもやる時代になったのでしょう。わいせつ物や児童ポルノの方面も荒稼ぎできる分野として認識されていますから、こうした事件においては犯人がロリコンである必要は特に無くて、単純に金目的の事としても今回の関西援交シリーズのような事件は起こり得ます。

普通の感覚で言えば売春する時点で終わっているのですけど、撮影もされる事について少女達はどうしてそんなに軽々しく受けるのだろう。大体、上の引用部では売らないと言っているのにモザイクを入れるとか言っていて、モザイクの話が出てくる=外部に流出させる事ではないですか。
どんなにラブラブな関係でも、「写真や映像などでわいせつな記録物は残すな、残させるな」というのが鉄則ではないでしょうか。ニャンニャン写真流出は芸能人だけの話ではないし、関係が破綻した時に対処するにしても、記録した物が向こうにあれば法的にも難しくなってきます。どこかの元税務官や私立大付属高校の元生徒の例のように、コンピュータウイルスによって流出する事もあります。

どんなにラブラブな関係でも、写真や映像などでわいせつな記録物は残すな、残させるなというのが鉄則ではないでしょうか。ニャンニャン写真流出は芸能人だけの話ではないし、関係が破綻した時に対処するにしても、記録した物が向こうにあれば法的にも難しくなってきます。どこかの元税務官や私立大付属高校の元生徒の例のように、コンピュータウイルスによって流出する事もあります。

関西援交シリーズはビデオやDVDで販売されたのですが、それがPC向けのデータにされ、そうなればネットに流出する可能性も大いに出てくる・・・なんて事は誰でも容易に想像できる事です。一度ネットにアップロードされたデータを後でネットから完全削除できるか。その保証は無いです。

誰かによってどこかにコッソリとアップロードされたり、P2Pのファイル交換ネットワークで共有されたりすれば、延々とネットの世界に存在し続ける事になるでしょう。このような危険性があるのにも関わらず、児童買春という状況でも普通より多い金が得られるとなれば撮影にも応じ、児童買春という関係でも相手の言う事を鵜呑みにしてしまうと・・・。こういうのは一部の少女だとしても、いてもらっては困る。

--------------------
押収したテープに映っていた少女は計95人。小児科医の意見などから、79人が18歳未満と推測された。画像に映っていた計算ドリルや制服、被告のメモなどを元に、捜査本部は約10府県に住む28人を割り出す。小学生も2人いた。「うちの子を撮って」と娘を売った母親もいたが、大半は普通の家庭で暮らしていた。

撮影後、リストカットを繰り返すようになった子がいる。心療内科に通う子もいる。10代前半の少女は母親に問いただされ「もうどうでもいいと思った。前のお父さんにもされていたから……」と打ち明けた。客が持っていたビデオは処分された。しかし、素顔の映像は今も匿名の大人たちの手でネット上に流されている。そのことを知らず、少女たちは今日も学校に通う。

児童ポルノ関連の事件では、それが児童ポルノであるという事を立証する為、小児科医などによって鑑定がされる場合があります。それと同じような感じで18歳未満の少女であると推測していったのでしょう。別の記事には「ターナーの法則」という語句が出ていましたが、それは「ターナー(Tanner)分類」と呼ぶ方が一般的かも知れません。乳頭や乳房の発育状況をB1〜B5、陰毛の発生状況をP1〜P5という風に5段階に分類して、その発育段階から年齢を推測するというものらしい。

この事件を通じて、社会の病んでいる部分の何でも有りという雰囲気を再認識しました。何だかサラリと書かれているように見えるのですけど、制作者グループに娘を売り込む母親もいたとはとんでもない話ではないですか。今に始まった事ではありませんが、少女の性が金になるという事は児童ポルノの製作者や児童買春斡旋をする側だけが狙っている訳ではないのです。周りの者が少女を利用して金を得ていた事例も多くあるし、援助交際という語が流行った頃から「今しか出来ない事だから・・・」と本人も認識してやっている例もよくあったのですから。

前の「お父さんにもされていた」という件は、制作者グループが逮捕される前からあるタイトルについての話で出ていました。ただ、だからあのタイトルの少女の事だと確定とはなりませんけど。ところで、下着を売るとか売春に走る背景とはどんなものなのでしょう。人それぞれだと言われれば確かにそうですが、家庭の状況とか、テレクラや出会い系などの不特定の者とのコミュニケーションとか、恋愛観や初体験に関して何かあるとか、精神的に参っていってリストカットとか、傾向というか王道みたいなものがあるようにも思えます。

--------------------
転売した客を探すため、捜査本部は判明した顧客168人を捜査した。医師、国会議員の秘書、会社員……。教師だけで10人近くいた。佐賀県のある中学教諭は100巻を超えるシリーズのほとんどを買いそろえ、自宅倉庫に並べていた。「教壇に立つ者がこんなものを見ていいのか」と言う捜査員に、教諭は「仕事と趣味は別」と話したという。

まあ、中には買い上げ調査で買ったという例もあるかも・・・と擁護するのは苦しいか。(笑)先生と呼ばれる職業はどうしてこうなのだろう。児童買春の事例で、たまに買春客として逮捕された面々が公務員ばかりという例もありまして、公務員だから積極的に摘発されるとか、公務員だから記事になったという風に思う事もあります。だけど、168人中で約10人が教師となると、やはり現実はこうなのでしょうか。これはわいせつ教師について語る時の良いネタになりそう。

この佐賀県の中学教諭の言う「仕事と趣味」についてはどうでしょう。教壇に立つというか、この手の問題の対策を考える立場なのですがね。こういう事について何も考えていないか、自分の所の生徒ではないから関係無いという程度の志なのか、やはり別には出来ない事だと思います。普段から仕事で接している少女の年代の裸や性行為に興味がある訳ですから、傍から見れば危険性を感じざるを得ないでしょう。さらに言えば、一般人なら別にいいという事ではありませんが、この事は公務員が地下経済の拡大に貢献しているという痛い展開でもあるのです。

--------------------
購入申込者へのメールの受発信元をたどると、横浜市の繁華街にあるインターネットカフェにたどり着く。ビデオが発送されている郵便局では、ゆうパックを頻繁に発送する男が浮かんだ。市内のインターネット関連会社の社員だった。

この会社の社長(38)は経営に行き詰まり、3年前から児童ポルノを販売。週に1度、新宿・歌舞伎町の裏ビデオ店で原版のビデオやDVDを仕入れた。社長は「児童ポルノはもうかる。あるだけ買った」と供述。児童買春・ポルノ禁止法違反の罪で懲役3年、執行猶予5年の刑が確定した。

ダビング工場は市内のマンションの一室だった。8畳1間に30台のビデオデッキを並べ、「現役時代の生活水準を下げたくなかった」という元プロ野球選手が複製作業を仕切った。人手が足りず、競輪場で職にあぶれた中高年に声をかけた。他のサイトに客を取られないよう、ネットカフェで同社サイトの評判を書き込む「さくら」のアルバイトもいた。逮捕・書類送検された社員らは25人にのぼる。1年2カ月で6000人以上に売り、2億円近くを荒稼ぎした。

歌舞伎町。「少し前まで『関西援交』だけで売り上げが月2000万円。11歳の子が出た1本で『蔵が建つ』と喜ぶ店もあった」。アダルトビデオ業界関係者は打ち明ける。警察や行政の浄化キャンペーンで、裏ビデオ店はほとんど姿を消した。横浜の会社が原版を仕入れていた店も、もう見当たらない。だが、この関係者は言う。「児童ポルノは一度見るとはまる人が多く、児童性愛者は確実に増えている。助長しているのがネット。店は減っても、画像はネット上でばらまかれている」

これは制作者グループが逮捕される前に摘発された横浜市の会社の件などについてです。やはりここでも生活水準の事が出てきています。児童ポルノにはまる者もいれば、児童ポルノの販売によって得た生活水準にはまる者もいるという事か。

歌舞伎町で買って地方で売っていた例もあれば、ネット販売していた例もあるようです。この横浜市の会社の件や制作者グループが逮捕された時期には、国内最大規模の本数を抱えていた歌舞伎町のビデオ店が摘発されているように、警察は新宿・池袋辺りのビデオ店の摘発に力を入れていたようです。それにより拠点が移って今度は秋葉原というのが2005年の傾向でした。

11歳の子が出た1本というのは、100%の確証とは行きませんが、このレポートを作成するにおいて見た情報やネットでの話の盛り上がり方からしてどのタイトルかはほぼ確定でしょう。関西援交シリーズというか最近の児童ポルノの代表作の1つみたいになっていますから、別に自分から情報を集める事をしなくても知っているというものかも知れません。

最近の援交モノのビデオの出演少女については、自分がイメージする像と違うとカルチャーショック気味になった人も多いのではないでしょうか。年齢の面でも容貌や雰囲気の面でもそれが言えるかと思います。大人によるわいせつ事件で、表の顔と裏の顔のギャップに驚くような事例があるように、こうした世界に足を踏み入れる少女についてもそれが言えるのかも。それは例えば「髪を染めていないし、ピアスもしていないから大丈夫」だとか「ちゃんと家に帰ってきているから大丈夫」という表面的な事で判断できるようなものではなくなってきたという事に繋がると思います。何とも難しい時代になったものです。

--------------------
関西援交シリーズの制作者グループは逮捕されましたが、関西援交のヒットぶりからか、違う地方の援交シリーズも登場して援交モノのジャンルがより確立したような事態になりました。一連の捜査で客についても捜査してビデオを処分させても、所詮はその範囲の事でしかありません。制作者グループの逮捕で一般人による仕業だったと分かり、シリアルナンバーについても解明されました。逆にそれがネットに流出とかコピーしたものが販売されるとかの勢いを強める可能性もあるでしょう。

制作者による販売とか、複製して販売していた者の場合とか、普通にネットにアップロードされた場合とか、ファイル交換のネットワークで共有される事とか、やはりポイントはインターネットだと言えます。こうして広まっていく状況が主に18歳未満の者に対しての性犯罪や福祉犯罪の増加に繋がっていくのかどうか・・・。それについて確実な証明をするのは極めて難しい事です。

もしかしたらこういう影響があるかも知れないというのを考えてみましょうか。まず、普通のAVの動画ならネットに接続して数分で、しかもタダでダウンロードできる状況です。児童ポルノらしき画像や動画は、その中でレア物のような位置付けになっています。レアだから群がるとか興奮するとかの作用なら多少はあるかも知れません。また、ネットとわいせつ画像の問題では、子供がそれを容易に見る事が出来てしまうという話になるものです。性について未分化である時期に、ある種の性嗜好を強調した画像や映像を見て、その性嗜好に染まっていくというシナリオも考えられるかと。

警察庁のまとめによると、摘発した児童ポルノ事件において撮影された被害者の人数は、2004年の1月〜11月と2005年の同時期との比較で3.4倍の増加なのだとか。確かに、児童買春と撮影について調べると多くの例が見つかります。

製造する行為だけならあちこちでされているのであって、製造した者が外部に流出させるか、販売するかしないかという所で止まっているものが多くあるという事です。大量に製造した者が販売しだしたりして、関西援交シリーズと同じようなものが出てくる可能性なんていつでもあるし、もしかしたら投稿写真雑誌のような要領で買い取って集めて販売するような奴も現れるかも知れません。

--------------------
援助交際関連の話では、需要と供給というのがよく出てきます。この場合、完全な需要側はビデオを買う客で、完全な供給側は少女となるでしょう。ビデオを制作する者は、制作するにおいて少女を買春する点で言えば需要側、販売者とビデオを買う客という点では供給側という事で、ちょっと位置付けがややこしい。

需要側については、奈良県の条例にように児童ポルノ(但し13歳未満の児童のもの)の単純所持を罰する所も出てきましたが、これは奈良市女児殺害の件を受けて規制を強めれば小児性愛者による事件が減るだろうと見たものでしかありません。正当な理由による所持と罰せられる所持の違いが示されていませんから、摘発には慎重にならざるを得ない面もあるでしょう。ツイてない人が捕まるとか見せしめ的なものだとか、受け止められ方次第かも知れません。

児童ポルノについては法改正により提供者などへの罰則が重くなりましたが、今回の件や関連する事例を見れば分かるように、向こうは捕まるかも知れないリスクを覚悟して荒稼ぎしてくるのです。単純所持についてどうするかは言わば下流の話であって、子供が被害に遭う性的犯罪の防止については間接的な事です。上流辺りの児童ポルノの製造の所で子供が直接的被害に遭っている事についてはどうにもならないのではないでしょうか。因みに、13歳未満ではありませんが、関西援交シリーズの出演者には奈良県の少女もいたみたいです。

ここ5年間の児童ポルノ事件の被害者(全国)について見ると、小学生、中学生、高校生の比率は大体1:1:1です。恐らく小学生のは変質者に連れて行かれて脱がされて撮られたというのが多いと思うのですが、これが今の中高生みたいに援助交際が絡んだものに変わっていく可能性も無くはないと見ています。やはり上流の直接的な被害の所の対策にもっと力を入れる必要があるのではないでしょうか。

 

関西援交シリーズ制作者逮捕 フロー

2004年 7月 奈良県の高校のHPに「おたくの生徒がビデオに出ている」というような書き込み
  奈良県警に教師から「うちの生徒がビデオに出ているようだ」という相談
2005年 2月 関西援交シリーズを販売して荒稼ぎしていた横浜市の会社を摘発

3月8日

関西援交シリーズの制作者グループ3人を児童福祉法違反で逮捕

28日

制作者グループ3人、児童福祉法違反で奈良家裁に起訴される

30日

3人、別の少女に対する件で児童福祉法違反で再逮捕

4月25日

主犯、児童ポルノ禁止法違反でも再逮捕

5月11日

主犯、児童福祉法違反の初公判 容疑を認める
  男優A 児童福祉法違反の初公判 容疑を認める

15日

友人の女子中学生らを主犯に紹介し、紹介料を得ていた高等専修学校1年生の少女(15)を職業安定法違反、児童福祉法違反で逮捕

6月9日

3人、13歳未満の女児に対する行為により強姦容疑で逮捕

29日

主犯と男優Aを強姦罪で追起訴 男優Bは強制わいせつ罪で追起訴

7月25日

ほぼ無報酬で男優役をしていた大阪市の運送業の男を児童福祉法違反で逮捕

8月25日まで

無断複製して販売していた富山県の暴力団員を摘発
  主犯を児童ポルノ禁止法で追送検 
  他人名義の口座に収益を隠していたとして、主犯を組織犯罪処罰法違反で追送検

10月17日

11歳の少女に対するわいせつ行為で強姦罪に問われた男優Aに懲役3年を求刑(地裁)

27日

11歳の少女に対するわいせつ行為で強制わいせつ罪に問われた男優Bに懲役2年を求刑(地裁)
  15歳の少女に対するわいせつ行為で児童福祉法違反に問われた男優Bに懲役4年を求刑(家裁)

11月2日

児童福祉法違反に問われた主犯に懲役7年を求刑。(家裁)

21日

11歳の少女に対するわいせつ行為での強姦罪、児童ポルノの販売で児童ポルノ禁止法違反に問われた主犯に懲役8年と罰金1000万円を求刑。(地裁)

12月8日

男優Bの児童福祉法違反の件で、求刑通り懲役4年の判決。(家裁)
  男優Bの強制わいせつ罪の件で、求刑通り懲役2年の実刑判決。(地裁)

12日

男優Aの強姦罪の件で、求刑通り懲役3年の実刑判決。(地裁)

15日

男優Aの児童福祉法違反の件で、求刑通り懲役4年の判決。(家裁)
2006年1月13日 主犯の強姦罪、児童ポルノ禁止法違反、組織犯罪処罰法違反の件で、懲役8年と罰金600万円の判決(地裁)
  主犯の児童福祉法違反の件で、求刑通り懲役7年の判決(家裁)
  --------------------
2006年 7月 警視庁が雑誌「裏BUBKA DVD」の編集部と直営書店を捜索。

10月9日

問題の雑誌の元編集長の男(当時33歳 2006年6月15日付けで既に退社)を児童ポルノ禁止法違反で逮捕。

26日

問題の雑誌の発行元であるコアマガジン社を児童ポルノ禁止法違反で書類送検。
  --------------------

その他の経過情報

男優A、男優Bは控訴中。(2006年1月時点の情報で、その後の展開は不明)

 

このレポートについて

<参考情報>
・関西援交シリーズ制作者について書かれたネット記事
・その他、検索サイトから辿って見た情報

<留意事項>
・レポート作成にあたっては、問題のビデオを買うなどで犯罪者に金を落とすような事はしていません。
・記事にある情報に基づいて記述した部分と、確実とは言えない情報に基づいて書いた部分があります。

・最初にアップロードした日 2006年1月7日
・最終更新日 2008年6月11日

--------------------
<あとがき>
近年における代表的な児童ポルノ事件だったので、単にこの件の情報をまとめる事だけでなく、児童ポルノ事件の全般的な状況も考えながら書いてみました。そうしたら長くなって、まとめとは言えないものになってしまいました。(笑)

他にも児童買春の状況下での撮影について事例を漁ったり、他のシリーズ物の制作者が逮捕されたらしい件について触れようかと思いましたが、延々と続いて終わらなくなるかもと怖くなって止めておきました。それについては 、いつかまた機会があればという事で。

-----
(追記 2006年6月)その児童買春の状況下での撮影についてのレポートもUPしました。

児童買春や淫行の際の撮影による児童ポルノ製造 事例まと

-----
(追記 2008年4月〜)最近、ブログに関連する話題について書いています。

過激な内容のコンテンツ (2008-04-05)
殿方の夜のオカズ (2008-04-13)
アダルト系メディアの取り締まりは厳しい (2008-04-27)
アダルト系メディアの取り締まりは厳しい (2) (2008-05-11)
アダルト系メディアの取り締まりは厳しい (3) (2008-06-01)

法改正の展開や内容によっては、特にこのページと上記の関連レポートについては対応を考える必要が出てくると思います。

-----
(追記 2008年6月11日)
言い回しや誤字脱字を修正しました。あと、保存用のファイルを用意しましたけど、これは前進という意味ではなく、今後の展開によっては削除も有り得るから作ったまでです。後退する為に面倒な作業をするのって、本当にしんどいですね。(笑)

 

 


/ 保存用PDF版(B5サイズ ZIP形式) / RSSについて / 更新状況一覧 /

TOPページへ   研究室TOPへ