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毎日新聞は「魂の殺人」として子供が被害者になった性犯罪や関連事件についての連載記事をたまに出していました。2005年11月初めの連載記事は「児童ポルノとネット社会」というタイトルで、関西援交シリーズの事が取り上げられていました。制作者グループ、出演少女、ビデオを買った客に対する捜査の事など、かなり詳細な事が書いてありました。という事で、ここでは一部引用しながら、このレポートまとめのような形で考察していこうかと思います。
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魂の殺人:児童ポルノとネット社会/上 作る側、すべて「素人」会社員 「幼いほど売れた」 毎日新聞
魂の殺人:児童ポルノとネット社会/中 「仕事と趣味は別」 群がる教師、医師 毎日新聞
毎朝、大阪の京橋駅でラッシュアワーのアナウンスを担当した。勤務は午前中だけで月給は約5万円。昼、同僚を誘って立ち食いそばを食べ、その後は一人でインターネットカフェへ。販売サイトに作品紹介を書き込み、注文を受けたビデオやDVDの発送を郵便局で済ませ、外車に妻と幼い息子を乗せてファミリーレストランで夕食をとる。そんな日常だった。
高校卒業後、コンビニ店員などを転々。子どものおむつも買えず、弁当屋でおかずだけを買って家族で分けた。わいせつビデオを見てストレスを解消していたが、「自分で売れば収入にもなる」と思い、6年前から携帯電話の出会い系サイトでモデルを募集した。「売るわけじゃない。モザイクを入れるから誰だか分からないよ」と少女たちをだまし、撮影に及んだ。
これは主犯の男についての事です。JR西の契約社員だけど外車ですか。「妻に発覚し一時はやめたが、購入希望者の要望を受け、再び撮影を始めた」・・・という初公判での検察の冒頭陳述が思い出されます。だけど、結局は犯罪行為によって荒稼ぎをする生活にどっぷり浸かっていたという事でしょう。児童ポルノ販売によってこの生活水準が成り立つというもので、一度そういう風に持って行ったら水準を落とせないという感じだったのではないでしょうか。
わいせつ物や児童ポルノ関連の事件で言えば、自分で画像や映像を制作するまではしない場合でも、適当にネットで集めたものを売るというのでも金儲けが成り立ってしまう状況にあります。例えば、CD−RやDVD−Rに焼いてネット販売するとか、「おまけ動画」とか「確認用動画が満載」とか言ってハードディスクをオークションに出すなどの例があるのです。そうした犯罪稼業でもって生活をしている者もいれば、定職を持っている者がさらなる収入を求めて手を出す場合もあります。
金目的の犯罪を全体的に見ても、雇用されて労働をして賃金を貰うという世界から離れてというか嫌って、ヤミ金とか架空請求とかオレオレ詐欺とか売春斡旋とか薬物密売とか、様々な方面で犯罪稼業の道に進んだ者が台頭しているのです。暴力団がそれで荒稼ぎするという事を素人が個人でもやる時代になったのでしょう。わいせつ物や児童ポルノの方面も荒稼ぎできる分野として認識されていますから、こうした事件においては犯人がロリコンである必要は特に無くて、単純に金目的の事としても今回の関西援交シリーズのような事件は起こり得ます。
普通の感覚で言えば売春する時点で終わっているのですけど、撮影もされる事について少女達はどうしてそんなに軽々しく受けるのだろう。大体、上の引用部では売らないと言っているのにモザイクを入れるとか言っていて、モザイクの話が出てくる=外部に流出させる事ではないですか。
どんなにラブラブな関係でも、「写真や映像などでわいせつな記録物は残すな、残させるな」というのが鉄則ではないでしょうか。ニャンニャン写真流出は芸能人だけの話ではないし、関係が破綻した時に対処するにしても、記録した物が向こうにあれば法的にも難しくなってきます。どこかの元税務官や私立大付属高校の元生徒の例のように、コンピュータウイルスによって流出する事もあります。
どんなにラブラブな関係でも、写真や映像などでわいせつな記録物は残すな、残させるなというのが鉄則ではないでしょうか。ニャンニャン写真流出は芸能人だけの話ではないし、関係が破綻した時に対処するにしても、記録した物が向こうにあれば法的にも難しくなってきます。どこかの元税務官や私立大付属高校の元生徒の例のように、コンピュータウイルスによって流出する事もあります。
関西援交シリーズはビデオやDVDで販売されたのですが、それがPC向けのデータにされ、そうなればネットに流出する可能性も大いに出てくる・・・なんて事は誰でも容易に想像できる事です。一度ネットにアップロードされたデータを後でネットから完全削除できるか。その保証は無いです。
誰かによってどこかにコッソリとアップロードされたり、P2Pのファイル交換ネットワークで共有されたりすれば、延々とネットの世界に存在し続ける事になるでしょう。このような危険性があるのにも関わらず、児童買春という状況でも普通より多い金が得られるとなれば撮影にも応じ、児童買春という関係でも相手の言う事を鵜呑みにしてしまうと・・・。こういうのは一部の少女だとしても、いてもらっては困る。
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押収したテープに映っていた少女は計95人。小児科医の意見などから、79人が18歳未満と推測された。画像に映っていた計算ドリルや制服、被告のメモなどを元に、捜査本部は約10府県に住む28人を割り出す。小学生も2人いた。「うちの子を撮って」と娘を売った母親もいたが、大半は普通の家庭で暮らしていた。
撮影後、リストカットを繰り返すようになった子がいる。心療内科に通う子もいる。10代前半の少女は母親に問いただされ「もうどうでもいいと思った。前のお父さんにもされていたから……」と打ち明けた。客が持っていたビデオは処分された。しかし、素顔の映像は今も匿名の大人たちの手でネット上に流されている。そのことを知らず、少女たちは今日も学校に通う。
児童ポルノ関連の事件では、それが児童ポルノであるという事を立証する為、小児科医などによって鑑定がされる場合があります。それと同じような感じで18歳未満の少女であると推測していったのでしょう。別の記事には「ターナーの法則」という語句が出ていましたが、それは「ターナー(Tanner)分類」と呼ぶ方が一般的かも知れません。乳頭や乳房の発育状況をB1〜B5、陰毛の発生状況をP1〜P5という風に5段階に分類して、その発育段階から年齢を推測するというものらしい。
この事件を通じて、社会の病んでいる部分の何でも有りという雰囲気を再認識しました。何だかサラリと書かれているように見えるのですけど、制作者グループに娘を売り込む母親もいたとはとんでもない話ではないですか。今に始まった事ではありませんが、少女の性が金になるという事は児童ポルノの製作者や児童買春斡旋をする側だけが狙っている訳ではないのです。周りの者が少女を利用して金を得ていた事例も多くあるし、援助交際という語が流行った頃から「今しか出来ない事だから・・・」と本人も認識してやっている例もよくあったのですから。
前の「お父さんにもされていた」という件は、制作者グループが逮捕される前からあるタイトルについての話で出ていました。ただ、だからあのタイトルの少女の事だと確定とはなりませんけど。ところで、下着を売るとか売春に走る背景とはどんなものなのでしょう。人それぞれだと言われれば確かにそうですが、家庭の状況とか、テレクラや出会い系などの不特定の者とのコミュニケーションとか、恋愛観や初体験に関して何かあるとか、精神的に参っていってリストカットとか、傾向というか王道みたいなものがあるようにも思えます。
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転売した客を探すため、捜査本部は判明した顧客168人を捜査した。医師、国会議員の秘書、会社員……。教師だけで10人近くいた。佐賀県のある中学教諭は100巻を超えるシリーズのほとんどを買いそろえ、自宅倉庫に並べていた。「教壇に立つ者がこんなものを見ていいのか」と言う捜査員に、教諭は「仕事と趣味は別」と話したという。
まあ、中には買い上げ調査で買ったという例もあるかも・・・と擁護するのは苦しいか。(笑)先生と呼ばれる職業はどうしてこうなのだろう。児童買春の事例で、たまに買春客として逮捕された面々が公務員ばかりという例もありまして、公務員だから積極的に摘発されるとか、公務員だから記事になったという風に思う事もあります。だけど、168人中で約10人が教師となると、やはり現実はこうなのでしょうか。これはわいせつ教師について語る時の良いネタになりそう。
この佐賀県の中学教諭の言う「仕事と趣味」についてはどうでしょう。教壇に立つというか、この手の問題の対策を考える立場なのですがね。こういう事について何も考えていないか、自分の所の生徒ではないから関係無いという程度の志なのか、やはり別には出来ない事だと思います。普段から仕事で接している少女の年代の裸や性行為に興味がある訳ですから、傍から見れば危険性を感じざるを得ないでしょう。さらに言えば、一般人なら別にいいという事ではありませんが、この事は公務員が地下経済の拡大に貢献しているという痛い展開でもあるのです。
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購入申込者へのメールの受発信元をたどると、横浜市の繁華街にあるインターネットカフェにたどり着く。ビデオが発送されている郵便局では、ゆうパックを頻繁に発送する男が浮かんだ。市内のインターネット関連会社の社員だった。
この会社の社長(38)は経営に行き詰まり、3年前から児童ポルノを販売。週に1度、新宿・歌舞伎町の裏ビデオ店で原版のビデオやDVDを仕入れた。社長は「児童ポルノはもうかる。あるだけ買った」と供述。児童買春・ポルノ禁止法違反の罪で懲役3年、執行猶予5年の刑が確定した。
ダビング工場は市内のマンションの一室だった。8畳1間に30台のビデオデッキを並べ、「現役時代の生活水準を下げたくなかった」という元プロ野球選手が複製作業を仕切った。人手が足りず、競輪場で職にあぶれた中高年に声をかけた。他のサイトに客を取られないよう、ネットカフェで同社サイトの評判を書き込む「さくら」のアルバイトもいた。逮捕・書類送検された社員らは25人にのぼる。1年2カ月で6000人以上に売り、2億円近くを荒稼ぎした。
歌舞伎町。「少し前まで『関西援交』だけで売り上げが月2000万円。11歳の子が出た1本で『蔵が建つ』と喜ぶ店もあった」。アダルトビデオ業界関係者は打ち明ける。警察や行政の浄化キャンペーンで、裏ビデオ店はほとんど姿を消した。横浜の会社が原版を仕入れていた店も、もう見当たらない。だが、この関係者は言う。「児童ポルノは一度見るとはまる人が多く、児童性愛者は確実に増えている。助長しているのがネット。店は減っても、画像はネット上でばらまかれている」
これは制作者グループが逮捕される前に摘発された横浜市の会社の件などについてです。やはりここでも生活水準の事が出てきています。児童ポルノにはまる者もいれば、児童ポルノの販売によって得た生活水準にはまる者もいるという事か。
歌舞伎町で買って地方で売っていた例もあれば、ネット販売していた例もあるようです。この横浜市の会社の件や制作者グループが逮捕された時期には、国内最大規模の本数を抱えていた歌舞伎町のビデオ店が摘発されているように、警察は新宿・池袋辺りのビデオ店の摘発に力を入れていたようです。それにより拠点が移って今度は秋葉原というのが2005年の傾向でした。
11歳の子が出た1本というのは、100%の確証とは行きませんが、このレポートを作成するにおいて見た情報やネットでの話の盛り上がり方からしてどのタイトルかはほぼ確定でしょう。関西援交シリーズというか最近の児童ポルノの代表作の1つみたいになっていますから、別に自分から情報を集める事をしなくても知っているというものかも知れません。
最近の援交モノのビデオの出演少女については、自分がイメージする像と違うとカルチャーショック気味になった人も多いのではないでしょうか。年齢の面でも容貌や雰囲気の面でもそれが言えるかと思います。大人によるわいせつ事件で、表の顔と裏の顔のギャップに驚くような事例があるように、こうした世界に足を踏み入れる少女についてもそれが言えるのかも。それは例えば「髪を染めていないし、ピアスもしていないから大丈夫」だとか「ちゃんと家に帰ってきているから大丈夫」という表面的な事で判断できるようなものではなくなってきたという事に繋がると思います。何とも難しい時代になったものです。
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関西援交シリーズの制作者グループは逮捕されましたが、関西援交のヒットぶりからか、違う地方の援交シリーズも登場して援交モノのジャンルがより確立したような事態になりました。一連の捜査で客についても捜査してビデオを処分させても、所詮はその範囲の事でしかありません。制作者グループの逮捕で一般人による仕業だったと分かり、シリアルナンバーについても解明されました。逆にそれがネットに流出とかコピーしたものが販売されるとかの勢いを強める可能性もあるでしょう。
制作者による販売とか、複製して販売していた者の場合とか、普通にネットにアップロードされた場合とか、ファイル交換のネットワークで共有される事とか、やはりポイントはインターネットだと言えます。こうして広まっていく状況が主に18歳未満の者に対しての性犯罪や福祉犯罪の増加に繋がっていくのかどうか・・・。それについて確実な証明をするのは極めて難しい事です。
もしかしたらこういう影響があるかも知れないというのを考えてみましょうか。まず、普通のAVの動画ならネットに接続して数分で、しかもタダでダウンロードできる状況です。児童ポルノらしき画像や動画は、その中でレア物のような位置付けになっています。レアだから群がるとか興奮するとかの作用なら多少はあるかも知れません。また、ネットとわいせつ画像の問題では、子供がそれを容易に見る事が出来てしまうという話になるものです。性について未分化である時期に、ある種の性嗜好を強調した画像や映像を見て、その性嗜好に染まっていくというシナリオも考えられるかと。
警察庁のまとめによると、摘発した児童ポルノ事件において撮影された被害者の人数は、2004年の1月〜11月と2005年の同時期との比較で3.4倍の増加なのだとか。確かに、児童買春と撮影について調べると多くの例が見つかります。
製造する行為だけならあちこちでされているのであって、製造した者が外部に流出させるか、販売するかしないかという所で止まっているものが多くあるという事です。大量に製造した者が販売しだしたりして、関西援交シリーズと同じようなものが出てくる可能性なんていつでもあるし、もしかしたら投稿写真雑誌のような要領で買い取って集めて販売するような奴も現れるかも知れません。
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援助交際関連の話では、需要と供給というのがよく出てきます。この場合、完全な需要側はビデオを買う客で、完全な供給側は少女となるでしょう。ビデオを制作する者は、制作するにおいて少女を買春する点で言えば需要側、販売者とビデオを買う客という点では供給側という事で、ちょっと位置付けがややこしい。
需要側については、奈良県の条例にように児童ポルノ(但し13歳未満の児童のもの)の単純所持を罰する所も出てきましたが、これは奈良市女児殺害の件を受けて規制を強めれば小児性愛者による事件が減るだろうと見たものでしかありません。正当な理由による所持と罰せられる所持の違いが示されていませんから、摘発には慎重にならざるを得ない面もあるでしょう。ツイてない人が捕まるとか見せしめ的なものだとか、受け止められ方次第かも知れません。
児童ポルノについては法改正により提供者などへの罰則が重くなりましたが、今回の件や関連する事例を見れば分かるように、向こうは捕まるかも知れないリスクを覚悟して荒稼ぎしてくるのです。単純所持についてどうするかは言わば下流の話であって、子供が被害に遭う性的犯罪の防止については間接的な事です。上流辺りの児童ポルノの製造の所で子供が直接的被害に遭っている事についてはどうにもならないのではないでしょうか。因みに、13歳未満ではありませんが、関西援交シリーズの出演者には奈良県の少女もいたみたいです。
ここ5年間の児童ポルノ事件の被害者(全国)について見ると、小学生、中学生、高校生の比率は大体1:1:1です。恐らく小学生のは変質者に連れて行かれて脱がされて撮られたというのが多いと思うのですが、これが今の中高生みたいに援助交際が絡んだものに変わっていく可能性も無くはないと見ています。やはり上流の直接的な被害の所の対策にもっと力を入れる必要があるのではないでしょうか。 |