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新たにPDAを購入しました! ってまたかよ

Palm Computingのm500にしました(日本語版です,もちろん)。

Zaurus Pocket→WorkPad(初代)→WorkPad c3→Psion Revo+→Compaq iPAQ3630→m500

と選んできました。なんか左から右に,単純に進化しているわけではないところがひねくれているような性格がでているかもしれません。それなりに思うところがあっての選択でしたが,いま現在2002/12/22でのベストを選んだつもりです。気になる方は以下をご覧ください。

  1. 選ぶに当たっての着眼点
  2. カタログスペックの比較
  3. 実際に選んでみる

 


選ぶに当たって次の事柄に私なりの観点で着目させていただきました。

上記いずれもPDAを選ぶなら誰でも気にすることであり,別段変わったものではありません。ただ,ユーザーごとにニーズが異なり,それぞれ異なる妥協点,異なる選択があるわけですから,この選択を押しつけることはしたくありません。選んだほう選ばれなかったほう,どのPDAも魅力的なものばかりです。逆の見方をすれば究極のPDAは存在せず,そのあたりが人間のようでますます魅力的なのかもしれません。余談はいいですね。

・バッテリ駆動時間

当然ですが長ければ長いほどいいのです。ただし現時点で覆せない法則が二つあります。

また,もう一つカタログスペックにはあまり表記されない決定的な違いをもたらしている項目があります。それは,メインバッテリーがなくなってからメモリの内容をどのくらい保持できるかです。このスペックは,ついPDAを放置してしまった後「そういえばずいぶん充電していないけど?」と思いたったとき,あなたの(わたしの)PDAの電源が入らないだけか内容がすべて揮発してしまったたか(はたまたまだ電源が入るのか)に現れます。
最近のPDAでは外部不揮発メモリ(コンパクトフラッシュやSDカード)に内容をバックアップできるのでそれほど重要でないと思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
そもそもきちんといつも充電していれば問題にならないことですから,人によっては問題にならないことではあります。私の使用状況では毎日充電ということはあり得ませんから,そのあたりをどれぐらいPDA側がフォローしてくれるかという点が重要となります。

・サイズ,重さ

以外と違うものですね。カタログ上ではどれも皆小さく軽く,でより小さいもの軽いものは重箱の端をつつくようなことを議論しているようにさえ見えたものですが,これもいろいろPDAを使用したところある結論が出ました。かなり重要なポイントであることがわかりました。私の判断基準を後ほど紹介します。

・基本ソフトの使い勝手

いわゆる予定,アドレス帳,ToDoリスト,同期をここでは議論したいと思います。これらは絶対的な評価が難しいので後の比較で議論したいと思います。

 

では,順番に詳細を解説してみましょう。


スペック上での比較

直接の比較対象は,現在所有しているiPAQと妻所有のPocketGearです。これらのPDAを基準に前述した3つの着目点に対する実態を見当してみました。ちなみに妻の使用形態ではPocketGearがベストではないかと思われます。理由は適宜書き込んであります。

 

バッテリ駆動時間

PocketPCの本質とは?つまりRich&FatなOSであるということだと思います。OSの持つ機能を十分に発揮するために,液晶,CPUの動作クロック,インターフェースの選択が行われたものといえるでしょう。
ビデオストリーミグには明るく大きな液晶が好まれるでしょう。また当然CPUの動作クロックは高いものを選ぶ必要があります。外部記憶領域も大きく必要となるためインターフェースはコンパクトフラッシュとSDカードの同時使用が当然の状況となっています(さらにはBluetooth内蔵,赤外線は当たり前と,エンジニアからみたらコネクタと周辺チップだけでいくらかかっているんだ!と怒りたくなるほど)。PocketPCが基本的に高価なのはMicrosoftがベンダー各社に求めているOSのライセンス料だけではなく,OSの機能に見合った拡張を施した結果であるためといえるでしょう。
話が若干それたかもしれませんが,とにかく要求されるスペックが大きければ当然ながら消費電力が小さいはずはありません。iPAQ, PocketGearともにデータを作成したり閲覧したりの用途で電池が1週間持ちません。そのうえたいして使わなくても1ヶ月持たない雰囲気。1ヶ月持たないというのは,1週間使った後3週間放っておくと電源が入らない,ということ。また,電源が入らなくなってしまってからしばらく放置すると確実に保存した内容が消えてしまう(ある意味当たり前)。たとえば1ヶ月という単位で考えるとPocketPCは充電なしに絶対に使えないといえます。
液晶のバックライトを消せばある程度使用時間は延びるものの,使用していないときの基礎代謝は変わらない様子。
カラーの画面で意味があったのは地図を持ち歩いたときだけでした。しかしジャケットをはずした状態では外部メモリの使えないiPAQではそれほど大きなデータを持ち運ぶことができないため,地図用途もあまり決定的ではありませんでした。結局Windows CEというOSの画面がカラーで表示されるだけ・・・やっぱりあまり意味があるとは思えないなぁ。すべての地図が入れられるわけでないのだから結局いつも通り印刷して出かけてるんだよね。とにかくカラーは必須ではなさそうです。

大きさ・重さ

本当はPalm Tungstenも考慮に入れるべきなのでしょうが,m500を購入する時点ではまだ日本では発表されていませんでしたので選択肢からはずしました。
さて,直接比較した結果明らかになったことは,
PocketPCは重さ200g前後,体積は180cm3程度
PalmやZaurusには小型のものがいくらか存在する
ということです。で,それがどうしたのかということですが,体積と重量で比較すれば最大約2倍ほどの差があるといえます。詳細はPDAのリストをご覧ください。その2倍の中に様々な機種があるということになります。
以前のWorkPad c3までは割と持ち歩いていたにもかかわらずiPAQにしてからというもの時々持ち歩かなくなっていたりしました。どうやらiPAQよりは小さい方が良さそうです。

基本ソフトウェアの使い勝手

もっともストレスを感じたのはアドレス帳です。アドレス帳にも関わらず最後までアドレスを表示できないアドレス帳が標準となっているのがPocketPCなのです。これは購入する前に店頭でよく確認しておけばよかったことなのでしょうが,うっかりしていたというしかありません。具体的にいうと,

科学技術庁 物質・材料研究機構 XXXX・・・

でXXXXと全角2文字ほど打つとあとは・・・に変わってしまい,表示されなくなってしまうのです。客先ではPDAの情報を元に請求書に使う名前と所属を書かなければならないのですが,毎回これではまともに使う気になれません。
それからOutlookを使用するとふりがながすべて半角カナになってしまいます。こういう20世紀においていきたかったものをもうこれ以上引きずらないでほしいのですが皆さんはどうお考えでしょうか? 仕方なくOutlookを使ったのですか,やっぱり使いたくないものですね*1
総じて,別途ソフトウェアを購入すれば解決できますが,しかしそこまで投資しなければならない理由はないはずです。Outlookと同期できるのが一つのセールスポイントのように扱われておりますが個人的にはOutlookを使わない方法があるようなPDAをできれば買いたいな,と思う感じです。
またPocketPCでの最大の売りになっているWordやExcelのファイルをPocketPCで持ち歩くことはただの一度もありませんでした。そのような状況ですから当然WordやExcelのファイルをPocketPCにて作成することもありませんでした。つまりこれらの機能については私には何の意味もなかったということです(仕事で使っていないというわけではないのですが・・・)。


スペックの差と実機の印象から実際に選んでみました!

以上から,

というのがiPAQに学んだ次のPDAに必要な部分であるといえます。できる限り上記の内容を満たすものを選んでみようと試みました。

まずは消去法で

上述のようにPocketPCの実用的な部分でのマイナス要因が大きいため選定機種から最初にはずしました。
残るはPalm系かZaurus系か。妻とは違いPDAでJavaを使うようなマネはいたしません。したがってZaurusを「積極的に」選択する必要はないといえます。あとは純粋に数字,ソフトウェア,使い勝手を考慮してみました。

Sony CLIE PEG-SJ30, Zaurus SL-A300, Palm m515あたりが候補となりました。
CLIEは価格も安く,コンパクトな印象で悪くありません。Sonyらしい遊びの要素は,私が求めているビジネスユースには不要ですが,この段階では考えません。
Zaurusはやや高価な印象です。たしかに使用しているCPUなどを考慮に入れれば当然といえそうです。シャープのサイトに詳細を見に行ってみたところ,FLASHを多用していてとても詳細を確認する気になりませんでした*2。以前は,結局手書きの日本語と英語の同時文字認識に問題があったと思ったためにZaurusをやめたような気がしました。Graffityを使い「日本語変換」という手法を使えば,Palm系では文字認識の問題(あるいはストレス)を極端に減った経験があります。もう候補からけしちゃお,Zaurus。
Palmについても調べてみました。いくらかのバリエーションがありますが,特にm500系はバッテリーの持ちがよいようです。4週間という機種もあり,これはPocketPCが4週間後にほぼ完全停止(でなくても怖くて電源を入れられない)する事を考えると驚異的な数字といえそうです。

実機の確認

購入の前にやはり一度実機を確認するべきでしょう。
WorkPad c3とm500系はほとんど同じ形をしているので,サイズに関してはみることがないといえます。ですからカラーモデルの動作を確認することが一番の目的といえるでしょう。実機にていろいろみてみましたが次に紹介するCLIEに比較すると大きなインパクトはありませんでした。以前使用していたものとほぼ同じなのでそれほど重要視していなかったのかもしれません。
CLIEはm500系とはカタログスペックだけみても全く異なり,いろいろみるべきポイントがあるといえます。まず「ハイレゾ」いわゆる高解像度の液晶画面ですが,これはちょっといままで持っていたPalmのイメージを一新するというか,格別のインパクトを持っていたことは確かです。また厚みはそこそこあるものの縦横のサイズが従来のPDAに比較して格段に小さく感じられました。「コンパクト感」が高くこの点も好印象でした。

またインターネットでも簡単に情報収集が可能です。検索エンジンで探してみました。個人サイトを中心に閲覧したところ,CLIEはおおむね好評を博しているようですが,
「電池の消耗が早く,バッテリー切れしてから内蔵メモリの内容が消えるまでの時間が短い」
ということをかかれている方がいらっしゃいました。また,
「独自の拡張を行っているためか,ハングアップが多い」
ともかかれていました。
内蔵メモリに関してはメモリースティックにバックアップをとるツールがあるので,Hackソフトを使い電源を切るごとにバックアップをとらせれば心配無用!といったフォローがありました。メモリスティックを買うことが前提というSonyの考え方が気に入らない感じです。また本質的な解決方法でないところがMicrosoftにそっくりです(Office XPのときやっていましたよね)。
ハングアップというのも気になります。初代WorkPad, WorkPad c3と使ってみましたが特にハングアップで困ったということはありませんでした。もちろんiPAQもハングアップしませんでした。頻度の感じ方にも個人差があるでしょうから,安易に判断できません。どのようなOSや機種であっても少なからずハングアップの可能性があるのでこの点に関しては微妙だと思いました。

結局CLIEの目指している形はVAIOそのままのPDAであるといえます。それはもちろん私の求めているものとは正反対なので,買わない方が無難といえそうです。
結局のところ目的にあったPDAはパームコンピューティングジャパンの製品のみになってしまいました。昔はハンドスプリングとかいろいろあったような気がするのですが・・・。

少ない選択肢から選ぶとすると・・・

そうするとm130, m500, m515のいずれかということになったわけです。そこまで価格とカラーにこだわるわけではありませんのでm130を購入する必要もありません。
もう一度サイズと重さと電池の持ちを検討してみました。持ち運んでちゃんと使えるという利用形態にぴったりくるのはm500と判断しました。取り寄せで時間がある程度かかってしまいましたが,まあそれも仕方ありません。新しい機種がでるときには古い機種は手に入りにくくなるものですから。


のに子の追記

注文してから2週間以上かかりましたが、Palmが宅配便で送られてきました。代引きだと宅配業者さんが必ず事前に電話をくれるので、居合わせ損ねることがないというメリットもあるな。
即、自分が使うものではない(いずれもらい受けるケーッケッケッケ)にしても、新しいデバイスが来るというのはわくわくするもので留守番冥利につきます。
ハッキリ言ってこのまえ届けられたSolaris9メディアキットより小さいし軽かったぞ!

記念すべき出会いの儀式は正当所有者であるのんのんのためにとっておいてあげたかったのですが、帰宅するまでに最初の充電をしてあげたほうがより親切と、開けてしまいました。あら、ポケギと違って、充電はクレードルでないとできないようです。
でもマニュアルを見ておどろきました。最初に2時間充電すれば、それ以後は数十分で完全充電するんだそうです。
ポケギで4時間は充電しろと言われていたのに比べると、やっぱりはやーい。
クレードルにこのうすーいボデーを接続するのに、最初ちょっとカタくて、ベキッと握りつぶさないか心配でしたが、無事充電ランプがつきました。これで安心安心と思って10分ほどしてふと気がつきました。液晶画面に保護フィルムがついています。
「保護フィルムをつけたまま充電すると、熱がこもって液晶に悪いんじゃないかしら(なわけねーだろとあとで言われた)」
そこでこの、液晶保護フィルムをムリムリっとはがす、出会いの儀式の中で最もおいしい部分を、ヤッてしまったのは私でした。ごめんねハビー。


*Microsoft Outlook
Microsoftの抱える最大の癌といえるかもしれませんね。半角カナが横行し,バグ,セキュリティホールの温床,使い勝手の悪さ,どの点を取っても使いやすい,あるいは快適に使用できるといったほめ言葉とこれほどほど遠い製品も珍しいかもしれません。
ぜひこういうくだらないものの開発はやめていただいてバグのないOSを予定通りに出せるように努力してほしいものです。ServicePackいくつだせば気が済むのかわからないようなOSは出さないでほしい!

*FLASHオンリーのサイト
是非やめてください。
・遅い
・インストールを強要される精神的苦痛
・PCがさらされる危険性の増加(FLASHがもつバグ)
を考えてください。特に多くのユーザが訪れるサイトは「遅い」という減少がサーバには送信データの増加,すなわちサーバ負荷の増加という形で実害を及ぼすことがあるはずです。もっともFLASHを多用しているサイトにそれほど多くのユーザがアクセスしているとは思えませんが。
携帯電話はいつもSHARPを利用させていただいていますが,これを気にウェブサイトを見に行くのはやめます。J-Phoneのサイトを見に行けばすむことですので。