こだわり尽くせ!ノートパソコン

出張族にとって、ノートパソコンの使い勝手は死活問題。携えたマシンの500gの重みの違いで電車に間に合うかどうか、バッテリ10分の寿命の違いで仕事が間に合うかどうか、命運が決まることだってある(かも知れない)。だったら思いっきりこだわってみよう。とくにうちで購入する機種は丈夫で長持ちだからソッコー下取りに出しても需要が多くて、環境にやさしい!?

1)今までに購入したノートPCのリスト

2)モバイルマシンを選ぶ前に今まで使ったノートPCの印象

3)データで勝負! ノートPC選び

2004年1月2日 改訂


今までに購入したノートPCのリスト

はいはい,いろいろ持っていますよ,ノートパソコン。しかもいろいろ使って(買って)みました。とはいってもたかがしれていますが,何かの参考になればとまとめてみます。

使ったノートPCの一覧

  1. Apple Macintosh PowerBook 5300
  2. Toshiba Libretto 30
  3. IBM ThinkPad 535
  4. Apple Macintosh PowerBook G3
  5. Toshiba Libretto 60
  6. Sony VAIO 505EX/64
  7. IBM ThinkPad 600
  8. Toshiba Dynabook SS 3000
  9. IBM ThinkPad 600E
  10. Toshiba Dynabook SS 3430
  11. Toshiba Libretto 50
  12. IBM ThinkPad T21
  13. Toshiba Libretto L2
  14. IBM ThinkPad A30p
  15. IBM ThinkPad s30
  16. Toshiba Dynabook SS2010
  17. IBM ThinkPad X40

そして現在家にあるノートPCの一覧。上から13, 15, 10,16, 12, 14である。

改訂時に追加されたX40を加えて、最近特にこだわった軽量シリーズの写真。上から15, 17, 16となる。16が薄いんで3台に見えないなあ。ちなみ撮影には携帯A5501Tのデジカメを使用(きれいかも!)。
*でも掲載時にサイズ縮小しちゃった。ごめんネ(のに子)

 

アホだ。素直にそう思える数だな。しかも買い方がかなり偏っていることが伺われる。あまり参考にならないかもしれない。

ノートPCの購入の基準というか,考え方なのですが,大まかに次のようです:

特にIBMは企業ユーザーが多いのか情報が多く助かることが多いように思います。最後の「あまりに安いモデルは避ける」は,微妙なラインですが家においたまま2年も使えれば十分とお考えであればだいたいどこのでも同じかもしれません。逆に持ち歩く機会の多い方は慎重に選ぶ必要があります。モバイルマシンはとかく部品に大きさでも価格でも十分な余裕をもたせられず自然と壊れやすくなります。メーカもその辺は心得ているはずで,ある程度マージンをもって設計してはくるものの実際に稼働し始めると問題になることも多くみられるのがこの分野のPCです。ですからモデルチェンジ後のいわゆる「初期型」ははずした方がいいと思っています。それよりは改良を重ねた一世代前のPCの方をおすすめします。


モバイルマシンを選ぶ前に今まで使ったノートPCの印象

さて,実際にモバイルマシンを選ぶに当たってどの点を気にかけたらいいのか,どのあたりを基準に選ぶべきか,多くの方が迷われるのではないかと思います。ここでは次のような使い方が前提になっています。

その上でかつて購入したものを具体的に検討してみます。

3.0kg以上 PowerBook 5300, G3 大学時代に使用したがはっきり言ってほかに荷物のある状況で持ち歩くことができないレベル。仮に出張などがあっても絶対に持ち歩かない感じ。これではいけないと思い購入したのがLibretto 30。反動大きすぎ。
ThinkPad A30p 現在家でのメインマシンとして使用しています。パワーは十分,Pentium III 1.2 GHzは一般的な用途に加えてグラフィック用途や動画編集もこなします。CD-Rを焼いたりHTMLを書いたり,広い画面を思う存分堪能もしています。ちなみにバッテリーは普段というか全く使用していません。片手で持ち上がるぎりぎりの重さで,ちょっと遠くにおいてしまうと引き寄せるのに一苦労します。そもそも持ち歩くという考えを持ったことさえない感じ。とにかく重さ以外にストレスを感じないところがイイ。最初の起動時にいろいろなユーティリティ(常駐系)が立ち上がるためにある程度時間を使うものの,一度起動してしまえば後はサスペンド/レジュームの繰り返しで全く問題が起こらない。今まで購入したPCの中でも満足度は(用途と合わせて)最高の部類に入ります。
2.5kg未満 ThinkPad 600系 VAIO 505 EXのMMX Pentium 233MHzだったかがあまりに非力で嫌気がさし購入したもの(もうちょっと詳しく言えば,プリインストールソフトがうざいというのもあった)。クリーンインストールが楽勝でCD-ROMドライブを備えていたため出先でもCDを読むことができた点が優秀。その上3.0kgを切っていたのでかろうじて持ち歩くことができた点も画期的であったかも。ただしあまりに荷物が多いときには体力の限界を感じること多し。途中Dynabook SS3430やLibretto 50などに手を出したりもしました。
ThinkPad T21 なんだかんだいってもThinkPad 600がよくできていたのでリピータになってしまいました。主な使用環境は会社の机の上でした・・・モバイルでも使用できるという前提で購入したにもかかわらず。でそれが不満で最終的にはLibretto L2に移行しました。このマシンはいま家のサーバをやっています。やはり2kgを超えると,鞄に入れる前と入れた後であまりに重量が違います。たとえば家と会社の間のように,荷物がそれほど多くなく近距離であれば持ち運ぶことが可能です。
1.5kg級 Dynabook SS3430 これは結構持ち運んでみました。1.5kg級だと,なんとか重くはなるが持ち運べます。大きさ,厚みおよび重さのバランスがとれており,またパフォーマンスの点でもそこそこ使えました。最大の難点は,パームレストの温度が非常に高くなること。右パームレスト部分がハードディスクの直上であり,また左パームレストがPCカードスロットの直上というデザインのため,無線LANを使用している場合では両手の平が熱くて仕方ない〜。最終的には家ではA30pを,モバイルではLibretto L2を使用することになり,メインからはずれた。
VAIO 505 EX/64 軽い,薄い使えるなどと宣伝されうまく乗せられて購入しました。しかしMMXが非力なことと,プリインストールされるソフトウェアが動作の障害になりがちなこと,それからNeoMagicのばかやろーが使えなかったことなどさんざんな目にあったため割とすぐに使うのをやめました。掲示板などを観ているとバッテリーがすぐ死んだり,キーボードがすぐ使えなくなったりとイマイチな報告も多かった印象。このあとThinkPad 600を購入する。
Dynabook SS 3000 ハードディスクが小さかった。でも同時にWindows 2000の安定性を実感した一台。2GBと,とんでもなくHDD容量が小さく,ここにOffice 2kをインストールし家計簿アプリを作成した。ほとんど空き容量のないHDDに,わずかな実装メモリ64MBをもろともせず,非常に安定して動いていた。東芝はLibrettoが好きだったけど,このマシンでほかの機種も悪くないと思うようになった。あと,リカバリ用のCD-ROMドライブを初めて購入したマシンでもある。リカバリ用CD-ROMって割高だけど便利なんだよね。ここ最近時間より金を払う方が「安く」感じる・・・。
Dynabook SS 2010 PanasonicのLet's note(下で大きさなどを比較しているやつ)と結構迷って,知り合いのをみてソレは買うのをやめた。理由はデカいから。電池の持ち時間なんかは非常に魅力的だけど,それだけだからね。Let's ~はクラス分けでいうと大きさではひとクラス上なの。荷物をいっぱい持って歩く人間にそれは酷というもの。
さてこのマシンで海外出張にも行ってきました。無事ドイツで働いてきました。このマシンに文句を言うとすれば,まず手に持ったときの剛性感の低さかな。でも新しい機種では改善されただろうから,ここで言うことでもないかも。あと,まあこれは小型のマシンだから仕方ないんだけどタッチパッドはやはりなじめない。かなり使ったけど,スクロールとポインタの移動がよくごっちゃになりました。「タッチパッド派,でもマウスを持ち運ぶ」ような矛盾だらけの人間ではないのでそれなりに苦労した(これのおかけでロケールがくるってメールが過去から送られたようになったとか,ならなかったとか)。
ThinkPad X40 ドイツ出張中にIBMからのダイレクトメールで宣伝されたやつ。カタログスペックだけみて即購入を決断したひじょ〜〜〜〜〜に珍しいマシン。同時にドックとDVD-ROMドライブを購入した。最近再セットアップ等にかかる時間が惜しいので再セットアップや,細かなセットアップに必要な物品を併せて買うようにしている。まあこれはいわゆる「金がなければ時間を使え」というやつで,手持ちにお金があったからということなんだろうけど。本格的に使っていないが,SS2010とは明らかに異なる剛性感,トラックポイントの使い慣れた感覚,マウス操作とキーボードの操作がシームレスで使いやすい!って趣味の問題だが。
購入時の20GBのハードディスクは12GBぐらいになっていました。初期導入ソフトウェアとリカバリー領域のためのようでした。これは別途Windows XP Professionalを用意してまるっと20GBを使うように変更しました。
使い込んだら報告書きます。
ThinkPad s30 バッテリー込みで1.45kgでかつ動作時間が長いという夢のようなマシン。ではあるが,実際に持ち歩いてみたところ「額面通り」というわけにはいかなかった。キータッチは確かにすばらしく,文章書き専用としては合格。しかし厚みが結構あり,鞄の中の場所を選びます。出張にでる人ならわかると思うのですが,鞄のサイズは有限なので自然に入る場所というのは決まってきます。そういったときに,やや据わりの悪いというかそういう印象を受けます。というのもA4を基準にして作られている書類や書類関連の品物とはサイズがやや違うためといえるでしょう。また,バッテリーが大きいので動作時間が長いわけですが,重さが後方に一点集中のため持ち上げたときの重量感がたとえばSS 3430とは大きく異なります。全体に重さが分散している方がやや軽く感じるのは気のせいでしょうか?
1.0kg級 Libretto L2 はいはい,モバイルの真打ちとして出てきたLibretto Lシリーズです。発表直後は戦略的な価格と製品の内容でかなり好評を得ていたようです。L1は液晶ヒンジが弱かったこともありましたがL2では解消されておりまた価格もほぼ10万円程度だったので思い切って購入しました。Crusoe,う〜ん,なんというか動作がもったり。きびきびしない。それからPCカードの直上にSavege IXがいるので,無線LANを使っているとカードが異常に過熱する感じ。ちょっと心配。それからウィンドウを開いたり閉じたりしているうちに冷却ファンが回る始末でパワー不足感が否めない。大きさ・重さともに特に問題を感じたことはないところはすごい。大きさは小さめ,厚みはやや厚め。鞄にはわりと収まりやすいが厚み的に厳しいこともある。厚みがあって作りがしっかりしているので,ちょっとくらい応力がかかっても問題なさそうなのもモバイル向き。もしPentium III搭載で,Savageではなくもう少し発熱の少ないグラフィックチップだったら最高だったかも。
1.0kg以下 Libretto 30, 50, 60 今なおファンはいるのか? 究極のモバイルマシンだった旧型Libretto,軽く1.0kgを切り,通常のWindows機として使えるという当時では画期的だったマシン。でもいつもマシンパワーの不足を感じるマシンでもありました。たいてい現行CPUの70%くらい?のクロックでしたので,それなりの使い方に制限されがちでした。グラフィックソフトなどを使おうと思ったのが悪いのでしょうが・・・。

あ〜,重さが1.5kgくらいから持ち運べたり運べなかったりするんだね。それからモバイルとはいえ,あまりにレスポンスが悪いとストレスはたまっているらしいこともわかります。従って重さは軽く,鞄にちゃんと入って,それなりのパフォーマンスがある・・・無い物ねだりしまくりやね。
最近Transmetaから新しいチップが出たそうです。レスポンスも悪くないとのこと,これでLibrettoのLシリーズが出たら(しかも安く)またおいしいお客さんになってしまうのであろうか。まあ何にせよ話題のつきない領域で,みているだけでも楽しいです。


データで勝負! ノートPC選び

具体的にどうなっているのか,最近サイズから体積を計算してみるのが個人的には流行しています。下にソレを書いてみましたが参考になるでしょうか?

マシン
カタログのサイズ [mm] 縦 x 横 x 厚み
カタログの重さ[kg]
体積 [x 10-3 m3]
IBM ThinkPad A30p 329 x 272.5 x ( 44.5 - 46.8)
3.45
4.10
IBM ThinkPad 600E 300 x 240 x 36.5
2.50
2.63
IBM ThinkPad T21 304 x 250 x 33.1
2.40
2.52
IBM ThinkPad s30 257 x 213 x ( 22.5 - 32.3)
1.45
1.50
IBM ThinkPad 535 247 x 186 x 41
1.70
1.88
Toshiba Dynabook SS3430 262 x 214 x ( 19.8 - 26.0)
1.34
1.28
Toshiba Dynabook SS2010 289 x 229 x ( 14.9 - 19.1)
1.19
1.13
Toshiba Dynabook SS S7 286 x 229 x ( 14.9 - 19.8)
1.09
1.14
Toshiba Libretto L2 268 x 167.2 x ( 20.5 - 29.3)
1.10
1.12
Toshiba Libretto 60 210 x 115 x 34
0.85
0.821
Sony VAIO 505 EX/64 259 x 208 x 23.9
1.35
1.29
IBM ThinkPad X40 268 x 211 x (20.6 - 26.9)
1.24
1.34
   
Panasonic CF-W2AW1AXR*1 268 x 209.2 x ( 27.5 - 41.5)
1.290
1.93
Panasonic CF-T2AW1AXR*2 278 x 210 x ( 26.1 - 39.1)
1.07*3, 0.999
1.83
Panasonic CF-R2AW1AXR*2 240 x 183 x ( 23.5 - 37.2)
0.990
1.34
FIVA 223 x 197 x 21.2
0.99
0.931

*1 光学ドライブ搭載モデル,このサイズでこれはすごいよね〜
*2 これらは従来型のモデル
*3 無線LANを搭載したものはわずかに重量がかさむ

さて表をみながら比較します。A30pの体積は圧倒的です。とても鞄に入りそうにありません。600E, T21ですでにA30pと比較して60%ほどになってしまいます。体積はだいたいクラス分けされており,2.5程度,1.5から1.8,1.2程度および1.0を切るものの4種類に大別できそうなのでこれを色分けしてみました。これらの区別はわりときちんと分かれているのがわかります。また色を変えたあたりで個人的な実感も変わっていることから見てもこのクラス分けは参考になりそうです。

しかしこうやって冷静に見ると,数百gの差がそんなに致命的なのかとも思うのですが,きっとACアダプタ,モジュラーケーブル,携帯電話を接続するPCカード,ケーブル,イーサネットケーブル(クロス0.5m)などなどまとめるうちに,ある決定的な線(=決定的な重さ)を超えてしまうのではないかと思われます。

そうすると(おもちゃの多い)出張族な人間にとって境界線はこうだ!

  1. カタログに示される重さは1.2kg程度でなければいけない
  2. カタログから計算される体積は1.2 x 10-3 m3程度でなければいけない
  3. CPUはPentium III以降かな

ということ。ちなみにPentium-MはぶっちゃけPentium IIIだから(詳細はIntelがPentium IIIとPentium 4およびPentium-Mを比較しているのでソレをみてようく考えてみてください)いずれにしろOKです。

で,今はDynabook SS2010だと。もう少しして問題なさそうだったらS7かその後継機がおすすめかもしれません。S7以降は筐体のデザインが変わり剛性が上がっているそうですので,特にモバイル用との人間にとっては朗報といえるでしょう。

といいつつX40を買ってしまった! なぜ変えたかというと,理由は

  1. 持ち運ぶ際にやはり気になるSS2010の「剛性」。X40はそれがやはり格段よかった。
  2. マウスなどのポインティングデバイスは持ち歩かないので、トラックポイントのあるマシンが望ましい。
  3. SS2010に比較して高クロック,バッテリ動作が長い(やや副次的)

以上。でも、また増えるんだろうな。ブフフ。