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不定期連載型特別テーマ

×ルコの無線LANとの格闘

/第1話 緒言/第2話 仕事と家事(つまり家庭内LAN構築)の両立/第3話 問題点/第4話 OSと動作状況/第5話 ハードウェアと動作状況/第6話 恐るべし、システムキラーPCI-OP/第7話 カードはスロットを選ぶ/第8話 怪現象/第9話 苦渋の選択/第10話 恐るべし、リソースイーターISA-OP/第11話 古い葡萄酒を、新しい皮袋に?!/第12話 結言/

作成日 2000年6月11日


第1話 緒言

 日記を付けていたわけではないので詳細はわかりませんが、とにかく3ヶ月程度の長きにわたり格闘して参りまして、このたび勝負がつきましたので報告する次第であります。そもそも、PowerEdge1300に無線LANと通常LANのルーティングをさせようとしたことが格闘の始まりでした。いえ。アイデアそのものは非常に素晴らしいと思います。こういっては何ですが、あのステーションとかいうものは、つまり11MbpsのLANボードが時代遅れとなってしまったときに、果たして何に使えるというのでしょう? そのような疑問を一度持ってしまうとなかなか購入には踏み切れません。しかも少々ネットワークに関しては勉強しており、技術的にルーティングくらいなんてことはないという事もわかっております。 かくしてバトルは始まったのです。

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第2話 仕事と家事(つまり家庭内LAN構築)の両立

結果から申しまして、というか3ヶ月もかかったのですから当然ですが、かなり苦労してしまいました。平日は忙しく、とてもOSの再インストールや再起動の連続などを行うことを許さない仕事ぶりです。作業のほとんどは土曜日から日曜日に。また、用途があり購入したものなので使えなくなってしまう形では日曜日を終了できないという条件付きでした。6月は結構時間をとれたので、奥様の家計簿をすこし休んでいただいて(データがPowerEdgeに入ってるので。もっともお休みの間は別のことで忙しそうでした)、この作業に打ち込むことができましたが。

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第3話 問題点

 苦労したと言われても、あまり経験のない方にはなにがそんなに苦労なのかおわかりいただけないと思います。非常に素性のよいマザーボードやグラフィックボードなどを単一で使用する場合には、このような問題にはほとんどぶつかることがないと思われます。我が家にある自作コンピュータのに子1号も、やはり何の問題も発生したことがありません。むしろ、あまりにまっとうに動くために、新しいデバイスが正しく動作するかの試験機となっているぐらいです。
  無線LANにおいてもっとも苦労した点は、
1 WLI-PCI-OPTが認識されない
2 WLI-PCM-L11(以降L11と略)のパワーランプすら点灯しない
3 WLI-PCM-L11へのPINGは反応するが外へパケットが流れない
の3点です。特に、本当に悩まされたのが、3の現象です。接続されているネットワークボードまでは反応するのに、パケットが外へ流れない。これのおかげでどの部分に問題があるのかハンティングするのに非常に時間がかかることになってしまいました。

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第4話 OSと動作状況

  WLI-PCI-OPTが認識されないというのはWindows NT 4.0 Server(以降NT Server)で、です。これが自作機のに子1号においては正しく動作するのです(後述しますがこれも正しくはなかったのですが)。のに子1号のOSはWindows 98, Windows 2000 Server, NT Serverの上でです。 当然ボードが正しく認識されれば、L11の方を疑うというのが人情と言うものでしょう。ノートパソコンを2台持ってきて動作させたところ、正常でした。正常でしたとか言っていますが、この間にはWindows 2000のドライバがあるのないのでのに子が×ルコとずいぶんすったもんだやっています。つまりL11には問題がないわけですね。とするとWLI-PCI-OPTが本当に正常動作しているのか? L11+WLI-PCI-OPTの組み合わせで、Windows 2000, NT Serverの2つで正しく動作することがのに子1号で動作することがその後の実験でわかりました。 最悪です。

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第5話 ハードウェアと動作状況

  いわゆる相性問題かも知れない。 PowerEdge1300とWLI-PCI-OPTあるいはL11の組み合わせは動作しないのかも知れないと言う不安が・・・。
ここで整頓しておきましょう。それぞれのハードウェアです。

PowerEdge1300

Onboard AIC-7890
Intel EtherExpress Pro 100+
Quantum Atlas IV 9GB HDD
IDE CD-ROM
128MB Memory
Onboard ATI Rage 3D IIC
Intel 440BX chipset

のに子1号

Onboard IDE(DMA33) HDD Maxtor 10GB
3Com EtherLink 905B-TX
IDE CD-ROM
128MB Memory(no-bland)
Matrox Millennium ASUS P2B-F(440BX)

構成はかなり異なります。同一と思ってよいのは440BXを使っていると言うことだけです。それでもPowerEdgeはデュアルプロセッサ対応ですので全く同じとは限りません。

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第6話 恐るべし、システムキラーPCI-OP

ここまで来たら虱潰しになってきますね。のに子1号についているボードを全てPowerEdgeに移します。そのあとNT Serverをインストールします。正常にインストールが終了したところで、WLI-PCI-OPをインストールします。
あ、Missing Kernelとかいって起動しない・・・。
このとき私はFault Torelanceを行った際になにか間違いをしでかして起動しない状態にしてしまったのだとおもいました。こんな時のためにFault Torelance対応の起動ディスクを作っています。無事に起動しました。それぞれのドライバをインストールして、L11をインストールして、順調に失敗しました。なんだかうまく動いてくれません。再起動を何度も行うのですが、その間になぜ起動しなくなったのか、ある程度対応を行いながら(ミラーリングを解除したりとか)再起動をしても、やはり起動ディスクなしには起動しなくなってしまいました。
取りあえずWLI-PCI-OPを取り外して、もう一度NT Serverをインストールし直してみよう、と思い立ちました。
ちゃんとインストールが終了し、もう一度WLI-PCI-OPをインストールしました。
またもや起動しません。どうゆうこと!?
すかさずWLI-PCI-OPをはずしてみました。何事もなかったようにNT Serverが起動しました。つまり、このPCMCIAアダプタはNT Kernelを隠してしまうと言うことなんでしょうか。こういうことってあるんですかね、×ルコさん。

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第7話 カードはスロットを選ぶ

  当然、そんな事ってないだろ、故障じゃないか。疑うのは当然でしょう。こんどはのに子1号で、WLI-PCI-OPをいろいろなPCIバスに入れてみました。そうすると、先ほどまで正常に動作していたはずのWLI-PCI-OPは認識されなかったり認識されたりと怪しい挙動を繰り返します。なるほど、PCIバスの場所によって使用できるリソースは異なりますから、リソースにより動作する・しないがあるわけですね。
それではPowerEdgeに戻って同じ事を繰り返してみます。そうすると、PCI(0), (1)および(2)ではWLI-PCI-OPに必要なリソースが確保できることがわかりました。そうしたらその中でL11までちゃんと使用できる場所を確かめるだけです(だけです、とは言っていますが、最初PCI(0)にMatrox Millennium, PCI(1)に3Com 905B-TXをインストールしていたのでOSを一度インストールし直しています)。順番に確かめていったところL11のパワーランプがついたのはPCI(2)だけでした。

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第8話 怪現象

ここでpingを打ってみましょう。まずは自分についている3Comから。ちゃんと応答があります。DNSサーバにもpingを打ちますがこれもちゃんと帰ってきます。当然の動作ですが、念のためです。次はL11の番です。これもちゃんと応答がありました。地道にやった結果だね、成功!とおもったのもつかの間、おなじサブネットに居るはずのコンピュータが全く反応しません。別の同じサブネットにいるコンピュータからPowerEdgeにpingを打ちますがこれにも反応しません。このとき初めて先ほど言いました3の現象、つまりWLI-PCM-L11へのPINGは反応するが外へパケットが流れないという現象を確信したのです。
えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

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第9話 苦渋の選択

ひょっとしてPowerEdgeって無線LANつかえないの〜。真剣に、次のことを考えました。
1 PowerEdgeをパーソナルコンピュータとして使用する(そんな〜)
2 のに子1号をサーバーに仕立てる
3 サーバー向けに一台作る
しかし、冷静に考えればPCMCIAのアダプタ自体はそれほど珍しいものではなく、いろいろな商品が存在します。そうでなくても、希望は薄いのですがWLI-ISA-OPという純正オプションも存在します。最初はWLI-ISA-OPを試すのが筋でしょうか。6月11日、件の品を購入いたしました。しかし実際は非常に気が重いのです。なぜなら、非常に動作の不穏なRichoの(同一ではないものの)チップを使っています。不安ばかり募ります。だって今の今まで苦労させられてきましたから、全く信用できていませんから。

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第10話 恐るべし、リソースイーターISA-OP

帰宅後、PowerEdgeに増設してみました。WLI-ISA-OPはさっくりと認識されてしまいました。少しだけ希望が持てるかも。こんどはL11です。ドライバのインストールを終了して再起動を行います。再起動後、なぜか異様に動作がもたつきます。もたつくというレベルではありません。ウィンドウをクリックしてアクティブになるまで1分位かかってしまいます。タスクマネージャからCPUの使用率を見てみますと、PentiumIII450×2の75%のCPUパワーが喰われているではありませんか。どうやらこの現象はL11を取り外すと解消されることがわかりました。リソースの競合でしょうか。いろいろL11の設定を変えてみますが、現象は改善されません。とりあえずpingには応答します。期待がちょっと持てそうです。
ええい、こうなったらのに子1号のデバイスを移植&NT Serverの再インストール!と、再インストールを行ったところ、こんどはログオンの画面が出てきたところでハングアップしてしまいました。
だめじゃ〜〜ん!
じゃあ、のに子1号はどうなんだよ、と思い、のに子1号にNT ServerをインストールしてWLI-ISA-OP+L11を試してみました。何事もなかったかのように正しく動作し、pingにも応答します。 まじめにあきらめようかと思いました。PowerEdge。

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第11話 古い葡萄酒を、新しい皮袋に?!

しかし、あともう一つ手が残っています。そう、PnPをサポートしているWindows 2000があるではありませんか。いままで使おうかどうかさんざん迷ったあげく使い道がなくてほったらかしになっていたWindows 2000 Serverです。 とりあえず、こんどは余計なデバイスを取り外してWindows 2000 Serverをインストールしてみます。もちろん可能性としてはWLI-ISA-OPの方が高そうなのでこちらを使用します。WLI-ISA-OPは何事もなかったかのようにIntel互換として認識されました。L11をインストールして5月1日付けの新しいドライバをインストールします(WLI-PCI-OPとL11のドライバは同時に更新されたものを同時に使用しないと正しく動作しないことがわかっていますので、気をつけてくださいね、私はもう使いませんが>WLI-PCI-OP)。すると、あっさりと認識されてPowerEdgeからのpingの応答までは確認できます。それではと、DynabookSS3000に無線LANを取り付け、こいつからpingを打ってみます。ちゃんと応答があります。逆にPowerEdgeからDynabookにpingを打ちます。これも応答があります。コンピュータの検索を行い、ファイルなどの共有が可能かを確かめます。これにも応答します。
うまくいった!!
しかし皮肉なものですよね、APMすら「レガシ」とぬかすようなクソOSがISAバス経由にて初めてL11を認識するんですもの。わらっちゃいますわ。

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第12話 結言

  というわけで長きにわたった格闘はあっけなく幕を閉じてしまいます。しかし、ここに至るまでには数々の偶然などが折り重なっています。それは、
1 全くあきらめないで虱潰しに動作を検査したこと
2 たまたまWindows 2000 Serverなどを購入していたこと
3 動作検査を行えるだけのデバイスの量、質が存在したこと
です。いずれが欠けていてもこの成功はあり得なかったと思います。おかげでずいぶんいろいろと詳しくなりました。NTのメーリングリストなどにも一通り眼を通してFAQでないことを確認し、×ルコのドライバ更新サイトをしょっちゅう訪れては新しいドライバを探し・・・。
あきらめないって大切ね、が格言みたいなもんでしょうか。

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