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不定期連載特別テーマ
/第1話 背景/第2話 モバギで電話番?/第3話 そもそもFAX電話機とは?/第4話 主婦の夢/第5話 青い鳥はカゴの中に/第6話 青い巨鳥がカゴの中に/第7話 万に一つのすれ違い / 第8話 2000年問題どころの話じゃなくて/第9話 ハレモノに触る気分/第10話 買い物連鎖が、始まるのか?!/
/ 第11話 始まりは地獄 /第12話 のに子、推理する!/ 第13話 見事だのに子、ていうかさっさと気づけ!/第14話 ビジネスソフトを家庭で使う生活の知恵/第15話 耐え難い疑惑の始まり/第16話 御神託/第17話 俺の声が聞こえるか!?/第18話 再びマイク疑獄へ!/第19話 またも御託宣/第20話 リブレット,無罪!/第21話 修得したこと/
狂気のように電算機及び周辺機器を買いまくるように見える我が家だが、思わぬ(思えよ)ところがとんだアナログである。電子レンジは回転皿なし、冷蔵庫は独身用が1基、洗濯機は2槽式、そして電話回線もアナログなのだ。そしてFAXがない。
ISDNもFAXも、特に哲学とかあってないわけじゃなくてー、あんまり必要ないっていうかー、それより新しい機種とかソフトとか欲しいなとか思ったりしたみたいだったのだが、FAXについてはいくつかのソフトウェアのアップグレード申し込みがそれを必要とした上に、双方の実家との連絡にFAXを必要とする場合が何度かあったので、やはり思い切ってFAX付電話機を購入しようということになり、Y橋カメラ店の、いつも足を運ぶ場所とは別の場所に足を踏み入れた。
しかし、通常のFAX電話機にはどうも満足がいかない・・・夫婦ともにもはや中毒状態だからである・・・ハンディスキャナで画像を取り込めるとあるけど、その画像をどこかっていうか要するにコンピュータに、送れるかっていうとそうじゃないし。第一印刷インクとか紙とか補充しなきゃいけないし。・・・そのとき、シャープの液晶画面つきFAX電話機というのが目に入った。液晶に手書き入力したものをそのままFAX送信できるという。そして、なんとPCカードスロットまでついている!価格は9万なにがしだけど!!・・・わたしはそのサイバー感に完膚無きまでに打ちのめされ思わず店員さんに向かって
一歩踏み出そうとした・・・ときに気がついた。
「スキャナーついてないじゃん」
危ないところだった。 黄泉の淵から一瞬前に連れ戻されたというか、プロフェッサーギルの悪の笛の音が一瞬とぎれたときのキカイダーのような気分だった(古いって)・・・そんなわたしに、たぶん他人のふりをしつつ状況を見守っていたであろう夫は、外でコーヒーでも飲みながら少し落ち着けと言ってくれた。
コーヒーブレイクにより、しかし事態は思わぬ(思えよ)方向に展開した。・・・話し合っているうちに、あんなコンピュータみたいなFAX電話機があるなら、逆にモノホンのコンピュータでFAX電話機を作ったら?ということになったのだ。スキャナはちゃんとしたものを買えばFAX以外にもいくらでも使い道はある。FAXと電話しかできないものを9万も出して買うくらいなら、他にもいろいろ使えるコンピュータがもっと安く買えるはずである、ていうかまずうちにあるものを利用して見ようじゃないか、と。
それはとても楽しそうと、わたしは大喜びした。そして約1ヶ月の間生活のすべてをかけて(家事をやれ)それに取り組んだが、確かにとても楽しかった。産みの苦しみもまた喜びのうち、ということを
前提にすればである。
2000年5月23日
まず、うちにある中古のモバイルギアでFAXの送受信の実験を行った。
ちなみに、自宅でFAXの送受信実験というのは、結構大変である。どこに送信するのか?・・・FAXの専用回線があるならともかく・・・。さすがに、このヒマな実験に実家や知り合いをつきあわせるに忍びず、結局DynabookSS3000に、TDKの携帯・アナログ用モデムカードDVP3314を装着し、携帯電話から我が家の加入電話のモジュラージャックを突っ込んだモバギとやりとりする、という形式をとらざるを得なかった。
モバギのFAXツールとしてはまず標準装備のMGFAXを用いた。だが、これには問題がひとつあった。「自動受信」モードにした場合、1件受信するごとに「了解」ボタンをクリックしないとモデムを初期化してくれないのである。しかし、モバギ用おまけアプリに
「信乃助Lite」があり、それが受信のたびにモデムを初期化する機能を有していた。
「オッケーだね」とわたしは有頂天になって言った。
夫は「うん、そしたら両方の実家に電話して、こっちがFAXの待ち受け状態になってるときはフツーの電話使えないからって言っておけよ」
「・・・え?」
しばしの意志疎通を試みたあと、夫は言った。「モバギがひとりでFAXとフツーの電話と識別するわけないだろ?」
「・・・・・・・・・・・・・」
マイ・ゴッド。わたしはすっかり勘違いっていうか混乱っていうかとにかく全く現状を把握していなかったのだ。 よくいままでひどいサギとかに合わずにやってきたものである。夫はそれでいいと思っていたらしいのだ。FAXは送信がほとんどだし、受信するとすれば実家くらいだから事前通知してもらえばいいと。しかしわたしはあとにひけない自分を感じた。ていうか泥沼に踏み込んだわけね、結局。
2000年5月23日
そもそも、少年時代のSMAPや一色紗英などが用いていた家庭用のFAX・電話機では、どうやってFAXと電話を自動認識するのだろうか?わたしは、今までそれを考えたことがなかった。そこで家電屋さんにきいたりFAXのカタログを調べたりしてみた。家電のカタログって、今まであんまりまじめに見たことないけど、コンピュータのカタログに比べるとなんて情報が少ないんだろうと思った。ほとんどのFAX電話機のカタログには「自動認識」との記載がなかった。しかし、家電屋の店員さんにきくと、それは自動認識がほとんど当たり前だからで、電話機のカタログに「相手の声が聞こえます」などと書いてないのと同じことらしい。しかし、どーやって自動認識するの?!
・・・わたしの調べた限りでは、1機種だけ(メーカー忘れました。すいません)、それについてカタログに説明されていた。
「通信先からのポー・ポー(送信)またはピーヒョロロ(受信)信号により受信・送信状態に自動的にセットされます」
(鳥?)
と思った。ハトなら送信、トンビなら受信の合図なのか?
・・・とにかく、そんなんだったら、市販のFAXソフトを見てみれば自動認識するヤツがあるんじゃないの?と思わずにいられない。そこで、パソ屋さんに戻ってソフトを探してみたが、FAXソフトは結構あるが、音声通話を扱うソフトはほとんどない。ISDN対応のソフトで「FAX、音声自動切替」というのがあったが、無論うちはISDNの予定はない。アナログ回線で、留守電・FAX対応機能というのがあったが、「留守電機能の使用には、ボイスモデムが必要です」と書いてある。
「ボイスモデムって何?」
・・・今から考えるとなんつー情けねえっていうか、それでFAX・電話機をコンピュータで作ろうなんて思い立ったんだから、 軽装で冬山とかに行って遭難する人たちを非難できないと思う。
2000年5月30日
ボイスモデムというものをパソ屋さんで探してみるが、ほとんどが内蔵ボードもPCカードも、Data&Faxとしか書いてない。ある店で唯一見つけたのが・・・日本語の一切書いてない、不明なメーカーのものだった(メーカーが不明なのではなく、不明なメーカー)
もしかして、わたしってアメリカ人と感覚が合うのかしら?アメリカンテイストなの?偏狭な日本人とは、やっていけないのかしらねー。
と、夫が言うに、「日本でも数年前マルチメディアがブームだったときは、そこらじゅうにパソコン電話とか転がってたのにな。なんであのとき探さなかったんだ?」
・・・・・・
ていうか、そのときはパソコン自体に、興味はあったんだけどわかんなくて、手が出せなかったって言うか・・・・・
とにかく、こりゃとてもなさそう、と絶望したわたしは、やはりかのシャープの9万なにがしに手(ていうかカネ)を出そうとしたが、 そこに夫のひとこと。
「なにも、自動受信にする必要はないんじゃないの? いつも言うけど、相手はほとんど、両方の実家だろ?」
あきらめを促す発言のようにきこえるが、そのあとが違う。
「要するに、自動受信とか自動認識ってのは、のに子の理想っていうか夢だろ。だったらとりあえず手動でも受信できる状態にしておいて、あとからじっくり取り組めばいいじゃないか」
誰かのひとことで人生観が変わるなんてそうあるもんじゃないと思っていたが、これはわたしの人生観を変えた。そう。パソコンでの完全電話番は、わたしの夢。その夢を、カネだけ払ってお仕着せの家電にかなえてもらうんじゃ、面白くない。こうなったら、いろいろ遊びながらその夢に向かって進んで行こうじゃないの!・・・若い頃は目標(大学に入るとか)や幻想(かっちょいいミュージシャンがどうとか)とかはもってたけど、実現に向けて奮い立つような夢って、ついぞなかった。それが仕事やめて主婦になって、ようやく見つかったなんて・・・・ウェブ上で手前味噌ですみませんが、御主人様のおかげと思ってます。特に、このひとことで奮い立ったために、この先無視できない投資が生じたことを考えるとますます・・・・
2000年6月14日
こんなわたしに夫はいろいろ協力してくれた。出張先で買ったUSRobotics(現3com)のXJ1560JというPCカードモデムの、おまけソフト。Bitware(販売元、株式会社エスヴィエイ)というそれは、FAX
機能とかいろいろついてるらしい。マニュアルを見ると・・・なな、なんとあるじゃないですか、ハンズフリー電話機能が!もちろんデータ、FAX、ボイスを自動で切り替えてくれるらしい!・・・ただ、添付のREADMEファイルを見ると、「このソフトウェアはXJ1560J専用であり、電話機能は使えません」
・・・意地悪・・・。
「じゃあDVP3314使ったら?」 と夫が言う。
「え、だってこのソフトが電話機能使えないバージョンなんだからしょうがないじゃない」
「ええー?」
夫はちょっと調べると、こう言った。「なわけないだろ。これはソフト自体が違うんじゃなくて、XJ1560Jがボイスモデムじゃないから使えないってことだよ。だからボイスついてる
DVP3314で使えば機能するかも知れないじゃないかって言うんだよ」
「え、これボイス機能なんてついてるの?」
「・・・・・・」
夫はいわゆる目が点状態である。「おまえ、何のために俺がこれ貸してやってると思ってんだ?」
こんどはわたしが「・・・・・・・」
実は、この DVP3314は、以前携帯電話用のモデムカードが必要だからと夫に頼まれてわたしが買ってきたものなのである。夫に渡されたリストから(つまりお遣い)それを選んだのだが、そのとき夫は「あれ、高いの買っちゃったんだ。まあいいけど」と軽く言っていたのを、そのときになって思い出した。高かったのは、ボイス機能なんてもんがついてたからなのだ。で、ボイスモデムって何と言いながら、わたしは自分でそれを知らなかった。・・・要するに、青い鳥はカゴの中にいたどころか、てめえでペット屋から買ってきてカゴにぶちこんでいたのを知らずに、このヘボグレーテルは(違うよ)森の中に探しに行っていたというわけなのだ。
さらにあとでわかったのだが、この XJ1560Jは、まったく同じものがわたしの使っていたDynabookSS3000にもついていて、そのおまけソフトとして、Bitwareもおなじものが、しっかりついていた。そしてさらに・・・
主よ、この女を許したまえ。これは自分のしていることを全く知らないのです。ていうかわかってねえ!!
2000年6月14日
もっと勉強しなければならない、と改めて痛感したわたしは、この DVP3314というものについて改めて検討した。押入にしまっていたハコを取り出し、マニュアルを出して読んでみると・・・・
めまいがした。
このカードそのものにおまけソフトがついてて、ハンズフリー、留守電、FAX、データ通信を全部サポートしてるじゃありませんか!!
おまけにそのマニュアルには、「通信用語集」とか、「Q&A:なぜFAXと電話の自動切替ができるんですか?」などという項目まで書いてあるじゃありませんか!!!
もう、これはわたしに、ハンズフリーをやれと言っているようなものだ。ていうか、押入の中で「やれよ、やれよ」と言っていたのに、わたしは全く気づかなかったわけである。
とどめの一撃は、ハコの中にさらに入っていたイヤホンセットだった。今は携帯のハンズフリー化ですっかりおなじみになったあのちっちゃいマイクがイヤホンにくっついてて耳に突っ込めばマイクの先っちょが口元にくるヤツ、ケーブルの先の端子がカードに刺さるようになってるんです!カードにはもうひとつ端子があって、そっから携帯にでもモジュラージャックにでもつなげるように、アダプタが用意されている・・・すごい。すごすぎる。高かったのもわかるよなー。
これがもしうまくできて、Dynabookにピロピロとかかってきた電話に、イヤホンをさくっと装着することによって 応答できるなんてことになったら・・・・倒れるくらいサイバーと思いませんか?!思わない?!?
ドキドキしながら、SuperVoice&SuperFaxという名の、そのおまけソフトをDynabookにインストールしました。
・・・・でも、どうもカードの認識がうまく行かないので、ポートがないと言われ、起動をキャンセルされてしまう。WindowsのタスクトレイにもDVP3314の存在が示されない。カードのドライバを何回も入れ直してみたが、ハードウェアウィザードで要求してこなかったり、該当ドライバファイルがないとか言われる。帰宅した夫に見てもらうと・・・
ちゃんと認識した。
なぜ?なんでのに子がやると認識しないで、のんのんだと認識するの?
決め手はやはりあれだった。
入れる前に消せ。
そう。いったん入れたはずのデバイスドライバがおかしいというときは、「ドライバの更新 」じゃなくて、一度設定したアダプタだのプロトコルだのを完全に削除してから、入れ直すのです。こういう小さい心がけの積み重ねが、明日の幸せを生むのです。
このシステムをうちの電話のモジュラージャックにつなぎ、わたしの携帯に電話をかけてみました。なななんと通話できます!しかし!!・・・いまいち、不安定なのは変わりません。とちゅうでモデムがひどい音をたてたりして、これじゃ電話相手はこっちが通話中UFOにでもさらわれたと思いかねない。
とにかく、その日はDynabookのWin98を再インストールすることにしました。いろいろいじったからシステムが腐っているかも知れないし。
2000年6月14日
このころから、住宅地にある某駅の敷地内にあるたったひとつのグレ電のボックスに、あやしい主婦が出没するようになった。その主婦は買い物かごの中にモバイル・ギアを入れて現れ、グレ電にそれをつなげ、FAX送信を試みては、うなだれてそこを離れ、近くのスーパーに向けて歩み去って行くのである。
ていうか、とりあえずDynabookのSuperVoice&SuperFaxを立ち上げ状態にして、外からモバギの信乃助でFAX送信をしてみるのだが、SuperFaxどうもうまく受信してくれない。ずーっとダイヤルしっぱなしだったり、話し中と表示されたりする。
「そういえば・・・」
夫はいつもハードにしろソフトにしろ、なにか問題が起こるとすぐインターネットで調べてみてるっけ。わたしも調べて見よう。というわけで、 TDKのページを開いてこのDVP3314のサポート機種を調べてみた。あっぱれ実に詳しく書いてある。TDKさん、マニュアルにも気合い入ってるけどサポートページにも気合いサクレツ、すばらしい。・・・だが、そのボーダイなリストの中に、DynabookSS
Portege 3000CTは・・・ない。
おお。マイガー。
なにせDynabookシリーズは数が多いので、もしかして300CTというのがあるがこれ0が1個ぬけてるとかいうことない?!などと執拗なわたしは、それを東芝のページで確認までした。そのときは、以前のコンピュータの機種名のリストなどをどこで探せばいいのかわからなかったが(今はそういうリンクを発見)
、ちょうど2000年問題たけなわだったので、「各機種の2000年問題対応状況 」というリストを利用したのだった。・・・300CTというものは、確かにあった。ちょっとY2Kあんま対応してなくてもしょうがねーよなと思うくらいの古い機種だった。ということは、わたしの3000CTは対応してないのである。
帰宅した夫に話すと、「もしかするとそうかも知れないな」という。SS3000シリーズというのはDynabookシリーズの中でもちょっと異色で、薄さを極めかつカードスロットを2個保つために、スロットが左右に1個ずつある。そのためカードコントローラも特殊らしい。確かにデバイスマネージャで調べると、他の機種のカードコントローラが「PCIC互換」と表示されるのに、SS3000はToshiba
Cardbus Controllerとかなんとかって表示されるっけ・・・ああ、星の数ほどあるDynabookシリーズの中で、これだけが鬼っ子だったとは、わたしらしい運命の巡り合わせである。
2000年6月14日
ちまたでは騒いでいたが、わたしは1999年に勃発したFAX電話機問題にかまけてそれどころじゃなかった。ていうかなんで食料だのガスコンロだの核シェルターだの用意しなきゃいけないのか、どーしてもわたし的に納得がいかなかった。それよりは電話とFAXをさっくり切り替えるソフトおよびハードを買いてえ!と思った。結局ミネラルウォーターの2リッター瓶を一本と、わりかしヘヴィーめのビスケットを2,3本買ってやめにした。ってそれはいい。1999年の最後の日、またパソ屋にでかけてソリューションを探した。・・・すると不思議なことに、この前は見られなかった商品が、やけに陳列されている。たとえば、USRoboticsっていうか3comのボイス対応モデムカード。それから中古の外付けボイスモデムで、ケースの中にはBitwareのおまけまでついているのが見える。わたしの執念が天に通じつつあるのか?
しかし、1999年最後の結論となったのは、なんと中古のLibretto50だった。ずいぶん安く売ってたのだ。ちょっと前までは、リブ30が10万きってればヤッホーだったのに、今じゃ5万ちょいで50が買える・・・シャープのFAX専用機が9万なにがしと比べると、まだ安いお買い物である。それにリブならダメでも夫に返せばいかよーにでも利用できる・・・ということで、それを買った。試用のときにリブポイントと電源ボタンを間違えてプツンと言わせて店員さんを青くさせたりしたが、その場でデバイスマネージャを起動し「PCIC互換」と表示されたカードスロットの存在を確認できた。とにかく「よいお年を」を言われつつ、それを抱えて店をあとにしたのである。
2000年6月14日
さて、2000年問題も完全勝利に終わった(っていう考え方ができるからアメリカってすげーよな)らしいが、わたしのFAX電話機問題は依然泥沼状態である。正月からリブをいじりはじめたが、リブなら自分の手の上でいかようにでも踊らせることのできる夫と違い、わたしはどーもこれを扱い慣れない。まず、SuperVoiceをこれにインストールしなければならない。中古で買ったリブレットにはポートリプリケータでシリアル接続はできるが、CD-ROMドライブは・・
「LANにつなげて、他のマシンのCD-ROMドライブを共有すりゃいいじゃん」
なるほど。しかし、今うちに残っているLANカードはTDKの古いヤツで、リブレットに入ってるWin95OSR2では、なぜかNETBEUIを使えず、TCP/IPでしか通信できない。・・・これまで、その簡単さに甘えて、ネットワークの公衆便所とか言われて来たNETBEUI
しか使ったことのないわたしは、この機会にTCP/IPの設定まで勉強した。・・・それはいいとして、リブレットからPowerEdgeのCD-ROMドライブにアクセスできた。ここにSuperVoiceのCDを突っ込んでいざセットアップを実行する。
UNKNOWN ERROR
目をつぶるのが怖い。開けているのも怖い。
もおー。やだこーゆーエラーメッセーヂ。青くなっていると夫がそばから、
「デスクトップに引っ張ってくれば」
そう。そう。そのテがあったんですよねー。つまりCD-ROMから直接起動するんじゃなくて、CD-ROMの中身をリブのCドライブにコピーして、そこからセットアップを起動するという。これじゃないとできないことって多いですよね。無事にあのブルーのセットアップ画面を拝謁することができる。今リブの唯一のカードスロットはネットワークカードにとられててモデムカードは使えないので、メニューから「モデムなしのインストール」を選ぶと、
「インストール失敗。ファイルを開けませんC:\WINDOWS\....」
あー。
もー。
なんで?!なんでモデムが対応してないDynabookでさっくりできたことが、モデムが動くはずのリブでは今度はソフトが動かないの?!わたしに意地悪してる?!・・・・
落ち着けのに子。
落ち着け。
モデムを食わした状態で、デスクトップに引っ張ってきたヤツを使って入れろよ。もうLANはいらないんだから。
・・・ 通常の状態なら、わたしのことだからすぐとは言わないまでもやがて、思いつく結論だったでしょう。しかし、今のわたしはリブレットを買っちまったが最後これを何としてもFAXマシンにしなければ、ただのカネ食い虫、いやただものではないカネ食い虫!というプレッシャーのために、えれえびくびくしてしまい、すぐに「もうダメ?!ダメなの?!やはりわたしの買い物はヘボが運命なの?!」と思いこんでしまう傾向にあったのでした。
どんと行け、のに子。
失敗したって、今更カネは戻らない。
励ましになってるかどうかは別として、その後はインストールも成功し、起動時にDynabookで多発していたモデム見失いエラーも出ない、みたいで、2000年の最初の1日は一応終えた。
2000年6月14日
しかし、モデムカードDVP3314の問題なのか、ソフトウェアSuperVoiceの問題なのか、やはりLibretto上でも不安定な状態は避けられなかった。当時の最優良模範機器ThinkPad600を夫から貸してもらって、カードを挿しソフトを入れて動かしてみるが、やはり不安定であるところを見ると、少なくともLibが特別にハズレモノだったということにはなるまい。
ちなみに、このソフトウェアの日本語版取扱元のホームページに行ってみると、
「御愛用いただいたSuperVoice日本語版ですが、これ以上のバージョンアップの予定はありません」
だかなんだか言う通告がなされていた。やっぱり、日本ではこういうソフトの需要が(もはや)ないってことなんだろう。考えてみると、Voice on IPとか言ってる時代なんだから当然かも知れない・・・
実はこの間にLibrettoに95自体を再インストールしてみようということになり、そのためにLibからハードディスクをはずしてのに子1号でパラサイトインストールして・・・
というようなこともあったのだが、わたし的に新奇な(数奇な)体験ではあったがFAX&電話の主題とはいささかずれるので、割愛する。
とにかく、やはり、比較対照すべきボイスモデムを、もう一つ手に入れなければこの問題はこれ以上追求できないという結論に達した。そこで、ふたたび電気街に出かける。すると最新機種のUSRoboticsていうか3ComのSportstarという外付けボイスモデムが15000円くらいで売っていた。かのBitWareも付属していたが、ハコの説明ではどうやら、VoiceメッセージとFaxにしか対応してなくて、ハンズフリー電話はサポートしてないようである。
ところが、別のパソ屋(そのコアさのゆえか、今は閉店して100円ショップになってしまっている) で夫があるソフトウェアを見つけた。Japan Comm!
Proというのか、Comm Pro! Japanというのか、ロゴデザインやセットアップ時の表示やスタートアップメニューでの記載がそれぞれ微妙に違うので今もなおよくわからないのだが、日立カーエンジニアリング(株)が発売元の通信ソフトである。ハンズフリー電話、留守電、FAX全てオッケー、サポートするモデムはUSRoboticsだったらどんと来い、なんならその互換でも構わねえぜ、という頼もしいお言葉がハコに書かれている。ただ、ひとつだけ気になる事項があった。必要なハードウェアの中に入力用マイクというのがある。だが、Lib50にはマイク端子がないのだ。Lib70からはちっちゃいマイク穴があるのだが。
レジのお兄さん、オタクとは言わないまでも結構詳しそうな風貌のその人に聞いてみようと思ったが、機先を制して「ハードウェア等のサポート環境はご確認いただけましたね?」
とやさしく釘を刺されてしまった。もう一度そのハコと目が合った(どこが目だよ)。「一緒に死ね」と言っているような気がした。
「はい」と言ってしまった。
しめて30000円。Libと合わせると80000円になる。だんだんあの日立の液晶画面FAX専用機とお値段が拮抗してきた。これでうまくいかなければ・・・パソマニアがあちこちで落ち込んでいるというあの無限ループ買い物連鎖が、始まることになるのか?!
2000年8月9日
USRoboticsもとい3Comの外付けモデムをLibretto50のポートリプリケータとシリアル接続する。Comm Pro!Japanをインストールする。SuperVoiceのときの経験を生かして(って書くとすげえ情けねえ)トラブルなく終わった。さて、実験である。
FAX受信実験は、かの模範生ThinkPad600(のちにゲットして堅い友情で結ばれるのに子の600Eと区別して以後のんのんPadと呼ぼう)にまいとーくFAXを入れ、
かのいまいち惜しいスグレモノマイナスアルファのDVP3314を挿してケータイにつなげ、ケータイから我が家の加入電話にかけて送信することによって行った。
Lib側のCommPro!Japanを 「自動受信」モードにして、送信を行う。
CommPro!Japanが自動で応答する。メッセージが流れる。
「相手のメールボックスの番号を御存じの方はその番号を、わからない方は0を押してください・・・」
メールボックスって何?
一方、インターフェイスには「発信者がボイスメッセージを残しています」という表示が。
これ、留守電モードじゃん?・・・そのうち
「発信者が電話を切りました」というメッセージ。のんのんPadのほうでは、まいとーくFAXが「交信失敗」・・・
自動認識、してないじゃん?
2000年の始まりから個人的に滅亡しているわたしに、夫はいろいろ調べて、日立カーエンジニアリングのサポートに質問メールまで送ってくれたが、「メールボックスとかどうとかいうメッセージがヘンだよな。こんな分厚いマニュアルあるんだし少し勉強してみな」と言って、年明けの仕事に出発して行った。
2000年8月9日
メールボックス。やっぱり、あくまで事務所のために作られたアプリケーションのようだ。調べると、自動応答システムではユーザーが個別にメールボックスを設定できるようになっている。
発信者は最初に1とか2とか番号を押して、そのメールボックスを選ぶ。そのメールボックスでは、さらにモードの選択があって
発信者が1を押せば、「発信音のあとにメッセージを入れてください」と応答し、留守電録音。
発信者が2 を押せば、「発信音のあとにスタートボタンを押してください」と応答し、FAXの手動受信。
となる。
じゃあ、わからないってんで0を押せばどうなるかというと、これはデフォルト・メールボックスに行く。そのあと1か2でメッセージかFAXを選ぶのは変わらないが、個人のメールボックスでは流れるメッセージを自己流に録音しなおしたり他の音声ファイルに差し替えたり、留守電やFAXの受信を他の携帯・ポケベルなどに自動通知する設定ができたりするのに対して、デフォルトではそれができない。
・・・と、FAXの自動受信ってのは?まさか、できないとか?!自動受信ってのは要するに留守電だけとか?事務所にはFAX専用線くらいあるだろうから音声通話との区別なんて必要ないってか?!
もう一度、その分厚いマニュアルを読む。
「FAX受信テスト:外線からあなたの番号にFAXしてもらってください。 そしたら受信ログを開いて受信した文書を開いてください。そして・・・」
・・・・・・
カンタンすぎる。
応答メッセージがどーとも、FAX受信には専用回線を引けとかとも、何も書いていない。
ということは、やっぱり、そんな深く考えなくても自動受信できるはずじゃないのか?
親切にも夫が「実験に使ってな」と置いていってくれたのんのんPadを使って、もう一度実験する・・・すると気づいたことがあった。のんのんPadからケータイでFAXを送信すると、静かにピーと言うような音が聞こえるが、いつぞやどこかのカタログで見たようなポーポー(ハト)もピーヒョロロ(トンビ)もしないのである。
そういえば、Bitwareを受信ソフトに使ってたとき、もばぎからグレ電で送信を試み(て失敗し)たとき、いつも「ポー、ポー」がひとしきり発せられたあと、「ダイヤルトーンがありません」と言われてたっけ・・・
「そういえば、モバギグレ電で、CommProにかけてない!!」
年末年始休みなどもあって、すっかり忘れていた。 やっぱり、ハード、ソフト、通信メディアをいろいろに変えて試してるんだから、ひとつひとつ記録しつつしらみつぶしにやらなきゃだめだ。・・・いわば、最後の選択。いざ最寄りの駅前へ!ていうかそろそろ買い物に行く時間だ!
2000年8月9日
・・・意を決したわたしは、モバギを買い物かごに入れた。LibのCommProを自動受信モードにして、出かける。最寄りの駅前のグレ電で、何度やったかわからない送信実験を行う。
やっぱりポーポー言ってる、これだよこれ・・・でも何も起こらない・・・やっぱりダメかと思ったとき、ガチャン、ズズーという、テレカの食われる音が。
もしや?!
と思うと、モバギ画面に「交信中」と出て、華やかなステータスディスプレイが・・・(ちなみにモバギはカラー)
わたしは、ここ数週間というもの、こんな幸福感と達成感を味わったことはない。この感動は半年前、PowerEdgeでフォールトトレランスフロッピーディスクを作り、シャドウベイからの起動に成功したとき以来かも知れない。モデムの初期化を確かめるため、もう一度送信。成功。
デヤーッ。
ドアーッ。
買い物カゴを片手に、メタリカチックな雄叫びとともに、あろうことかよくないサインまで出してしまい、通りかかったオジイサンを驚かせてしまった。いつもいくスーパーの従業員さんで、いつもフツーかうちひしがれているこの主婦が、珍しくうきうきと買い物をしているのに気づいた人がいるだろうか(いねえって)
ドキドキしながら家に戻って、受信ログをひらいて見ると、BMP画像がちゃんと届いているではありませんか。感激!今度は適当な印刷物を持って近くのコンビニに行き、
FAX専用機に紙を差し込んで送信してみる。それでわかった。応答したCommProは、相変わらず「相手のメールボックスの番号を・・・」と言っている。その間に送信信号を送り続けると、応答メッセージが受信信号に切り替わる。そして、交信が行われるのだ。確かに、マニュアルに書いてあるとおり、なーんの変更もいらない、デフォルトの自動受信モードでFAXは届くのである。
いやあ、よかったよかった。もっと早く気づくべきことではあったにしても、いいジョークだったんで覚えていたハトとトンビの話がなければ気づかずに絶望していたかも知れない。これで、年末年始に夫まで巻き込んでしっちゃかめっちゃかした問題のゴールが、ようやく見えてきたような気がする・・・
2000年8月9日
そこで,わたしは,CommProによる自動処理のシーケンスを検討した。
CommProは,当然ながらビジネス用ソフトである。ご家庭で使うことは,想定されていない。ゆえに,いろいろな動作に割り当てるためのプログラムが,限られている。わたしは自動モードでできるいろいろな動作プログラムの選択肢を調べて,それがわかった。
まず,メインメニューでは,FAXの自動受信か,「メールボックス」と呼ばれるユーザーごとの動作プログラムに切り替えるかが選択できる。しかし,「FAX自動受信か,留守電メッセージか」は残念ながら選べない。
「メールボックス」に切り替えて,初めて1.留守電か2.FAX手動受信か,3.FAXサービスかを選ぶのである。
このとき,ユーザーごとにすべてのオプションを提示するか一部だけにするかを選べるが,いずれにしろプッシュボタンで選択しなければならない。
しかし,メッセージを選んだり,新規録音したりできるので,うまくメッセージを選べば,あまり電話をかけてきた人を困らせずにすみそうだ。
夫は肉声での新規録音は好きでないようだ。確かに,わたしもなんかやだ。わたし自身,録音した自分の声ってなんかケーハクっぽくて昔から嫌いだったし,わたしのべしゃりはビアボイスで明らかになったとおり結構発音が不明瞭だ。
しかし,ProTalkerにしゃべらせようとしたところ,非常に気持ち悪いか,人をコケにしたようなメッセージになってしまった。これはスタパ齋藤氏の時代から全然変わってない厳然たる状況のようだ。
結局,人間のウグイス嬢がしゃべるメッセージの中から,なるべくそれらしいものを利用することにした。
電話をかけると,まず「メインメニュー」に該当するガイダンスが以下のように繰り返し流れる。
ただいま,席をはずしております。メッセージを残す方は,1を押してください。FAXを送信されるかたは,そのまま送信してください。
この「メッセージを残すために1を押してもらう」動作は,実は「メールボックス1」に切り替える動作なのである。
「メールボックス1」には,「1」で発動する「留守電」だけを動作オプションに選んでおく。ゆえにメールボックス1に切り替えたあとにさらに1を押して「留守電」を発動してもらわなければならないのだ。そこで,
メッセージを残す方は,もう一度,1を押してください。
これを,もう一度1を押してもらうまで繰り返す。さすがに,つながらねえなと思ってもう一度押してくれるだろう。そうして「留守電動作」さえ発動させれば,あとはソフトウェアにまかせてオッケーなのだ。
2000年10月17日
上のヴィジョンに基づいて,わたしは,アプリケーションに標準添付されていた.wav ファイルの中から適当なものを引っ張ってきて,各動作プログラム実行時のメッセージとして設定しようとした。
と思ったら,
「デバイスがインストールされていません」
のエラーメッセージ。
「え?」
他の.wavファイルについても,同様。
「デバイスが・・・」
デバイスって・・・もしかして・・・マイク?
買い物に行くついでに公衆電話からメッセージと動作の切り替えをテストしようと思っていたわたしだが,午後の4時頃サーッと青くなった。Lib50について唯一不安な点は
「マイク及び端子がついてないこと」
それは,CommProのハードディスク条件に「マイク端子」と書いてるのに,それがないという漠然とした不安だけだったが。言うまでもなく(ないと困るんだが)それは買ったあとに気づいた事項であり,しかし夫はその不安の告白に対し,「そうか?たぶんいやかなり絶対大丈夫だと思うよ」と言ってくれていたのだが・・・
ひいき目に見れば,買い物に行く時間の迫っていたことが不安に追い打ちをかけたのかも知れないが,とにかくその不発弾のような不安がついに,このときサクレツしたのであった。
ああ。リブ100を買っていたら,マイク様がブツブツっと景気良く開いていたのに。ケチって50を買ったために,またも損をしてしまったのか?!あわてる乞食は(差別用語とか言われるけど,たしか軽犯罪法の禁止事項として明記されてたはずだぜ)
貰いが少ないどころか,出費までかさむというのか!
がっかりしながら買い物に行きつつ,しかしわたしは考えたのである。
(だけどいったい,マイクがあるなしで,音声の入出力ってどう違うんだろう?)
たとえばリブにモデムカードDVP3314をさせばそのカードにマイクを接続してマイク入力できるが,この場合CommProはどのようにそれを認識するのか?「マイク入力できるデバイス」とはそもそも何なのか。サウンドカードのこと?リブ50とたとえばDy(マイク端子がついてる)ではサウンドカードが違うのか,チップとかが?
でも,モバギや,ザウルスみたいに小さい機器でも,マイク入力ができるようになってるじゃないか。それって何ファイル?.wav?・・・
これというのも,わたしが今まで音声の入出力なんてことについて,何も勉強してなかったせいなのだ。「音声なんてゲームとかビデオ編集とかに使うんでしょ?」みたいな感じで。
だが,前述のようにあの夫が「大丈夫じゃない?」と言ってくれてたんだし,マイクがないと留守録機能が設定できないという考えは,やはり飛躍しすぎであろう。というわけで,スペルマスターのんのんが帰ってくるまで待つことにしよう・・・と,一応落ち着いたところはわたしも少し成長したのかも知れない。
2000年10月17日
さて,夫がお帰りになる。仕事から疲れて帰ってきたのに,家庭の細事をただちに御報告。 もちろんまずお夕飯を召し上がっていただいて,さっそくLib50の症状を見せる。
「.wavファイル,死んでんじゃないか?」
まさか,そんなあー。
「メディアプレイヤーで開けられるか?」
言うとおりにすると・・・
「あ,死んでる」
まじいー?!ちなみに,すでに他の場所で変換・再生に供されている.wavファイルは,ちゃんとメディアプレイヤーで再生できる!・・・
実は,CommProには同じような名前の音声ファイルがいくつもあり,それらにどういう違いがあるかはわからないのだが,メディアプレイヤーで再生できるものとできないものがあるんだった・・・
決定的だったことには,この死んでるらしいと気づいた.wavファイルを,マイク端子のあるなしに全く関係のない「FAX受信」などの動作プログラムに割り当てても,「デバイスが・・・」でハネられることに,ここで気がついた。
こんな簡単な確認をなぜ買い物に出かける前にやらないでいたのか?!きっとマイクがないという不安と,カネがかかっているというプレッシャー,そしてサウンド入出力に対する無知のなせる怠慢だったのであろう。とにかく,あれだけ疑い,悩み,苦悶したトラブルが,わが夫の仕事帰りのたった二言で見事解決したのだ。将来夫婦喧嘩したときは,このことを思い出すことにしよう。
そこで,もう一度ちゃんとメディアプレイヤーで再生できるものを探してきて,設定すると,今度はちゃんとできた。
ケータイから電話を入れてみる。ちゃんとガイダンスが流れる。「留守電」動作を発動させると,「発信音のあとに,メッセージを入れてください。ピー」と,発信音までちゃんと用意されてる。メッセージを入れて電話を切ると,「メッセージが正常に受理されました」と声がして,電話が自動で切れ,留守電メッセージインディケータに赤ランプ点灯!
2000年10月17日
だが,メッセージは,本当に録音されているのか? マイク入力端子なしのリブレットで!・・・そのメッセージは再生されるのか?!
「サウンドスピーカからの再生 」を選ぶと,全く再生される様子がない。再生進行を示すはずのインディケータさえ動かない。
だが,22kbというデータ量はあるようだ。これは多いのか,少ないのか?!
「モデムスピーカからの再生」 にすると,インディケータが動く。だが聞こえない。Sportsterのモデムスピーカの音量調節はなんかいい加減っぽいダイヤルで,どっちに回せば上がるの?下がるの?よくわからない。どっちにしろ聞こえない。
モデムのイヤホン端子にイヤホンをさしてみると・・・きこえたッ!わたし自身の声がッ!大嫌いなはずの自分の録音音声が,これほどなつかしくきこえたことが今まであっただろうか?!ただ,ちょっと気になるのは,聞こえるのが一瞬なんだな・・・
しかし,とにかく聞こえたんだからよいとしよう。ということでその日は寝たが・・・これまで何度FAXを送り込んでもボイスメッセージとしてしか認識されず悩んでいたのに,ようやくFAXを送れたと思ったら今度は音声が送れない・・・絵に描いたようなトラブルの続出だ。一応できたみたいだが,今度はこれでFAXが送れなくなってたりしたら,笑っちゃうな!
2000年10月17日
翌日。きのうの留守録騒ぎの顛末をちゃんと日記にまとめてから,午後買い物に出かける段になって,ようやくきのうやりかけだった留守電メッセージを本格チェックすることができたが・・・そのとき悲劇の火蓋は再び転がった(違う)
なにこれ。どれも1秒ずつしか録音されてないじゃん。
・・・・
わたしのアタマには,またもや疑惑の雲が。
なんつーか,マイクがない。そのことがまるで前科のようにいつもいつも気になってしまうわたしであった。
今日は雨降って寒いし,そんなこんなで買い物に出かけるのが遅くなったし,なんでか履き慣れたはずの靴で靴ずれするし気分は最悪。ああこんなことならきのう1秒くらいしか聞こえなかったことを不審に思うべきだった。きのうは1秒でもきこえたことにぬか喜びしてしまったのだ!天国から地獄,また天国,また地獄。死刑判決が二転三転する被告のような心境である・・・
2000年10月17日
そして,また仕事で疲れて帰ってくる夫に,また泣きつく。よく,仕事で疲れてるのにコドモの教育とか,よその奥さんとのトラブルとかをグチグチこぼされてうんざりするという世の御亭主連の嘆きをきくが,うちの御亭主はボイスモデムやらサウンドカードやらマイク端子のトラブルをグチグチこぼされるのである。 わたしは,今度はUSRoboticsのSportsterモデム様にさえ疑いを向け始めた。このモデムはボイスモデムとは書いてあるがスピーカフォンモデムとは書いてない,だがCommProのマニュアルにはスピーカフォンモデムが必要と書いてある。もしかしてボイスモデムとスピーカフォンモデムとは違うの?!・・・と限りないハード疑獄のループに入ったところに,スペルマスターの御託宣。
「だったら同じハード構成で違うソフトを試して見ろよ」
なーるーほーどー。・・・あたりまえだろうって?パニくってるときは,そのあたりまえかも知れないことがなぜかでてこない。わたしは,このハードがダメっぽいと思うあまり,別のハードを試したいと言う方向にばかり考えが行っていたのだ!それはやっぱり「マイクがない」というリブレットのハード構成に対する根強い疑惑のせいなのだろう。
一方,夫は長年リブレットを使っていて,「サービス以外は触らないでください」と言われている内部のHDDを,毎朝の着替えのようにスカスカ換装してHDD単位でOSを入れ替えたり,店頭にMac専用と赤字でかかれていたCD-ROMドライブを平気で買ってきてリブとSCSIカードでつないで動かしたりというようなことをしていたからこそ,その強い信頼感に基づいて,問題はハードよりむしろソフトにあり
という推察ができたのであろう。やっぱり,わたしにとってリブレットは,夫の元カノのような存在なんだよなー・・・
2000年10月17日
そこでかのBitwareをリブにインストールして,とにかくよけいな設定を変えずにデフォルトのままボイス機能だけ立ち上げて留守録を入れてみた。再生・・・
・・・できるじゃーん! 7秒だかの録音が,ちゃんと再生されるじゃーん。
リブレット,無罪!マイクがないということだけで,長いこと受けてきた差別を克服し,見事冤罪を晴らしたのです!って晴らしたのは夫だ!!でももちろん,いちばんほっとしたのは,冤罪を押しつけた張本人であるわたしです。もー。ごめんね,リブちゃん。じゃあ,CommProはいったい何が・・・
「だからデフォルトの状態でやってみろって」
そうそう。CommProを立ち上げ,デフォルトの動作プログラムでとにかく留守電を入れるためのガイダンスに従って・・・
あれ。ガイダンスが聞こえないよ。
「ソフト,腐ってないか?」
もしかして・・・さっき結構いろいろ設定変えて,モデムがビジーなうちにアプリがハングしたりして,強制リセットかましたりしたよな。それで・・・「異常終了は予期しない事態を招くことがあります,それでもやる気か?」などというメッセージに「ケッそんなコケ脅しは聞き飽きたぜ」と平気でリセットかましたりしてたけど,実はそれホントだったんですね?!脅しじゃなかったんですねッ?!・・・
CommProはどんどん腐ってきて,ついにいっさいの操作を受け付けなくなった。しかし,リブに罪がないとわかった以上,再セットアップなど へ のようなものだ。アンインストールして,もっかいインストールする。この状態で・・・まず,よけいなカスタマイズをしないで,デフォルトのままで留守電メッセージを入れる。
一発再生。やっぱり,できる!ていうかそれはBitwareでできたんだからたりまえなんだって!
じゃあ,自分なりにカスタマイズしてみる。とにかく,きのうから変になったときのとおりにやってみよう,これで変になるとしたら・・・
ならない。
電話してみる。メッセージが受け付けられる。再生してみる。
でーきーたーじゃーんー
ボーゼンとしてしまいました。きのうのわたしの苦労と疑惑はいったい・・・今日もスペルマスターのマジックスペルで,一発解消したのだった・・・
2000年10月17日
これで,一応,我が家のFAX/留守電処理システムは,稼働することになった。この先またLibrettoがThinkPad535に変わったりという変化はあるが,大きな山はこれで越えたわけだ・・・それが2000年1月13日のこと。思い立ったのが1999年12月14日だから,奇しくもちょうど1ヶ月の苦闘だったわけだ!・・・これで,ハード的にも,ソフト的にも,あとトラブルシューティング,そして人生観さえも,いろいろなことを修得した。主なものを列記して,この特集を終えることにする。
1.基本の基本 FAXは送信する側からはポーポー,受信する側からはピーヒョロロロと信号音を出す。これが聞こえてないと交信は成立してない。
2. モデムにはいろいろ種類があって,一番主流なのがDATA/FAXモデムだが,留守電やハンズフリー電話を使うにはボイスモデムを使わなければならない。
3.ハードに疑いがあるときは,ソフトを代えてみる。ソフトに疑いがあるときは他のハード上で走らせてみる。これでひとつでも成功すればそのハードやソフトに罪はない。
4.あたりまえなんだけど・・・設定をいじくってダメになった場合は,デフォルト設定もしくは「できてたころの設定」に戻してみる。それでできなければ,アプリやOSが腐っている。
2000年10月17日