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新バンドが動き出して早々、毎週日曜日に「サウンドコースト〜片山誠史の

ミュージックシティ」という番組を担当させてもらっていた平塚のコミュニ

ティFM“FM湘南ナパサ”の音楽番組が集まってのイベントが平塚のラス

カホールで開かれた。音楽番組のパーソナリティーのほとんどがミュージシ

ャンだったので、各番組ごとにステージを行うという形で行われた。7、8

組ほどの出演だったかな?当然、俺も結成したばかりの「The Little -

Strait Band」を引き連れて出演した。今までもナパサ関連のイベントに出

演させてもらう事はあったけど、いつも弾き語りで出演していたので、どこ

か寂しさが漂うようなステージパフォーマンスをしていた。そこで今回は“

カントリーの片山誠史ここにあり!”という姿を見せる絶好のチャンスだと

いう気持で望んでいた。



本番も始まりお客さんもたくさんいる中で、いよいよ我々の出番になった。

ステージが始まり2曲目の途中でステージの音、光が一瞬にして止まった。

停電だ。俺が持っていたアコースティックギターの音とドラムの音だけがほ

んの数秒空しく響いていた。とりあえずマイクもアンプも使えない状態で大

声でお客さんに語りかけて時間をつないでみたけど、なかなか復帰しそうも

ない。「これはチョッとオイシイ状況かな!」。そしていつの間にやらジョ

ン・デンバーの名曲“カントリーロード”を歌い始めていた。当時のレパー

トリーの中では一番ポピュラーな曲だったということもあいなって、会場の

お客さんも一緒になって歌ってくれた。嬉しいよね。ジョン・デンバー最高

だよね。



俺のテンションも徐々に上がっていき、しまいにはギター一本持って客席の

中に入っていくという、今までの俺にはありえないパフォーマンスをさらし

てしまったのである。一曲歌い終え、会場もなんとなく一体感が生まれてき

たその時、電気がついた。そしてバンドでのステージを再開。最高の気持ち

と雰囲気の中で俺の与えられたステージ時間を終える事ができた。



ライブの醍醐味のひとつには、このようなトラブルいつ起こるかわからない

ということ。数々のライブをやっていると色んなことが起きる。良い事だっ

たり、嫌なことだったり。どんなことが起きてもそれを楽しむことができる、

もしくは楽しもうとするそんな心が大切だよね。今回の停電はそんなことを

気付かせてくれた出来事だったのかな?そして、気持ちをこめてステージを

すれば、しっかり気持ちが帰ってくるんだということも、感じることができ

た。これもすべて“停電”様々、“カントリーロード”様々なのである。
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