☆ 足が無くなった日 ☆

              
             
              平成15年4月から義足の初心者になりました
              平成15年2月にスキーに行く途中で自動車事故によって右足膝下より切断になってしまいました。
              しばらく仕事が忙しかった事もあり、たまには家族サービスと思い疲れているにも
              かかわらず尾瀬のスキー場に向かって出発してしまったのです。

              23時45分に帰宅後、そのまま家族を乗せてスキーへ!途中多少の渋滞は在ったも
              のの順調に沼田I・Cを下りて尾瀬へと向かっていました。
              さすがに睡魔に襲われ、スキー場まであと10分のところで休憩をしたのですが、
              このままスキー場まで行った方がゆっくり出来ると思い車を走らせてしまったのです。
              出発してまもなく意識が無くなった瞬間に、車は対向車線のガードレールに衝突!

              あ〜あ!やちゃったよ!と思い車から降りようとしてもドアが開きません。仕方なく
              助手席側から出ようと右足を上げた瞬間??あれ?靴がぶら下がっている。

              何が起きたのか頭の中でグルグル回っていました???
              ヤバイ!足が切れている!殆ど皮だけで繋がっている状態でした。慌てて、止血!
              救急車!と叫んでも家族は何が起きたのかわからない状態でした。
              通りすがりの車が何台か止まってくれ、親切な方々に止血、救急車の対応をして頂い
              たのですが、かなりの出血と睡眠不足もあって意識が遠のいていく…
              救急隊員の話しに、なんとか遠のく意識を持ちこたえる事が出来ました。
              病院は沼田の街にある利根中央病院に決まったが、早くても30分は掛かる!助かるんだろうか?
              足が無くなったらバイクに乗れないなど、あれこれと考えていました。今思えば余裕かな!なんて!
              病院に到着するとすぐに、待機していた先生から切断することを勧められた。
              それほど酷いのだろう!でも自分としては残して欲しいと嘆願したが、すでに自分の
              中では諦めていたように思う。
              11時間に及ぶ手術が終わり、麻酔から覚めても病院にいる現実が理解できなかった。
              病院である事を理解した時、足が無いような気がした。すぐに医者から手術説明があった。
              今回は殆どの神経を縫合したが、毛細血管がことごとく切れているので厳しい状況との事!
              医者が足の指を動かしてみなさいと言うので、恐る恐る動かしてみた。するとちゃんと
              動くではないか!やった!とりあえず足は残ってて良かった。それにしてもすご腕の先生
              方だ!当時の整形外科の医者は登田先生・佐藤先生・七五三木先生・山本先生だった。

              手術から二日目、初めて消毒するが何も感じない。指は動くが血流が悪く腫れ上がっている。
              このままでは二次感染もありえる。医者からガラスを踏んでも、釘を踏んでも感じない足程
              怖いものは無いと説明があった。いずれにしても完全完治は無い。とりあえず支える足とし
              ては1年以上掛かるし、最低3ヶ月は寝たきりの状態が続く!
             更に、毎日のように血管拡張剤と血液軟化剤の点滴が欠かせないのである。
              う〜ん憂鬱だ!でも自分の足が残せるならと思っていたら、筋肉がどんどん落ちていく!
              おまけにトイレにも行けずベッドの上で恥ずかしい思いをしなければならない。
              手術から4日目に自分から切断を決心した。
               このままでは社会復帰できない!切断に関しては医者のアドバイスもあったが、自分でもベッドに
              これ以上寝ているのがいやになっていた。指の先端は壊死が始まっていたようだった。
               またしても手術だ!今度は確実に足が無くなってしまうのだ!
              さすがに決断した夜は涙が止まらなかった!

                   無くなってしまった右足

              
               事後直後の縫合手術後       切断手術前 事故当時
       
             こうして事故から10日目に自分の足は無くなり脚だけになってしまった。 
             自分の人生の新たなる始まり!
             切断に関しては殆ど落ち込む事は無かったが、周囲の人達の暖かい励ましのおかげだと思う。
             切断手術をした当日は、かなりの痛みで七転八倒したが、翌日からは車椅子にも乗れ自由な身
             がとても嬉しかった!足が無くなって悲しかったことよりもね☆

           
  15.8.30 追記
             足を切断した理由ですが箇条書きにして見ました!
             1)完全完治が無い事(身体を支えても、歩く機能は働かない)
             2)3ヶ月以上寝たきり状態と傷が治るまでに1年半以上かかる事
             3)さらに最低2回の皮膚移植手術が必要な事
             4)傷が治ったとしても、二次感染によっては、ここでの切断も有り得る事
             5)毎日24時間連続の点滴をしなくてはならない事
             6)実際に何も感じなく、腫れ上がっている足を見て、弱気になっていく自分が怖かった事
             7)1年半も入院したら生活設計が成り立たない事
            細かい事は、ありますがこの様な事から足の切断を決心しました!
         
            人それぞれ考え方は違いますが、足が無くなり障害者になった事で
            とても人生感が広がりました。新しい自分の発見にもなりました。
         
            足のない事は、不便ではありますが、それ以上に得るものが一杯ありました!
            自分の個性が1つ増えたと思って生きていきます。
            今まで以上に楽しくネ(*^・^*)