目次 書体―各論―活字書体―教科書体
●起源
比較的新しい書体である。楷書を基にした日本独自の書体で、楷書体とは異なる。活字が教科書に使用されたのは昭和10年の国定教科書「小学国語読本」巻5が初めて([A-5],
p56; [B-5], p53)。
●特徴
明らかに楷書を元にしているが、楷書とは異なる。また、明朝体とも異なる。現在、低学年の教科書は教科書体を中心として漢字を教えており、細かなデザインが気になる。
Fig.1 「名」、「夕」の「タ」の点は第1画目の「ハライ」から離すと教えている。教科書体はそのようにデザインされているが、明朝体は特にそのようにはデザインされていない。また、一般に同一のパーツとみなされている「外」の「タ」には、点を第1画目から離すようなデザイン的配慮はなされていない。さらに「外」では右側の「ト」の部分に大きなデザイン的相違を見る。(教科書体:DFP教科書体,ダイナラブ社、明朝体:ヒラギノ明朝体W3,MacOS
X バンドル版)
Fig.2 「西」や「穴かんむり」の「ル(ひとあし)」は、明朝体ではハネてデザインするのが普通であるが、教科書体ではハネずに止めている。また、「七」の終筆も、明朝体ではハネるが、教科書体ではハネない。(教科書体:DFP教科書体,ダイナラブ社、明朝体:ヒラギノ明朝体W3,大日本スクリーン製造,MacOS
X バンドル版)
●例
上の図に示した例は全てDFP教科書体(MacOS X バンドル版)のものであるが、基本的にどの教科書体も同じである。