2nd album.
リブライブライフ ―2周年の記念にかえて




(死ぬことは生物にとって不可避であり、自然に起こるべき事態であり、 生の進捗に対して大変喜ばしいことにもなり得る。 これは合理的思考に基づくが、同時に書面上の言葉であり、 気をつけなければならないことでもある。)


 ―言葉

goucheng→












































goucheng

0/6 - 序(目的は達成されたか)
1/6 - イ.潮騒
2/6 - ロ.風切羽
3/6 - ハ.白痴
4/6 - 二.終焉
5/6 - ホ.fiction
6/6 - 結(目的は達成されたか)



































序―(目的は達成されたか)

 何でもない。やりたいことも興味を持てるものも、まして今やるべきこともない。ないというよりは「忘れて」しまった。
 生まれてはじめて近しい人間の死を目の当たりにして、自分は時間の流れることやその延長線上にある生活と、終着点として確実に存在する自身の死をはじめて実感したと言っていい。死はやってくるものではなく、自分自身が近づいていくものなのだ。自身に起こるべき事件に偶然はなく、すべては自身の意思なのだ。これは自分の感想だ。はじめて意識的に流れ出した時間を、自分はまず思い出を辿ることから始めたいと思った。



































イ―潮騒

 私を象っていた骨片がばらばらに風に吹かれていく。視界に入り込んでくる束っぽい髪と髪を払う粟立つ腕。骨片は無言のままごうごうと唸りをあげる潮にもみくちゃにされながら、確実に海や山に満ちていく。今、私は自分が死につつあるということを自覚した。



































ロ―風切羽

 有り余った時間と差し迫る空間。有り余った空間と差し迫った時間。 言葉の両極端がすべて混ぜこぜになったような、小さい頃の熱せん妄の怖い夢。
 飛行機のフライトを知らせるアナウンスが遠くで聞こえる。 部屋のなかは紫煙でたちこめている。 そのせいなのか、雨のせいなのか。 窓の向こうはいくら見極めようとしても、ただ白く濁るばかり。 すべてが濁り絵のように一緒くたになるなかで、ライターの石が乾いた音をたてる。 ―もう戻れないのだ
 ため息と一緒になって、吸っては吐き出される呼吸。 煙をとりこんだ、私の真っ赤な血液が体中を伝って、私の体も思考も緩慢になって、 そこここで昇っては消えてゆく。



































ハ―白痴

  何度目の春か。
 行く宛てもないし、宛てを決めるほどでもない。 ただ呆然と立ち尽くしながら、いまこの一瞬を、 ずっとあとの自分は同じようにしながら思い出すだろうかと考える。
 しばらくして縁に掛けながら、思うのだ。

 ―人間はなんて残酷にできているのだろう