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我が家の巣引き初体験

98年4月からセキセイを飼い始めた我が家にとってセキセイインコの巣引きはあこがれでした。
周りのみなさんの巣引きの話しを見聞きするたびに羨ましく思っていたものでした。
4月に我が家に来た雛たちもどんどん成長し、いつしか雛から若鳥。そして雛換羽が終わり立派な成鳥へと育っていきました。
冬の巣引きは慎むようにとは聞いていたのですが、巣引きイコール雛からの差し餌をイメージしている我が家は夫婦共稼ぎです。
長期の差し餌には比較的休みやすい冬休みを当てるしかありませんでした。
今回選んだペアは我が家の初セキセイでもある「KIKO」オパーリン・ブルー♀と四国のブリーダー、中川さんから飛行機で送っていただいた「MEW」スパングル・パイド・オパーリン・シナモン・ライラック♂です。
ふだんは他のセキセイと5羽一緒でケージに入っていますが、比較的仲がいいと言うこととスパングル種の雛を是非育ててみたいと言うこと。そしてこの2羽が手乗りで僕たち人間に慣れていて多少ケージ周りが騒がしくても大丈夫ではないかと言うことからこのペアを選びました。

2羽だけを大きめの籠に移し巣箱を入れたのは10月中旬です。以前にも入れたことはあったのですが、その際にはただ囓るだけで巣箱の中には入らずにただの玩具とかしていたのですが、今回は最初から違いました。巣箱を入れて2日ほどで巣箱の中に入りだし中をガリガリ囓る音が聞こえるようになりました。
ただ中に入っているのはKIKOだけでMEWは入りませんし、求愛も交尾も見かけませんでしたので、ペアとしてはまだ早すぎたかなと思っておりました。
半月が過ぎた頃から2羽の中は急速に良くなってきたようで吐き戻しも頻繁に見られるようになりました。しかし日中は夫婦それぞれが仕事に出ておりますので交尾しているかどうかはわかりませんでしたが、11月8日頃からKIKOのお腹がふっくらしてきたように思えました。そして今までになく巣箱の中に長くいるようになり、巣箱を覗くと削った木屑以外にKIKOの羽も集められており、そろそろ待望の日が近づいたという印象を強くしました。
我が家待望の日。初たまごは11月11日でした。
KIKOの糞が異常に大きかったのでKIKOが巣箱から出てきた一瞬をねらって巣箱を開けると中に光るように白くて小さなたまごがありました。
急いで巣箱を閉じましたが感動でいっぱいです。「KIKOがんばったね」と声をかけ早めに寝かせてあげました。
たまごはその後も順調に増えていきましたが、そんな中、初めての交尾を見かけました。
早朝の薄暗い時間でした。抱卵中の交尾が吉とでるか凶と出るかはわからなかったのですが、じゃまはせずにそのままにしておきましたが、結局はそれが良かったようです。

KIKOはその後も抱卵を続け、MEWも頻繁に巣箱に入りだし抱卵を手伝っているようです。セキセイは平均17日目で孵化すると言います。しかしその日がやってきても雛は孵りませんでした。夜中にそっと巣箱を覗いてはガッカリする。そんな日が続きました。

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7つの卵


月がかわって12月1日。朝餌をかえて出勤前に虫の知らせがあったのか、何気なく巣箱を開けました。すると1個の卵が割れているのが見えました。そしてその横にとても小さな丸裸の生命が動いていました。KIKOが巣箱に入ってきたのであわてて巣箱を閉めました。あとは無事育ってくれますように。

その後12月3日、5日にそれぞれ1羽ずつ孵り雛は3羽になりました。4羽目はなかなか孵らず、11日になってやっと孵りましたが、これが今回最後の雛になりました。

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12/3 生後1日目と3日目


KIKOはほとんど巣箱から出てきませんがMEWがこまめに餌を巣箱に運んでいきます。
つい1ヶ月前までは「我関せず」といった感じだったのがいきなりマイホームパパです。

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MEWも餌運び


たまに巣箱を開けて様子を見るとKIKOはうまく肉まんのように身体いっぱいでたまごや雛を抱くのに対し、MEWはいまいちぎこちなさがありましたが、それでも一緒になって子育てをがんばっています。

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肉まん状態で抱卵中 パパも子育てに参加中

雛は順調に育っていきましたが、それに従って水の減り方が異常に多くなってきました。
通常の4倍近く飲んでいたようです。
餌は殻付き混合飼料、小松菜、フォーミュラーメンテナンス、ボレイ粉、そして獣医さんに調合していただいた鳥ミックス入り水をかかさずあげていましたが、普段は狂ったように食べている青菜を巣引き中はほとんど食べませんでした。
ただMEWが食べないだけでKIKOは欲しかったのか巣箱を開け中のKIKOに小松菜を近づけると一生懸命食べてはいましたが。 

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寝転がしての挿し餌 12/12 生後12日目 12/14 抱卵しながら子育て

4羽の雛のうち3羽はほぼ同じくらいな大きさに育っていきましたが、孵るまで若干間のあいた4羽目は育ちが遅いようで若干心配です。

飼育本によると「手乗りようの差し餌は生後19日から21日」とのこと。
ここで疑問がわきます。1羽目が生後21日の時には、4羽目はまだ11日目。
とても差し餌する勇気はありません。では4羽目が19日目ではというと、1羽目はすでに一人餌になっているかもしれず手乗りにならないかもしれません。
手乗りとして里親さんになってくださる方にお渡しするのに、このままではと言うジレンマにさんざん悩み、パソコン通信やインターネットを通じて多くの方にお教え願いました。
そして結局はまずは4羽をだす。4羽目が差し餌を受け付けなければこの雛だけ巣箱に戻し様子を見ると決めました。

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12/14 生後14、12、5日目 12/19 スパングルのようです 12/19 だいぶ大きくなりました

クリスマスイブの夜、ケージの入り口を開けKIKOが外に出た時を見計らって雛を全部誘拐しふごに移しました。KIKOとMEWは巣引きしたケージとは別の籠に入れ部屋の電気を消しました。
クリスマスの朝、まずは一回目の差し餌です。今回はオリジナル・フォーミュラーだけで育てると決めてあるので、部屋を暖かくし用意してあったフォーミュラーをお湯で溶き与えました。
一晩経っているのでそのうも空のようで1〜3羽はすぐにマシンガンのように食べ出しました。しかしまだ羽もほとんど生えてきていない4羽目は食べません。
差し餌用のスプーンの先よりも小さな口なので食べられないのでしょうか。
雛の声にKIKOがケージの中で暴れ出しました。
餌箱の中に入って餌を掻き出したり、ケージ内を狂ったように飛び回り出口を探します。
ケージの入り口を開けました。すると一目散に巣箱のある我が家にかえっていき、巣の中に入ります。でも中に雛はいません。すぐに巣から出てきてか細く「キキ」と鳴きました。
また巣箱に入り、すぐに出てきては「キキ」と鳴く。これを延々と繰り返します。
皆さんからは「絶対に雛は1度に出せ」と言われていたのですが、このKIKOの行動にほだされ4羽目のみ巣箱に戻すことにしました。多少でもKIKOの巣離れを防ごうと取り出してあった無精卵も戻しました。
KIKOは何事もなかったかのように自分の羽の下にたまごと雛を入れまた抱きだしたのです。感動の一瞬でした。

その後、1〜3羽は順調に育ちました。そして4羽目もKIKOに戻してから4日目にまた巣から出しました。今度はKIKOも気が済んだのか、すぐに雛のいない生活になじみましたが、雛の声が聞こえるとMEWと争うようにふごに近づき餌を与えようとします。
4羽目も順調に育ってくれました。

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12/29 ご飯ちょうだい 12/29 雛が雛に挿し餌中 12/30 綺麗なスパングルの雛達

期待の雛たちの品種ですが4羽すべてがスパングルで3羽にはパイドが出ました。
本当に期待以上の結果が出ました。KIKOが黒いシェルマークを持っていますので「産まれてくる子のシェルマークはすべて黒だろう」と言われていましたが、どうやらKIKOの片親がシナモンのシェルマークを持っていたようで、産まれてきた雛の1羽のみが黒、2羽がシナモングレー。そして1羽にはシェルマークがありませんでした。

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マークの無い綺麗な羽

現在上3羽は巣立ちました。名前は上から「とん」「なみ」「せい」「ほく」と名付け3羽目の「せい」のみが里親さんに引き取られていきました。
小さなうちから差し餌したのが良かったのか、皆とても慣れてくれました。
4羽目もその3日後に差し餌が切れました。

巣箱を入れてから3ヶ月でしたが、貴重な経験ができました。
今回は冬と言うことで必要以上に保温には気を使いましたので、次回は暖かい時期にグリーン系のスパングルに挑戦したいと思います。

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「とん」スパングル・オパーリン・シナモン・ライラック
「なみ」スパングル・パイド・オパーリン・シナモングレー・ライトブルー
「せい」スパングル・パイド・オパーリン・シナモングレー・ライトブルー
「ほく」スパングル・パイド・オパーリン・ライラック


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