火星画像(2003年)

Photo By C.Murotani
Oct..5 2003 更新


本ホームページは系外銀河をはじめとする深宇宙(DeepSky)の対象を主にご紹介していますが、ここでは2003年の超大接近のときの火星を特集します。
撮像機材は25cmシュミカセ+ビデオカメラ(SONY DCR-PC9)で、パソコンに取り込みAVIファイルに変換後、フリーソフトRegistaxで画像処理をしています。
梅雨明けから撮像を始めましたが、天候が不順で晴天とシーイングには恵まれませんでした。
Registaxの威力で何とかホームページにアップできるだけの画像が得られました。


2003年8月〜9月に得られた画像から展開図を作ってみました。
画質がそろっておらず多少見苦しいですが、2003年大接近時の火星面の特徴がよく分かると思います。


2003年10月2日

今年の夏も天候不良と悪シーイングだったが、秋の気団が上空を覆うようになってからそれを上回る気流の悪い日が続いた。
火星もどんどん遠ざかり、2003年のシーズンの観測の打ち止めとなった。
中央にシレーン海。
(シーイング2/10、Registaxによる958フレームコンポジット)

2003年9月28日

20〜21日に台風が南岸沿いを通過した後、冷たい空気が上空に入って晴れても0/10と言いたいほどの悪シーイングが続き10日間振りの撮像になってしまった。
この画像も川の底から眺めたような悪気流の合間を縫ってようやく得たものだが、しばらく見ないうちにずいぶん視直径も小さくなり、欠け際も目立つようになった。
中央にキンメリア海〜チュレニウム海。
(シーイング2/10、Registaxによる1702フレームコンポジット)

2003年9月18日

このところ晴天が続き、3夜連続の観測。
3日間で一番気流が悪く、良い画像が得られそうもないので早々に切り上げた。
昨夜観測中に望遠鏡電源の断線トラブルがあり修理が問題ないかの確認だけになってしまった。
(シーイング2/10、Registaxによる1342フレームコンポジット)

2003年9月17日

帰宅が遅くなり夜半からの撮影になった。
昨夜よりシーイングが良くないが
子午線湾〜マルガレータ湾付近が見えている。
8月初めに観測を開始してからほぼ1ヶ月で火星面を1周し、全周の画像を得たことになる。
(シーイング4/10、Registaxによる1505フレームコンポジット)

2003年9月16日

撮影開始直後の21時すぎごろ、良い気流に恵まれてまずまずの画像が得られた。
大シルチスが西側リムに、中央にサバ人の湾〜子午線湾。
このあと気流が悪くなり、雲も出て観測続行はできなかった。
(シーイング5/10、Registaxによる1225フレームコンポジット)

2003年9月12日

珍しく早めに帰れたので、より西側の地域を撮像してみた。
残念ながらシーイングは余り良くないが、サバ人の湾〜子午線湾〜マルガレータ海付近が見えている。

(シーイング3/10、Registaxによる1487フレームコンポジット)

2003年9月9日

夜半になって少々気流が悪くなってきたが、それでも今シーズンの中ではよい方。
太陽湖がほぼ中央に見えている。

(シーイング5/10、Registaxによる1284フレームコンポジット)

2003年9月9日

シーイングが良かったので1時間おきくらいに火星の自転を追いかけてみた。
オーロラ湾の右側に太陽湖が見えてきた。

(シーイング6/10、Registaxによる1266フレームコンポジット)

2003年9月9日

月と火星のランデヴーの夜。
夜になって勤め先を出た時は火星と月が本当に近くにくっついて見えていたが、家に帰り観測を始めたころは月の動きで両者の位置は離れ始めていた。
今シーズンで最も良いシーイングで良い画像を得ることができた。
子午線湾〜オーロラ湾付近が見えている。
(シーイング6/10、Registaxによる1424フレームコンポジット)

2003年9月4日

雲は多かったが昨晩よりも雲の切れ間が多く透明度は良かった。
気流は相変わらず悪く、Aviファイルに落とすときにできるだけ良いフレームを選んでいるのだが、これが精一杯。
太陽湖がほぼ中央に見えている。
太陽湖の付近は毎接近ごとに大きく形や見え方が異なり変化の多い場所だ。

(シーイング2/10、Registaxによる919フレームコンポジット)

2003年9月3日

幸運な雲間からの撮影だが、薄雲を通してなので火星像が暗くノイズの多い画像になってしまった。
見られただけでよしとして気流のことは気にしないことにした。
目玉のような太陽湖が見えてきたが、この画像からは細部がよくわからない。
右下にはもうおなじみのオリンポス山。

(シーイング2/10、Registaxによる997フレームコンポジット)

2003年8月30日

夜半前後に雲が切れ、撮影することができた。
シーイングは昨日より良く、ときおりグッと気流が安定する瞬間があり、できるだけそれを拾うようにパソコンに取り込んで画像処理を行った。
昨日とほぼ同じ場所(経度)の火星面だがシーイングの違いでオリンポス山などを明瞭に見ることができる。
このあと1h00mごろには再び厚い雲に覆われて撮影できなくなってしまった。
(シーイング5/10、Registaxによる1723フレームコンポジット)

2003年8月29日

最接近前後となり本当に火星が大きく見えるが、このところさらに気流が悪い。
22h30mごろこの画像を撮影したが、このあと夜半にかけて川の底から水面を見ているようなユラユラの最悪シーイングとなり観測不能になってしまった。
中央上にシレーン海が、左側のリム近くのやや下側にオリンポス山、その上にタルシス3山が白く見えている。
(シーイング2/10、Registaxによる1592フレームコンポジット)

2003年8月23日

昨晩に比べてもっとシーイングが悪くなってしまった。
夜半まで粘って南中前後のビデオ画像の比較的良いところをつなぎ合わせてようやく1枚の画像を得た。
中央にキンメリア海〜チュレニウム海。
これからしばらくは火星面で模様に乏しいところ(経度)が南中時に見えることになる。
(シーイング2/10、Registaxによる1149フレームコンポジット)

2003年8月22日

明け方、大シルチスがほぼ中央に回ってくるまで粘って撮像した。
南中を過ぎて高度が下がると、やはりシーイングが悪くなる。
Registaxの威力で画像処理をすると余り差を感じないが、眼視で見た火星像では差が歴然としている。
(シーイング3/10、Registaxによる1558フレームコンポジット)

2003年8月22日

戻り梅雨?で関東の天気が悪く久しぶりの晴天。今までで一番シーイングが良かったが、それでもベストにはほど遠い。
火星そのものは最接近が近づきずいぶん大きく見えるようになり、しばらく見ないうちに極冠も小さくなった。
キンメリア海〜チュレニウム海〜シルチスが見えている。
(シーイング5/10、Registaxによる1577フレームコンポジット)

2003年8月7日

今年の夏はなかなか晴れず、晴れたと思ったら気流が安定しない。
火星と地球の自転時間の差で毎日徐々に火星面の見える場所がずれていき、左側にサバ人の湾〜子午線湾、中央にマルガレータ湾が見えている。
北側リムの霧かモヤが明るく、眼視でもはっきりと輝いて見えた。
この日の撮像からアイピース倍率を変更し、大きな火星像が得られるようになった。
(シーイング4/10、Registaxによる619フレームコンポジット)

2003年8月4日

火星の自転で太陽湖がやや正面に回り込んで来た。
相変わらずシーイングが悪いが太陽湖付近の模様がよく分かる。
(シーイング3/10、Registaxによる220フレームコンポジット、ステライメージ4によるRRGB合成)

2003年8月4日

3日撮像とほぼ同じ経度の画像。
3日よりもシーイングが悪い。
北側リムには霧orモヤは見られない。
(シーイング3/10、Registaxによる220フレームコンポジット、ステライメージ4によるRRGB合成)

2003年8月3日

中央にマルガレータ湾〜オーロラ湾が、左に子午線湾、右のリム近くに太陽湖が見えている。
極冠の白さが印象的。
北側(画面下)のリムに霧かモヤがかかって青白く光っている。
右側リムが白くなっているのはRegistaxのウェーブレット変換画像処理による偽像。
(シーイング5/10、Registaxによる220フレームコンポジット、ステライメージ4によるRRGB合成)