ファインピックスS2pro画像

Photo By C.Murotani
Jun.24 2007 更新


この特集では一眼レフタイプのデジカメ、ファインピックスS2Proによる天体写真をご紹介しています。
このデジカメは画期的に熱ノイズが少なく、冷却せずに長時間露光ができます。
下の各画像はサムネイルになっています。
それぞれをクリックすると大きな画像が見られます。
大きな画像からはブラウザの「戻る」機能でこの画面に戻って下さい。


2005年冬〜2006年冬に撮像したS2Proの作例をアップします。

M31
(アンドロメダ座)

31cm反射+レデューサ
(1440mmF4.8)
8分露出×2コンポジット
ISO800 RAW保存
4画像を合成タイリング

31cm鏡ではレデューサを使用してもアンドロメダ銀河全体は写野に収まらないので、4画面に分けて撮像し画像処理合成で仕上げた。
これもデジタル画像ならではの手法と言える。

M45
(おうし座)

FS-60C+レデューサ
(295mmF4.9)
7分露出×2コンポジット
ISO800 RAW保存


IC2118
(オリオン座)

FS-60C+レデューサ
(295mmF4.9)
8分露出×6コンポジット
ISO800 RAW保存

リゲルの西にあり、リゲルの光に照らされて光っている淡い反射星雲。
「魔女の横顔」と呼ばれるがどこがそう見えるのか良く分からない。


2006年3月に現れたポイマンスキー彗星の画像をアップします。
近日点通過後の最初の週末(3月5日未明)に晴れ、透明度の良い空に恵まれてラッキーでした。

300mmの画角一杯にイオンテイルが伸びて、美しい眺め。
百武彗星のミニチュア版のような姿だ。

FS-60C+レデューサー(f=290mm)
ISO800 RAW保存
(月刊天文06年5月号掲載)

31cmでのクローズアップ画像だが、薄明に追われてわずか1分の露出しかかけられなかった。
彗星のモーションに影響されないためには良かったかもしれない。

31cm反射+レデューサー(f=1440mm)
ISO800 RAW保存


久しぶりにS2proで撮像した冬の天体の作例をご紹介します。

M78
(オリオン座)

31cm反射+レデューサ
(1440mmF4.8)
5分露出×4コンポジット
ISO800 RAW保存

米国のアマチュア天文家が昨シーズンに発見した新しい星雲が、この作例にも写っている。
(矢印の星雲)
アマチュアの機材でも、このようなまれな現象を捉えることができるのは驚きだ。

M79
(うさぎ座)

31cm反射+レデューサ
(1440mmF4.8)
5分露出×4コンポジット
ISO800 RAW保存

オリオンの足元にある冬の空には珍しい球状星団。
春、秋の大きな球状星団とは異なるこじんまりしたかわしらしい姿だ。


03年11月末〜年末休暇に撮像した作例をご紹介します。
赤い散光星雲の作例はEOSデジタルの作例を紹介している山田さんのHPに載っているRRGB合成をS2proで試みたものです。同一構図をRフィルターで撮像し、本来の画像のR画像と置き換える画像処理を行っています。
残念ながらS2proはHアルファの感度がEOSデジタルほどではなく劇的な改善は見られないようです。

IC434と馬頭星雲
(オリオン座)

31cm反射+レデューサー(1440mmF4.8)
6分露出×4コンポジット
R画像(R1フィルター使用)
10分露出×2コンポジット
ISO800 RAW保存

オリオンの三ツ星ζ星のすぐ南にある有名な暗黒星雲。
馬頭星雲を背景として赤く照らしているのが散光星雲IC434。
もともとS2proでも何とか写ってくれる対象だがRフィルター画像との合成でコントラストは上がっている。

バラ星雲(NGC2237)
(いっかくじゅう座)

31cm反射+レデューサ(1440mmF4.8)
6分露出×4コンポジット
R画像(R1フィルター使用)
10分露出×2コンポジット
ISO800 RAW保存

とても大きな対象で31cmの写野には入りきらず、左右2ショットの画像を合成している。
31cm鏡の使用で下の10cmEDの作例より細部が写っているが、Rフィルター併用の効果は拡大率が上がった分をカバーする程度だった。

モンキー星雲(NGC2174-5)
(オリオン座)

31cm反射+レデューサ
(1440mmF4.8)
6分露出×4コンポジット
R画像(R1フィルター使用)
10分露出×2コンポジット
ISO800 RAW保存

この星雲を直接アイピースで見るとぼんやりと存在が確認できるが、この作例でも青白く光る部分が良くわかる。
冷却CCDでもこの部分は青く写る。

M3
(りようけん座)

31cm反射+レデューサ
(1440mmF4.8)
7分露出×2コンポジット
ISO800 RAW保存

以前にも撮影した球状星団だが、季節を先取りして夜明けの東天に上ってきたところを撮ってみた。
そのため薄明とシンチレーションの影響で星団周辺の星の写りが今ひとつだ。
やはりベストショットは好条件下で狙うべきだ。
(月刊天文04年3月号掲載)


2003年の8月連休、台風一過に1晩だけ晴れた夜に撮像できた作例をアップします。

M31
(アンドロメダ座)

31cm反射+レデューサ
(1440mmF4.8)
6分露出×6コンポジット
ISO800 RAW保存

アンドロメダ大銀河の南西部を31cm鏡でクローズアップしてみた。
青感度の高いS2proは銀河の外周部の構造がとても良く写る。
夏の夜は高原の観測所といえどもCCDの撮像には熱ノイズが乗りやすく不利だ。
この作品もカメラの自己発熱を冷ましながら6ショットをコンポジットしたがそれでもノイズの多い画像になってしまった。
(天文ガイド03年11月号掲載)


2003年の3月末とゴールデンウィークに撮像した夏の対象の作例をアップします。

M13
(ヘルクレス座)

31cm反射直焦点
(1800mmF5.8)
8分露出×2コンポジット
ISO800 RAW保存

北天で一番の大球状星団。
S2proはRAW画像では12ビットで保存できるため、星団の中心部まで星がつぶれずに表現できている。
ほぼ最良に近いシーイングに恵まれ非常にシャープな像が得られた。(月刊天文03年8月号掲載)

さそり座頭部の散光星雲

AFニッコール180mmED
(絞りF4.0)
6分露出×4コンポジット
ISO800 RAW保存

へびつかい座からさそり座の主星アンタレスの付近には大きくてカラフルな散光星雲があり良い撮影対象になっている。
このS2proの作例では赤の感度は低いが青〜黄色の星雲が良く写っている。

M8、M20
(いて座)

BORG100ED屈折+レデューサ(480mmF4.8)
6分露出×4コンポジット
ISO800 RAW保存

有名な三裂星雲と干潟星雲のコンビでS2proでも写りが良い対象。


はくちょう座

タムロン20〜40mm(40mmF3.5)
3分露出 ISO800 RAW保存

標準〜広角レンズでの撮影は本当に短時間の露出で良く写る。
赤い散光星雲の写りが悪いのも、この星野では目立たない。


夏の大三角形

タムロン20〜40mm(20mmF2.8)
2分露出 ISO800 RAW保存

相反則不規がないため、天の川の写りもかなりのもので、わずか2分の露出で十分だ。
ただ、背景のカブリも目立つので画像処理に苦労する。

M8
(いて座)

31cm反射+レデューサ
(1440mmF4.8)
5分露出×2コンポジット
ISO800 RAW保存

赤い散光星雲の中では干潟星雲はとても明るいのでHアルファ光に弱いS2proでもかなり良く写る。
(星ナビ03年7月号掲載)

M16
(へび座)

31cm反射+レデューサ
(1440mmF4.8)
4分露出×2コンポジット
ISO800 RAW保存

夏の南天の散光星雲は明るいものが多いのでそこそこに写すことができる。
対象の高度が低いうちに撮像したため星像が肥大気味。


月刊天文、天文ガイド、星ナビの各2003年4月号に掲載された作例です。
いずれも2002年12月30〜31日に撮像したものです。

M46、M47
(とも座)

BORG100ED屈折+レデューサ(480mmF4.8)
7分露出 コンポジットなし
ISO800 RAW保存

微光星が多く集まったM46と明るい星の多いM47の組合せが美しい散開星団のペア。
このあたりは冬の銀河の真ん中なので背景の星もにぎやかで、M46の中には惑星状星雲NGC2438も見えている。
この星雲は銀塩写真だと赤いがS2proでは青く写っている。
(月刊天文03年4月号掲載)

NGC4631、4656
(りょうけん座)

31cm反射+レデューサ
(1440mmF4.8)
7分露出×2コンポジット
ISO800 RAW保存

ほぼ真横から見た明るい銀河が2つ並んでいて撮像の好対象。NGC4656が「へ」の字に変形しているのはNGC4631との相互作用との説もある。
S2proは冷却CCDに迫る写りで、かつ両銀河を同時に写し込むことができる。
(天文ガイド03年4月号掲載)

M3
(りようけん座)

31cm反射+レデューサ
(1440mmF4.8)
5分露出 コンポジットなし
ISO800 RAW保存

細かな星の粒が密集していて全天でも最も美しい球状星団の一つ。
この作品はコンポジットなしの1ショットなのでノイズがやや目立つが対象が星団の場合は許容できる範囲と思う。
(星ナビ03年4月号掲載)


2002年12月14〜15日に撮像したバラ星雲、M78、エッジオン銀河NGC4565の画像をご紹介します。
NGC4565は星ナビ2003年4月号S2pro特集に作例として掲載されたものです。

NGC2237−9(バラ星雲)
(いっかくじゅう座)

BORG100ED屈折+レデューサ(480mmF4.8)
8分露出×4コンポジット
ISO800 RAW保存

S2proは赤の感度が低いが、それなりに手をかけてやれば赤い散光星雲も良く写る。
たっぷり8分露出を与えた画像を4枚コンポジットしてノイズ除去とコントラスト向上を計った。
星雲の中心部は青白く写っており、双眼鏡などで眼視で見えるのはこの部分のようだ。

M78
(オリオン座)

31cm反射+レデューサ
(1440mmF4.8)
7分露出×2コンポジット
ISO800 RAW保存

星間ガスに星の光が反射して光っている反射星雲は青白いのでS2proでの好対象だ。
光っている輝星の周囲だけでなく、星雲が大きく広がっているのがわかる。

NGC4565
(かみのけ座)

31cm反射直焦点(1800mmF5.8)
8分露出
ISO800 RAW保存

有名で大きなエッジオン銀河。
渦巻銀河をちょうど真横から見ている。
冷却CCDに比べ広い画角が得られるし、銀河自体の写りもかなりのものだ。
レデューサを使用しない直焦点での作例。


天文ガイド、星ナビの各2003年2月号に掲載された作例です。
いずれも2002年11月9〜10日に撮像したものです。

M81、M82
(おおぐま座)

31cm反射+レデューサ(1440mmF4.6)
5分露出×2
ISO800 JPEG保存

S2proに31cm鏡+レデューサの組み合せだと、この有名な銀河のペアは画角いっぱいになる。
M81の外周の腕の描写に注目いただきたい。
JPEG保存でノイズが多いが、淡いところまで良く写っている。

NGC2024
(オリオン座)

31cm反射+レデューサ(1440mmF4.6)
4分露出×2
ISO800 JPEG保存

三ツ星の一番東側の星のすぐそばにある非常に明るい散光星雲。
基本的にS2proは赤い星雲が苦手だが、この星雲のように眼視でも見ることができるものは十分に写すことができる。
冷却CCDにフィルターワークを使用する場合、このような輝星のそばの対象はゴーストに悩まされるものだが、それがないのもデジカメのメリットの一つと思う。


2002年12月14〜15日の撮像例です。

気温−10〜13度と非常に寒かったが、撮像時のノイズは少なかったと思われます。

プレアデス星団(M45)

BORG100ED屈折+レデューサ(480mmF4.8)
5分露出×2コンポジット
ISO800 RAW保存

青い星雲にはめっぽう強く、非常に良く写る。
プレアデス星団を取り巻く淡い部分まで良く表現されている。

オリオン座大星雲(M42)

イプシロン160(530mmF3.3)
3分露出 ISO800 RAW保存

タカハシのイプシロン光学系を使用して撮像してみた。
下の31cmでの作例と比べると星雲自体のデティールでは負けるが、より広範囲で淡い部分まで写っている。

NGC2903

31cm反射+レデューサ(1440mmF4.6)
8分露出
ISO800 RAW保存

春の系外銀河の作例をいくつかご紹介しよう。
しし座の鼻先にあるこの銀河は中心部の複雑な構造がアマチュアの望遠鏡でもよく写る好対象だが、作例では外周を取り巻く2本の淡い腕まで写っている。

M106

31cm反射+レデューサ(1440mmF4.6)
7分露出×2コンポジット
ISO800 RAW保存

おおぐま座にある大型の銀河だが周辺部分が極めて淡く、なかなか写ってくれない。作例ではS2proの青感度の良さが効いて淡い部分まで写っている。

NGC4038、4039

31cm反射+レデューサ(1440mmF4.6)
7分露出×2コンポジット
ISO800 RAW保存

からす座にある有名な2重銀河。中心部のアップはハッブル宇宙望遠鏡の画像でも有名。
「アンテナ銀河」の別名の由来となっている2本の長くのびた淡い腕が写っている。


2002年11月9〜10日、S2proのファーストライトです。

コンパクトフラッシュの不調と不慣れなことも重なって撮像に手こずりましたが、電源については消耗がひどいと聞いていたため、あらかじめACアダプタを持参しましたのでまずまずの成果が得られました。
しかしCR123A電池だけはACアダプタを使用しても消耗するので、常に予備を携帯すべきです。
M33およびメーロペ星雲は星ナビ2003年3月号のS2pro特集に作例として掲載されたものです。

カシオペア座

タムロン20〜40mm(40mmF3.5)
3分露出 ISO800 JPEG保存

ご覧のように星座写真を撮るには実力は十分。3分露出程度ではほとんどノイズは認められない。

冬の星座たち

タムロン20〜40mm(20mmF2.8)
2分露出 ISO800 JPEG保存

広角系のF2.8ではわずか2分露出でこれだけ写る。銀塩のISO800フィルムの1/5程度の露出で十分なようだ。

アンドロメダ大銀河(M31)

BORG100ED屈折+レデューサ(480mmF4.8)
4分露出 ISO800 RAW保存

ED屈折鏡との組み合わせによる作例。銀河の腕の淡い周辺まで良く描写されている。

NGC253

31cm反射+レデューサ(1440mmF4.6)
3分露出×2コンポジット
ISO800 JPEG保存

31cm反射による作例。南天に低い対象だが、銀塩よりは画像処理を含めて光害に強い。

さんかく座大銀河(M33)

31cm反射+レデューサ(1440mmF4.6)
4分露出×2コンポジット
ISO800 JPEG保存

青色光に対する感度が非常に高いようで、銀河の腕周辺部が非常に良く写る。
Hアルファに対する感度は低く散光星雲が青白く写っている。


左のS2pro画像と同一サイズにトリミングした銀塩画像で写りを比較いただきたい。

31cm反射直焦点

(f=1800mm)
フジスペリアズームマスター800
露出30分

かに星雲(M1)

31cm反射+レデューサ
(f=1440mm)
露出4分
JPEG保存

S2proではレデューサー付きで星雲の細部に迫る写りにが得られるが、トリミングしていくとCCD特有のノイズが目立ってくる。
フィラメント構造は銀塩で見慣れた赤色に写らないので、違和感がある。


同一画角の銀塩画像

31cm反射

+テレコンバータ
(f=3420mm)
フジスーパーGエース800
露出40分

このような対象のクローズアップは銀塩ではテレコンバーターを付けての長時間の露出が必要だ。


メーロペ周辺の星雲

31cm反射+レデューサ(1440mmF4.6)
4分露出×2コンポジット
ISO800 JPEG保存

プレアデス星団(すばる)のクローズアップ。青感度の高さが良く出た作例になっている。

オリオン大星雲(M42)

31cm反射+レデューサ(1440mmF4.6)
3分露出×2コンポジット
ISO800 JPEG保存

冬の定番の撮像対象。中心部は非常に明るく周辺は淡いので、どのような感度・露出でもそれなりに写るが、このデジカメの写りの良さはお分かりいただけると思う。