"書籍型小物入れ"
※「書籍」という物に対して思い入れの強い方は読まない方がいいかもしれませんね。
一つ勘違いして欲しくないのは私は本を冒涜したいわけではありません。
私は本が好きです。(スペースの関係で8割方が文庫本ですが、2000冊くらいは現有です。)
本という形をしたモノそのものが好きですが、それでも廃棄するモノが少なからず出ます。それをそのまま古紙回収に出すよりは、幾分いいかな、と寛大な気持ちで見て頂ければ幸いです。
さて、どんなモノかというと……
映画なんかで本を開くと中に麻薬とか拳銃が入っていそうなあれです。
外見は本で中身は隠し収納てやつですね。
それらしい大きさの箱に本の表紙でもつければそれはそれでいいのでしょうが、せっかくなのでフタを開けるまでまさに本、という奴を作ります。
なぜ、そんなものを作ろうとしたかなんて聞かないでください。友人が作ったのを見て思わず作りたくなっただけです(笑)
完成形から適当に作り方をでっちあげましたが、まぁ作り方なんて大筋で一緒でしょう。
基本は本屋さんで売られている書籍、特にハードカバーの本のページを切り抜いてそこにモノが入るスペースを作るだけです。
言葉だけではイメージしづらいでしょうから、写真です。

こんな奴です。
不器用な人間が手慰みに作ったモノですので見た目はそう良くありません(笑)
この写真の場合はベースの本が古~い広辞苑ですので、もともと彩りに欠ける&内張が適当ということもありますが
[素材]
- ベースの本
- お気に入りでダブっているor捨てる予定の本がたまたまある、なんて場合以外は古本屋がBestでしょう。
どこかで気に入ったものを見つけてください。ただし、この本は完成すると読めなくなってしまいます。個人的な意見ではありますが本への最低限の礼儀として、自分で読むか、店で見つけてから1,2週間放置して誰も買わないか確認してからにして頂きたいと思います。一番最初に分厚い(ページ数の多い)本を選ぶと後で苦労するでしょうから適当なものを選んで下さい。
- 液体ののり(なるべく直接出せる穴のあるタイプ)/"カネスチック"のような接着剤
- カラーのボール紙など内張用の素材
これは無くてもOKです。大抵外側が出来上がってから作れますので。
- 時間と惰性(こんな変なモノを作るのには必須です!)
[道具]
- カッターナイフ(+替え刃 高級なモノより100円市レベルのモノを使い捨てたほうが良い)
- カッターマット下敷き型?(机を傷つけないようにする例のマットが文具の下敷きの大きさと厚さでカットされているものです)
- 細い線の書けるシャープペンシルorボールペン(0.4mm以下を推奨)
- 定規(使う本の長辺+10cm以上を推奨)
[あると便利なもの]
- 型紙になるような固い紙やプラスティックの板。工程3を繰り返すときにいちいち四辺からの位置を調べるより型紙を作って、それを利用した方が速い。
- デザインナイフ、ハサミ、彫刻刀、ノミなど。ささくれを切ったりするときに使い慣れている物を。
- 大きな洗濯バサミとおもし。切り抜いたページの枠の部分を固定するときに便利。
[手順]
概略:切り進んで、のりで固めるだけです。
- <01>本の何ページ目~何ページ目までを切るのか決める。最低でも上下数ページ、最初は余裕を見て十数ページを残した方が無難でしょう。慣れれば、適当な章の変わり目でもいいですし、目次と扉のすぐつぎでもいいでしょうね。
- <02>次ぎに本の1ページの面積に対してどのくらいの大きさの穴を開けるかを決める。上下左右の余白を2cm以上空けた方が楽だと思います。あまり余白が少ないとのりで固める時に紙が撚れやすくなってしまいますし。
- <03>決まったら穴になる予定の四隅のほんの内側にペンで印を付けます。なるべく薄く、場合によっては消しゴムで消せるようにシャープペンシルなんかでも可。
- <04>本の紙質や制作者によって違うでしょうが5~十数枚程度進んだ所に下敷きを挟み込む。きれいに切り抜くのは意外と力が必要です。はじめは少なめに。
- <05>カッターの刃を新しいモノにしてから、定規を当てて切り抜く。
※この時四隅が残らないように注意。何度も刃を入れると少しづつズレてささくれのようになってしまうので、なるべく端以外は一発で決めて下さい。また、好みなどがあるでしょうが、私は最後の一辺を本の綴じられている辺にするときれいに切り抜きやすくなります。
- <06>切り抜いた部分を取り外す。端がくっついてしまっていた場合は慌てず騒がず、カッターや彫刻刀の様な物で切って下さい。
- <07>工程3~6を繰り返す。
※2回目以降、3はボールペンではっきり書いても大して問題になりません。問題は最初だけです。
※本の紙はまっすぐに積まれて綴じられているわけではないので、時々位置を確認すること。
※カッターの刃は鈍ったなと感じたらすぐに折って、新しい部分で作業をする。切れ味の悪いものを使うと出来上がりが汚くなります。
※製作時間の大半はここの工程です。一日50ページとか60ページとかちょっとずつ進めないとやってられなくなります(笑)
- <08>小さなささくれや大きくずれてしまっている部分を切り取るなどの微調整をする。
※内張をする場合はある程度おおざっぱで大丈夫です。
- <09>のり付けして押さえつけたまま乾かす。
※ページが綴じられている辺、長辺を優先すると楽。
※必ず一辺ずつやること。この時のり付けされる部分と残される部分の間にビニールなどを挟み込むと余計なこと所にのりが行かないのでいい。
※のりは多めに。表面に分厚いコーティングをするつもりで。
※表側2,3枚を残してのり付けし、完成直前に貼り付けるようにすると出来上がりがきれいになります。
※大抵24時間以上かかるので一辺やったら重しをのせてほったらかしておけば良いでしょう。重しが足りないとのりの水分などで紙が撚れるので注意。
- <10>箱の底になる部分をのり付け。
※内張で底を作る場合は薄くても可。
※それ以外は最低4,5枚は重ねましょう。
- <11>内張など装飾をして完成。
※四角形以外の形の物を中にしまいたい場合、それがはいる四角形で本をくり抜いて内張で目的の形を作った方がきれいになります。
いかがでしたでしょうか。
装丁のきれいな本を使うとかなりいいものになるかと思います。
本を解体して切り抜いてからもう一度組み立てるやり方の方が出来上がりは格段にきれいでしょうが、私にはその技術がありませんので、くり抜いて作るやり方でやっています。