痛みの世界はとても個人的です。
ある人にとってはとても痛くて耐えがたい。
しかし、ある人にとってはちっとも痛くない。
こんな違いが出産の場で出てきますが、両方本当のことです。
この両者の違いは痛みに対する心構えと呼吸ができているかいないかの違いでもあります。
たとえ痛みがあったとしても、陣痛の痛みの
性質を理解していれば、どんと来い陣痛です。
しかも腹式呼吸ができていれば、痛みは和ら
げることができます。
それどころか私達に備わっている素晴らしい
自己治癒力は快感さえ、もたらせてくれます。
痛みに対する心構えを変えるだけで、誰でも
その快感と出会うチャンスを手に出来ます。
痛みも私達の役に立ってくれます。
痛みがあるからこそ、私達は興奮し、集中力
を作りだし、その結果ストレス以上の快感を
産み出してくれます。
その主役が鎮静作用のある情報伝達物質なのです。
この物質は快感物質とも呼ばれています。
その快感が感じられるかどうかの鍵を握って
いるのが呼吸です。
吸う息は交感神経を刺激します。
吐く息は副交感神経を刺激します。
呼吸の循環の中に自律神経の両方を刺激する働きがあるわけです。
陣痛は子宮を収縮させることで胎児を外へ押し出そうとする働きて゛す。
このとき必要な神経は緊張感や集中力を生み出す交感神経です。 つまり締まる力が必要なのです。
しかしながら、子宮孔は開いていないと胎児はスムーズに産道を降りて来れません。
重力に従って産道を降りるためには、産婦さんの身体の力が抜けている必要があります。
このとき必要な神経はリラックスを生み出す副交感神経です。
つまり緩むことが大切になっていきます。
呼吸の循環が大きく保てるということは、自律神経そのものをたくさん刺激することになりますから、集中してなおかつ弛緩した状態を同時に作り出すことができるわけです。
交感神経と副交感神経は、興奮の情報伝達物質と鎮静の情報伝達物質にそれぞれ対応しています。言い換えると、痛みという具体的に興奮やストレスを作り出す現象が、それに見合ったリラックスを導き出してくれるということなのです。
実は、陣痛と陣痛の合間の【まどろみ】の時間はこうして訪れていたわけです。
【まどろみ】は意識が溶けていくような気持ちの良さです。
ブリージングの目的の一つに至福感を感じることがあります。
大きく呼吸を続けるだけで恍惚感にいたることがあるわけですが、
大きな呼吸が必要なお産にはこの【まどろみ】を味わうことがすでに
約束されているとも言えるわけです。
できれば味わいたくないと思っている痛みの世界は、快感に至るプロセスをはらんでいるとも言えるわけです。
呼吸のパターンは人それぞれです。吸う息と吐く息のバランスは千差万別といえます。
お産の場で「呼吸して!」と励まされても上手に呼吸できないのはそれぞれに呼吸の癖を持っているからです。
大きく複式呼吸をすることで痛みを和らげることができると解っていても、生まれついて繰り返されてきた呼吸という営みは簡単には変えられません。
まずは自分の呼吸のリズムを知っておきましょう。どんな場面でどんな呼吸をしているかに気づけることが大切です。
浅い呼吸、止まっている呼吸に気づいたら・・・『さあ、呼吸しましょう!』と自分に言います。
この実践が意識的な呼吸と呼べるものです。
お産の場で陣痛の痛みを快感に変えられるかどうかは、妊娠期間中に
呼吸の質を上げ、呼吸に呼応した興奮の質と鎮静の質を高めておく必要があるでしょう。
その結果、相反するエネルギーの質をあなたが開花させることになりますが、あなたの人生の質も変えてくれることになります。
これがギフトと呼べるものです。
妊娠・出産・育児の時期は人生を変容させて成長させてくれる大切な時期に当たります。
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●生まれてよかった!産んで良かった!
と祝福できる出産のために● | |
どんな新しい命の誕生も全てはギフトです。
どうして自分達のもとへ子ども達がギフトとと
してやって来たのかが分かると、
家族は仲良く暮らせていけることでしょう。
出産は全てに意味があります。
例えば逆子も帝王切開もその体験の意味が
わかれば、 その人らしい誕生・出産だと言えるのです。
産道を通過する時間が短いか、長いかだけでも
その後の人生の送り方が違ってきます。
人とどのように付き合っていくか、自分の夢を
どのように実現していくかが、 出産のプロセスを
参考にすると分かることがあります。
その子に生まれながらにして備わっているリズ
ムや癖が見えてくるからです。
そうすれば自分の子どものことが理解できずに
子育てに疲れ果てていくことはなくなるでしょう。
誕生は喜びある人生を練り上げていくために繰
り返され、出産のプロセスは 人生の道しるべです。
その道しるべがギフトと呼べるものです。
ギフトが受け取れれば生まれてよかった!産んで
良かった!と祝福できることでしょう。
そのための手引きとして出産のプロセスの意味
を学んでみませんか。
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